ハリー・ポッターと紅白の2人   作:ヴァニフィア

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本当に最近投稿できないです…
半月以上空いてしまい
申し訳ありません…


占い学

部屋の中に太陽の光が入ってきた頃、

ラウラは目を覚ました。

 

「ふわぁ〜…朝かな…もう少し寝てたいけど…

…うん、やっぱりもう綺麗な青空になってるね。

…アミリアを起こしてあげないと…」

 

「む?起きたのか?」

 

ラウラが声がした方を見ると、

もう着替えていたアイギスを見つけた。

 

「あ、アイギス。もう起きてたの?」

 

「まぁの。とりあえず茶をいれたから

ラウラも飲むか?」

 

「あ、うん、もらうよ〜。」

 

ラウラはアイギスから受け取った紅茶を

息を吹きかけながら飲んだ。

 

「うん、美味しい。…なんとなくだけど

やっぱりアイギスのいれたのって

私のと似てるよね?」

 

「まあ、ラウラのこの紙のやり方を

そのままやっておるからな。

少し文字がかすれて見にくいが。」

 

アイギスがラウラに見せた、小さな

ガラスケースの中に入っている紙には、

紅茶のいれ方、という題名で

手順が汚い字で書かれていた。

 

「あ、私のお守りの紙だ!

…見つからないと思ったら

アイギスがずっと持ってたの?」

 

「聞かれもせんかったし

わざわざ話すことでもないかと思っての。

ラウラがおらんかった間はこれを

参考にしておったのじゃ。

しかし、なぜこれがお守りなのじゃ?」

 

「それは、私が初めてお母さんにいれ方を

教えてもらった時の紙なんだよ。

それを持ってたら美味しいお茶をいれれるって

そんなかんじの。…とにかく、

そういうわけだからとりあえず返して。」

 

「…まだ妾はうまくいれれないから

これを見ながらやっていての…

できればもう少し貸して欲しいのじゃ。」

 

「うーん…仕方ないなぁ。

なくしたりしないでね?」

 

「ありがとう。…ところで、

アミリアはまだ起こさんでいいのか?

まだ気持ちよさそうに寝ておるようじゃが。」

 

「ああ、そういえばそうだった。

ちゃんと起こしとかないと。

アミリアー、起きて〜。」

 

「う、うう…ん?もう朝か…?」

 

「そうだよ。早く起きて。

アイギスがお茶をいれてくれたから。」

 

「そうか…ありがとな…アイギス…」

 

アミリアはフラフラと体を起こし、

棚の上に置かれた紅茶を飲んだ。

 

「ありがとう、アイギス。美味しかった。」

 

「いつも思うが急に目が醒めるのじゃな。

紅茶がない時はどうするのじゃ。」

 

「無理すれば動けないことはない。

しかし、飲んでおかないとどうも

起きたような気がしなくてな。

母上やラウラのお茶を飲まないと

フラフラになってしまうんだ。

まあラウラたちの紅茶は美味しいからな。

飲まないとやってやれないさ。」

 

「そんな中毒みたいに言わなくても。」

 

「ところで、今時間はどれぐらいだ?」

 

「あ、結構ギリギリだったんだ!

早く用意しないと朝ごはんを食べれないよ。」

 

「朝食を食べれなくなるのはまずいな…

急いで用意をしよう。」

 

「そこまで時間ギリギリじゃったか?」

 

「時間だけ見ればそこまでだけど、

行ったことのない教室だし、この学校だから、

いつどこで何に足止めされるかも

わからないからね。

授業には早めに行かないといけないんだよ。」

 

「ああ、そういえば確かに

厄介な仕掛けがたくさんあったの。

それなら急がねばならんのもわかる。」

 

「二人とも早く用意してくれ!

早く朝食を食べに行くぞ!」

 

 

「いやー、少しだけ

ゆっくりする時間ができたからよかったよ。」

 

「そうはいっても、ハリーたちのところは

席がうまっていたし、そろそろ

行く時間が近づいてはきておるがの。」

 

「アイギス、起きてたなら

起こしてくれてもよかったのに。」

 

「妾もそこまで早く起きてはおらんぞ。

起きてすぐにみんなが

飲むかと思ってとりあえず茶をいれたら、

ラウラがちょうど起きてきたのじゃ。」

 

「ああ、そうだったの?

