遊戯王ARC―V TAG FORCE VS   作:鉄豆腐

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セルゲイのキモさを全面に押し出してみました。コイツをどう気持ち悪くするかで書いてたらだんだん楽しくなってきたでござる。かぁっ、気持ちワリ(誉め言葉)。


第150話 走り出せ、その足で

治安維持局の一室にて、長官であるジャン・ミシェル・ロジェはクツクツと邪悪な笑みを浮かべていた。その理由は、彼の計画が現状、思い通りになっている事を示している。セキュリティ側のチームが決勝へと勝ち上がり、残るチームも今、決勝に進む駒を賭け、闘おうとしている。敵であるランサーズのチームはその1つ、全て地下に送り込み、一気に叩き潰す。逆らう者を全て消し、自軍のデュエリストがキングとなった時、彼の王国が完成していく。

後少し、後少しで野望が実現する。それが楽しみで、笑いが堪えられない。ジッ、とサーキットに並ぶ、お気に入りのDーホイーラー、セルゲイの背を見つめ、次に犠牲となる榊 遊矢へと視線を移す。ああ、楽しみだ――ロジェはより一層目を細め、その時を待つ。

 

そんなロジェの背を見つめ、プラシドは壁に背を預けながら、思考していた。彼が持つ計画――サーキットの完成まで、まだデュエルが足りていない。多くの闘い、濃密なデュエルがあってこそ、サーキットは完全するのだ。

ここでランサーズを潰す訳にはいかない。彼等の事は放置する他ないだろう、この後の為にも。そして――最終的な計画、その実現の為にも、榊 遊矢にはここで倒れてもらっては困るのだ。

全ては――彼の成長に、かかっている。

 

――――――

 

シティの地下、敗北した者が集う、強制労働施設、そこにある一室の牢屋にて、男はいた。ブロンドの髪に、アメジストの眼。称号も、名すら奪い取られ、覇気もなく、死んだようにぐったりとした男。

どうして、こんな事になった。自分が弱いから?自問自答を繰り返しても、答えは出ず。誇りを失った彼は、虚空を見つめ、佇むのみ――。

 

――――――

 

場所は変わり、フレンドシップカップ会場、サーキットにて。2回戦、第2試合の為、チームランサーズとチームセキュリティのファーストホイーラーがDーホイールに跨がり、デュエル開始を今か今かと待ちわびている。

頭にかけたゴーグルを装着し、赤を基調としたライダースーツに身を包んだ少年、エンタメデュエリストである榊 遊矢。

もう1人は治安維持局長官、ジャン・ミシェル・ロジェの懐刀、銀髪に顔中マーカーだらけの大男、そして無事だったとは言え、柚子を事故に合わせたドMホイーラー、セルゲイ・ヴォルコフ。

 

遊矢はこの時を待っていた。彼と闘える、今この時を。彼と闘う為、ファーストホイーラーとなり、引き摺り出そうとしたが――彼もファーストホイーラーなら好都合。彼だけは自分が止めなければならないと思っているのだ。

それに他のランサーズメンバーは脱落し、もう後がない。彼等を助ける為にも、勝利を築き、キングになるのだ。

 

今、ランプが点滅し、デュエルが始まる。

 

「「ライディングデュエル、アクセラレーション!!」」

 

ゴウッ、とDーホイールが発進し、同時にサーキットが紫の炎に包まれ、天空を黒雲が覆い尽くす。アクションフィールド、『地縛原』。アクションカードに関する効果を持ったカードだ。

このカードが発動された途端、セルゲイのマシンアイが赤く輝き、彼のDーホイールが変形を始める。これはまるで、白コナミが行った、デュエリストとDーホイールの合体。ライディングデュエルの究極進化形――まさかと、遊矢が目を見開く中、セルゲイを核にするかのように、彼の手足の延長線上にDーホイールが変形、一輪のバランスの悪さが際立つ形状となる。

 

『な、なんとセルゲイ、Dーホイールと合体!コナミがやったように、これがライディングデュエルの新たな形なのか!?勝利にかける執念を見たーっ!』

 

「何だよコレ……何だよコレ……」

 

頭を抱える遊矢。シンクロ次元民と違って、彼には少々刺激が強かったらしい。最早常軌を逸している。当然、セルゲイのDーホイールが先行し、コーナーをいち早く曲がる。先攻はセルゲイだ。ライディングデュエルになって以降、遊矢が先攻を取れていない気がする。仕方ない事であるが。

 

「ヒヒヒヒヒッ!俺のターン!」

 

巨大な機械の指先が、その見た目に反して繊細にデッキのカードを掴んで引き抜く。図体に反し、速く、動きが滑らかだ。パシリと早速アクションカードを取る様子を見て、遊矢が目を細める。これは、思った以上に手強そうだ。

 

