遊戯王ARC―V TAG FORCE VS   作:鉄豆腐

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更新が遅れていますが、計画通りです(大嘘)。


第85話 ゲスの臭いがプンプン

「……何?タッグデュエルだと?」

 

コナミと隼はデュエルの翌日、2人はLDSの社長室の扉をバーンと勢い良く開き、ズカズカと足を踏み入れ、零児にタッグデュエルを申し込んでいた。

相変わらず常識がなってない2人である。アポの取り方も知らないのかと内心イラッとしながらも零児は問い返す。無論ゲンドウポーズで。

 

「そうだ。コナミのランサーズ加入条件はお前にデュエルで勝つ事、ならばタッグデュエルでも問題あるまい」

 

「そこんとこどうなんですか、ヘイヘイヘーイ!」

 

隼が淡々と、コナミが便乗して机を揺らす。ガクガクと揺れながら、零児は内心調子乗ってんじゃねぇぞクソボケが。と言った感じのニュアンスで苛々とゲージを溜める。相変わらず棒読みだが、それが逆にイラッとさせられる。

だがまぁ、確かに零児はルールについて言っていなかった。そう言った契約はしていない、と無情に破棄する事も出来るが、今回はそう言った柔軟さも試すつもりだった為、構わない。むしろ予想通りの望む所だ。

 

「良いだろう、2対2のタッグフォースルール、それで構わないな?」

 

「やったぜ」

 

「流石ッスよ黒咲さん」

 

「やめろ」

 

こうしてひょんな事からコナミと隼と言う、異例なタッグが手を組み、零児への挑戦権を得たのだった。

 

――――――

 

「で、何で僕が連れて来られた訳?」

 

所変わって、LDSデュエルコート、そこにはコナミと隼、零児とデニスの姿があった。彼はここに到着する途中、隼が有無を言わさず、丁度良いとばかりに首根っこを掴んで連れて来たのだ。

他2人、コナミと零児も相手が話を分かって当然と言った風に説明をしない性格である為、ただひたすらに無言でザッザッ、と音を鳴らしていた3人に対し、デニスは怯えるままにされるがままだったのだ。可哀想なヤツである。下手すると黒服の男達に囲まれるより怖い。

 

「タッグデュエルだ、オレとユ○黒咲、そしてお前と赤馬でな。言ってなかったか?」

 

「言ってないよ!ずっと無言だよ!僕はてっきり……!」

 

「てっきり……?」

 

「てっきり……あーっ、えっと、兎に角凄い怖かったよ!ホラー映画か!」

 

漸く状況を理解したデニスがコナミに声を荒げて食ってかかる。何やら少し言い淀んではいるが、確かに端から見れば宇宙人に拐われる哀れな子羊状態だったかもしれないと3人は内心ですまんのと謝罪する。しかしどいつもこいつも口下手なので口には出さないが。

 

「しかしお前……前から思っていたがゲスの臭いがプンプンするな」

 

「し、失礼だねチミは!まぁ良いよ。タッグデュエルでしょ?構わないよ、僕も師匠との特訓の成果を確かめたかったしね!」

 

デュエルディスクを構え、デッキホルダーからデッキを引き抜き、セットするデニス。色々とあったが、どうやら準備は万端らしい。こんな失礼な事をされても直ぐに持ち直すのは流石エンタメデュエリストと言った所か。良い奴である。

 

「どうやら全員準備完了のようだな。ならばアクションフィールドを展開しろ中島っ!」

 

「アクションフィールド展開ィィィィィッ!!」

 

何時の間にか零羅や瑠那と共に管制室まで移動していた側近、中島へと指示を飛ばす零児。す?と中島は勢い良く声を上げ、アクションフィールドを展開する。

光の粒子に包まれ、姿を変えるフィールド。淡い光が輝き、空中に城が浮かぶ。『幻夢境』。見る者をどこか不安にさせるフィールドだ。

 

「さぁ、行くよ!戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」

 

「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い!」

 

「……フィールド内を駆け巡る」

 

「見よ、これぞデュエルの最強進化形!」

 

デニス、隼、零児、コナミの順番で口上が紡がれる。4人共に闘志は充分、手加減等一切無しでデュエルディスクを構える。初のランサーズ同士でのタッグデュエルだ。尤も、コナミはまだランサーズでは無いが。

 

「「「「アクショーン……デュエル!!」」」」

 

先攻は零児だ。彼はデッキから5枚のカードを引き抜き、眼鏡のフレームに指を置く。先攻での役目は後攻で反撃も出来ない布陣を敷き、制圧する事。零児の最も得意とする分野だ。

 

「私のターン、ドロー。私は魔法カード、『強欲で貪欲な壺』を発動!デッキトップから10枚を除外し、2枚ドロー!」

 

赤馬 零児 手札4→6

 

「魔法カード、『手札抹殺』により手札を交換、更に魔法カード、『ワン・フォー・ワン』を発動!手札のモンスターを捨て、デッキの『DD魔導賢者ケプラー』を特殊召喚!」

 

