ハリー・ポッターと紅白の2人   作:ヴァニフィア

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今回は初のラウラ目線オンリーです。
そして誰かはわかっていたと思いますが
彼女が行動を起こします。


クリスマス・アフター

せっかく休みなんだし夜中になるまで

みんなといろんなことして遊ぼっかな〜。

あ、ロンだ。…なんだか眠そうだなぁ。

 

「おはよう、ロン。一人だけなんて珍しいね。

眠そうだけどどうしたの?」

 

うん…なんか本当に眠そうだ。目がヤバイ。

…あれ?これじゃロンが不審者みたい?

 

「やぁ、ラウラ…昨日は遅くまで起きてたんだ。

ハリーもまだ寝てるし僕もトイレに

起きてきただけだよ。」

 

「ああ、例の計画のこと?

結果はどうだったの?」

 

「ああ…そのことならハーマイオニーに聞いてよ…

悪いけど本当に眠いんだ…

ハーマイオニーなら勉強で慣れてると思うし…

ハーマイオニーは医務室にいるよ。

話はできると思うから…じゃ…」

 

そう言うとロンは欠伸をしながら出て行った。

うーん…とりあえずアミリアに話そうかな。

あ、あとハグリッドにアミリアから昨日の

ロックケーキの話をしないといけないと思うし。

感想は返してあげないとね。

 

「アミリア、ハーマイオニーと

ハグリッドのとこに行かない?

ハリーたちは昨日遅くまで起きてたらしくて

起きたくないらしいし。」

 

「そうなのか?」

 

「うん、前から準備してたって言ってた

ことみたいだよ?」

 

「ああ、ラウラは何かの

薬品を使うと伝えられたらしいな。」

 

「うん、マルフォイから全部聞き出してやる

とかなんとか。ロンが言ってたけど。」

 

「そうか。…さすがに真実薬ではないか。

後々報告されれば全部バレるし…」

 

「真実薬?何それ?」

 

「私がラウラに飲ませたい薬だよ。

…今までの私のお菓子の被害を

全て吐かせるためにな。」

 

「え?そ、そんなことは…」

 

「普通は言わないよな。

だが真実薬はそんな意思を一切無視して

洗いざらい聞かれたことを全て

話してしまうという恐ろしい薬だ。生徒どころか

犯罪者に使うのも下手すれば

規制されるような薬だろう。」

 

「…アミリア、私ってそんなに信用ないの?」

 

「それでハーマイオニーはどうしたんだ?

昨日は元気だっただろう?」

 

「サラッと流さないでよ…

そう言えば聞くのを忘れてた。

何があったんだろうね?」

 

「…うーん………いや、しかし…」

 

まあとりあえず会わないと始まらないね。

アミリアは考え込んでるけど

引っ張って連れて行こう。…いや、

それよりも簡単な方法があるか。

 

「ほら、アミリア。とりあえず

朝ごはん食べに行くよ〜。」

 

「ああ、わかった。」

 

うん、アミリアはぶれないね。

 

 

さて、そんなことがあって無事に

朝ごはんも食べ終わって医務室に来たけど、

3つのベッドにカーテンがしてあった。

 

「あれ?前より一つベッドが増えてない?」

 

「ああ、そう言えば石にされてしまったのは

2人だったからな。確かに一つ数があわない。

それにハーマイオニーもいないぞ?」

 

確かにハーマイオニーも見当たらない。

あれ?どこいったんだろう。ロンは

医務室にハーマイオニーがいるって

ちゃんと言ってたんだけど…

 

「…その声、アミリアとラウラなの?」

 

ん?この声って…

 

「ハーマイオニーか?」

 

「このカーテンの中?」

 

そう言って私は

一番近くのカーテンを揺らしてみた。

 

「ええ、そうよ。

…でもできれば開けないで…

今の姿を見られたくはないの…」

 

「…本当に何があったの…

マルフォイからは話を聞けたんでしょ?

計画は成功したんじゃないの?」

 

「話を聞いたのはロンとハリーよ。

…私は薬に入れるものを間違えちゃって…」

 

「直前に入れるものなのか?」

 

「ええ。誰かの髪の毛をね…

でも間違えて猫の毛を入れちゃって…」

 

髪の毛を入れる薬?