「フィールドゾーンにカードが存在する事で、『地縛囚人ーストーン・スィーパー』を特殊召喚!」

 

地縛囚人ーストーン・スイーパー 攻撃力1600

 

現れたのは黒いイルカの影に、青い光のラインを走らせたようなモンスター。尾の周りにはジャラリと鎖が伸びた枷がつけられている。レベルは5、上級モンスターだ。

 

「そして『地縛囚人ーライン・ウォーカー』を召喚!」

 

地縛囚人ーライン・ウォーカー 攻撃力800

 

続いて召喚されたのは下半身が紫色の炎となった人型の影。こちらはオレンジのラインを走らせ、肩、腕からは刺を、両手首に枷を着けている。レベル3のチューナーモンスター。早速来るかと遊矢が身構え、警戒を示す。

 

「魔法カード、『異界共鳴ーシンクロ・フュージョン』!自分フィールドのシンクロモンスターと融合モンスター、両者に当て嵌める素材一組を墓地に送り、そのシンクロモンスターと融合モンスターを1体ずつ、シンクロ、融合召喚する!条件は『地縛』モンスター2体、『地縛』チューナーと『地縛』モンスター、レベルは8!」

 

発動されたのは彼のデッキのキーカード。融合とシンクロ、2つの召喚法を同時に行うとんでもないカードだ。

 

「レベル5のストーン・スィーパーに、レベル3のライン・ウォーカーをチューニング!地の底から蘇れ、戒め放つ翼持つ巨獣よ!シンクロ召喚!現れよ、『地縛戒隷ジオグリフォン』!」

 

地縛戒隷ジオグリフォン 攻撃力2500

 

シンクロ召喚、3つのリングとなって弾け飛んだライン・ウォーカーが、ストーン・スィーパーを縛り上げ、8つの星となって空に輝く。閃光がフィールドを覆い尽くし、光を裂いて姿を見せたのは、黒い影に緑のライン、蛇の尾を持った翼獣。獰猛な唸り声を上げ、自らの相棒を呼ぶ。

 

「地を這う囚人よ、刑場への道を歩き続ける囚人と1つとなり戒めを与える巨獣となれ!融合召喚!現れよ、『地縛戒隷ジオクラーケン』!」

 

地縛戒隷ジオクラーケン 攻撃力2800

 

融合召喚、青とオレンジの渦が発生し、2体のモンスターの霊魂を食らい、1体のモンスターを生み出す。イカの形状をした黒い影。紫色のラインが走った脚を鞭のようにしならせ、地を叩く。

 

「永続魔法、『補充部隊』を発動し、カードを1枚セット、ターンエンドだ」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP4000

フィールド『地縛戒隷ジオグリフォン』(攻撃表示)『地縛戒隷ジオクラーケン』(攻撃表示)

『補充部隊』セット1

手札1

 

シンクロモンスターと融合モンスターに加え、『補充部隊』とセットカードが1枚。手札はアクションカードを含めて2枚。油断ならない布陣だ。遊矢はふっ、と息を漏らし、緊張をほぐしながらもデッキから1枚のカードを引き抜く。

 

「俺のターン、ドロー!永続魔法、『補給部隊』を発動!俺は『EMヒックリカエル』と『EMエクストラ・シューター』でペンデュラムスケールをセッティング!これで俺はレベル4から5のモンスターを同時に召喚可能!」

 

遊矢の背後に光の柱が2本出現し、中に現れたシルクハットを被ったカエルとパチンコを構えた少年が天空に輝く線を結んで魔方陣を描き出す。遊矢得意のペンデュラム。さっそくセルゲイに対抗し、こちらも手段を取る。

 

「揺れろ、魂のペンデュラム、天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!『EMオッドアイズ・ライトフェニックス』!『EMギッタンバッタ』!」

 

EMオッドアイズ・ライトフェニックス 攻撃力2100

 

EMギッタンバッタ 守備力1200

 

魔方陣に孔が開き、中から赤と緑の光が降り注ぎ、フィールドで粒子を散らす。中より現れたのは真っ赤な翼を広げる不死鳥とシーソーを模したバッタだ。

 

「『地縛原』の効果により、俺は2枚目のアクションカードを手札に加えられる!そして手札に加えた2枚目のアクションカードは除外され、相手モンスター1体の攻撃力を300ダウンし、相手に300のダメージを与える!フェニックスの攻撃力をダウン!」

 

「ッ!」

 

EMオッドアイズ・ライトフェニックス 攻撃力2100→1800

 

榊 遊矢 LP4000→3700

 

2枚目以降のアクションカードの入手を可能とし、加えてそのカードを相手モンスターの攻撃力ダウンとバーンダメージに書き換える効果。地味に厄介な効果だ。セルゲイがDーホイールと合体し、先行した理由はこれだったのかと遊矢は冷静に見極めようとする。