DD魔導賢者ケプラー 守備力0

 

現れたのは中の機械を剥き出しにした天文学者。半身には恒星のような物体を取りつけている。レベル1のペンデュラムモンスター。スケールも高いが、重用すべきはそのモンスター効果だ。

 

「ケプラーの効果でデッキから『地獄門の契約書』をサーチし、発動。その効果で『DDスワラル・スライム』をサーチ。そしてスワラル・スライムの効果で手札のこのカードと『DDネクロ・スライム』を墓地に送り、融合!自在に形を変える神秘の渦よ。今1つとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚!生誕せよ!『DDD烈火王テムジン』!」

 

DDD烈火王テムジン 攻撃力2000

 

零児の背後で青とオレンジ、2色の渦が広がり、その中で2体のモンスターが溶け合い、1つとなる。ゴウゴウと燃える炎が舞い上がり、現れたのは焦げ茶色の鎧兜を纏い、真紅の剣と盾を手にした炎の王。

 

「『幻夢境』の効果でドローする」

 

赤馬 零児 手札2→3

 

「そして『DDラミア』を召喚」

 

DDラミア 攻撃力100

 

次に現れたのは薔薇のように真っ赤な鱗で頭と両手を覆い、下半身が青い蛇となった異種族の少女。低攻撃力のレベル1チューナー、それだけで充分に価値があるが、どのような効果を有しているのか。

 

「レベル6の『DDD烈火王テムジン』にレベル1の『DDラミア』をチューニング!闇を切り裂く咆哮よ。疾風の速さを得て新たな王の産声となれ!シンクロ召喚!生誕せよ!『DDD疾風王アレクサンダー』!」

 

DDD疾風王アレクサンダー 攻撃力2500

 

ラミアの身体が光となって弾け飛び、1つの巨大なリングがテムジンを包み込んで眩き光が貫く。次に姿を見せたのは風の王。

白銀の鎧を纏い、緑色のマントを靡かせ、剣を手にした騎士だ。

 

「更に墓地のスワラル・スライムを除外し、手札の『DDD壊薙王アビス・ラグナロク』を特殊召喚!」

 

DDD壊薙王アビス・ラグナロク 守備力3000

 

序盤から次々と姿を見せる次元を制する王者達。次に現れたのは漆黒のローブを纏い、頭、そして背から巨大な角を伸ばし、玉座に腰かけた悪魔だ。圧倒的な気迫を放ち、コナミ達の戦意を削ぐ。

 

「アビス・ラグナロクの効果でテムジンを蘇生」

 

DDD烈火王テムジン 攻撃力2000

 

「アレクサンダーの効果でラミア蘇生」

 

DDラミア 守備力1900

 

「レベル7のアレクサンダーにレベル1のラミアをチューニング!その紅に染められし剣を掲げ、英雄達の屍を越えていけ!シンクロ召喚!生誕せよ!『DDD呪血王サイフリート』!」

 

DDD呪血王サイフリート 攻撃力2800

 

更なる展開、美しい銀髪を靡かせ、赤く輝く剣を掲げた漆黒の騎士が姿を見せる。とんでも無いプレイングだ。1ターンに何回特殊召喚するつもりなのだろうか。

 

「テムジンの効果でラミア蘇生」

 

DDラミア 守備力1900

 

「レベル6のテムジンにレベル1のラミアをチューニング!シンクロ召喚!『DDD疾風王アレクサンダー』!」

 

DDD疾風王アレクサンダー 攻撃力2500

 

「そして墓地のネクロ・スライムとテムジンを除外し、融合!融合召喚!生誕せよ!『DDD剋竜王ベオウルフ』!」

 

DDD剋竜王ベオウルフ 攻撃力3000

 

最後は金色の鎧を纏った人狼のモンスター。攻撃力は3000、5体のモンスターが並び、コナミ達を睨む。酷い1ターンだった。隼は一瞬で優しい笑みを浮かべ、今までこんなのと闘って来たコナミを労い、肩にポンと手を置く。

 

「カードを1枚セットし、ターンエンドだ」

 

赤馬 零児&デニス・マックフィールド LP4000

フィールド『DDD剋竜王ベオウルフ』(攻撃表示)『DDD疾風王アレクサンダー』(攻撃表示)『DDD呪血王サイフリート』(攻撃表示)『DDD壊薙王アビス・ラグナロク』(守備表示)『DD魔導賢者ケプラー』(守備表示)

『地獄門の契約書』セット1

手札0(零児)手札5(デニス)

 

「オレのターン、ドロー!厄介なのはサイフリートとベオウルフか。オレは『慧眼の魔術師』2体でペンデュラムスケールをセッティング!互いを破壊し、デッキの『竜穴の魔術師』と『賤竜の魔術師』をセッティング!揺れろ光のペンデュラム!虚空に描け魂のアーク!ペンデュラム召喚!『慧眼の魔術師』2体!『E・HEROエアーマン』!」

