ハリー・ポッターと紅白の2人   作:ヴァニフィア

20 / 76
待っていてくれていた人、
ごめんなさい…タップミスで
一度メモを全消ししましたorz

とりあえず今回から秘密の部屋に入っていきます。
何かネタを思いついたら
幕間に何か挟むかも知れませんが、
基本的には話を進めるつもりです。

それと、評価の色が
オレンジ色になってました。
個人的には読んでくれるだけでも
嬉しいので、評価してくれた方、
本当にありがとうございます!


the Chamber of Secrets ー秘密の部屋ー
見つからない2人


アミリアとラウラが家に帰った

2日後にロンから手紙が届いた。

 

「アミリア、この空飛ぶ車で連れ出したって

大丈夫なの?ロン達は魔法使ってないけど。」

 

「いや、普通にまずいだろう。

アーサーさんの仕事はマグル製品に

魔法を使うのを取り締まる仕事なんだから

これでは自分で自分を捕まえないと

いけないような状況になってるだろ、これは。」

 

「あはは…本当だね。まあハリーが

何とか助け出されてよかったよ!

本当に閉じ込められてたみたいだしね。」

 

「まあ、そうだな。それにしても、

屋敷しもべ妖精か…どこかからやってきた

らしいが、どこの家のしもべなのか。」

 

「アミリアの家にはいないよね?」

 

「そこまで私の家の歴史は長くないからな。

いたら私が命令してとっくに連れてきてるよ。

私だってハリーが心配だからな。」

 

「そりゃそうだよね。

いたら色々…そう、色々助かるんだけど…」

 

「ああ…エミリーさんか…

家事はできるがたまに事故が起こるからな…」

 

2人はそんな話をしながら

その日はアミリアの家で留守番をしていた。

 

「それにしても珍しいよね〜。

私たちのお母さんとお父さん達が

同じタイミングでここまで忙しいなんて。」

 

「ああ、確かにな。こんなこと

2年前ぐらいに一度あったっきりだな。」

 

「いやー、あの時は大変だったね〜。」

 

「…ラウラのせいでな?」

 

「う、そんな顔しなくていいじゃない…

それに気づかなかったのは悪いけど

根本的には私のせいじゃないし…」

 

2人はとある出来事を思い出す。

 

 

ーいただきます。ー

 

ーどう?アミリア、美味しい?ー

 

ー…ラウラ、少しいいか?ー

 

ーえ?何?ー

 

ーこのフィッシュアンドチップスなんだが…

作れるのはすごいと思う。ー

 

ーあ、うん、ありがと。ー

 

ーでも、これ甘いんだが…ー

 

ーえ?ー

 

ーまさかとは思うが砂糖と塩を

間違えるなんて初歩的なミスをしていないか?ー

 

ー…ちょっと待ってて。

………ごめん、アミリア。間違えてる。ー

 

ー…そうか。仕方ない、紅茶でもー

 

ーあ!ダメ、アミリー

 

ーっ!ゴホッゴホッ!

…この入れ物に入ってるの塩じゃないかー

 

ー…アミリア、今この家の塩と砂糖は

入れ替わってると思う。お母さんが

間違えて入れたみたい…ー

 

ーエミリーさんか…ラウラより

どこか抜けてると言っていたが

こんなことがよくあるのか?ー

 

ーえっと…1カ月に2、3回かな?

でも、これでもお父さんが言うには

昔よりはマシになったって…ー

 

ー…ラウラ、疲れたらいつでも

私を頼っていいからな?ー

 

 

「いやー、アミリアに、

たまにそんなことがあるって

言っといたほうがよかったかなー。」

 

「そうしてくれれば何とか防げたかもな。

まあ、あれだ。エミリーさんなら仕方ない。」

 

2人は少し遠い目をして

ロンからの手紙の続きを読んでいった。

 

 

2人の両親が家に帰ってこれたのは

夏休みが終わる1週間前のことだったので

教科書や足りなくなった消耗品を買いに、

急いでダイアゴン横丁に来ていた。

 

「ロンから手紙、楽しそうだったねー。

ハリーのニンバス2000に乗せてもらったとか

庭小人の駆除がハリーが上手だったとか。」

 

「ああ、それに見た限りハリーも

ロンの家で楽しんでるらしいしな。」

 

「そうだね。あ、そういえばアミリアの

お母さんは?帰ってこれたでしょ?」

 

「ああ、帰ってはこれたが忙しいらしくてな。

家でも色々やることがあるらしい。

ラウラのほうはどうした?どちらも

ひと段落ついたと聞いたが。」

 

