遊戯王ZEXAL ~単なる日常から強制転移~   作:妖牙=飴んぼ

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「ねえ、妖牙。」

「ハイ、ナンデショウカ?」

「この物語を書き始めたのはいつ頃だったっけ?」

「ハイ、アークファイブが始まった頃です。」

「終わったんだけど。もうヴレインズ始まったんだけど。」

「メタファイズ組みたいのに、近くのカードショップからラグナロクの声が聞こえません(泣)」

「中の子に関しては、既に高校生の歳なんだけど。」

「ヨグ-ソt「クトゥルフネタやめい。」

「・・・このシリーズいつまで続くの?」

「・・・サー?「ブルーアイズ!滅びのバーストストリーム!!」


ウワアアアアアアア(ry==



あ、夏の間はなるべく書くようにします。

遅れてすいませんでした。 byヒータ


第十三話 天渦制する煌

堕紅「あ、はい。はいはい。お願いします。失礼します。」

 

 

来菜のことで色々と疲れた堕紅は、腹を壊したという単純且つ嘘で休みを取っていた。

 

 

ヒータ「来菜ちゃん、無事に家に帰れたかな?」

 

 

ベッドで枕を抱いたヒータは、今でも少し来菜のことが心配である。

 

 

堕紅「例え不良か何かに襲われたとしても、来菜のプレイングとあのデッキがあるなら問題はないはずだよ。試しにやったイメトレでも、初めて回したようには感じさせないプレイだったし。」

 

 

ヒータ「・・そうだね。」

 

 

堕紅「それはそれとして。」

 

 

固定電話の前で話してた堕紅はヒータのベッドに飛び込んだ。

 

 

ヒータ「ふ、ふおおっ!?」

 

 

ヒータとしては堕紅が突然真横に飛び込んできたことに驚くしかない。

 

 

ヒータ「だ、堕紅?」

 

 

堕紅「・・・ツカレター。」

 

 

ヒータ「え?」

 

 

堕紅「すんごい疲れた・・、周りに気使って原作曲げないようにして知らない驚異と戦って・・。アニメ見てたときは思わなかったけど、何かを隠し通すことがどれだけ辛いかがよく分かるわ。」

 

 

ヒータ「あ、ああ・・、ここじゃ気軽に融合やシンクロしたらまずいもんね。」

 

 

堕紅「せめてエクストラ使わずに、好き勝手なデュエルしたいな・・・。」

 

 

堕紅のデッキはエクストラを使うことこそ多いが、あまり使わずにメインデッキだけで回すデッキも何個かある。アニメとは関係のない部分でそれらが使えれば良かった。そんなとき、ベッドルームのドアが開きエリアが入ってきた。

 

 

エリア「ねえ堕紅・・・・とヒータちゃんが同じベッドに・・。」

 

 

ヒータ「いや!違うからねっ!私は堕紅とは何もなっt[堕紅]「ん?エリアが持っているのは何だ?」

 

 

エリア「そうそう、これポストに入ってたんだけど。」

 

 

エリアが持ってきたのは今日の新聞と一枚のチラシだった。

 

そこにはなんと「デュエル大会開催!優勝賞品あり!今日の未の刻・中央公園にて!参加者募集中!」と書かれていた。

 

 

堕紅(・・・これだ!)

 

 

エリア「どうする?出る?」

 

 

堕紅「あったりまえ!こんなチャンスはあんまりないからな。さーて、どのデッキを使おうか。」

 

 

ヒータ「ていうか堕紅は今日腹壊して休むことになってるよね。もし誰かにばったりあったら・・。」

 

 

堕紅「あ、ああ・・・。」

 

 

エリア「それなら私に考えがある!」

 

 

堕紅「それは何だ!?教えてくれエリア様!」

 

 

エリア「ふっふっふ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[中央公園]

 

 

司会「それでは今より、デュエル大会を開催します!果たして栄光の勝利を掴むのはどのデュエリストでしょうか!」

 

 

今日は平日ということもあり、学生や社会人は来れないものであったため、観客も少しだろうと思っていた。

 

