遊戯王ARC―V TAG FORCE VS   作:鉄豆腐

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祝DーHERO強化!ドミネイトカッコいいですね。効果も運命を操っている感じで好きです。自分DーHERO組んでなかったんですが、最近のネオスやら忘れられていた方のHEROの強化が続いて何だか嬉しくなってしまいました。


第146話 新しい朝

融合次元、アカデミアの地下にて、その男、デイビット・ラブは、ボロボロの姿でフラフラと歩いていた。

帝王、丸藤 亮との闘い以来、彼はプライドを粉々に砕かれてしまった。その結果がこれだ。

なんて事のない小石に躓き、その場に転げる。その小石が――デイビットには、亮ではなく、ある1人の男に見える。

 

赤い帽子とジャケットを纏った少年――。

 

「コナ……ミィ……!」

 

ギリッ、思えばこの地下に落ちたのも、奴がいたから、奴に負けたからだと、歯軋りを鳴らす。そう思えば、憎めば止まらない。ドス黒い感情が加速し、頭の中を支配する。

そんな、彼の下に――。

 

「おーおー、随分と情けねぇ姿だなぁ……デイビットぉ」

 

1人の男が、現れる。着流しを纏い、頭に星条旗のバンダナ、サングラスをかけた金髪の男。

彼は顎に生えた無精髭を擦りながら、デイビットに対し、ニヤリとした笑みを向ける。

 

「You……は……!」

 

「不様なお前を、拾ってやるよ」

 

見上げるデイビットの事を、まるでギャンブルに使うかのように、男は笑った――。

 

――――――

 

空に月が昇り、暗闇が訪れた頃、フレンドシップカップ1回戦、全ての試合が終了した。

 

2回戦へと駒を進めたのは4チーム。ユーゴ率いる榊 遊矢、セレナを擁するチームランサーズ。沢渡 シンゴをリーダーとした、黒咲 隼、アリトのチーム沢渡。以上の2チームがランサーズが生き残ったチームだ。

そして残るは、セルゲイ・ヴォルコフが存在する、デュエルチェイサー227、敵へと回った伊集院セクトのチームセキュリティ。最後は――ジャック・アトラス・Dの、白コナミとクロウ・ゴーストをメンバーに引き入れた、チームネオ5D's。

鬼柳が敗退した今、大会の優勝候補筆頭だ。

 

治安維持局のある一室にて、その少年、伊集院 セクトはベッドの上で膝を抱え、蹲っていた。試合後に評議会からこちら側に移ったのだ。彼の試合を考えれば、この結果は当然だろう。

その目は焦点が合っておらず、ガチガチと歯を鳴らし、怯えるように小刻みに震えている。

 

「アニキ……俺はアニキと引き分けた……これで俺はアニキと肩を並べられる……!守られる俺じゃない……!」

 

ブツブツと呟くセクト。セクトは鬼柳とデュエルにて、結果として引き分けた。それ以来彼はこの部屋に引き籠り、このような状態になっていると言う訳だ。食事や睡眠は取る。だが時折我を忘れたかのようにこうなるのだ。

 

「……違う……俺は引き分けたんだ……引き分けさせられたんだ……!アニキを、倒せてない……!」

 

ふと、セクトの眼前に、鬼柳の姿が現れる。それはセクトが見た幻だ。本物の鬼柳は既に地下に送られている。だが、セクトはこの鬼柳が本物だと思った。この、セクトは侮蔑するように見下す鬼柳を。

 

「あ、あぁ……!やめろ、そんな眼で俺を見るな……!俺を見下すな……!違う、違う、違う!俺は強くなったんだ!アニキと一緒に闘えるようになったんだ!何で……何でそんな眼で見るんだよぉ……!」

 

そんな鬼柳を見て、ムシケラを見るような目の鬼柳を見て、セクトの震えが一段と大きくなる。嫌だ、嫌だと駄々を捏ねる子供のように蹲るセクトの目の前に――更に、もう1つの影が現れる。

 

「そう、か……!お前が、まだいたな……!お前も俺を、見下してるんだ……!倒してやる!お前も、鬼柳も!倒して倒して、倒してやる……!そして俺の存在を――」

 

その視線の先には――。

 

「認めさせてやるっ!!」

 

鬼柳と同じ眼をした、ユーゴがいて。セクトのデッキケースの中の、『魔王龍ベエルゼ』が、妖しく輝いていた――。

 

――――――

 