 

慧眼の魔術師 攻撃力1500×2

 

E・HEROエアーマン 攻撃力1800

 

早速1ターン目から炸裂するペンデュラム。最初から全力、そう言わんばかりにコナミが右手を天に翳し、背後に2本の柱が出現し、中に存在する2体の『魔術師』がそれぞれ錫杖と扇を振るい、空に光の線を結び、魔方陣を描き出す。そして開いた孔より閃光が降り立ち、フィールドを震撼させる。飛び散る光の粒子。

姿を見せたのは美しい銀髪を持ち、秤を握った瑠璃の『魔術師』と背にファンの翼を伸ばし、回転させ、飛行する青い『HERO』だ。

 

「エアーマンの効果でデッキの『E・HEROブレイズマン』をサーチ!そのまま召喚!」

 

E・HEROブレイズマン 攻撃力1200

 

次に召喚されたのは炎の鬣を持つ赤い『HERO』。このカードの登場で準備は整う。

 

「効果で『置換融合』をサーチ!発動!」

 

「サイフリートの効果で無効にする!」

 

「させん!墓地の『スキル・プリズナー』を除外し、その効果を防ぐ!フィールドのエアーマンとブレイズマンを融合!融合召喚!『E・HERO Great TORNADO』!」

 

E・HERO Great TORNADO 攻撃力2800

 

凄まじい突風を引き連れ、コナミの融合モンスターが現れる。風を呼び寄せるステッキを持った黒いマントの『HERO』。コナミと零児が初めてデュエルした際、零児に大打撃を与えたカードだ。

 

「『幻夢境』の効果でドローし、Great TORNADOの効果でお前のモンスターの攻守を半減する!タウンバースト!」

 

コナミ 手札3→4

 

DDD剋竜王ベオウルフ 攻撃力3000→1500

 

DDD疾風王アレクサンダー 攻撃力2500→1250

 

DDD呪血王サイフリート 攻撃力2800→1400

 

DDD壊薙王アビス・ラグナロク 守備力3000→1500

 

「バトルだ!Great TORNADOでベオウルフに攻撃!」

 

「罠発動!『DDDの人事権』!フィールドのベオウルフ、ケプラー、アレクサンダーをデッキに戻し、デッキの『DD魔導賢者ニュートン』と『DDオルトロス』をサーチ!」

 

「チッ、ならばアビス・ラグナロクに攻撃変更!スーパーセル!」

 

「受けよう」

 

零児がダメージを抑えようと弱体化したモンスターをデッキへと戻し、新たなカードを手札に呼び込む。折角召喚したカードをデッキに戻す思い切りの良さは流石と言うべきか。

コナミも攻撃を変更し、Great TORNADOが竜巻を束ねてアビス・ラグナロクへと放つ。

 

「まだだ!慧眼でサイフリートへ攻撃!」

 

赤馬 零児&デニス・マックフィールド LP4000→3900

 

慧眼が手に握った秤をくるりと回転させ、小さな魔方陣を宙に描く。そして中より光輝くエネルギー弾が放たれ、弱体化したサイフリートを撃つ。

 

「ダメージを受けた事で手札の『DDオルトロス』を特殊召喚。そして破壊されたサイフリートの効果でフィールドの『契約書』の数×1000LPを回復する」

 

DDオルトロス 守備力1800

 

赤馬 零児&デニス・マックフィールド LP3900→4900

 

しかし零児は眉1つ動かさず、それ所か新たなモンスターを出す事で壁にする。守備力1800、残る慧眼では越えられない数値だ。仕方なくコナミはメインフェイズ2に移る。

 

「カードを2枚セットし、ターンエンドだ」

 

本当はホープをエクシーズ召喚したかったのだが、エクシーズモンスターが存在すればエンドフェイズ、『幻夢境』の効果でフィールドのレベルが一番高いモンスターが破壊されてしまう。このターンは見送るしかない。

 

コナミ&黒咲 隼 LP4000

フィールド『E・HERO Great TORNADO』(攻撃表示)『慧眼の魔術師』(攻撃表示)×2

セット2

Pゾーン『竜穴の魔術師』『賤竜の魔術師』

手札2(コナミ)手札5(隼)

 

「やっと僕のターンだね!さぁ、輝かしいエンタメデュエルの開幕だ!ドロー!スタンバイフェイズ、おっかな~い悪魔達に『地獄門の契約書』伸ばし、請求が来るけど踏み倒しちゃおう!僕は契約してないしね!手札の『Emフレイム・イーター』を特殊召喚!」

 

現れたのはどこかで見た事のある黒くツヤのある丸い球体に目と口を描き、ハットを被らせたモンスター。その名の通り、飛び出した途端、デニスに襲い来るダメージをペロリと平らげ――ブゥッ、と下品な音を鳴らす。

 