それじゃあ仕方ないか。あ、ハグリッド。」

 

三人が朝食を食べながら話していると、

近くに大広間から出ようとする

ハグリッドが歩いてきていた。

 

「お前さんたち、ハリーたちは向こうに

おったが今日は一緒におらんかったのか?」

 

「三人とも少しだけ起きるのが遅くて

席があいてなかったんだ。」

 

「ああ、そういえば今日の昼の後の授業、

ハグリッドの授業が入っていたな。」

 

「ああ、みんなのおかげだ。

あの事が解決してなけりゃ

こんなことなかったはずだ。」

 

「私は何もしてないよ。」

 

「…まあラウラはな。とはいえ、私も

ほとんど何もしてない。

ハグリッドが教師に選ばれたのは

校長がハグリッドを信頼しているからだろう。」

 

「…そうだな。本当に偉いお方だ…

とりあえずなんだかんだ

朝早くから準備しとったんだ。

楽しみにしとってくれ!」

 

ハグリッドはのしのしと歩いて行った。

 

「そこまで準備せねばならんことかの?」

 

「お昼の後の授業楽しみだな。

…そういえば、これからやる占い学の教室って

塔の上だったよね?」

 

「ああ。少し遠かったはずだし、

早めに出ないといけないだろうな。

…うん、そろそろ行くか?」

 

「あれ、アミリアもういいの?」

 

「大丈夫だ。早く行かないと授業に

遅れるのもあるからな。二人はいいか?」

 

「ああ、うん、大丈夫だよ。」

 

「問題ないのじゃ。」

 

 

「この先の廊下を通って、後は上がれば

よかったはずだ。」

 

三人は誰もいない廊下を歩いていた。

 

「でも、周りに誰もいないけど…」

 

「問題無い。こっちのほうが近道だからな。」

 

「そうなのかの?なぜ知っておるのじゃ?

こちらには来たことがないと思っておったが。」

 

「散歩したことがあるんだ。

だからある程度は覚えている。」

 

「あれ?いつも私と一緒にいなかった?」

 

「ラウラが固まっていた時だ。

何かして気を紛らせようと思って

学校の中を歩いていたんだ。」

 

「その時に止められんかったのか?

事件があったからそのあたりは

厳しくなっていそうじゃが。」

 

「抜け出したんだ。…寮で

じっとしていられなかったからな。

見つかって怒られても別にいいから

外に出たかったんだ。

…まぁ、この話は置いておくとして

そんなことがあったから、

道はだいたい分かっているんだ。」

 

「そっか…ところで、こっちのが近道なら

どうして他の人はここを通らないの?」

 

「少しわかりにくい道だし、

距離もほんの少し遠いからな。」

 

「ん?近道ではないのか?」

 

「時間的に近道なんだよ

こっちを通る方がたぶんはやい。

あっちの道には少し困った性格の

絵の中にいる方がいてな。」

 

「ピーブズみたいなの?

何か嫌なこと叫ばれるとか。」

 

「いや、本人からすれば嫌がらせなんて

しようとは思ってないんだろうが…」

 

「ふーん、そうなんだ。

それで、あとどれぐらいで

教室がある塔に着くの?」

 

「生徒が向こうを歩いておるから

あの辺りはもうその塔ではないか?」

 

「ああ、そうだ。後は一番上まで登るだけだ。」

 

ラウラは塔の階段を上ろうとした時、

上を見上げた。

 

「…けっこう高さあるね…」

 

「まあ、塔じゃからな…」

 

「うわぁ…登りたくないな…」

 

 

数分登り続けて、

ようやく階段の終わりに到着した。

 

「やっと着いたね。」

 

「なかなか堪えるのう。」

 

「ん?ハリーたちはどうしたんだ?