そんな薬があるのかな?あまり飲みたくないなぁ…

 

「…ああ、もしかしてポリジュース薬か?」

 

「え?なんなのアミリア?その薬。」

 

「ラウラ…魔法薬の授業で言ってただろう…

もうずいぶん前のことだが…」

 

「ラウラもハリーたちと

同じリアクションなのね…」

 

う…魔法薬の授業は嫌いではないし

眠くもならないんだけどイマイチ

言ってることが難しくて覚えてないんだよね…

 

「ああ…それでハーマイオニーは

猫っぽくなってしまったのか?」

 

「ええ…人以外の毛は使っちゃダメだから…」

 

それは大変だね…って、ん?猫っぽく?

 

「…ハーマイオニー、一度でいいから

見せてくれない?」

 

「え?…嫌よ…」

 

「いいから見せて!」

 

「あ、こら、やめろラウラ!」

 

アミリアが何か言ってるけど

そんなもので私は止まらない!

ってことでカーテンの中へゴー!

 

「あ…ああ…」

 

「…ラ、ラウラ?いったいどうしたの?」

 

「か、かわいい!ハーマイオニーダメだよこれは!

かわいすぎるよ!」

 

「にゃあ⁉︎ちょっ、抱きつかないで!」

 

うわぁ!すごいモフモフする!

それにハーマイオニーいい匂いがする!

かわいい…かわいい…!カーワーイーイー!

 

 

「…気は済んだな?ラウラ。」

 

「………はい………」

 

…今私は正座をさせられている…

暴走した私はアミリアに捕らえられて

部屋の外に連れて行かれ、お仕置きを受けた。

…いや、本当にあれはダメだって…

まあとにかく落ち着いたからハーマイオニーに

抱きつくことは多分もうない。うん、多分。

 

「それでマルフォイには何を聞いたんだ?」

 

もう私たちは見ちゃったからカーテンの中で

ハーマイオニーの話を聞いている。

…まあ私はアミリアにビクビクしてたから

ちゃんときいてなかったけど…

まあテキトーにまとめれば秘密の部屋に

ついての話をハリーとロンがマルフォイの

とりまきの…えっと…誰だっけ?

まあ、あの2人に変身して聞いたらしい。

今回の事件でわかったのはマルフォイが犯人では

なかったことぐらいだったみたいだ。

でも、前に秘密の部屋が

開かれたのは50年前のことで、

その時は1人死者がでてしまったらしい…

 

「そっか…前の事件では死者が…」

 

やっぱり予定通り今日だね。あれは。

もし死者がでてしまったら…

…根本的には解決できないのが辛いな…

 

「ええ…そうらしいわ…」

 

「だが前回の時は1人死んでしまったのに

今回のは幸い…と言うと石にされた者には

悪いが…まだ死者はでていない。…なぜだろうな…」

 

「あなたたちまだ話しているの⁉︎面会時間は

とうに過ぎてるのよ?早く出て行きなさい!」

 

「あ、はい!すいません!

じゃあハーマイオニー、治るように祈ってるよ!」

 

「…本当のことだろうな…」

 

まあ確かに猫のハーマイオニーもかわいいけど

ハーマイオニーは困るだろうし。

友達を困らせてまで自分の趣味を

優先したりはしないよ。

 

 

「うう〜…寒いねアミリア…」

 

「まあこれだけ雪が積もっていればな…」

 

今はハグリッドの小屋に行くために

校庭を歩いてるんだけど、足が埋まるぐらいに

雪が積もっててとにかく寒い…

ああ…ハグリッドの小屋が遠い…

 

「ほら、もう半分もないから頑張るんだ、ラウラ。」

 

うう…はやく…はやく暖かい部屋の中に…

 

「お前さんたち何しちょる?」

 

声のした方を振り返ると

真っ白の毛むくじゃらが立っていた。

 

「……………」

 

「ん?どうした?」

 

「うわぁぁぁ!雪男だー!」

 

「落ち着けラウラ。ハグリッドだぞ。」

 

わぁぁぁ…あ?