「ウップ!フレイム・イーターは食べたら直ぐに出すんだ!このカードが特殊召喚した場合、互いに500のダメージを受ける!」

 

コナミ&黒咲 隼 4000→3500

 

赤馬 零児&デニス・マックフィールド LP4900→4400

 

優秀な効果の代償としてダメージを請求する『契約書』を使う零児と効果ダメージを糧としてマジックを披露するデニス。表面上では噛み合うとは思えない2人だが、デッキの構成的には中々噛み合っている。強力なコンビだ。

 

「更に魔法カード、『マジカル・ペンデュラム・ボックス』を発動!2枚ドロー!」

 

デニス・マックフィールド 手札4→6

 

「そして確認!ペンデュラムモンスター以外だったら墓地に送るよ!WAO!ラッキーだね!2枚ともペンデュラムカードだ!手札に加えたのは『Emウィング・サンドイッチマン』と『Emミラー・コンダクター』だ!僕は『Emオーバーレイ・ジャグラー』と『Emミラー・コンダクター』でペンデュラムスケールをセッティング!これでレベル3から5のモンスターを同時に召喚可能!ペンデュラム召喚!『Emウィング・サンドイッチマン』!『Emトリック・クラウン』!」

 

Emウィング・サンドイッチマン 攻撃力1800

 

Emトリック・クラウン 攻撃力1600

 

振り子の軌跡で呼び出されるモンスター。登場したのは背に天使の羽を伸ばし、星のマークがついた盾を持つ、髭をたくわえた将軍と逆立ちしたクラウンだ。

 

「さぁ、行こうか!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!Show must go on!天空の奇術師よ華やかに舞台を駆け巡れ!エクシーズ召喚!現れろ!『Emトラピーズ・マジシャン』!!」

 

Emトラピーズ・マジシャン 攻撃力2500

 

ペンデュラムからのエクシーズ。空中ブランコを手に、フィールドを軽やかに駆け巡るはワインレッドのマントを靡かせた白いピエロ。このカードがデニスのエースにして、フェイバリットカード。

 

「Emミラー・コンダクターのペンデュラム効果発動!Great TORNADOの攻守はその攻守の内、低い方の数値となる!」

 

E・HERO Great TORNADO 攻撃力2800→2200

 

「そう来たか……!」

 

テクニカルに搦め手で攻めるデニス。正しくマジシャン。こう言った所は遊矢の『EM』と似通っている。

 

「バトルだ!トラピーズ・マジシャンでGreat TORNADOへ攻撃!」

 

「罠発動!『マジカルシルクハット』!」

 

トラピーズ・マジシャンが空中ブランコを両手にフィールドを駆け巡り、Great TORNADO目掛けて襲い来る。だがそれを見逃すコナミではない。やらせるかと言わんばかりにデッキから2枚のカードを引き抜き、デュエルディスクに叩きつける。するとGreat TORNADOの左右にカードが浮かび上がり、上空から3つのシルクハットが降り、被さる。更にシャッフル。これでGreat TORNADOの姿を隠し、例え見つけたとしても戦闘ダメージは回避出来る。

 

「僕を相手にマジックが通じるとでも?」

 

「マジックじゃねぇ!トラップだ!」

 

「フフッ、上等じゃないか!トラピーズ・マジシャン!左だよ!」

 

不敵に笑い、左に設置されたシルクハット目掛けてトラピーズ・マジシャンを向かわせるデニス。トラピーズ・マジシャンが勢い良く空を駆け、強烈な蹴りを放ったそのシルクハットの中身は――見事、Great TORNADO。流石と言うべきか。

 

「続いてサンドイッチマンで慧眼に攻撃!アクションマジック、『セカンドアタック』!トラピーズ・マジシャンで2体目の慧眼に攻撃!」

 

「くっ、アクションマジック、『ダメージ・バニッシュ』!トラピーズ・マジシャンのダメージを0に!」

 

コナミ&黒咲 隼 LP3500→3200

 

「くっ――!だがバトルフェイズが終了し、『妖刀竹光』が墓地に送られた事で『黄金色の竹光』をサーチする」

 

これでコナミのモンスターは全滅。残ったカードも『マジカルシルクハット』で特殊召喚したカードの為、バトルフェイズが終了すると共に破壊される。ふざけた態度とは裏腹に実力は確かだ。しかも中々堅実な手で来る。

 

「カードを2枚セットしてターンエンド。この瞬間、『幻夢境』の効果でサンドイッチマンは破壊されるよ!まだまだショーは始まったばかり!もっともっと盛り上げていくよっ!」

 

赤馬 零児&デニス・マックフィールド LP4400

フィールド『Emトラピーズ・マジシャン』(攻撃表示)『DDオルトロス』(守備表示)

『地獄門の契約書』セット2

Pゾーン『Emオーバーレイ・ジャグラー』『Emミラー・コンダクター』

手札1(零児)手札0(デニス)

 