TVカメラがスタンバっている、学校や職場などに中継が流れているらしい。このまま顔出しすれば、明日堕紅は職員室に足を運ぶことになるであろう。

 

だが、今の堕紅の顔はエリアに無理やり着させられたコレで見られることはない。

 

 

司会「ではさっそく行きましょう!第一回戦、町の人気者、羽鳥広太君!(はとりこうた)」

 

 

広太「俺が優勝してみせるぜ!」

 

 

司会「彼は去年の小学生の部、デュエル大会で一位をなし遂げました。今年は中学生になりましたが、今日学校はないんですか?」

 

 

広太「このデュエル大会を遠くから見てるわけにはいかないので、今日は学校休みました(笑)」

 

 

堕紅(あ、俺以外にもいたわ)

 

 

司会「そして、こちらは謎のベールに包まれ、自らの名を「ダークソード」と呼ぶデュエリストだ!その不気味な仮面の下にはどんな人がいるのでしょうか!?」

 

 

堕紅(どんな人って、ただの中学生だよ。)

 

 

堕紅としては、とにかく自分が堕紅本人とばれなければ良い、そう思った。だからエリアは「メタルシルバー・アーマー」を装備させたのだが、この重装備のままデュエルすることが恥ずかしくてしょうがない。

 

 

エリア「ダークソードよ、今こそお前の力を解き放ち、世界に闇をモタラスノダー!」

 

 

普通の人っぽく着替えてきたヒータとエリアが観客に紛れて声援(?)を送っている。今現在は普通の人としてみせるため、以前買っておいた服を着て、実体のまま立っている。

 

堕紅としては中二病のような言動は人前で絶対しないと決めつけておいていたが、この見た目じゃやらざる終えない。

 

 

ダークソード(略してDS)(堕紅)「少年よ!我の僕を打ち倒し、前に進むがいい!」

 

 

広太「望むところだ!」

 

 

DS&広太「デュエル!」

 

 

広太「俺のターン!俺は「素早いマンタ」を召喚!」

 

 

 

「素早いマンタ」星2 水属性・魚族

ATK800 DEF100 攻撃表示

 

 

 

広太「俺は手札から「大波小波」を発動!場にいる「素早いマンタ」を破壊して、手札から「アクアアクトレス・グッピー」を特殊召喚する!」

 

 

 

「アクアアクトレス・グッピー」星2 水属性・水族

ATK600 DEF600 攻撃表示

 

 

 

広太「さらに「大波小波」の効果によって墓地に送られた「素早いマンタ」の効果によって、デッキから「素早いマンタ」二体を特殊召喚するぜ!」

 

 

 

「素早いマンタ」星2 水属性・魚族

ATK800 DEF100 攻撃表示

 

 

 

「素早いマンタ」星2 水属性・魚族

ATK800 DEF100 攻撃表示

 

 

 

広太「そして「アクアアクトレス・グッピー」の効果により、手札からもう一体の「アクアアクトレス・グッピー」を特殊召喚する!」

 

 

 

「アクアアクトレス・グッピー」星2 水属性・水族

ATK600 DEF600 攻撃表示

 

 

 

DS「ふん!多くモンスターを並べても、それぞれの攻撃力は1000にも満たない。これだけで我に勝てると思うな!」

 

 

広太「勝負はこれからだ!俺は二体のマンタでオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ、「アーマー・カッパー」!」

 

 

 

「アーマー・カッパー」黒星2 水属性・サイキック族

ATK400 DEF1000 攻撃表示

 

 

 

司会「で、出たー!!広太君のエクシーズモンスター!!」

 

 

広太のエクシーズが場に出ると、観客もヒートアップしていく。

 

 

DS「ふっ、中々やるな。だが、それだけでは我には勝てんぞ!」

 

 

広太「今日は調子が良いんだ、見ろ!俺は二体のグッピーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!「餅カエル」!」

 

 

(うわあああああああああああ!!)

