遊戯王ZEXAL ~単なる日常から強制転移~   作:妖牙=飴んぼ

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どうもうぷ主です。


今回、というかこれからもそうなるかもしれませんが、妙に会話文が多くなってしまいました。


場面を考えながら見てくれるとうれしいです。


それではゆっくりしていってね!


第二話 初登校、からのデュエル!

堕紅「やっべええええええっ!寝過ごしたあああああ!!」

 

 

 

 

 

[午前七時三十分 登校路]

 

 

 

 

 

別に遅刻するっていう時刻じゃないんだけど、学校に遅れていくってのが堕紅にとって割に合わないこともあり、カップ麺の中身をむさぼりながら学校に向かって走っていた。(ほら、あの、遅刻して教室入るときの周りの目とか気になるじゃん。)

 

 

ヒータ「ったく、まさか朝までデッキ調整するとは思わなかったわ。」

 

 

堕紅「るっせえええ!!そもそもお前が「これはこうでしょ」とか「そうじゃなくて」とか言って、深夜になってから「やっぱ最初のデッキでデュエルした方が良いんじゃないの」って開き直ってええええ!!」

 

 

ヒータ「分かった、ごんめごんめ。」

 

 

堕紅「それを言うならめんごだああああああああ!!」

 

 

 

 

 

[学校]

 

 

 

 

 

家から学校までは以外と遠くなく、正直慌てて来る必要はなかった。

 

今は担任である北野先生に連れられて教室に向かっている。この先生が堕紅の担任ということは遊馬と同じクラスになる。

 

 

先生「心配しなくても良いぞ、皆も君が来るのを楽しみにしているから気楽になりなさい。」

 

 

堕紅「は、はい・・はあ(門、あいつどうやって連絡つけたんだろう。)・・疲れたー。」

 

 

ヒータ「まだ何もしてないくせに。」

 

 

堕紅「(小声)黙っててくれ、そういやお前結局着いてきたけど大丈夫なのか?」

 

 

ヒータ「良いじゃん、別に私が見える人はいなさそうだし、きつね火は家で待機させておいたし・・・何より私が暇だから。」

 

 

まあそうだろう。独り暮らしにはあまりにも広すぎる一軒家の中で、学校が終わるのをひたすら待つのはつまらない。ヒータの場合は精霊であることを活かして、こう勝手に着いて来ることができる。

 

 

堕紅「(小声)っ仕方ねえな、今回だけだぞ。」

 

 

ヒータ「なに、アストラルやユベルみたいなポジションにいてもいいじゃん!」

 

 

堕紅「(小声)・・・なにが言いt[ヒータ]「勝手に着いていかせてもらいます。よろしく(笑)。」

 

 

堕紅「はぁ・・。」

 

 

こんな奴が隣にいたらうるさくて勉強に集中するのは辛いかもしれない。デュエル中はそうなるか、それはまだ分からないが堕紅は既にデュエルディスクがある。

 

最初は気づかなかったけど、朝家を出るとき玄関に置いてあった。

 

 

 

 

 

[教室]

 

 

 

 

 

遊馬「なあアストラル、今日新入生が来るんだってさ!」

 

 

アストラル「ふうん、どういうデュエリストか楽しみだな。」

 

 

遊馬「だろっ!俺もう胸がもうバクバk」

 

 

ガラッ(教室のドアを開ける音)

 

 

先生「皆、席に着いてくれ。昨日言っていた通り、今日は仲間が増えるぞ!」

 

 

遊馬「お!来たかっ!」

 

 

生徒A「やったー!」

 

 

生徒B「先生!早くう!」

 

 

先生「分かった、じゃあ入ってきてくれ。」

 

 

堕紅とヒータは初めて見る光景に戸惑いながらも、たくさんの生徒の前で軽く自己紹介をすることになっていたため気を引き締めることにした。

 

 

堕紅「・・ふう、(緊張してきた・・よしっ!)今日からここの生徒となる火村堕紅だ!デュエルとかの誘いは大歓迎だから存分に楽しもうぜ!」

 

 

皆「ヒュー!(歓声)」

 

 

遊馬「よろしくな!堕紅・・・!」

 

 

遊馬(あれ?)

 

 

遊馬とアストラルの目線の先には、普通見えないはずのヒータの姿があった。

 

 

アストラル(彼女は・・・?)