見た目の派手さばかりに目が行きがちだが、やはりこの少年は基礎が出来ている。常識を知った上で非常識を取り入れる、これ以上厄介な相手はいない。

 

「俺のターン、ドロー!俺は『RR―トリビュート・レイニアス』を召喚!」

 

RR―トリビュート・レイニアス 攻撃力1800

 

天に飛翔する青の機械鳥。周囲にファンネルを浮かばせ、甲高い囀りを響かせる。

 

「トリビュートの効果でデッキの『RR―ミミクリー・レイニアス』を落とし、除外して『RR―レディネス』をサーチ!そして『RR―ファジー・レイニアス』を特殊召喚!」

 

RR―ファジー・レイニアス 守備力1500

 

次は紫の体躯の猛禽だ。これでレベル4のモンスターが2体。得意のエクシーズへ繋げる準備が出来た。

 

「永続魔法、『RR―ネスト』を発動!デッキから『RR―シンギング・レイニアス』をサーチ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実を暴き、鋭い鉤爪で栄光をもぎ取れ!エクシーズ召喚!飛来せよ!『RR―フォース・ストリクス』!」

 

RR―フォース・ストリクス 守備力2000

 

2体のモンスターを素材とし、周囲にORUを回転させた梟が現れる。完全に隼のペース、その効果で更に展開へと繋げようとしたその瞬間――。

 

「速攻魔法、『揺れる眼差し』!」

 

デニスは見逃さない。

 

「何――ッ!?」

 

「ペンデュラムゾーンのカードを全て破壊し、その数だけ効果を適用!まずは君達に500のダメージを与える!」

 

コナミ&黒咲 隼 LP2900→2400

 

「チッ――!」

 

発動されたのはコナミや遊矢もスケールを割り、次に繋げる為に使っているペンデュラム専用のサポートカード。その効果は強力だ。それはコナミ自身が良く知っている。

 

「次にデッキから『Emボーナス・ディーラー』をサーチし、君のフォース・ストリクスを除外!」

 

ダメージに、サーチ、そしてカードの対象を取らない除外。恐ろしいまでの効果が炸裂し、隼の戦略の基盤とも言える梟が次元の彼方へ消えていく。

 

「くっ、フォース・ストリクスが……!墓地に送られたファジー・レイニアスの効果で同名カードをサーチする……!」

 

これは手痛い。まだ手札は7枚で実質消費無しだが、通常召喚権は既に使ってしまっている。折角出したフォース・ストリクスの効果を使えなかった事も大きいが――。

 

「黒咲、フィールドを見ろ」

 

焦りを浮かべる隼へと、コナミが声をかける。顔を上げ、デュエルディスクを操作してフィールドのカードを確認する隼。するとハッと気づく。まだカードは残っている。コナミの残したセットカードが。

 

「そうか……!魔法カード、『アメイジング・ペンデュラム』!エクストラデッキの『竜穴の魔術師』と『賤竜の魔術師』を回収し、セッティング!ペンデュラム召喚!」

 

仲間の伸ばした手を受け取り、このピンチから脱出する。少し前ならばお前の手など借りんと一蹴しただろうが――今の彼は違う。力を合わせ、勝利を目指す。それこそがタッグデュエルだ。振り子が揺れ、天空の魔方陣から孔が開く。黒咲

隼、2回目のペンデュラムがフィールドを震撼させる。

 

「『RR―ファジー・レイニアス』!『RR―インペイル・レイニアス』!」

 

RR―ファジー・レイニアス 守備力1500

 

RR―インペイル・レイニアス 攻撃力1700

 

振り子の軌跡で現れる2体の猛禽。先程も登場したファジー・レイニアスと嘴の鋭い真紅の機械鳥、インペイル・レイニアス。これで再びレベル4のモンスターが揃ったが――まだエクシーズの時では無い。

 

「装備魔法、『ラプターズ・アルティメット・メイス』をインペイル・レイニアスに装備!」

 

RR―インペイル・レイニアス 攻撃力1700→2700

 

インペイル・レイニアスの鉤爪に巨大なメカメカしいメイスが握られる。『RR』専用とは言え、攻撃力を1000アップする装備魔法。これでトラピーズ・マジシャンの攻撃力を上回った。

 

「バトル!インペイル・レイニアスでトラピーズ・マジシャンへ攻撃!」

 

「その前にメインフェイズでトラピーズ・マジシャンのORUを1つ取り除き、インペイル・レイニアスに効果を使用!」

 

「受け入れないな!墓地の『ブレイクスルー・スキル』を除外し、その効果を無効!バトルを続行!」

 

「だけど『Emトリック・クラウン』の効果で墓地に送られたこのカードを攻守を0にして蘇生!この時1000ダメージを受けるけど――トラピーズ・マジシャンがいる限り、このモンスターの攻撃力以下のダメージを受けない!」

 

Emトリック・クラウン 守備力1200→0

 