 

「ヒックリカエルのペンデュラム効果発動!ターン終了時まで、ジオクラーケンの攻守を入れ替える!」

 

地縛戒隷ジオクラーケン 攻撃力2800→1200

 

「バトル!ライトフェニックスでジオクラーケンへ攻撃!」

 

「アクションマジック、『回避』!攻撃を無効にする!」

 

「くっ、カードを1枚セット、ターンエンドだ」

 

榊 遊矢 LP3700

フィールド『EMオッドアイズ・ライトフェニックス』(攻撃表示)『EMギッタンバッタ』(守備表示)

『補給部隊』セット1

Pゾーン『EMエクストラ・シューター』『EMヒックリカエル』

手札0

 

Dーホイールを疾駆させ、セルゲイが取り損ねたアクションカードを手に取り、防御に努める遊矢。相手が『地縛原』の効果を使うならこちらも使ってデュエルを有利に進めようと言うつもりなのだろう。しかし――。

 

「俺のターン、ドロー!アクションカードを手札に加えた事で、『地縛原』の効果発動!相手の手札のアクションカードを墓地に送る!この効果に対し、相手はアクションカードの効果を発動出来ない!」

 

「何っ!?」

 

攻撃力ダウンとバーンに加え、互いにどちらかしかアクションカードを取る事が出来なくなる効果。これも遊矢が不利になるような効果だ。まだこんな効果まであったのかとフィールド魔法へ視線を移す。残るは攻撃表示モンスターの表示形式の変更を封じる効果。

最初にフィールド魔法の効果を確認すれば良かったのだが、冷静に冷静にと努めようしようとしても、柚子の事でどこか気が立っていたのかもしれない。

 

「成程、俺はもう、相手の土俵に立たされていたって訳か……」

 

迂闊だったが、想定外と言う訳ではない。今までも相手の有利なフィールドになった事等、数え切れぬ程ある。フィールド面で不利になる位、不利の内には入らない。

 

「バトル!ジオクラーケンでライトフェニックスへ攻撃!」

 

榊 遊矢 LP3700→2700

 

「うぐっ――『補給部隊』の効果でドロー!」

 

榊 遊矢 手札0→1

 

ジオクラーケンの触手が不死鳥に絡みつき、主の性癖を知ってか縛り上げて拘束、誰得なんだと言わんばかりの亀甲縛りから引き裂いて破壊する。このモンスターは真っ先に破壊せねばならないだろう。健全面でもそうすべきだ。

 

「モンスターをセット、ターンエンド」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP4000

フィールド『地縛戒隷ジオグリフォン』(攻撃表示)『地縛戒隷ジオクラーケン』(攻撃表示)

『補充部隊』セット1

手札1

 

「俺のターン、ドロー!ペンデュラム召喚!『EMオッドアイズ・ライトフェニックス』!『相生の魔術師』!」

 

EMオッドアイズ・ライトフェニックス 攻撃力2100

 

相生の魔術師 攻撃力500

 

再び揺れる振り子の軌跡、描かれた先に現れたのは赤き不死鳥と女性の『魔術師』。ここから先が本番だ。

 

「『相生の魔術師』の効果で、このカードの攻撃力をライトフェニックスと同じ数値に変更!」

 

相生の魔術師 攻撃力500→2100

 

「ヒックリカエルのペンデュラム効果発動!ジオクラーケンの攻守を反転!」

 

地縛戒隷ジオクラーケン 攻撃力2800→1200

 

「バトル!ライトフェニックスで、ジオクラーケンへ攻撃!」

 

「永続罠、『アストラルバリア』!相手モンスターの攻撃を直接攻撃に変更!んぐっ……くっふぅぅぅぅぅっ……!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP4000→1900

 

ライトフェニックスが羽ばたいて翼から火炎を飛ばして攻撃するも、ジオクラーケンをすり抜けて文字通りセルゲイに飛び火する。当然攻撃を受けたセルゲイは頬を赤く染め、恍惚の表情を浮かべてニヤける。エンターテイナーには程遠い、アレな絵面だ。モンスターを守り、自分へのダメージへ、セルゲイらしい戦法と言える。そして何より、このカードは――。

 

「そして相手によってダメージを受けた際、『補充部隊』の効果発動!1000ポイントのダメージにつき、1枚ドローする!受けたダメージは2100!よって2枚ドローする!ウッヒヒヒヒヒィ!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ 手札1→3

 

このカードへのコンボへ繋がるのだ。痛みを快楽に、ダメージをドローへと変える。実に彼らしいと言えば彼らしい。遊矢の発動した『補給部隊』とは違い、安定性はないが、爆発力を重視しているのだろう。これもまた、彼らしい。

 