 

 

DS「な、なかなかだな。ほめてやる・・。」

 

 

一位を取ったといっても小学生、でてくるモンスターもいうほど強いのはいないと思っていたが、まさか餅とはおもってなかった。

 

 

広太「「アーマー・カッパー」の効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、このカードの攻撃力を1000ポイントアップする!」

 

 

 

「アーマー・カッパー」

ATK400 → ATK1400

 

 

 

広太「俺はターンエンド!さあ、ダークソードなど、この俺がやっつけてやる!」

 

 

DSいいだろう!我のターン!」

 

 

広太「相手のスタンバイフェイズに「餅カエル」の効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、デッキからカエルを一体特殊召喚する!俺は「魔知ガエル」を特殊召喚!」

 

 

 

「魔知ガエル」星2 水属性・水族

ATK100 DEF2000 守備表示

 

 

 

広太「「魔知ガエル」がいる限り、他のモンスターには攻撃できないぜ!」

 

 

DS「ああ、いいだろう!我は「ブラック・ホール」で、貴様のモンスターを全て破壊する!」

 

 

ヒータ(え、えげつねえ・・・)

 

 

広太「俺は「餅カエル」の効果発動!自分の水族モンスターをリリースし、「ブラック・ホール」の発動を無効にして、そのカードを俺のフィールドにセットする。俺は「餅カエル」をリリースして無効にするぜ!」

 

 

DS(うん、知ってた。)

 

 

広太「さらに「餅カエル」が墓地に送られたときも効果発動!墓地の水属性モンスターを手札に加えるが、俺は「餅カエル」自身をエクストラデッキに戻す!これが俺の餅カエループだ!」

 

 

DS「確かにお前のコンボは強い。だが我には到底及ばない!我は手札から「大熱波」を発動!次の我のドローフェイズまで、お互いに効果モンスターを召喚・特殊召喚することは不可能となった!」

 

 

広太「何い!?」

 

 

DS「そして我は、フィールド魔法「幻煌の都 パシフィス」を発動!」

 

 

二人のデュエリストと観客たちをソリッドビジョンの海に入りこませた。

 

 

観客達「こ、こんなカード、みたことないぞ!」

 

 

DS「我は「メガロスマッシャーX」を召喚!」

 

 

 

「メガロスマッシャーX」星4 水属性・恐竜族

ATK2000 DEF0 攻撃表示

 

 

 

DS「通常モンスターが召喚に成功したとき、「幻煌の都 パシフィス」の効果を発動!デッキから「幻煌龍」カードを一枚手札に加える!我は「幻煌龍の戦渦」を加え、手札から発動する!」

 

 

司会「なんですと!?罠カードを手札から発動ですか!?」

 

 

DS「そうだ。「幻煌龍の戦渦」は、フィールドに海があるときなら、手札からも発動できるのだ。」

 

 

司会「ま、まさかこのフィールドは!?」

 

 

DS「そうだ、パシフィスは海としても扱う!「幻煌龍の戦渦」は、自分フィールドのモンスターが通常モンスターのみの場合、相手のカード一枚を破壊する。我が破壊するのは「アーマー・カッパー」だ!」

 

 

堕紅がそう言い放った途端、どこからともなく一つの渦潮が現れ、場のアーマー・カッパーを飲み込んでしまった。

 

 

広太「俺のアーマー・カッパーが!?」

 

 

司会「おおっと!!広太選手のアーマー・カッパーが破壊され、残るは魔知ガエルのみとなってしまったあ!」

 

 

広太「いや、魔知ガエルの守備力はメガロスマッシャーXと同じ!破壊はされない!」

 

 

DS「それはどうかな?」

 

 

広太「何!?」

 

 

DS「我は装備魔法「幻煌龍の螺旋絞(スパイラルホールド)」をメガロスマッシャーXに装備する。このカードを装備したモンスターの攻撃力は500ポイント上昇するのだ!バトル!」

 

 

広太「っく!」

 

 

メガロスマッシャーXは絞めるにも手足がヒレのため、とりあえず魔知ガエルを挟み込むように口を開いたが、結局丸飲みとなってしまった。

 

 

DS「ここからが本番だ、少年!幻煌龍の螺旋絞を装備したモンスターが相手モンスターを破壊したとき、手札・デッキ・墓地から我が僕を特殊召喚する!」

 

 

広太「何だと!?」

 

 

二人の目の前の遺跡に大きな影が映る。それの正体は頭上から渦と共に迫っていた。

 