「トラピーズ・マジシャンの効果でこのモンスターの攻撃力以下のダメージは受けず、破壊された事でデッキの『Emウィング・サンドイッチマン』を特殊召喚!」

 

Emウィング・サンドイッチマン 守備力2100

 

「メインフェイズ2インペイル・レイニアスの効果で墓地のファジー・レイニアスを蘇生」

 

RR―ファジー・レイニアス 守備力1500

 

「2体のファジー・レイニアスでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!『RR―フォース・ストリクス』!」

 

RR―フォース・ストリクス 守備力2000→2500

 

「フォース・ストリクスのORUを1つ取り除き、『RR―ペイン・レイニアス』をサーチ!『RR―シンギング・レイニアス』を特殊召喚!」

 

RR―シンギング・レイニアス 守備力100

 

RR―フォース・ストリクス 守備力2500→3000

 

「そしてシンギング・レイニアスを対象に手札の『RR―ペイン・レイニアス』を特殊召喚!対象としたシンギング・レイニアスの攻撃力分のダメージを受け、レベルを合わせる!」

 

RR―ペイン・レイニアス 守備力100 レベル1→4

 

RR―フォース・ストリクス 守備力3000→3500

 

コナミ&黒咲 隼 LP2400→2300

 

現れる2体の猛禽。これで再びレベル4が揃う。流石の腕前だ。

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!『RR―フォース・ストリクス』!」

 

RR―フォース・ストリクス 守備力2000→3000

 

「フォース・ストリクスのORUを1つ取り除き、『RR―ブースター・レイニアス』をサーチ!カードを2枚セットしてターンエンドだ。この瞬間、レベルが一番高いウィング・サンドイッチマンは破壊される」

 

コナミ&黒咲 隼 LP2300

フィールド『RR―フォース・ストリクス』(守備表示)×2『RR―インペイル・レイニアス』(攻撃表示)

『ラプターズ・アルティメット・メイス』『RR―ネスト』セット2

Pゾーン『竜穴の魔術師』『賤竜の魔術師』

手札3(コナミ)手札2(隼)

 

「私のターン、ドロー!スタンバイフェイズ、私は『地獄門の契約書』の効果で1000ポイントダメージを受ける」

 

赤馬 零児&デニス・マックフィールド LP4400→3400

 

「そしてその効果で『DD魔導賢者コペルニクス』をサーチし、ニュートンと共にセッティング!我が魂を揺らす大いなる力よ、この身に宿りて闇を引き裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚!『DDD壊薙王アビス・ラグナロク』!」

 

DDD壊薙王アビス・ラグナロク 守備力3000

 

「アビス・ラグナロクの効果で墓地の『DDD呪血王サイフリート』を特殊召喚!」

 

DDD呪血王サイフリート 攻撃力2800

 

あっと言う間に現れる3体のモンスター。手札が少ないにも関わらず、強力なモンスターを展開する手腕は流石だ。

 

「ペンデュラムゾーンの『DD魔導賢者ニュートン』と『地獄門の契約書』を破壊し、墓地の『DDD極智王カオス・アポカリプス』を特殊召喚!」

 

DDD極智王カオス・アポカリプス 攻撃力2700

 

更なる展開。2枚のカードをを破壊し、地面に発生した渦より、振り子を模した巨大な悪魔が登場する。

 

「サイフリートで『ラプターズ・アルティメット・メイス』を無効にし、バトルだ!カオス・アポカリプスでインペイル・レイニアスに攻撃!」

 

「罠発動!『RR―レディネス』!更に除外し、戦闘破壊とダメージを防ぐ!」

 

「それがあったな……メインフェイズ2、アビス・ラグナロクの効果で『DDオルトロス』をリリースし、フォース・ストリクスを除外する」

 

RR―フォース・ストリクス 守備力3000→2500

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド。この瞬間、レベルが一番高いアビス・ラグナロクとサイフリートは破壊される」

 

赤馬 零児&デニス・マックフィールド LP3400

フィールド『DDD極智王カオス・アポカリプス』(攻撃表示)『Emトリック・クラウン』(守備表示)

セット2

Pゾーン『DD魔導賢者コペルニクス』

手札0(零児)手札1(デニス)

 

「オレのターン、ドロー!墓地の『置換融合』を除外し、Great TORNADOをエクストラデッキに戻し、ドロー!」

 

コナミ 手札4→5

 

「ペンデュラム召喚!『曲芸の魔術師』!『貴竜の魔術師』!」

 

曲芸の魔術師 守備力2300

 

貴竜の魔術師 守備力1400

 

振り子の軌跡で現れる2体の『魔術師』モンスター。今回はカラフルで派手な衣装を纏った奇抜な者と音叉を構えた純白の衣装の幼い『魔術師』だ。

 

「レベル5の『曲芸の魔術師』にレベル3の『貴竜の魔術師』をチューニング!星海を切り裂く一筋の閃光よ!魂を震わし世界に轟け!シンクロ召喚!『閃光竜スターダスト』!」