私たちよりも早く教室に行ったと思うんだが。」

 

「あ、今登ってきたみたい。」

 

アミリアがハリーたち三人を見つけられずに

あたりを見渡していると、

ラウラがちょうど階段を登ってくる

ところを見つけた。

 

「遅かったじゃないか。」

 

「ちょっと絵の中の人が逃がしてくれなくて。」

 

「ああ、あの人に引っかかっていたのか。」

 

「知ってたのかい?」

 

「まあ、一度会っただけだがな。」

 

少しして、ハリーが上を向いてつぶやいた。

 

「シビル・トレローニー…占い学教授…」

 

「あ、あんなとこに表札があったんだ。」

 

「どうやってあそこに行くのかなぁ。」

 

ロンの言葉に反応したかのように、

撥ね扉が開き、梯子が目の前に降りてきた。

 

「これを登ればいいのか?」

 

「先生がいるところがあそこなら

そういうことじゃろうな。」

 

生徒たちは、順番に梯子を登って行った。

 

「へぇ、中はこんなんなんだ。

…少し暑いかな。」

 

「隠れ家のような雰囲気じゃの。」

 

そこは、教室というよりは屋根裏部屋と

紅茶専門店の間のような空間で、

いくつもの丸テーブルが所狭しと

並べられていた。壁一面は棚になっていて

様々なものが埃をかぶって置かれていた。

生徒たちがあたりを見回していると、

教室の奥から静かに声が聞こえてきた。

 

「ようこそ…この現世でとうとうみなさまに

お目にかかれてうれしゅうございますわ。」

 

ラウラがひそひそ声でアミリアに話しかけた。

 

「あの人が先生だよね?」

 

「たぶんそうだろう。

城ではまだ見たことがなかったが。」

 

「なんで大広間にも来ないのかな?」

 

「さあ?何かしら理由でもあるのだろう。

どうしてもここから離れたくないとか。」

 

「二人とも、話は聞いておいた方が

いいのではないか?その話はさっき

心眼が曇るからとか言っておったぞ?」

 

「あ、本当?…心眼って何?」

 

「真実を見抜く力といったかんじかな?」

 

「そうなの?」

 

「とりあえず後で話さんか?

話していて怒られてもしらんぞ。」

 

「それもそうだね。」

 

「ああ、すまない。」

 

「そこのあなた。」

 

「…え、私?」

 

三人が話をしていると、

何人かに話しかけていたトレローニーが

突然ラウラの方を向いた。

 

「来年の夏前…学年の最後の頃に

黒いものにお気をつけあそばせ。」

 

「…は、はい…」

 

なんのことかもわからず、

ラウラは曖昧に返事をした。

 

「…黒いものって…なんてアバウトな…」

 

「それではみなさま、二人ずつ組に…

あら、一人余ってしまいますわ。

そちらは三人で組になってくださいな。」

 

指示されたアミリア、ラウラ、アイギスは

三人で、それ以外の生徒たちは

二人で組になり、その後先生に

言われた通りにカップを持ってトレローニーに

紅茶を注いでもらい、

飲んだ後の残った滓の形を見た。

 

「…ねぇ、こんなので本当に

未来なんて見えたりするものかな?

二人には何かわかったりする?」

 

「いや、茶の葉を見ただけで

わかるとは思えん。一応教科書には

葉の跡の形の説明が書いてはおるが…」

 

「…こういう感覚的なことならラウラの方が

得意なんじゃないのか?」

 

「いや、何やればいいかわかれば

できるかもしれないけどそれがわかんないから

なにもできなくて…この模様ってなんなのかな?」

 

「…本を見た限りこの模様は

双子を意味しているのか?

そして双子が何かをしようとしている…

というかんじか?…よくわからないな。

このカップのを飲んだのはラウラだったな。」

 

「双子…ラウラに双子はおろか

本当の姉妹もおらんぞ?妾が

姉妹になったことでも示しておるのかの?」

 

「生き別れの姉妹だとか

双子でもいるのかな?」

 

「いや、いないだろ。エミリーさんが

いる以上、隠し事もできないはずだ。

すぐに口を滑らせるだろうからな。

…やはり占いはあてにならないもの

なのかもしれないな…」

 

「占いで未来とか見えたら

すごくいいと思うけどね。」

 

「そうか?私はそうは思わないがな。」

 

「意外じゃな。アミリアなら、

不都合なことも前もって対処できるから

便利だと言うと思っておった。」

 

「まあ、それはあるとは思うが

未来が見えては面白くないだろう?