「『相生の魔術師』はダメージを与えられない……俺はこれでターンエンドだ」

 

ドMなセルゲイを見て、ドン引きしていた相生が、あれに攻撃しなくて良いと分かった途端、ホッと胸を撫で下ろし、女王様不在にセルゲイがしゅんと項垂れる。

 

榊 遊矢 LP2700

フィールド『EMオッドアイズ・ライトフェニックス』(攻撃表示)『EMギッタンバッタ』(守備表示)『相生の魔術師』(攻撃表示)

『補給部隊』セット1

Pゾーン『EMエクストラ・シューター』『EMヒックリカエル』

手札1

 

「俺のターン、ドロー!」

 

「アクションカード、ゲット!『地縛原』の効果でそっちは捨てて貰うぜ!」

 

ライトフェニックスがフィールドを先行し、カードを掴んで遊矢に渡す。セルゲイの方が速いとは言え、モンスターは別だ。こう言った手もアクションデュエルの醍醐味と言える。

 

「む……相手フィールドにエクストラデッキから特殊召喚された存在する場合、そのモンスター、ライトフェニックスを対象として墓地のライン・ウォーカーを除外し、効果発動!対象のモンスターをもう1度特殊召喚させる!そして俺のターンに相手フィールドにモンスターが特殊召喚された事で、ジオクラーケンの効果発動!このターンに特殊召喚された相手モンスターを破壊し、その数×800のダメージを与える!」

 

「アクションマジック、『加速』!効果ダメージを0に!『補給部隊』の効果でドロー!」

 

榊 遊矢 手札1→2

 

ジオクラーケンの触手がライトフェニックスを引き裂き、炎となって飛び散る中をかわしながら駆ける遊矢。とは言えセルゲイのDーホイールが巨大かつ、複雑に動いている為、簡単に抜ける事は出来ない。

モンスターを破壊されれば1枚ドロー。1ターンに1度とは言え、ペンデュラムと相性が良い上、安定性も上がる。が、セルゲイに比べると爆発力は劣る。あちらは1000ダメージにつき1枚と軽くはないが、ターン制限がない。『アストラルバリア』と合わせて少々厄介だ。今はLPが少なくなっているが、このカードを積んでいるのだ、LP回復系のカードもあるだろう。モンスターも加え、面倒な布陣を敷いてくれる。

 

 

「『ジェスター・コンフィ』を特殊召喚!」

 

ジェスター・コンフィ 攻撃力0

 

ここで現れたのは小さな玉に乗った道化師だ。条件を持たずに特殊召喚可能なカードであり、レベル1、闇属性、魔法使い族、攻守0と豊富なサポートも受けられる優秀なカードだ。

 

「『ジェスター・コンフィ』とセットモンスターの2体をリリース!積年の恨み積もりし大地に眠る魂達よ!今こそ穢された大地より出でて、我に力を貸さん!アドバンス召喚!降臨せよ、『地縛神ChacuChallua』!」

 

地縛神ChacuChallua 攻撃力2900

 

2体のモンスターが天上に昇り、奇怪な装置となって心臓のように不気味に脈動する。これは――柚子とのデュエルで見せた、思うよりも早く、装置に『地縛原』の炎が集束し、中を破り、紫色の水が溢れ、巨大な黒い鯱が泳ぎ出る。

紫のラインを走らせた、まるで地上絵が浮き上がったような恐ろしい邪神。セルゲイのもう1つの切り札と言えるカードの登場に、遊矢がゴクリと唾を呑む。

 

「『地縛神』……っ!」

 

「カードを1枚セット、バトル!ジオグリフォンでギッタンバッタへ攻撃!」

 

「アクションマジック『回避』!攻撃を無効に!」

 

「ジオクラーケンで相生へ攻撃!」

 

「手札から『EMバリアバルーンバク』を捨て、モンスターとの戦闘ダメージを0に!」

 

ジオクラーケンの触手が『相生の魔術師』に襲いかかったその瞬間、彼女の周囲に紫色のバクが風船のように覆い、触手を弾く。そしてバクが萎むと共に相生も消失、エクストラデッキへと送られる。色々危ない所だった。

 

「ChacuChalluaでダイレクトアタック!」

 

「させるか!永続罠発動!『EMピンチヘルパー』!ダイレクトアタックを無効にし、デッキから『EMインコーラス』をリクルート!」

 

EMインコーラス 守備力500

 

『地縛神』の高攻撃力でのダイレクトアタックを逆手に取り、遊矢のリバースカードから赤、青、黄と、信号機のようなカラフルな3羽のインコが飛び出し、音波を放って退ける。

 

「ターンエンドだ!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP1900

フィールド『地縛神ChacuChallua』(攻撃表示)『地縛戒隷ジオグリフォン』(攻撃表示)『地縛戒隷ジオクラーケン』(攻撃表示)