「ああ…お父さんがね、

『エミリーを1人にしたらどうなるか

わからないしラウラに着いて行ったら

買い物できなくなるだろう』って言っててね…

まあ、私も納得しちゃったけど。」

 

「…そうか。」

 

2人はそうして話しながら教科書を販売している

フローリシュ・アンド・ブロッツ書店に

入っていった。

そして、そこで初めて手紙を見たアミリアは、

内容の異常さに気がついた。

 

「…なんだ?この

『ギルデロイ・ロックハート著』の羅列は。

妖精の魔法以外全て彼の本じゃないか。」

 

「うわぁ、ホントだ。この人って

すごい魔法使い?私知らないんだけど。そういえば

ハリーが好きになれそうにないっていってたね。」

 

「ううん…どうなのだろうか。

この書いてることを信じるなら

かなり優れた魔法使いだとは思うんだが、

軽く読んでみたら、なんというか…

そう、現実感がないような気がする。」

 

「そうなの?どんな感じで?」

 

「化け物相手の割に感想が簡単過ぎるんだ。

トロール、私たちが一度なんとかしただろ?

あの時の感想って言葉で表せるか?

まぁ本にするなら文字で表さないといけないから

そこは難しいとは思うがな。まあ、私からすれば

彼はどちらかといえば作家のイメージだよ。」

 

「ふーん、そうなんだ。まあ小説っぽい

というか、教科書っぽくはないよね。

なんかタイトル寒いし。

『トロールとのとろい旅』って…」

 

軽く文句を言いながらそれでも

買わないわけにはいかないので、

リストに載っている教科書を取っていく。

 

「あれ?アミリア、

それリストに入ってないんじゃない?

ロックハートさんの本ではあるけど。」

 

「ああ、暇になったら読んでもいいかと

思ってな。まあ少し値は張るが。」

 

「もうこの本で勉強する気はないんだね…」

 

「正直な話、図書室の本のほうが

よっぽど有益だと思うぞ?彼の本には

対処法なんて書いてくれてないしな。」

 

「…確かに自慢話みたいになってるね。」

 

そうして2人は教科書や

学校で使う消耗品を買い揃えて

家に帰り、学校の準備を整えていった。

 

 

新学期が始まる当日になり、

2人は両親達と一緒にキングズ・クロス駅

9と4分の3番線のホームに来た。

 

「今年はなんとか都合がついてよかったよ。

去年は忙しくて見送りもできなかったからな。」

 

「父上、家は大丈夫なんですか?」

 

「心配しなくて大丈夫よ、アミリア。

見送った後はすぐに帰る予定だから、

そこまで長い時間家を空けないわ。」

 

「 懐かしいわねー、この列車。

中は変わってたりするのかしら〜?」

 

「って、エミリー!乗っちゃダメだ!…はぁ。

まぁ確かに懐かしいのはわかるがな…

…俺たちが卒業してから20年ってとこか。

ずいぶんと時間が過ぎたもんだな。」

 

「なんかお父さん急に老け込んでない?」

 

「ああ、言われてみれば今のセリフは

そうかもな。でも、まだまだ老け込むには

早いさ!なぁ、お前も思うだろ?ダールト!」

 

「肩を組むなランディ、暑苦しい…

列車の入り口の横にいるんだから他の方の

迷惑になるだろうが。ほら、離れろ。」

 

実際にこの家族の周りには人だかりが

できていて、列車に入りにくくなっていた。

ランディはやれやれとダールトから離れた。

 

「じゃあラウラ、頑張ってくるのよ〜。

寂しくなったらいつでも手紙を出しなさい。」

 

「アミリアや他にも友達がいるから

大丈夫だよ!あ、でもちゃんと手紙は

出すから待っててね!じゃあ、行ってきます!」

 

「はい、いってらっしゃい。」

 

「ああ、頑張るんだぞ!」

 

「では、父上、母上、私も行きます。

またルニルを飛ばすので待っていて下さい。」

 

「ええ、頑張るのよ、アミリア。

下の学年の子とも仲良くするのよ。」

 

「アミリア、気をつけるんだよ。学年が

上がると少し危険な授業も増えるからな。」

 

「大丈夫です。安心してください。

じゃあラウラ、行こうか。」

 

そうして2人は列車に乗り込み、発車した。

2人はホームが見えなくなるまで、

両親に向かって手を振り続けた。

 

 

「それにしても3人に会うの久しぶりだね〜。

ハリーとハーマイオニーとは夏休みの間

一度も会ってなかったし。」

 

「そうだな。特にハリーには

色々聞きたいこともあるし、とりあえず

3人を探しに行こうか。」

 

「 そういえばネビルは

今年は大丈夫かな?またトレバーを

逃がしてなきゃいいけど。」

 

2人は学友のことを話しながら

しばらく列車の中を歩いて席と3人を

探していた。数分歩くと、

1人でコンパートメントで本を読んでいた

ハーマイオニーを見つけた。

 

「あ、ハーマイオニー!久しぶり!」

 

「こんにちは、ハーマイオニー。元気だったか?」

 

「あら、アミリアとラウラ!