 

閃光竜スターダスト 攻撃力2500

 

シンクロ召喚、貴竜の小さな身体がミントグリーンのリングとなって弾け飛び、3つに増えたそれは曲芸を包み込み、眩き光が貫く。8つの星は竜の形となって星座は白き肉体を持つ。双翼を広げ、現れる閃光の竜。美しき咆哮を上げるその姿はまるで絵画の中の存在だ。

 

「スターダストでカオス・アポカリプスを攻撃!この瞬間、墓地の『スキル・サクセサー』を除外し、攻撃力を800アップ!流星閃撃!」

 

「罠発動!『ダメージ・ダイエット』!」

 

閃光竜スターダスト 攻撃力2500→3200

 

赤馬 零児&デニス・マックフィールド LP3400→3150

 

『スターダスト』の鋭い牙が並ぶアギトへ光が集束し、眩きブレスが放たれる。圧倒的な力の奔流を受け、カオス・アポカリプスは砕け散り、零児達のLPを削る。

 

「インペイル・レイニアスでトリック・クラウンを攻撃!」

 

「トリック・クラウンの効果で特殊召喚し、500のダメージを受ける!」

 

Emトリック・クラウン 守備力1200→0

 

赤馬 零児&デニス・マックフィールド LP3150→2650

 

「メインフェイズ2、インペイル・レイニアスの効果で『RRファジー・レイニアス』を特殊召喚!」

 

RR―ファジー・レイニアス 守備力1500

 

RR―フォース・ストリクス 守備力2500→3000

 

「魔法カード、『一時休戦』を発動」

 

コナミ 手札3→4

 

赤馬 零児 手札0→1

 

「カードを1枚セットし、『スターダスト』の効果で自身を破壊から守り、ターンエンド」

 

コナミ&黒咲 隼 LP2300

フィールド『閃光竜スターダスト』(攻撃表示)『RR―フォース・ストリクス』(守備表示)『RR―インペイル・レイニアス』(攻撃表示)『RR―ファジー・レイニアス』(守備表示)

『ラプターズ・アルティメット・メイス』『RR―ネスト』セット2

Pゾーン『竜穴の魔術師』『賤竜の魔術師』

手札3(コナミ)手札2(隼)

 

「僕のターン、ドロー!魔法カード、『アームズ・ホール』!デッキトップをコストに装備魔法、『ワンダー・ワンド』をサーチ!そして墓地の『シャッフル・リボーン』を除外し、フィールドのコペルニクスをデッキに戻し、ドロー!」

 

デニス・マックフィールド 手札2→3

 

「『Emハットトリッカー』を特殊召喚!」

 

Emハットトリッカー 守備力1100

 

現れたのは三ツ又に分かれたハットを被った眼鏡とマント、そさて手だけと言う面白い姿をしたモンスターだ。フィールドにモンスターが2体以上存在する場合と言う、とても緩い条件で特殊召喚が出来る為、『Em』に限らず優秀なカードと言える。

 

「そして魔法カード、『ワンダー・ワンド』を『Emトリック・クラウン』に装備!」

 

Emトリック・クラウン 攻撃力0→500

 

「この2枚を墓地に送り、2枚ドロー!」

 

デニス・マックフィールド 手札1→3

 

「トリック・クラウンの効果で自身を蘇生!」

 

Emトリック・クラウン 守備力1200→0

 

「この時1000のダメージを受けるんだけど――あら不思議、ダメージは『Em』カウンターとなってハットトリッカーに置かれます!」

 

Emハットトリッカー Emカウンター0→1

 

手札増強に蘇生、そしてデメリットを打ち消す見事なプレイング。それだけでは無い。並んだモンスターはどちらもレベル4、侮れない男だ。

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!『Emトラピーズ・マジシャン』!!」

 

Emトラピーズ・マジシャン 攻撃力2500

 

「まだだよ!『Emファイヤー・ダンサー』と『Emボーナス・ディーラー』でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!『Emミラー・コンダクター』!『Emオーバーレイ・ジャグラー』!2体の『Emウィング・サンドイッチマン』!」

 

Emミラー・コンダクター 守備力1400

 

Emオーバーレイ・ジャグラー 守備力600

 

Emウィング・サンドイッチマン 守備力2100×2

 

現れる4体の『Em』。ペンデュラムの展開力も見事ものにしている。

 

「ウィング・サンドイッチマンの効果でこの2枚の間に存在するミラー・コンダクターのレベルを同じレベルに変更!」

 

Emミラー・コンダクター レベル4→5

 

「ミラー・コンダクターの効果でインペイル・レイニアスの攻守を反転!」

 

RRインペイル・レイニアス 攻撃力2700→2000

 

「3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!『Em影絵師シャドー・メイカー』!」

 

Em影絵師シャドー・メイカー 攻撃力2600

 