『補充部隊』『アストラルバリア』セット1

手札0

 

「俺のターン、ドロー!やっぱりダーク・リベリオンがないと厳しいな……自分がそれだけ頼っていた事を痛感させられるよ……ペンデュラム召喚!『EMオッドアイズ・ライトフェニックス』!『相生の魔術師』!」

 

EMオッドアイズ・ライトフェニックス 攻撃力2100

 

相生の魔術師 守備力1500

 

「ヒックリカエルのペンデュラム効果により、ジオクラーケンの攻守を反転!」

 

地縛戒隷ジオクラーケン 攻撃力2800→1200

 

「バトル!ライトフェニックスでジオクラーケンへ攻撃!」

 

「罠発動!『ホーリージャベリン』!攻撃モンスターの攻撃力分、LPを回復!更に『アストラルバリア』の効果でプレイヤーへの攻撃へ移行!ン……グフッ……!ンヒッヒヒィヒッ!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP1900→4000→1900

 

LPを回復し、直ぐ様その分のダメージを受ける。セルフ飴と鞭。癒したと思ったら痛みへと。これならLP回復もアリと言わんばかりに恍惚し、謎の快感を得るセルゲイ。知りたくもない世界だ。遊矢は目を背けようとするも、そうもいかない。

 

「『補充部隊』の効果で2枚ドロー!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ 手札0→2

 

「カードを1枚セット、ターンエンドだ」

 

榊 遊矢 LP2700

フィールド『EMオッドアイズ・ライトフェニックス』(攻撃表示)『EMギッタンバッタ』(守備表示)『相生の魔術師』(守備表示)

『補給部隊』『EMピンチヘルパー』セット1

Pゾーン『EMエクストラ・シューター』『EMヒックリカエル』

手札1

 

「俺のターン、ドロー!アクションカードを2枚ゲット!1枚を除外し、ライトフェニックスの攻撃力をダウン、お前にダメージを与える!」

 

EMオッドアイズ・ライトフェニックス 攻撃力2100→1800

 

榊 遊矢 LP2700→2400

 

「つうっ――!」

 

セルゲイの巨体がサーキットをジグザグに駆け抜け、機械の手が2枚のカードを掬い上げる。手強い、アクションフィールドの力もあって、見事にデュエルを支配している。変態チックな奇行が多い為、ついつい忘れてしまいそうになるが――。

 

「改めて……強い……っ!」

 

「バトル!ChacuChalluaでライトフェニックスへ攻撃!」

 

榊 遊矢 LP2400→1600

 

「ッ!『補給部隊』の効果でドロー!」

 

榊 遊矢 手札1→2

 

「ジオクラーケンとジオグリフォンで、ギッタンバッタを連続攻撃!」

 

「ギッタンバッタ!」

 

怒濤の攻撃、『地縛』モンスター達が遊矢のモンスターを見事撃破する。防戦一方、だが遊矢も負けていない。ドローカードに活路を見出だす。

 

「モンスターをセット、カードを1枚セットし、ターンエンドォ!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP1900

フィールド『地縛神ChacuChallua』(攻撃表示)『地縛戒隷ジオグリフォン』(攻撃表示)『地縛戒隷ジオクラーケン』(攻撃表示)セットモンスター

『補充部隊』『アストラルバリア』

手札2

 

「俺のターン、ドロー!」

 

「罠発動!『砂塵の大嵐』!ヒックリカエルと『EMピンチヘルパー』を破壊!」

 

「ッ!まだだ!『EMダグ・ダガーマン』をセッティング!ペンデュラム効果により、墓地の『EMバリアバルーンバク』を回収!そしてインコーラスと相生の2体をリリース!アドバンス召喚!『降竜の魔術師』!」

 

降竜の魔術師 攻撃力2400

 

「ペンデュラム召喚!『EMインコーラス』!『EMオッドアイズ・ライトフェニックス』!『相生の魔術師』!」

 

EMインコーラス 守備力500

 

EMオッドアイズ・ライトフェニックス 攻撃力2100

 

相生の魔術師 守備力1500

 

眼光の鋭い女性『魔術師』が現れ、杖を振るうと共に遊矢のフィールドに光が降り注ぎ、3体のモンスターが登場する。これで戦力は補充された。

 

「魔法カード、『置換融合』!フィールドのライトフェニックスと『降竜の魔術師』で融合!融合召喚!現れよ!『EMガトリングール』!」

 

EMガトリングール 攻撃力2900

 

融合召喚、遊矢もまた、ペンデュラム以外の召喚法を使い、フィールドに新たなモンスターを呼ぶ。ガトリング砲を抱えた、燕尾服のグール。攻撃的な外見だ。活躍が期待出来る。

 