 

DS「戦渦を生き、古の光に触れた龍。今こそ、深き眠りから目覚めよ!「幻煌龍 スパイラル」!」

 

 

 

「幻煌龍 スパイラル」星8 水属性・幻竜族

ATK2900 DEF2900 攻撃表示

 

 

 

渦の中から現れたのは海竜のような見た目をした竜である。このモンスターこそがこのデッキの中心となる存在である。

 

 

DS「まだバトルフェイズは終了していない!スパイラルの直接攻撃、スパイラルウェーブ!!」

 

 

 

広太LP4000 → LP1100

 

 

 

広太「うわあああっ!!」

 

 

DS「我はカードを二枚伏せ、ターンを終了する。」

 

 

広太「くそっ!俺のターン、ドロー!」

 

 

司会「広太選手は現在「大熱波」により効果モンスターの召喚ができません!この状況を打開する策はあるのでしょうか!?」

 

 

広太「・・・あ、そうだ!餅カエルの効果でお前から奪ったブラックホールを発動!モンスターを全滅させるぜ!」

 

 

DS「甘い!トラップ発動!「スターライト・ロード」!我のフィールドのカードを二枚以上破壊する効果の発動を無効にし、破壊する!」

 

 

広太「何いっ!?・・・っく、モンスターをセットしてターンエンド。」

 

 

DS「我のターン、ドロー!我は「アレキサンドライドラゴン」を召喚!」

 

 

 

「アレキサンドライドラゴン」星4 光属性・ドラゴン族

ATK2000 DEF200 攻撃表示

 

 

 

DS「通常モンスターが召喚されたとき、パシフィスのサーチ効果が起動する。我は二枚目の「幻煌龍の戦渦」を加え、発動する!セットモンスターを破壊だ!」

 

 

渦に飲み込まれたカードから「魔知ガエル」の姿が見えたが、すぐさま消えてしまった。

 

 

広太「この、俺が、ま、負ける・・!」

 

 

DS「人は負けて強くなるのだ、少年よ!スパイラルの攻撃、スパイラルウェーブ!!」

 

 

広太「わああああああ!!」

 

 

 

LP1100 → LP0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダークソード(堕紅)win

 

 

 

堕紅(ざっとこんなもんか。でもこの小学生強かったな・・。)

 

 

広太「ううっ・・。俺が・・負けた・・?」

 

 

DS「少年、お前は我に負けた。」

 

 

広太「・・・」

 

 

DS「だが、お前の強さと自信は伝わった。」

 

 

広太「!」

 

 

DS「お前は胸を張って良い、良いデュエルだった。」

 

 

広太「・・・ああ、ありがとう。ダークソード。」

 

 

 

ウオオオッ(観客の盛り上がり声)

 

 

 

堕紅(・・・)

 

 

エリア「おめでとう!ダークソード!おめでとう!!」

 

 

 

堕紅(・・・・ダークソードは恥ずかしいって・・。)

 

 

 

司会「というわけで優勝商品はダークソードにお渡しします!」

 

 

堕紅(あ、そういえば賞品あるんだっけな。何もらえるんだろ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

堕紅「それでもらったのが、ハートランドの公式大会の参加権だったなんてな。」

 

 

ヒータ「まあ、良かったじゃない。」

 

 

エリア「そうだよ。別に融合やシンクロ使わなくても、陽炎獣とか幻煌龍でいっぱい戦えば問題ないよ。」

 

 

堕紅「ま、そうだな。」

 

 

こうして俺は、数週間先にあるハートランド公式大会に参加することになったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中央公園から帰って来た堕紅たちは、今家の扉を開け部屋に入る。

 

 

エリア「たっだいまー!」

 

 

なぜかエリアが誰もいないはずの空間で声をあげた。すると、

 

 

?「あ、おかえり。」

 

 

声が帰って来た。

 

 

ヒータ「・・・誰の?」

 

 

?「・・・わたしの。」

 

 

二人がその部屋をよく見ると、割れた窓に体を向けデュエルディスクを構えた緑髪の女の子の姿があった。

 

それは実体化した「風霊使い ウィン」であった。

 


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