特型駆逐艦、綾波(偽)と申します。   作:刹那・F・セイエイ

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艦これ劇場版はいいぞ。


俺、昼飯にします。

シマカゼと畑を見に行き、次にどこへ行こうかで悩んでいたところで料理長から昼食の準備ができたと報告が入ったため、今食堂に向かっている俺達。今日の昼飯なんだろうな、などと考えつつ、食堂へ着くと野菜炒めと目に鮮やかなカラーのサラダに出迎えられる。今日は野菜祭りだな、などと考えつつ箸を握ると、隣でなぜかシマカゼがうんうん唸っているのが見える。何うなってんだ?と見やると、どうやらピーマンがお嫌いらしい。あーもう、俺が食ってやるよ。

やたら困っているであろうシマカゼから野菜炒めの皿をなかば強引にひったくり、その中からピーマンだけを丁寧によけて自分の皿に放り込む。とりあえず……これで全部か……?おそらく、ピーマンはなくなったはずだ、と考え、野菜炒めの皿をシマカゼに返す。悪いが後から見つかったピーマンについてはそっちで食ってくれ、そこまで面倒を見てやる気はない。こんもりとピーマンが増えた自分の皿を眺めつつ、次はどこへ案内しようかと考える。畑はさっき行ったし、次は……よし、工廠にしよう。

 

――工廠ですか、どこまで見せるつもりですか?――

 

「そう深いところまでは見せんさ」

 

シマカゼの皿からかっさらったピーマンを頬張りつつ、工廠のどこをどう案内しようかと考える。とりあえず、いろいろと見せたいものは山ほどあるわけだが、何を見せようか。ライダーのベルトとかライダーマシンとか、きっとシマカゼなら目を輝かせて喜ぶはずだ。今日のデイリーの開発と建造も消化しておきたいし、案内するついでにあれこれやっておこう。

ピーマンがなくなったことでちょっとご機嫌になったのであろうシマカゼを連れて工廠へと向かい、建造システムふたつに資材を最低値で放り込んで放置し、開発も最低値で10回ぶん回す。はてさて、何ができたのやら……って、なんじゃこりゃ。10個中7個が艤装じゃないか。加賀型戦艦のモノがふたつ、天城型巡洋戦艦のモノが四つ、そして、大淀型軽巡洋艦の改修型と思しき見慣れない艤装がひとつ。とりあえず、加賀型と天城型の艤装はそれぞれひとつずつ本土の鎮守府に送るとして……問題は、残り3つだ。

まずは、マウンテンバイク。これはありがたい、バイクを出すほどでもない距離なら、こいつを駆って移動しよう。俺はともかくとして、ほかの艦娘や戦車娘に関しては要練習、といったところか。次は、テレビ。これもこれでありがたい、せっかく本土でゲームやらビデオディスクやらを買い込んだのに、テレビがなかったせいで全く手つかずでいたのだ。これでたっぷりとゲームができる、陽炎も不知火もきっと喜ぶだろう。そして最後は、マッサージチェア。人気が高騰しすぎて取り合いにならんか今から心配だな……

 

「開発でこうなんだから、建造の結果が今から心配だな……」

 

ちなみに、建造で出たのは鈴谷型のふたりだった。




艦これ劇場版、発声可能上映会とかやらんかな?あったら楽しそう。

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