「融合召喚時、フィールドのカードの数×200のダメージを与える!フィールドのカードはアクションフィールドも合わせ、合計で15枚!よって3000のダメージだ!」

 

「罠発動!『レインボー・ライフ』!手札のアクションカードを捨て、このターンのダメージを回復に変換する!」

 

「かわすか……だけど、手を緩めるつもりはない!ペンデュラムモンスターを素材にしている為、続くガトリングールの効果発動!ChacuChalluaを破壊!その攻撃力分のダメージを与える!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP1900→4900→7800

 

ガトリング砲が唸り声を上げ、数十発の弾丸が発射され、ChacuChalluaを蜂の巣にして破壊する。だがその代償として、多大なLPを与えてしまった。

 

「『地縛』モンスターが破壊された事により、ジオグリフォンの効果発動!ガトリングールを破壊!」

 

「罠発動!『スキル・プリズナー』!ガトリングールを対象に取るモンスター効果を無効にする!ターンエンドだ!」

 

榊 遊矢2400

フィールド『EMガトリングール』(攻撃表示)『EMインコーラス』(守備表示)『相生の魔術師』(守備表示)

『補給部隊』

Pゾーン『EMエクストラ・シューター』『EMダグ・ダガーマン』

手札2

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、『強欲で金満の壺』!エクストラデッキからモンスターを6枚除外、2枚ドロー!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ 手札1→3

 

「魔法カード、『やりすぎた埋葬』!手札のモンスターを捨て、そのモンスターのレベル以下のモンスターを蘇生し、このカードを装備する!装備モンスターの効果は無効化される。来い、ChacuChallua!」

 

地縛神ChacuChallua 攻撃力2900

 

蘇り、咆哮を上げる鯱の『地縛神』。倒したばかりでこれでは苦笑いが飛び出す。唯一の救いは『地縛神』の最大の効果であるダイレクトアタックが脅威では無くなる事か。

 

「バトル!ChacuChalluaでガトリングールへ攻撃!」

 

「ぐっ、『補給部隊』の効果でドロー!」

 

榊 遊矢 手札0→1

 

相撃ち狙い、玉砕覚悟の攻撃。ChacuChalluaが耳をつんざく咆哮を轟かせ、強力な体当たりをガトリングールに食らわせる。流石のガトリングールも身体中から悲鳴を上げ、たたらを踏むが、何とか姿勢を整え、ChacuChalluaの巨大な口の中にガトリング砲を突っ込んで連射、ひしゃげたガトリング砲は暴発し、2体が弾け飛ぶ。

 

「ジオグリフォンの効果で『EMインコーラス』を破壊!」

 

「ぬぐ……!」

 

ジオグリフォンが遠吠えを上げ、『EMインコーラス』を音波で破壊する。この効果は中々面倒だ。自他問わず、しかもターン制限がない為、自慢のモンスターが失われていく。

 

「ジオクラーケンで『相生の魔術師』へ攻撃!カードを1枚セット、ターンエンド」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP7800

フィールド『地縛戒隷ジオグリフォン』(攻撃表示)『地縛戒隷ジオクラーケン』(攻撃表示)

『補充部隊』『アストラルバリア』セット1

手札0

 

「俺のターン、ドロー!まだだ!ここからが本番だ!墓地の『置換融合』を除外、『EMガトリングール』をエクストラデッキに戻し、1枚ドロー!」

 

榊 遊矢 手札3→4

 

「更に魔法カード、『EMキャスト・チェンジ』!手札の『EMバリアバルーンバク』、『EMディスカバー・ヒッポ』をデッキに戻し、戻した数+1枚をドロー!」

 

榊 遊矢 手札0→4

 

「魔法カード、『ペンデュラム・ストーム』!ペンデュラムゾーンのカードを破壊し、『補充部隊』を破壊!」

 

「ぬぅっ!?」

 

「魔法カード、『ペンデュラム・コール』!手札を1枚捨て、『時読みの魔術師』と『刻剣の魔術師』をサーチし、セッティング!ペンデュラム召喚!『EMオッドアイズ・ライトフェニックス』!『EMインコーラス』!『EMダグ・ダガーマン』!『相生の魔術師』!『降竜の魔術師』!」

 

EMオッドアイズ・ライトフェニックス 攻撃力2100

 

EMインコーラス 守備力500

 

EMダグ・ダガーマン 攻撃力2000

 

相生の魔術師 攻撃力500

 

降竜の魔術師 攻撃力2400

 

「『EMオッドアイズ・ライトフェニックス』をリリースし、ダグ・ダガーマンの攻撃力を1000アップ!」

 

EMダグ・ダガーマン 攻撃力2000→3000

 

「『相生の魔術師』の効果で攻撃力をコピー!」

 

相生の魔術師 攻撃力500→3000

 

「バトル!ダグ・ダガーマンで、ジオグリフォンへ攻撃!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP7800→7300