レベル5モンスター3体と言う重い素材を要求し、影の中を駆け巡る新たな『Em』が登場する。巨大な鋏を持ち、ハットに赤いフレームの眼鏡、蝶ネクタイに礼装とこれまた奇妙で愉快な姿をしたモンスターだ。

 

「レベル5を3体要求して攻撃力2600……ああ成程、おいコナミ、あいつ『RUM』を持ってないらしい。まぁ、当然と言えば当然だが、ダッセ、プッ」

 

確かにトラピーズ・マジシャンをランクアップさせれば充分だ。普通の少年らしく隼はデニスを馬鹿にし、本人は額に青筋を浮かべる。大人気ない、全くもって大人気ない。

 

「君って何でか僕に対して厳しいよねぇ……!まぁ、良いさ!魔法カード、『エクシーズ・ギフト』!シャドー・メイカーのORUを2つ取り除き、2枚ドロー!」

 

デニス・マックフィールド 手札0→2

 

「エンターテイメントはこれからさ!僕はオーバーレイ・ジャグラーのモンスター効果により、シャドー・メイカーを対象としてこのカードをORUにする!そしてシャドー・メイカーが効果の対象になった場合、ORUを取り除き、エクストラデッキの『Em影絵師シャドー・メイカー』を特殊召喚!」

 

Em影絵師シャドー・メイカー 攻撃力2600

 

自分だろうと相手だろうと、効果の対象になるだけで2体目の自身を特殊召喚する強力な効果。成程、確かに重い素材を要求するだけある。正規のエクシーズ召喚ではない為、蘇生制限に引っかかるが、ターン1制限も無い。シャドー・メイカーは自らの鋏で自分を切り裂き、分身する。

 

「そして装備魔法、『ワンショット・ワンド』を1体目のシャドー・メイカーに装備!攻撃力が800アップし――」

 

Em影絵師シャドー・メイカー 攻撃力2600→3200

 

「効果の対象となった事で最後のORUを取り除き、3体目のシャドー・メイカーを特殊召喚!」

 

Em影絵師シャドー・メイカー 攻撃力2600

 

あっと言う間の大量展開。手札を増やし、モンスターを増やす。フィールドに並ぶ4体のエクシーズモンスター。あの隼をも凌ぐ実力だ。彼でさえフォース・ストリクス3体だと言うのに――その証拠に、隼が歯軋りをして悔しがっている。

 

「ぐぎぎ……!」

 

ぐぎぎとか言っちゃってる。相当である。

 

「バトルだ!『ワンショット・ワンド』を装備したシャドー・メイカーでインペイル・レイニアスを攻撃!」

 

「ッ!バトルフェイズ突入前に、『スターダスト』の効果でフォース・ストリクスを守る!」

 

「『ワンショット・ワンド』を破壊し、1枚ドロー!」

 

デニス・マックフィールド 手札1→2

 

「そして2体のシャドー・メイカーでフォース・ストリクスに2回攻撃!トラピーズ・マジシャンで『スターダスト』へ攻撃!」

 

「相撃ち狙い、いや、これは――!」

 

「トラピーズ・マジシャンの効果でデッキの『Emトリック・クラウン』をリクルート!」

 

Emトリック・クラウン 守備力1200

 

「メインフェイズ2、速攻魔法、『魔力の泉』で4枚ドローし、2枚捨てる!」

 

デニス・マックフィールド 手札1→5→3

 

「『Emハットトリッカー』を特殊召喚!」

 

Emハットトリッカー 守備力1100

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!『Emトラピーズ・マジシャン』!!」

 

Emトラピーズ・マジシャン 攻撃力2500

 

「魔法カード、『エクシーズ・ギフト』。トラピーズ・マジシャンのORUを2つ取り除き、2枚ドロー!」

 

デニス・マックフィールド 手札1→3

 

「魔法カード、『打ち出の小槌』で手札交換、ターンエンドだ『シャッフル・リボーン』のデメリットで手札1枚を除外。『幻夢境』の効果でファジー・レイニアスも破壊されるよ」

 

赤馬 零児&デニス・マックフィールド LP2650

フィールド『Emトラピーズ・マジシャン』(攻撃表示)『Em影絵師シャドー・メイカー』(攻撃表示)×3

セット1

『Emファイヤー・ダンサー』『Emボーナス・ディーラー』

手札0(零児)手札1(デニス)

 

逆境に続く逆境。押しては返す4人のデュエル。激しさを増す中、ターンは隼へと移る。ニヤリと口角を上げ、隼は猛禽のように目を細め、デニスの喉元を狙う。

反逆のエンターテイメントの、幕が上がる。

 

 

 

 

 

 

 




Great TORNADO「オッドアイズ君さぁ、エースカードなのに僕の方が活躍してて悔しくないの?」

オッドアイズ「お前が融合、スターダストがシンクロ、ホープがエクシーズのエースで俺がメインデッキのエースだろ?ジ・アース君よりマシ」

ジ・アース「」

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