ハリー・ポッターと紅白の2人   作:ヴァニフィア

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久しぶりの本編です。
まずはちょっとした日常から。


the Prisoner of Azkaban ーアズガバンの囚人ー
それは事故か、それとも


防衛術の授業から数日、グリフィンドール生

数人が巻き込まれたとある事件が

明るみに出ることもなく日常が過ぎていった。

スリザリンの一部の生徒以外には

防衛術の授業は大人気で、

早く次の防衛術の授業の日にならないかと

ワクワクしている生徒もたくさんいた。

だが、楽しい授業だけがあるわけではなく、

グリフィンドール生にとって

魔法薬学は嫌な授業だったし、他にも

人によって好き嫌いが分かれるものもある。

占い学は特にそれが顕著で、

アミリアはどうしても好きにはなれなかった。

 

「アミリア、占い学の後っていつも

機嫌悪くない?どうしたの?」

 

「ハリーを見る先生の顔を見たか?

もう助からない病人でも

見るかのような目だっただろう?

私は過度な哀れみは侮辱と変わらないと思う。

だから気にいらないんだ。」

 

ムスッとしながらアミリアは答えた。

 

「確かにハリーもウンザリしておったな。」

 

「アミリアは逆に驚くほど何も言われないよね?

私たちのグループのとこに来ても

私かアイギスのことしか言わないし。」

 

「私の未来は見えないのかもな。

占いなんてそんなものなんじゃないか?

私にはきっと向いてないんだ。」

 

「でも、アミリアが私を占ってくれた結果は

よく当たるよ?この前競技場の近くで

いいことがあるって言われた時に

行ってみたらすごく話が面白い

蛇さんがいたんだよ。」

 

「でも、それは偶然に過ぎないかもしれない。

仮に私から話を聞かずにそれがあったなら

つまらないようなことでも、

もしかしたらこれかもしれない、と思うことで

それがいいことと思い

その占いが当たったように錯覚する、

ということもあると思うんだ。」

 

「うーん…なんかややこしいけど、

意識するからなんでもないことが

特別なことになるってことかな…」

 

「そこまで占いを頑なに否定するのは

何か理由でもあるのかの?」

 

「嫌いなわけでも否定するわけでもないんだが

どうにも信用ならないんだ。

占いが得意な母上でも、

私のことはあまり見ることはできないらしいし。」

 

「それは珍しいことなのかの?」

 

「アリシアさんって、

雑誌に何回か載ってるぐらいには

占いへの知識が深いからね。

そのアリシアさんが、

どうして見えないのって

不思議がってたのを見たことあるよ。」

 

魔法生物飼育学の授業中、

前の占い学のことを話しながら、

ラウラは目の前でレタスを食べ続ける

虫を見ながらため息をはいた。

 

「はぁ…それにしても、初めの授業は

楽しかったんだけどなぁ…」

 

「ハグリッドはあの通りじゃからの…

完全に自信をなくしてしまっておる。」

 

「私たちが家に行っても入れてくれないしね…」

 

「だからといって、確かにこれは暇だな…

死なさなければいいと言われても

放っておく分にはなかなか死なない生物だしな…」

 

「まあ、仕方ないよ。

一応課題なんだからやるだけやらないと。

ほーら、レタスはこっちだよ〜。

あはは、そっちじゃないよ。」

 

「割と楽しんでおるな。」

 

その時思い出したように

アミリアはラウラに話しかけた。

 

「そういえば前のあの件で

原因になった魔法が

どういうものなのかわかったか?」

 

「うーん…わかるわからないって言っても

状況からしか判断できないからねぇ。

何か物を媒介にして他のところと

場所を繋ぐんじゃないかな?

でも、あんなとこに行ったから

その物が作られたところとか関係あるところに

飛ぶわけじゃないみたい。どこに繋がるかは

決まってるとは思うんだけどね。」

 

「また妙な魔法じゃな。

実用性はあるのかの?」

 

「改良すれば物に魔法をかけて

移動することができるかもしれないよ。」

 

「残念ながらその魔法はすでにあるな。

ほら、ボートキーというやつだ。」

 

「なーんだ、そうだったんだ。

じゃあもういいや。また違うのを探してみよう。

次はどんな魔法をしてみようかなー。」

 

「全く…私の目が届いて

周りに誰もいないところで

試すようにしてくれ。あのようなことが

度々起こるのは困るからな。」

 

 

数日後の休日、朝食を食べながら

ラウラは外を見た。

残暑も少しずつマシになり、

絶好のスポーツ日和になってきた。

 

「もうすぐクィディッチの季節だねぇ。

ハリーも忙しくなってきてるみたいだし。」

 

「ああ、今年も始まるな。」

 