評議会のビル、自身にあてがわれた部屋のベッドにて、遊矢はずっと彼等の事を考えていた。友であるコナミを倒し、吸収した白コナミがいるからと言うのもある。ジャックがいると言うのもある。クロウに似た、クロウ・ゴーストがいると言うのもある。

だがもう1つ、遊矢は彼等のチーム名をどこかで見聞きしたような気がするのだ。少なくとも――他人事とは思えない。謎だらけのチーム、ネオ5D's。彼等は一体何者なのか、そこへ辿り着くには、遊矢は余りにも彼等の事を知らない。

 

コナミに似た、白コナミや、黒コナミの事も。いや、コナミ自身の事も。ジャックやクロウがまだ会ったばかりだが、コナミは同じ遊勝塾、ランサーズに所属する仲間なのに。

 

「俺、あいつの事、何も知らなかったんだな……」

 

ギュッ、と首からかけた水晶のペンデュラムを握り締める。思えば、互いの事を積極的に話した事もない。彼と、彼等と過ごす時間は余りにも心地好いものだったから、ふとした事でその日常が崩れるのを恐れていたのかもしれない。そして、コナミは姿を消してしまった。あの時の、ユートのように。だが、もし遊矢の予想通りならば。

 

「きっと、取り戻せる……!」

 

ユートと同じように、再び帰って来られる筈だ。話すのは、それからでも遅くはない。誰が相手だろうと、勝ち上がり、権現坂も、シンジ達も、コナミも取り戻し、このシティ皆が笑える未来を作り出す。そんな出来すぎた理想を叶える為、遊矢は進む。光差す道へと。

 

そして――新しい朝が、始まる。

 

――――――

 

翌日、会場のサーキットには、2つのチームが揃っていた。一方はチームデニスを相手に白熱するデュエルを見せた、チーム沢渡。先鋒は特攻隊長、アリト。

一方はチーム噴水広場仲良し同盟相手に圧倒的なタクティクスを見せたチームネオ5D's。先鋒はキング、ジャック・アトラス・D。

神をも砕く拳を持つ皇と、神をも恐れぬ魔王が互いのD-ホイールに乗り、並ぶ。圧倒的パワーと、カウンター使いの激突。

 

2人はD-ホイールを突き動かし、サーキットを駆ける。同時に会場に広がる光の粒子でフィールドが生まれ変わる。ケタケタと女性のものであろう笑い声が木霊する野獣達の領域、『ハーピィの狩場』。鳥獣族モンスターを強化するフィールドだ。隼とクロウ・ゴースト、両者の鳥獣使いが有利となる。条件は互角と言う訳だ。

 

「「ライディングデュエル、アクセラレーション!!」」

 

コーナーにさしかかり、先攻を取ったのはジャック・Dだ。やはりここは経験の差が顕著となる。ライディングデュエルは昨日今日で極められる程甘くはない。アクセルを踏み込み、全速力を出すアリトだが、容易くジャックに抜かれてしまう。こうなってはアクションの差で埋めるしかない。

 

「俺のターン、俺は『レッド・リゾネーター』を召喚!」

 

レッド・リゾネーター 攻撃力600

 

現れたのは彼が持つチューナーの代表的存在、『リゾネーター』モンスターの1体、炎のローブに身を包み、音叉とステッキを握ったカードだ。レベル2のチューナーの中でも優秀なカードであり、『リゾネーター』の中で使いやすさは1、2を争う。

 

「召喚時、手札の『デーモンの騎兵』を特殊召喚!」

 

デーモンの騎兵 攻撃力1900

 

次は黒馬に跨がり、赤い鎧を纏った悪魔。ランスを携え、ジャック・Dの隣に並走する。攻撃力1900、守備力0とステータスの面でも優秀な所を見せるアタッカーだ。

 

「レベル4の『デーモンの騎兵』に、レベル2の『レッド・リゾネーター』をチューニング!赤き魂、ここに1つとなる。王者の雄叫びに震撼せよ!シンクロ召喚!現れろ、『レッド・ワイバーン』!」

 

レッド・ワイバーン 攻撃力2400

 

早速シンクロ召喚、『レッド・リゾネーター』が2つのリングとなって弾け飛び、騎兵がリングを潜り抜ける。4つの星となり、2つのリングが重なり、閃光がフィールドを覆う。光を咲き、中から赤い双翼を広げて飛び立ったのは、後頭部から炎を吹かせた真っ赤な竜。ジャックのデッキでは尖兵に位置するモンスターだ。

 

「カードを2枚セット、ターンエンドだ」

 