久しぶりね!私は元気だったわ。

そっちはどうだった?夏休み。」

 

「私は有意義に過ごせたと思うよ。」

 

「あー、私はちょっと疲れたかも…」

 

「何かあったの?」

 

「うーん、お母さんがちょっとね…」

 

「ラウラの母上は…まあなんというか

マイペースな人でな。振り回されたんだよ…」

 

「そ、そうなの。大変だったわね。」

 

少し遠い目をしたアミリアとラウラを見て、

本当に苦労したんだろうと思った

ハーマイオニーは同情せざるを得なかった。

 

「ねぇハーマイオニー、ハリーとロンは?

一緒じゃないの?私たち見なかったけど。」

 

「それが列車の中で見つからないの。

私も一応探してみたんだけど…」

 

「いなかったのか?

…まさか乗り遅れてしまったのか?

ロンの兄や妹はいたはずだが…」

 

「ねぇアミリア。ハーマイオニー、

もし乗り遅れたらどうなるの?

もう学校に来れなくなったりするの?」

 

「いいえ、そんなことないはずよ?

フクロウ便で先生に知らせればなんとか

してくれると思うけど。」

 

その言葉にラウラは安心したが、

アミリアはどうも安心できなかった。

 

「…2人が冷静ならフクロウ便を

送るだろうがパニックになった時に

送るという発想が出てくるかな…」

 

「確かにそうね…ロンは慌てると

人の話も聞こえなくなるぐらいだし。」

 

「ハリーも割と冷静に考えれなくなるよね…」

 

「心配ではあるが列車には先生は

乗っていなかったようだし

知らせることもできないな…」

 

「そうね。仕方ないから待ちましょう。」

 

そう言って、ハーマイオニーは

また手に持っていた本を読み始めた。

 

「ハーマイオニー、その本って?

何読んでるの?」

 

「ああ、これね?

ギルデロイ・ロックハートの自伝よ!

今年の教科書は彼一色だし、彼は

素晴らしい魔法使いだと思うわ。

2人もそう思うでしょ?」

 

そう話すハーマイオニーを見て、

アミリアとラウラは彼女が

ギルデロイ・ロックハートの

熱烈なファンであることに気がついた。

 

「ああ、そうだな。

彼の本には色々書いているし。」

 

「う、うん、私たちじゃきっとできない

ようなことがたくさん書いてるよね!」

 

そんなハーマイオニーの前で、

この本の悪口を言うわけにもいかず、

2人は苦笑いしながら相槌をうっていた。

 

 

結局ホグワーツについて、大広間で

組分けが終わってもハリーとロンは

見つからなかった。そうして心配をしていた

彼女達に、ある噂が聞こえてきた。

 

「え?ハリーとロンが空飛ぶ車で

暴れ柳に突っ込んだ?それホント?」

 

「ええ、そんな噂をパーバティから聞いたの。

間違ってると思いたいんだけど….」

 

「ハリーをロンが連れ出した時の前例が

あるからな…思い返せば列車に乗ってて

一度大きな警笛を鳴らしていたし…

…はぁ、あの2人は何をやってるんだ…」

 

(ねぇ、ラウラ。

去年の歓迎会とかみたいになってないけど

アミリアになにかあった?)

 

(ああ、アミリアが暴走するのは

心配事がなくて美味しい料理がある時だよ。

まあ、基本的にはだけどね。去年の

ハロウィーンの時はハーマイオニーが心配でも

今ほど仲良くなかったのもあって、ホグワーツの

カボチャパイの匂いで暴走してたけどね。)

 

(そうだったの。)

 

「まぁ、噂が嘘でも本当でもハリーとロンが

なんとか到着したらしいならよかったよ。」

 

「そうだね。」

 

3人はひとまず安心して、

歓迎会を楽しんでいた。ハリーの友達だと

どこから情報を仕入れたのか、

写真機を持った1年生の男の子にハリーの

居場所を問い詰められたが、

答えることができなかったので、

その1年生は肩を落としていた。




そういえば少し愚痴みたいになりますが
他の人ってどうやってオリジナル要素の
名前を決めてるんでしょうか。
自分はセンスないから少し羨ましいですね…

とりあえず一章は終わってるので
少し更新がゆっくりになるかもしれないです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。