もちろん魔法界でスポーツといえば

クィディッチで、エースであるハリーは

よくウッドに連れて行かれ、

休日でも寮で見かけることが少なくなっていた。

 

「ところで、上級生に

なにやらただならぬオーラを放っていた

人がおるのじゃがあれは誰じゃ?」

 

ウッドのことをよく知らない

アイギスはラウラに聞いてみた。

 

「ああ、ウッドさんのことね。

クィディッチチームのキャプテンなんだ。

今年が学校でできる最後の年だから

すごく意気込んでるんだよ。」

 

「一昨年は色々あって最後に逆転されたし

去年は部屋の件があって中止になったからな。

特に去年のはショックだっただろう。

途中で中止になってしまったからな。」

 

「あ、アイギスは気にしなくてもいいからね?

悪いのは例のあの人なんだから…」

 

「よっ!」

 

「なんの話してんだ?」

 

そこに、双子がやってきて

ラウラの肩を叩いた。

 

「あ、フレッドにジョージ。

アイギスにウッドさんのこと説明してたんだ。

クィディッチチームのキャプテンだって。」

 

「それじゃあ説明不足だなぁ。」

 

「ああ。今年のウッドは特にな。」

 

ジョージは肩を竦めた。

 

「あれはクィディッチの鬼だ。」

 

「そうでなきゃ、あれは悪魔にでも

魂を売ったんじゃないかってレベルだぜ。」

 

それを聞いて三人は苦笑いをした。

 

「そういえば、ハリーが去年にも増して

練習が大変になったと言っていたな。」

 

「どうりで最近授業が空いた時に

あまり見かけないはずじゃ。

練習のために競技場に行っておったのか。」

 

「まあ、かく言う俺たちも

これから練習があるんだ。」

 

「ということで淑女諸君、またな。」

 

そう言ってそそくさと

大広間を出て行った。

 

「あらら、もう行っちゃった。

今日休みなのに大変だね…」

 

「じゃな。それで、今日は何をするのじゃ?

ハグリッドはあの通りじゃし…」

 

「競技場も、ウッドさんが

作戦が万一にも漏れるのは避けたいからって

あんまり入れてくれないしね。」

 

「うーん…調理場にでもお邪魔して

何をするか考えてみるか?」

 

「調理場?そんなのどこにあるの?」

 

「パイプの中で遠目に覗いたことはあるが

狭すぎてそこまでは入れなかった

覚えがあるのう。」

 

「中々にややこしいところに

あるから場所を知らないのも無理はない。

まあ、いい所だから一度行ってみないか?」

 

「アミリアがいい所っていうと…」

 

 

「やっぱりこういうことなんだね。」

 

ラウラは屋敷しもべ妖精たちが

忙しなく動いている真ん中に座って、

アミリアの前に置かれた料理を見ていた。」

 

「それにしてもよくあんな道を

見つけたものじゃな。

普通、壁を押そうなど考えんじゃろうに。」

 

「あれはビックリしたね。

壁を押したら、ダイアゴン横丁の

入り口みたいに壁が開くんだもん。」

 

「初めは偶然だったがな。

去年、この辺りを歩いていたことが

あってちょうどお腹が空いてきてな。

その時にいい匂いがして、それにつられて

歩いているとあの壁があって、

この先から匂いがしてくると思ったから

壁を調べてたら見つけたんだ。」

 

「それはまた、なんというか…」

 

「アミリアらしいよね。」

 

「アミリア様、紅茶でございます。」

 

その時、ある屋敷しもべ妖精がアミリアに

紅茶を持ってきた。

 

「ああ、ありがとうエルフ。」

 

その屋敷しもべ妖精はお辞儀して

他の仕事を手伝いに行った。

 

「あの子エルフって名前なの?」

 

「いや、本名ではないよ。

ここでは効率を上げるために、

仕事中は担当料理ごとにグループ分けされていて

いろんな国の数字をコードネームのように

使って呼び合うらしい。

まあ、用意する料理があの人数分だからな。

ついでにエルフというのはドイツ語の11だ。」

 

「11ってエルフって言うんだ。」

 

「あまり発音に自信はないがな。」

 

「そういえば、結局今日はどうするのじゃ?」

 

「ああ、そういえばそれを決めるために

ここに来たんだったな。

もうここにずっといるつもりになっていた。」

 

「もう、アミリアってば…

でも、やっぱり思い浮かばないなぁ…」

 

「じゃあ明日の授業の予習でも…」

 

「一回外に行こう。

外で何かしようよ。うん。

ほら、涼しくなってきて過ごしやすいし。」

 

アミリアの言葉をラウラは急いで遮った。

 

「ならば、箒に乗りたいが許可はいるのかの?」

 

「確か夜中でもなければ

一応は自由だったはずだ。」

 