 

「ぬっ、くふぅぅぅぅぅっ……!」

 

ダグ・ダガーマンがライトフェニックスの力を得て、炎を帯びた短剣を振るい、ジオグリフォンを切り刻む。強烈な一撃。ジオグリフォンも最後の力を振り絞り、アギトを開くが――。

 

「ジオグリフォンの効果により、インコーラスを破壊!」

 

「『刻剣の魔術師』のペンデュラム効果により、1ターンに1度、俺のペンデュラムモンスターは効果破壊されない!」

 

ペンデュラムゾーンで浮遊する『刻剣の魔術師』が剣をブーメランのように投げ、ジオグリフォンの上顎と下顎を貫いて無理矢理閉ざす。

 

「ダメージも微妙……くふぅっ、焦らしプレイ……!」

 

消化不良のセルゲイ。相変わらずである。

 

「相生でジオクラーケンへ攻撃!」

 

更に相生が矢を放ち、ジオクラーケンを打ち倒す。相生の効果でダメージは受けない為、不満そうなセルゲイ。相生は女王様ではない。

 

「降竜でダイレクトアタック!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP7800→5400

 

「おっほぉぉぉぉぉ!き、来たぁん……!うっ……んっ……!」

 

汚い。目を剥き、アへ顔を晒す大男にドン引きする遊矢とモンスター、観客達。仲間でさえ引く始末である。遊矢が初めてコピーしたくないと思ったデュエリストだ。

 

「んっ……ふぅぅぅぅっ……!……ぉぉ!ムヒヒヒヒ!」

 

「うわぁ……お、俺はこれでターンエンド……」

 

「その前に速攻魔法、『終焉の焔』を発動ぉ!2体の『黒焔トークン』を特殊召喚!」

 

「ここで……いや、それもそうか……」

 

黒焔トークン 守備力0×2

 

ダメージを防げたものを、今更ながら発動するセルゲイ。だがトークンを残す為、『補充部隊』の効果を使う為、何よりセルゲイならばおかしくは無い。だってセルゲイだしな、と最早慣れている遊矢。

 

榊 遊矢 LP2400

フィールド『EMインコーラス』(守備表示)『EMダグ・ダガーマン』(攻撃表示)『相生の魔術師』(攻撃表示)『降竜の魔術師』(攻撃表示)

『補充部隊』

Pゾーン『時読みの魔術師』『刻剣の魔術師』

手札0

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、『マジック・プランター』!『アストラルバリア』をコストに2枚ドロー!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ 手札0→2

 

「更に『強欲で貪欲な壺』を発動!デッキトップからカードを10枚除外、2枚ドロー!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ 手札1→3

 

「『補充部隊』を発動し、2体の『黒焔トークン』をリリース!今再び、五千年の時を越え、冥府の扉が開く!我等が魂を新たなる世界の糧とするが良い!アドバンス召喚!降臨せよ!『地縛神Asllapiscu』!」

 

地縛神Asllapiscu 攻撃力2500

 

2つの黒焔が紫の炎に覆われ、またも『地縛神』の心臓を作り出す。心臓を破き、双翼を広げて現れたのは黒い影にオレンジのラインを走らせた、ハチドリの地上絵。まさかの2体目の『地縛神』の登場に、遊矢も目を見開く。

 

「2体目の『地縛神』ッ!?」

 

「カードをセット、バトルだ!さぁ、イケぇっ!Asllapiscuで、ダイレクトアタック!」

 

「う、おおっ!アクションマジック、『回避』!」

 

ハチドリの『地縛神』が風を巻き上げ、鋭い嘴を遊矢に向け、襲いかかる。巨大で強大、モンスターの域を明らかに逸脱した一撃に、遊矢は怯みながらもアクションカードで攻撃を防ぐ。流石に反らす位しか出来ず、ズズンも砂塵が巻き起こる。

 

「諦めが悪い……見苦しい……!」

 

「悪いね!これが俺なんだ!」

 

「むぅぅん、俺はこれでターンエンドだ!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP5400

フィールド『地縛神Asllapiscu』(攻撃表示)

『補充部隊』セット1

手札0

 

「俺のターン、ドロー!」

 

「速攻魔法、『ツイン・ツイスター』!アクションカードを捨て、ペンデュラムを破壊!」

 

「『相生の魔術師』をリリースし、『EMバリアバルーンバク』をアドバンス召喚!」

 

EMバリアバルーンバク 攻撃力1000

 

「そして『降竜の魔術師』の効果で、このカードをドラゴン族に変更!このカードとバリアバルーンバクをリリース!出でよ!野獣の眼光りし獰猛なる龍!『ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!」

 

ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻撃力3000

 