何があるかすべて分かっていては

生きるのは楽しくないぞ?」

 

「なるほどー。プレゼントを

もらった時は、開ける時が一番

ワクワクするのと同じかんじかな。」

 

「それならわからんでもないの。」

 

「まあ、それと似てるかな。」

 

話し込んでいると、

少し遠くからカップの割れる音がして、

三人が振り向くと、ネビルがカップを

落として割ってしまっていた。

その時、ハリーのテーブルに

視線が集まっていたことに気がついた。

 

「あなたにはグリムが取り憑いています…」

 

「何がですって?」

 

トレローニーに言われたハリーは、

周りを見回したが、それを知らない生徒は

わけがわからなかったが、

知っている生徒は恐怖した。

 

「グリム、あなた、死神犬ですよ!

墓場に取り付く巨大な亡霊犬…

かわいそうな子、これは不吉な予兆、

大凶の前兆、死の予告です!」

 

その言葉を聞いて、グリムを知らなかった生徒も

恐怖に口を手でふさいだ。

 

「私には、そうは見えないわ。」

 

生徒たちが言葉を失ったり、

ハリーのカップの中を見ようと

背伸びをしたりしてざわざわする中、

ハーマイオニーだけはそれを否定した。

それを聞き、トレローニーは不服そうな顔をし、

ジロリとハーマイオニーを見た。

 

「あー、こんなことを言ってごめんあそばせ。

あなたにはオーラを感じられませんの。

感受性がほとんどございませんわ。」

 

ハーマイオニーはムッとした顔をした。

その間もハリーのカップを見て

生徒たちはグリムだ、なんだと騒いでいた。

それを聞いて、ラウラは我慢ならなかった。

 

「もうやめてあげてよ!ハリーのカップの滓に

グリムがあるとかないとか、

そんなのどうだっていいでしょ!

こんなにグリムが出たって

騒いでたら、まるでハリーが、

占いの結果の通りになってほしいって

思ってるみたいじゃない!」

 

普段は怒らないラウラが

大声を出したことに、ほとんどの人は驚いた。

教室の中はシンと静まり返っていた。

 

「…今日の授業はここまでにしましょう…」

 

トレローニーは囁くような声で

授業の終わりを告げた。

 

……………

 

三人は最後の方に

占い学の教室から降りてきた。

 

「…珍しいな。ラウラが怒るのは。」

 

「だってひどいと思わない?

あくまでも占いなのに、みんな

あんなに騒がなくたっていいじゃない!

なんの根拠もないんだよ?」

 

「それは確かにそうかもしれんが、

言っていても仕方ないし

次の変身術の授業に向かうのじゃ。」

 

「はぁ…またあんなことがあったりしたら

占い学をやめたいぐらいだよ。」

 

「まあ、友達のことをあたかも

死んでしまうようなことを言われては

そう思わないでもないが、

少し落ち着いたほうがいい。」

 

「…うん、そうだね。」

 

 

「みなさんどうしたというのですか?

別に構いませんが、私の変身が

拍手を浴びなかったのは初めてです。」

 

変身術の授業の時間になっても、

マクゴナガルが猫に変身したのを

ほとんどの人が見ていないほどに

ハリーに視線が集まっていた。

 

「初めての占い学の授業で…」

 

ハーマイオニーが答えようとしているところを、

マクゴナガルは遮った。

 

「ああ、そういうことですか。

それ以上は言わなくてもわかります。それで、

今年は誰が死ぬことになったのですか?」

 

「…ハリーです。」

 

少しして言いにくそうにアミリアが答えた。

 

「わかりました。…ではポッター、

教えておきましょう。シビル・トレローニーが

本校に着任してから、毎年一人の生徒の死を予言してきました。しかし、いまだにその通りになった人はいません。彼女の発言は

お気に入りの流儀のようなものでしょう。

…占い学というのは魔法の中でも

一番不正確な分野の一つです。」

 

マクゴナガルがそう言った時、

アミリアとラウラはその通りだと思って

互いの顔を見た。

 

「そりゃそうだよね。

だって、未来のことがわかる人がいたら

その人がもっと有名になってるもん。」

 

「まあ、本当に予言ができる人なんて

そうそういるものじゃないさ。

それこそ、一つの時代にいるかどうか…

たとえこの学校の先生とはいえ、

予言はできなくても仕方ない。」

 

その話が終わった後、

気が晴れたようだったハリーを見て

ラウラも安心した。

 

 

昼食の時間となって少し経った後、

ラウラが一度トイレに行ってから大広間に戻ると、

さっきまでアイギスの隣にいた

アミリアの姿がなかった。

 