「じゃあそうしようか。

あ、でも箒、二本しかないよ。

私とアミリアの分だけだから。」

 

「それなら、私はシューティングスターでも

借りてくるよ。シルバーアローは

アイギスが使うといい。」

 

「しかし、それだとアミリアに

悪い気がするのじゃが…」

 

「いや、私から頼むから

シューティングスターには乗らないでくれ。

まだ箒に乗るのに慣れてない人が使うのを

見るのは正直恐ろしいからな。」

 

「『シューティングスターは

流れ星のように落ちる』っていう常識が

魔法界にはあるぐらいだからね。」

 

「名前はかっこいいのはよいが

その名の通りでは困るのう…

まあそういうことならお言葉に甘えて

シルバーアローを使わせてもらうのじゃ。」

 

「ああ、そうしてくれ。

では行くか。ありがとうみんな、

美味しかったよ。」

 

アミリアの言葉に屋敷しもべ妖精たちは

深いお辞儀を返した。その時そのうちの一体が

三人に近づいてきた。

 

「お送りいたしましょうか?」

 

「せっかくじゃし

談話室まで送ってもらってはどうじゃ?」

 

「そうだな。それなら手を繋いだ方がいいな。

ラウラ、手を。」

 

「…う、うん…」

 

「どうしたのじゃラウラ?」

 

「ごめんごめん。

ちょっと鼻がムズムズして…はい。」

 

「ではよろしく頼む。」

 

全員が手を繋いだのを確認して

その屋敷しもべ妖精は指を鳴らした。

 

「クシュン!」

 

その時、ラウラはくしゃみをして手を離し、

一人その場に置いていかれてしまった。

 

「あ、しまった。」

 

急いでラウラも姿現しをした。

 

 

「ん?ラウラは?」

 

「移動する直前に手を離したようだな…

ああ、もう帰っても大丈夫だ。

ラウラなら一人で来れる。」

 

「かしこまりました。」

 

そう言って屋敷しもべ妖精は

帰って行った。姿を消すとともに、

次はラウラが現れた。

 

「あはは…手を離しちゃった。」

 

「そうなる気はしてたよ。」

 

「では、妾とラウラは箒を取りに行くのじゃ。

アミリアは箒を借りてから向かっておいてくれ。」

 

「ああ、そうしよう。」

 

 

それぞれ箒を持ち、

青空が広がっている空に出てきた。

 

「天気がよくてよかったね。

さて、何をするの?」

 

「しばらくキャッチボールでいいだろう。

アイギスはまだ箒に慣れてはいないからな。」

 

「ボールはその球を使うのかの?」

 

アイギスはアミリアのもつ

少し大きめのボールを見た。

 

「ああ、ちょうどクィディッチで

使うクァッフルと同じぐらいのものだ。

重さもそれに合わせている。」

 

「大きさが少し違うぐらいはいいって

私は言ったんだけど

どうしても気に入らなかったらしくて

アミリアが自分で作ったんだよ。」

 

「ふむ…このぐらいの大きさなのか…

なかなかに大きめじゃな。」

 

「確かにそうだね。

試合では箒に乗りながらだから、

ほとんどの場合これを片手で

取らないといけないんだ。

本物のは取りやすいように

魔法がかかってるけどね。」

 

「残念ながらこのボールには

かかっていないがな。まあ、これを取れるなら

機会があるかはわからないが

間違いなく本物も取れるようになってる。

慣れるまではキャッチできなくても

仕方ないから一度やってみよう。」

 

「そうじゃな。やらんことには

どのようなものなのかわからん。」

 

三人はそれぞれ箒に乗って空を飛んだ。

 

「じゃあ、まずはゆっくり投げるぞ。」

 

アミリアはボールを投げた。

アイギスは少し追いかけ、なんとか

間に合ってボールをキャッチした。

 

「おっと…っと!」

 

「ちゃんと取れてるよ、アイギス!」

 

「やるじゃないか。」

 

「なかなかに大変じゃ、な!」

 

アイギスができる限り精一杯投げたボールを

ラウラは難なく受け止めた。

 

「よいしょっと。でもアイギス上手いよ。

ちゃんと相手の手元にも投げれてるし

キャッチもできてるし。ね、アミリア。」

 

「ああ、初めてにしては

基礎はできている。

アイギス、才能あるんじゃないか?」

 

「そ、そうかの?…いや、

その気にはならないでおくのじゃ。

アミリアにはいつの間にやら

乗せられていそうで少し怖いのでな。」

 

「あはは、確かにそうかもね。」

 

「人聞きが悪いな…

私にはそんな気はないんだが。」

 

 

少しして箒に慣れてきてから

アイギスの要望でシュートの練習をしていた。

 

