「おい、右のハイソックスくれ!!」
「俺左!!左のハイソックスくれ!!」
「俺はブラ!!駆逐艦のやつじゃなきゃ俺抜けないんだよ!!」
「俺ショーツ!!使用済みで抜くとか最高!!」
………コイツら全員ロリコンか、この綾波の幼い身体で性欲発散させることしか頭にないのか?これは話し合いの前におもちゃにされて犯されてサンドバックにされてゴミとして捨てられるフラグか?今もなお、性欲処理に忙しい高官を除けば、獲物を片手に暴行を加える者とカメラで撮影する者に分かれて楽しんでいる。このクズ共が……
「仁良長官、準備できました」
「まだダメだ、ガタガタ泣いて震えるまで殴れ。そうでなきゃ犯してやる価値もないからな」
「コイツの骨、へし折ってやっていいですか?」
「ああ、両腕と両脚の骨へし折ってやれ。折る前に、そのうるさい口を塞ぐのを忘れるなよ」
この長官といい周囲の高官といい、性根から腐りきってやがる。なんでこんな奴が大本営にいるんだ?こんな艦娘や妖精さんを道具とみなすゴミクズ共が、なんでこんなポストにいるんだ?なんてことを考えていると、不意に視界が傾ぐ。そして、口元に何かを噛まされ、腕を掴まれてばきり、という鈍い音と共に腕を折られる。常識を逸脱した激痛に思わず絶叫するが、高官連中は気にすることもなく次々にへし折っていく。
利き腕の右腕を完全にへし折って満足したのか、その折った腕をいじり回して楽しむ高官連中。だが、それでも毅然とした態度を崩さない俺に苛立ったのか、長官が突然何かを取り出して俺に振りかぶる。………なんでこんなところに斧があるんだよ……私物にしても物騒過ぎんぞ。長官はその斧をフルスイングで振り下ろしてビビると思ったのだろうが、この程度の脅しに屈するような俺ではなくなった。伊達に綾波として一ヶ月も過ごしたわけじゃないんだ、なめんなよ、クズが。
「まったく、素直になっていたらこんなに痛い思いをせずにすんだというのに。おい、とっととコイツの脚開かせろ」
「はい!!」
長官の命令に従い、綾波の両脚を掴んで開かせる高官連中。やっぱり犯すこと以外頭にねーんじゃねーか……と、目の前の男に失望していると、突然応接室のドアを蹴破って青葉と長身のイケメンが室内に押し入り、青葉は勝ち誇った笑みを浮かべて証拠写真と証拠映像を撮り、長身のイケメンは後から入ってきた憲兵隊に指示を飛ばして高官連中を次々に拘束する。
「構わん、全員国家叛逆罪で引っ捕らえろ!!」
「ちくしょう!!あのガキを犯してやる予定だったのに!!」
「艦娘なんか、所詮は慰安婦になるだけの哀れな存在なんだよ!!わかったら、とっとと犯されろ!!」
――ふざけているんですか?仲間じゃないんですか?――
コイツらロリコン連中に、仲間意識なんてあるわけないだろ……艦娘を慰安婦呼ばわりするような連中なんて、この世から消えて然るべきだ。俺はそう思い、目の前の男に殴りかかろうとした次の瞬間、突然身体の制御権を誰かに奪われ、その誰かが長官の顔面に全力全開で蹴りを放つ。
「よくも、乙女に恥をかかせてくれましたね。覚悟、できてるんでしょうね?」
そう言って怒りのオーラ全開で長官を追い詰めるその誰かは、再び長官の顔面に蹴りを放とうとして、しかし長身のイケメンに止められて中断させられる。
「もういい、君がこれ以上汚れる必要はない。前線基地の独自運営については、私の権限で許可しよう。他に、何か要望があれば聞こう」
「提督を着任させるなら、同じ艦娘で。そうでなければ一切認めません」
その後もあれこれと注文をつけ、新しく渡された服に着替えて大本営をあとにする。帰ってから、長門たちに心配され、根掘り葉掘り聞かれたのは別のお話。
長身のイケメンさんのセリフは、某赤い大佐の声でお楽しみください。