 

 

 

 

 

[昼休み 教室]

 

 

 

 

 

だいたいの授業が終わった後、堕紅は教室の机で寝そべっている。ヒータもその隣で同じような格好をしていた。

 

ちなみに授業中のヒータは堕紅の隣でぐっすり寝ていた。堕紅は誰かさんに睡眠時間を取られたため、気持ちよさそうに寝ていたヒータがもしも実体化していたら殴ってやりたかった。

 

 

堕紅「あっ・・っくう。」

 

 

ヒータ「いきなりどうしたの?」

 

 

堕紅「いやー・・疲れたわ、本当っに疲れた。」

 

 

ヒータ「そのセリフ、今日だけで何度目よ。」

 

 

堕紅「十三回だ(キリッ)。」

 

 

ヒータ「うざっ![堕紅]「ひどくない!」ひどくない。」

 

 

そう話しているとき、背後に人がいることを感じ取り驚いて振り返った。そこにはこの世界の主人公が立っていた。

 

 

遊馬「よう!俺は遊馬。よろしくな!」

 

 

笑顔あふれる表情から手が差し出される。

 

 

堕紅「ん!?お、おう!よろしく!」

 

 

堕紅はその手を強く握って熱い握手をした。一見普通のコミュニケーションのように見えるが、遊馬と堕紅の目には別の光景が広がっていた。

 

今二人の頭上では睨み合いをしているアストラルとヒータの姿がある、当然周りにはどちらの姿も見えていない。

 

 

ヒータ「・・あなたたち、私の姿が見えているようね。」

 

 

アストラル「君たちも私が見えているようじゃないか、どういうことだ。」

 

 

遊馬「堕紅、お前アストラルが見えているのか!?それにその子誰なんだ!?」

 

 

堕紅「・・・まあ、ここで言うのもあれだ。場所を移そう。」

 

 

遊馬「あ、ああ。」

 

 

 

 

 

[屋上]

 

 

 

 

 

真っ青な空、ふわふわ浮かぶ雲、アニメを見ている側はそんな景色に目をくれることはまずないが、このとき堕紅はいつも見ていたのとあまり変わらない空を見つめていた。

 

 

堕紅(・・さて、どうごまかすか。)

 

 

手紙にも書いてあったように堕紅が別の世界から来たこと、そして遊馬も知っている門に頼まれてこの世界に来たこと、どちらも知られるとこの世界がアニメとはまったく別の方向に動いてしまうかもしれない。

 

 

遊馬「なあ堕紅、お前も、その子も、一体なんなんだよ!」

 

 

遊馬に真実を伝えてはいけない。そもそも今の堕紅の目的は「普通の決闘者として過ごすこと」だ。

 

 

堕紅「とりあえずヒータのことだけ説明しとこう。」

 

 

遊馬「ひ、ヒーター?」

 

 

アストラル「遊馬、ヒーターじゃない、ヒータだ。恐らく彼女の名前だろう。」

 

 

堕紅「そう、ヒータはカードの精霊であり、アストラル、お前のように皆にはヒータの姿は見えない。」

 

 

アストラル(そうか。だからあのとき、誰もヒータを指摘しなかった。)

 

 

堕紅「俺にもよく分からないが、アストラルとヒータ、どちらも特定の人物にしか見えていない。どちらか一人見えていたら、もう一人も見えるはずだ。」

 

 

遊馬「じゃあ小鳥も!」

 

 

ヒータ「たぶんその子にも見えるかも、私のこと。」

 

 

遊馬「・・・そうか、ぷっ。」

 

 

堕紅&ヒータ「へ?」

 

 

遊馬「ぷっはははは!」

 

 

ヒータ「・・・堕紅、遊馬ってこんな感じだっけ。」

 

 

堕紅「さあ?いきなりどうした遊馬?」

 

 

遊馬「っく、いっやー面白いな!堕紅もヒータも!」

 

 

堕紅「・・遊馬。」

 

 

遊馬「堕紅!お前言ったよな!いつでもデュエル大歓迎だって!」

 

 

遊馬はデュエルディスクを構え、Dゲイザーをつけて始めた。

 

 

ヒータ「堕紅、どうする?」

 

 

堕紅「決まってるさ、望むところだ!」

 

 

そう言って堕紅もデュエルディスクを構える。このとき知ったのだが、なぜか堕紅にはDゲイザーは不要みたいで、いつものデュエル前の演出が目の前でぞくぞくと展開されていく。

 

 

堕紅(これが、ここでの初デュエル!)

 

 

堕紅「全力で勝ちに行くぜ!遊馬!」

 

 

遊馬「それはこっちのセリフだ!堕紅」

 

 

堕紅&遊馬「デュエル!」

 

 

アストラルとヒータが見守る中、堕紅にとって初めてのデュエルが今始まった。

 


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