…よくみると白いのは雪がくっついてるだけか。

なんだ、ハグリッドだったのか…

 

「ごめん、ハグリッド。私たちは

ハグリッドの小屋に行こうとしてたんだよ。

昨日のアミリアのプレゼントのロックケーキの

感想とか適当な雑談とかしようと思って。」

 

「おお、そうか。じゃあ行こうか。」

 

そうして私たちはハグリッドの小屋に入った。

小さいわけではないけど、やっぱり

ハグリッドが入るには少し小さい気がするなぁ。

いや〜それにしてもあったかいね〜。

 

「そんで俺のロックケーキはどうだった?

前よりゃマシにできたと思っとるんだが…」

 

ハグリッドはやっぱり気になるみたいだね。

まあ私もアミリアに作ってあげたりもするから

気持ちはわかるよ。手作りのやつって

やっぱり美味しいかとか気になるよね。

 

「味は問題なかったが

やはりまだ硬かったよ…私は大丈夫だが

まだ他の人には食べられないぐらいだと思う。」

 

うーん…確かにあれはケーキとしての

硬さじゃないよね。本来ならロックケーキって

クッキーぐらいの硬さだしね。

 

「そうか…いや、すまんかったな。

俺の練習に付き合わせちまって。」

 

「いや、美味しかったよ。

私はハグリッドの作るお菓子が好きだ。」

 

ハグリッドの顔が嬉しそうな笑顔になった。

まあ美味しいって言われて

嬉しくないってことはないか。

 

「そういやハリーたちはどうした?

俺んとこ来るなら一緒に来てもよかったのに。」

 

「ハリーたちは、昨日は色々あったから

疲れたんだって。まあクリスマスだったしね。

仕方ないよ。多分だけど、

お昼頃までは寝てるんじゃないかな?」

 

「そうか。何をしとったんだ?」

 

「なんか秘密の部屋のことだって。

50年前に一度開かれたらしいんだけど

ハグリッド知らない?」

 

まあ、ダメもとで聞いてみよっかな。

あれ?ハグリッド、

難しい顔してどうしたんだろ?

 

「…いんや、俺はなんも知らねぇ。

その頃は…あー、俺はホグワーツにゃ

いなかったからな。」

 

「なぁんだ。難しい顔してたから

なんか知ってるかと思ったよ。」

 

「ああ、そうだ。これから俺はカボチャを

植えとった畑を少し片づけにゃならんのだった。

すまねぇが今日はここらでお開きにしよう。」

 

「…ああ、わかった。

じゃあハグリッド、また今度。」

 

「バイバイ、ハグリッド!」

 

仕事があるんじゃ仕方ないね。

じゃあ帰ろうかな。

 

 

「なあ、ラウラ。ハグリッドの様子、

少し変じゃなかったか?」

 

「…まあ秘密の部屋の話が出て

すぐに焦り始めてたような気はするよ。」

 

相変わらずハグリッドは

隠し事が下手だよねぇ…

私にもわかるぐらいだったし。とは言っても、

 

「でもハグリッドが隠したいことなら

言及しなくてもいいんじゃないかな?

去年のはことがことだったから

無理してでも聞いたけど。」

 

「それもそうかな。ところでラウラ、

この後はどうするんだ?今は

昼頃だがやることもないだろう?」

 

「うーん…ハーマイオニーと一緒にいたいのは

山々だけど追い出されるだろうからなぁ…

私は特にやることもないかなぁ。」

 

「そうか。ではどうするかな…

そうだ、昼頃ハリーとロンが

そろそろ起きてくるんじゃないか?」

 

「あ、そういえばそうだね。

じゃあとりあえず談話室に行く?」

 

「ああ、そうしよう。」

 

……………

 

ってことがあって談話室についたんだけど…

なんか大変なことになってた。

絨毯が所々焦げてたり窓が割れてたり…

それで部屋のいろんなところに

見覚えのある人たちが倒れてるんだよね…

 

「えっと…

みんなどうしたの?…大丈夫?ハリー。」

 