現れたのは『融合』魔法を必要としない融合モンスター。彼のエースモンスター、『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』に、青い体毛を伸ばし、獣の骨格を鎧のように纏わせたドラゴン。額には3つ目の獣の眼が爛々と輝き、獲物であるAsllapiscuを睨む。

 

「だがどんなに強力なモンスターを呼んでも、『地縛神』は攻撃対象にはならない!」

 

「なら墓地の『ブレイクスルー・スキル』を除外し、Asllapiscuの効果を無効!バトル!ビーストアイズで、Asllapiscuへ攻撃!ヘルダイブバースト!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP5400→4900

 

獣の力を得た竜が、3色の眼を輝かせ、アギトに大気を集束、火炎を放つ。炎に覆われ、苦しむAsllapiscu。だが最後の足掻きか、その巨大な翼を羽ばたかせる。

 

「ビーストアイズの効果で、バリアバルーンバクの攻撃力分のダメージを与える!」

 

「Asllapiscuが自身の効果以外でフィールドを離れた事で、相手フィールドの表側表示のモンスターを全て破壊!その数×800のダメージを与える!」

 

「なっ!アクションマジック、『アンコール』!墓地の『加速』を発動!効果ダメージを0に!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP4900→3900

 

危機一髪。危うい所だった。セルゲイの狙いはこれだったのだろう。アクションカードで何とかかわす遊矢だが、モンスターは別。全てAsllapiscuが起こした突風に吹き飛ばされる。そして――。

 

「『補給部隊』の効果で――」

 

「『補充部隊』の効果で――」

 

互いにデッキから、カードを引き抜く。

 

「「1枚ドロー!」」

 

榊 遊矢 手札0→1

 

セルゲイ・ヴォルコフ 手札0→1

 

「カードを1枚セット、ターンエンドだ!」

 

榊 遊矢 LP2400

フィールド

『補給部隊』セット1

手札0

 

「俺のターン、ドロー!『茨の囚人ーヴァン』を召喚!」

 

茨の囚人ーヴァン 攻撃力0

 

現れたのは彼のデッキに投入されたカテゴリ、『茨の囚人』モンスターの1体だ。十字架に茨でくくりつけられた、ボロ布を纏う痛々しい姿のカードだ。

 

「ターンエンド」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP3900

『茨の囚人ーヴァン』(攻撃表示)

『補充部隊』

手札1

 

「俺のターン、ドロー!『カードガンナー』を召喚!」

 

カードガンナー 攻撃力400

 

現れたのはガラスの頭部から覗くサーチライトに赤いボディと両手の大砲、青いキャタピラを走らせた、玩具のようなモンスター。

 

「デッキトップから3枚のカードを墓地に送り、送った数×500の攻撃力をアップ!」

 

カードガンナー 攻撃力400→1900

 

「バトル!『カードガンナー』でヴァンへ攻撃!」

 

「手札の『茨の囚人ーダーリ』を公開、LPを400払い、効果発動!自分への戦闘ダメージを0にする!……うっ、んっ……!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP3900→3500

 

セルゲイがヴァンの効果を使う事で、彼の身体に茨が絡み付き、LPが減少すると共に無駄にエロく悩ましい声を漏らす。何故大の男の苦悶の声を聞かなければならないのか、少々理不尽である。

 

「その後、墓地のヴァンと、この効果で公開したダーリを攻撃表示で特殊召喚する!」

 

茨の囚人ーヴァン 攻撃力0

 

茨の囚人ーダーリ 攻撃力0

 

今度はヴァンと車輪に縛られた女性の悪魔のモンスターだ。

 

「ターンエンドだ!」

 

榊 遊矢 LP2400

フィールド『カードガンナー』(攻撃表示)

『補給部隊』セット1

手札0

 

「俺のターン、ドロー!俺はレベル1のヴァンに、レベル1のダーリをチューニング!歪曲した煩悩を晒け出し、茨に肉塊を委ねよ、シンクロ召喚、現れろ、『茨の戒人ーズーマ』!」

 

茨の戒人ーズーマ 攻撃力0

 

現れたのは首と右手に枷が嵌められ、茨で縛られた悪魔のモンスターだ。

 

「シンクロ召喚時、全てのモンスターに茨カウンターを乗せる!」

 

茨の戒人ーズーマ 茨カウンター0→1

 

カードガンナー 茨カウンター0→1

 

「カードを1枚セット、ターンエンド。この瞬間、自分フィールドの茨カウンターの数×400のダメージを受ける。くふっ!」

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP3500→3100

 

セルゲイ・ヴォルコフ LP3100

フィールド『茨の戒人ーズーマ』(攻撃表示)

『補充部隊』セット1

手札0

 

互いにフィールドを駆け、接戦を繰り広げる2人。勝者は果たして――。

 

 




遊戯王恒例男の喘ぎ回。みんな好きだと信じてる。

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