「んー?アイギス、アミリアは?」

 

「さあ?何かは知らんが用事と言って

出て行ったぞ。ラウラも知らんのか?」

 

「うん、何も聞いてないよ。

…アミリアが私とアイギスの両方に

何も言わないのって珍しいなぁ…

それも、お昼ご飯の時間なのに。

アミリアがこの時間に用事で出て行くなんて、

今から雪でも降るんじゃないの?」

 

「確かにそれぐらいありえんことじゃな。」

 

「私たちに内緒でなにをしてるんだろうね?」

 

「授業の前にはその用事は

終わるだろうから先に行っててくれと

言っておったぞ。その程度で終わること

のようじゃから気にしなくてもいいと思う。」

 

「うーん…大丈夫なのかな。

まあ、アミリアなら多少のことは大丈夫か。」

 

 

「あんなところにも入り口があったのだな。

…こちらからの方が近道だし、

わざわざ落ちてくる必要なんて

なかったじゃないか…」

 

アミリアは一人で薄暗い階段を下りていた。

 

「二ヶ月過ぎているからな…

良い状態で遺っていればいいが…」

 

その時、アミリアのお腹から音がした。

 

「…もう少し食べておけばよかった…

いや、無駄口を叩いている暇はないか。」

 

しばらく歩いていると、

広い場所に出た。その奥には

巨大な蛇が横たわっていた。

 

「…想像以上に大きいな…

ハリーはよくこれを倒したものだ。」

 

アミリアは、バジリスクの顔のところまで行き、

しばらく観察していた。

 

「…あった。ハリーに刺さったらしい

牙の跡と、これが毒か。

…やはり量が少ない…ほとんど乾燥している。

…はぁ、死体をどうこうはしたくないのだがな。」

 

念入りに魔法をかけた手袋やマスクをつけて

バジリスクの残っている牙を掴み、

そのまま引き抜いた。そこからは

液体が漏れだしてきた。

 

「これだけあればなんとかなるだろう。

…しかし、やはりそのままの

状態とはいかないか。このままでは

本来のものとは程遠いだろう。

…まあ、仕方ないか。手間はかかるが

なんとかしてみよう。」

 

何本かのビンに毒を入れて、

次の授業に間に合うように

急ぎ足でその場を離れた。

 

「これが奴らに少しでも効果があればいいが…」

 

アミリアの頭の中には、黒くておぞましい

モノが空を舞う姿が浮かんでいた。




「みんな、久しぶり!
最近場所によってはすごく寒かったりしてるけど、
風邪とかひかずに元気にしてるかな?」

「本当に久しぶりだ。
正直な話、なにを話せばいいか
わからなくなっているぐらいだ。」

「いつも他愛のない話ばかりじゃがな。」

「適当に雑談してるだけだね。
このコーナーってこの作品の中に必要なのかな?」

「さぁ、どうなんだろうか。
…無い方がいいのかもしれんな。
元々は作者が後書きになにも無いのが
嫌だからと始まったものだし。」

「前書きは割と消滅してるしね。」

「話すネタも無くなってきているしな。」

「そうは言ってもそこそこの頻度で
お知らせとかがあるから
結局はほぼ毎回になるじゃろうな。」

「最近だと、他のやつとの
クロスの話のお知らせもあるしね。
あれっていつごろ始まるの?」

「次の次ぐらいからを予定しているらしい。
まあ、ずれる可能性もあるがな。」

「アニメとかゲームとか小説とか、
色々な世界があるが、どこの世界を
予定しているのかは内緒かの?」

「まぁ、そうなるな。
それで、読者の方々によっては
その作品に好き嫌いはあるとは思う。
すまないが、その作品が嫌いな人は
しばらくの間我慢してほしい。」

「そーなのかー。じゃあ、今日のところは
お知らせも終わったからこの辺りで終わる?」

「そうじゃな。それにしても、皆で
挨拶するのも久しぶりな気がするの。」

「外の世界の時間で三週間ほどたってるからな。
そう思うのも仕方ない。」

「じゃあ言おうか。せーの、」

「「「見てくれてありがとうございました!
次もまた見てね!」」」

「次話はもう少し早くあげるように
頑張るみたいだから気長に待っててねー!」

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