「アイギス、今度はこっちを狙ってみてー!」

 

「そっちじゃな。やっ!」

 

ラウラが杖で描いた円に向かって、

アイギスがボールを山なりに投げると、

ひょろひょろと飛び、円の中心に入った。

 

「やはりコントロールがいいな。アイギスは。」

 

「しかし、強く投げるのは難しいのう。」

 

「少し体格の関係もあるかもしれないね。」

 

「むぅ…またこの体のせいか…」

 

「まあまあ。」

 

アミリアは西の方の空を見た。

もうすぐ夕方になる頃のようだ。

 

「んー…そろそろ日が暮れ始める頃か。

少し空の散歩でもするか?」

 

「あ、それいいね〜。」

 

「確かにのんびり空を飛ぶのも

悪くはないのう。」

 

「じゃあ軽く競技場覗いてみない?

少しくらいならウッドさんも

きっと許してくれるよ。」

 

「妾もせっかくじゃから

チェイサーを見てみたいのじゃ。」

 

「すっかりクィディッチが

大好きになったね。」

 

「まあ、ロンにたくさん

話をされたのもあるからの。

聞いていても面白いものじゃ。」

 

そうして三人は空を高く飛んで

競技場の方に向かっていった。

 

「あれ?どうしたんだろ。

真ん中に集まってるよ?

まだもう少し練習は続けるはずだけど…」

 

「あれは…何人か倒れているのか…?」

 

「それって…もしかして怪我⁉︎急ごう!」

 

競技場の近くの空まで来ていた三人は、

急いでそこに向かった。到着すると、

女子三人が地面に座って、

手や足を押さえていた。

 

「ハリー!」

 

「あ、アミリア!」

 

「すまない、どいてくれ!」

 

ウッドと双子に抱えられて

チェイサーの三人は競技場から出て行った。

その後ろ姿を見送って、

アミリアはハリーに話しかけた。

 

「一体何があったんだ?」

 

「それが…チェイサーのみんなが

空中でぶつかっちゃって…

見ての通り命に別状がある怪我じゃなかったけど、

みんな手や足を折っちゃったみたいなんだ…

すぐに治せはするだろうけど、

箒に乗れるようになるまでの

リハビリとかも考えると

何ヶ月か試合には出れないかも…」

 

「どうしてそんなことになったの?」

 

「他のみんなはちゃんと見てなかったんだけど、

箒が突然言うことを聞かなくなったみたい。

それがトラウマにならなければいいけど…」

 

「箒が?箒にはかなりちゃんとした

呪い除けの魔法がかけられておるはずじゃが…」

 

「しかし、彼女ら三人ともが

ミスで怪我をするようなことは

まずありえないはずだ。

一応二年前に前例がありはしたが、その線も

可能性は高くないと思うのだが…」

 

「試合はどうなるのじゃ?

もうすぐ一つ目が始まるし、

さっきのハリーの予想では

その先の試合も厳しいのではないのか?」

 

「今のままだとチェイサーなしで

何試合かすることになると思う…

きっと、ウッドは必死に探すと思うけど

一年生の飛行訓練以来、

箒に乗ってない人も多いだろうから

見つからないかもしれない…」

 

アミリアは少し考えてから

ハリーに提案した。

 

「…それなら、私たちに

手伝わせてはくれないか?」

 

「三人が?」

 

「私たちは今年の夏休みに

アイギスのこともあって

飛行の練習はしてたんだ。

私とアミリアは小さい時から箒に乗ってるし、

アイギスも結構上手だったから

ある程度はなんとかなるんじゃないかな?

チェイサーがちゃんといないと

ハリーに負担がかかりすぎるしね。」

 

「…わかった。ウッドに聞いてみよう。」




「久しぶりの雑談タイムだね〜。」

「今日の雑談のテーマはなんなのじゃ?」

「朗報がある。なんと、この話を
読んでくれているとある読者の方に
支援絵を届けてもらった。」

「おお、それは本当なのかの⁉︎」

「作者の悲願が叶ったんだね。
支援絵を描いて欲しくて
始めたのもあったみたいだし。」

「それで、次の2枚がその絵だ。」


【挿絵表示】



【挿絵表示】


「ほう、アミリアと妾じゃな。
これは嬉しいものじゃ。
ラウラの分はないのかの?」

「まあ、私はいいんだよ。
作者の下手な絵だけどもう2枚
描いてくれてるし。」

「もちろん、読者の方ごとに
それぞれのビジョンを持っているだろうから、
あくまでも一つのイメージと思ってほしい。
さて、今回は本文も長いのでこの辺りで
終わらせてもらおう。今回も後書きの
最後まで読んでくれてありがとう。」

「支援絵を描いてくれてありがとうなのじゃ!」

「じゃあ、また次回!」

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