とりあえず一番近くにハリー起こしてみた。

気を失ってたわけでもないようで

すぐに起き上がったけど、ちょっと頰に

煤みたいなのがついてるね。

 

「…や、やぁ、おはよう2人とも…」

 

「まあもう昼頃だがな。

あー…何があったんだ?あっちに

ロンやフレッドとジョージが倒れてるが…」

 

あ、そんなこと言ってる間に

向こうも起き上がってるね。

 

「フレッドとジョージがイタズラ用の花火を

暴発させちゃったんだ…いつもの2人なら

そんなことないんだけど、僕とロンみたいに

2人も寝ぼけてたみたいだよ。」

 

「生きた心地がしなかったよ…

目覚ましにしてはやり過ぎにもほどがあるぜ?

おはよう、アミリア、ラウラ。」

 

「あ、ロン、おはよ…」

 

「な、なんだこの惨状は⁉︎

フレッド、ジョージ!また2人か?」

 

あ、パーシーさんだ。

 

「やぁパーシー。」

 

「いやぁ、遊んでただけだって。」

 

これのどこが⁉︎しかも笑いながら言うこと⁉︎

 

「笑い事じゃないぞ!

いいから片づけるんだ!そっちの4人もだ!」

 

え〜…私とアミリアはその場にいなかったのに…

でも監督生モードのときのパーシーさんは

ほとんど話を聞いてくれないからなぁ…

仕方ないか…のんびりとハリーたちの話を

聞きたかったんだけどなぁ…

 

……………

 

「レパロー直せー」

 

「お疲れ様、アミリア。

多分今ので最後の窓だよ。」

 

「ふぅ…まさか談話室だけでなく

部屋への廊下の窓も壊していたとは…

いったいどれだけの規模だったんだ?」

 

「うーん…どうなんだろうね?ロンは

生きた心地がしなかったって言ってたけど。」

 

だいたいが魔法でなんとかなる

被害だったとはいえかなり大きかった。

魔法がなかったらと思うと

冷や汗が出てきそうだよ。弁償的な意味で。

 

「パーシーの説教があったこともあって

終わったのはいいが、もう夕食時だしな。

まあ時間になったし作業も終わったから

大広間に行こう。」

 

「うん、そうだね。」

 

さて、食べ終わって夜中になったら

計画開始だね………うまくいくよね?

…うん、大丈夫。自信を持とう。

 

 

よし、みんな寝てるみたいだね。

ひとまず気づかれずにいけたみたい。

えっと…そうそう、ここの廊下の壁だったね。

 

【開け】

 

よし、開いた。

…本当なら秘密の部屋に入れるなら

先生に知らせるべきなんだろうけど…

でも私には中にいる怪物と言われている、

バジリスクのことを、

どうしても放っておけなかった。

…先生に見つかれば退治されちゃうんだろうな。

あの子自身が人を襲ったならそれが

当たり前だと私も思う。

…でも…

操られただけならどうして罪があるだろう。

あの子は継承者の命令には逆らえない。

たとえ嫌がっても魂に刻まれた

プログラムのようなものが発動するらしい。

それは私にもわかった。

アミリアにはわからなかったみたいだけど、

あの『声』は蛇のものだった。

それがバジリスクだってわかったのはその

後のことだったけど、その声はどんな風に

聞いたって正気のものじゃなかったんだ。

だから私は助けたかった…

 

【こんばんは。遅くなってごめんね。】

 

【ラウラ…妾はまた…人を襲って…

襲ってしまった子は…大丈夫だったかの…?】

 

【うん。

石にはなっちゃったけど死んではないよ。】

 

【そう…か。…ラウラ、お主が来たということは

準備ができたのか…?】

 

【一応だけどね。もうバジリスクを

辛い目に合わせたくないから…】

 

【そうか…じゃがバジリスクと呼ぶのは

やめてもらえんか?名前などとうの昔に

忘れてしまったが種族名で呼ばれるのはな…】

 

【あ、それもそうだね。

…ねえ、心の準備はできてる?】

 

【…うむ。大丈夫じゃ。

…妾には何もできないのが心苦しいぞ…】

 

