「仮面ライダー……か。その名で呼ばれたのは今日が初めてだ」
「それじゃあ、私はその名で呼んだ第一号ってことかな?」
「そうなるかな?艦娘や深海棲艦を模したロイミュードも、ある意味新鮮で面白くはあるが」
「そのうち、ロイミュードが新たな生物として君臨してたりしてな」と笑いながら談笑に応じてくれる
もし、この子が本当に女の子だというのなら、ソッチの気でもない限り無反応なはずだ。もっとも、私はロイミュードなのでソッチもアッチもないわけだが。そんなどうでもいいことを考えつつ、私は綾波に対しどこで覚えたのかも覚えてない拙いアプローチで揺さぶってみることにした。まずは……これだ。
「お、おい……何する気だ……」
「ああ、いや、こうしたら喜んでくれるんじゃないかなー、って思って」
「金剛じゃないけどさ、時間と場所を弁えてくれ……」
「だったら、時間も場所も弁えてるね」
「ムードがねーよ」と愚痴る綾波を無視し、硬いベッドへと押し倒す。確かに、綾波の言う通りこんなところではムードなんてかけらもない。だが、私としては先程から引っかかる疑念を解消したいだけなので、ムードなんてなくたってもいい。ただの答え合わせだ、何も気にする必要はない。
「悪く思わないでよ、これも勉強のためなんだから」
「何の勉強だよ、教科書もノートも持たずに……」
「人間と艦娘、その両方を勉強したいなら綾波に肩入れしてみろ、って言われたからね。
「まったく、はた迷惑な奴だな。そいつは」
まったくだ、と同意しそうになる自分を抑え、今更ながら綾波の身体チェック。ベルトなし、ミニカーなし、これで準備は整った。あとはアプローチで揺さぶって……
「時間です、至急お戻りください」
「た、助かった……」
ちっ、邪魔が入ったか。どうやら、アプローチ作戦は失敗らしい。日を改めるとしよう。
「まぁ、今のところ川内は捕虜扱いで拘束させてもらうよ。もっとも、俺にしてみれば
「ヒトのこと兵器みたいに言ってくれて……」
「
自分だって
「わかんないもんだね、
神通ロイミュード「遅いですね……」