【気にしないでよ。

これは私のわがままでもあるんだからね。】

 

そう言いながら私は

地面に模様をつけていく。…悪趣味だけど血でね。

まあその血は私のものだから

誰にも問題ないはずだけど。

…まったく、なんで闇の魔術は

こんな準備方法なんだろう…

 

【…よし、とりあえず準備完了。

じゃあ始めるね。とりあえず魂を分ける

ダミーの体を作らせてもらうね。】

 

彼女は目をつぶったままうなづいた。

 

「ジェミニオーそっくりー」

 

私が彼女の体に魔法をかけると、

彼女と形と材質だけが同じの人形のような

ものができた。さて、こっからだ。

私がアレンジした魔法。実践練習はあまり

できていないからどうなるかわからない。

でも、きっとできるはずだ。

 

【かなり苦しくなると思うけど…

少し我慢してね…】

 

「アニマライズー魂よ分かたれよー」

 

………こ、これは…どういうこと?

……私にはやっぱり制御がまだ…?

でも彼女を自由にするためにも…まだ…!

 

「…あっ…!」

 




「…ねえ、アミリア。
本文の私どうなっちゃうの?」

「さあなぁ…こちらでは
書かれていることしかわからんから
ラウラがどうなってしまったか
私にはわからん。」

「…もし本文から私がいなくなったら
ここの私はどうなるの?」

「それは…まあ…いなくなる?」

「うう…そんな…」

「大丈夫、からかっただけだ。
メタ発言で悪いが一応ラウラは
主人公なんだから消えることは
ないはずだ。おそらくだがな。
タグが詐欺になってしまう。」

「…そっか。それもそうだね。
一応は余計だと思うけど…
じゃあ今回もとりあえず後書きを私たちの
雑談で埋めたいんだけど、何をする?」

「そう思ってゲストを呼んでいる。」

「え?そうなの?だれ?」

「レーヴァだよ。」

「はい。皆さんよろしくお願いします。」

「あ!レーヴァだ!大丈夫?
今冬だけど冬眠するところ探せた?」

「冬なのは本文の中の話なので
ややこしくなると思いますよ?」

「ちなみにレーヴァには未来から来た
青いナニカに道具をもらったから
訳さなくてもいいようにしている。」

「名前出しはNGだからね!」

「まあ、とにかくレーヴァ、
自己紹介を頼む。」

「はい、私はレーヴァと名付けてもらった
その辺りにいる普通の毒蛇です。」

「…普通…なのか?
レーヴァは数十年レベルで生きてい…」

「アミリアさん?何かおっしゃいましたか?」

「…いいえ。なんでもありません:…」

「私の初めての友達だよ!」

「ラウラとは森の中で会いました。
あれはラウラが4歳か5歳の時でしたね。」

「そうだね。それぐらいだと思う。
その時は私は虐められてたとかはないけど、
あんまりご近所に同年代の子がいなかったんだ。
隣にいたけどアミリアはぐれてたし。」

「…す、すまない…」

「まあまあ…それでラウラが森で
散歩をしていた時に私の声を
聞いたのですよね。」

「うん。誰もいないのにどっかから
声がしたからびっくりしたよ。」

「それにラウラときたら腰を抜かして。」

「だ、だって親が魔法使いでも
蛇と話せるなんてできると思わなかったし…」

「っと、私の自己紹介でしたね。
話がずいぶんそれてしまいました。
とは言っても私の話にはあまり
面白いこともありませんし、今日は
この辺りでいいのではないのですか?」

「あれ?レーヴァ、何か急いでる?」

「ええ。あんな絵を描かれて怒らないほど
私は穏便ではありませんから。
作者に噛み付いてこようかと…」

「レーヴァ…
それは事実上の死刑宣告なんだが…」

「おっと、口が滑りました。
とにかくこの辺りで締めましょう。」

「「「今回も
ありがとうございました!」」」

「…ねぇ、アミリア。レーヴァって
あんなに怒りっぽかったっけ?」

「自分の容姿には蛇の基準で
自信があったんだろうな…」

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