ジャック・アトラス・D LP4000

フィールド『レッド・ワイバーン』(攻撃表示)

セット2

手札1

 

「俺のターン、ドロー!さぁて行こうか!『BKヘッドギア』を召喚!」

 

BKヘッドギア 攻撃力1000

 

アリトの手から繰り出されるジャブ。一手目はその名の通り、ヘッドギアを装着し、青い肉体を持ったボクサー。攻撃力は低いものの、『BK』では序盤から活躍を見込めるカードだ。

 

「召喚時、デッキから『BKグラスジョー』を墓地へ送り、魔法カード、『バーニングナックル・スピリッツ』を発動!デッキトップをコストに墓地の『BKグラスジョー』を蘇生する!」

 

BKグラスジョー 守備力0

 

次に現れたのは緑色に染まった屈強なボディを誇るボクサー。攻撃力2000と下級モンスター最高ラインのカード。打たれ弱いのが難点だが、アリトによってその短所は逆に活かされる。パワー型に見せかけて、テクニカルな運用が望まれる1枚と言える。

そしてこれで――レベル4のモンスターが2体、ジャックのシンクロと同じように、アリトの武器が発揮させる時だ。

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!霊に秘めた炎を、拳に宿せ!エクシーズ召喚!『BK拘束蛮兵リードブロー』!」

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力2200

 

アリトの隣に黒い渦が発生、星を散りばめたその中に、2体の『BK』が光となって飛び込み、閃光弾が炸裂したかのような眩い光が放たれる。そして立ち込める白煙の中から、剛腕を振るって現れるアリトのデッキの中核を担うモンスター。破壊砲を右腕に宿した、重々しい首枷を装着した拳闘士。今、リングに降り立ち、天空で羽ばたく赤き翼竜を睨む。

 

「ふん、どこまでやれるかな?」

 

「どこまででもやってやるぜ!バトル!リードブローで『レッド・ワイバーン』へ攻撃!このダメージ計算時、手札の『BKカウンターブロー』を除外し、リードブローの攻撃力を1000アップする!」

 

「むぅ!?」

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力2200→3200

 

ジャック・アトラス・D LP4000→3200

 

翼を折り畳んだ『レッド・ワイバーン』が後頭部の火炎を更に吹かせ、自身を弾丸の如く撃ち出してリードブローに襲いかかる。目にも止まらぬ速度で低空飛行する『レッド・ワイバーン』に対し、リードブローは神経を研ぎ澄まし、狙いを定める。身体を捻り、『レッド・ワイバーン』をかわし、そのまま左腕を勢い良く、空を裂くように突き出して拳が顔面を捉える。この機を逃さない。リードブローは更に力を込め、相手の力を利用するカウンターを叩き込む。

グシャリ、骨が砕けたような音が響き、『レッド・ワイバーン』が吹き飛ばされ、空中で破砕。破片が降り注ぎ、ジャック・Dをかすめる。先攻は奪われたが、先制パンチはアリトが貰った。

 

「カードを1枚セット、ターンエンドだ!」

 

アリト LP4000

フィールド『BK拘束蛮兵リードブロー』(攻撃表示)

セット1

手札2

 

「俺のターン、ドロー!流石は歴戦の勇士と言う訳か。良かろう、全力で受けて立つ!永続罠、『強化蘇生』を発動!墓地の『レッド・リゾネーター』のレベルを1つ上げ、攻守を100アップさせて蘇生する!」

 

レッド・リゾネーター 守備力200→300 レベル2→3

 

「『レッド・リゾネーター』の特殊召喚時、リードブローの攻撃力をLPに変換する!」

 

ジャック・アトラス・D LP3200→5400

 

これが『レッド・リゾネーター』の厄介な所だ。召喚すれば手札のレベル4以下のモンスターを呼び出す、『切り込み隊長』と同じ展開を補助するチューナーとなり、特殊召喚すれば敵味方問わずモンスターの攻撃力をLPに加える回復効果。攻めと守り、攻防を兼ね備えた優秀なカード。このカードが有る限り、長期戦は必至。パワーデュエルを行うジャック・Dを後方支援する事で安定性を増している。

 

「そして俺のフィールドに攻撃力1500以下の悪魔族チューナーが存在する事で、手札の『風来王ワイルド・ワインド』を特殊召喚!」

 

風来王ワイルド・ワインド 攻撃力1700

 

お次は黒い毛並みのワーウルフ。緑色のマントを風に靡かせたモンスターだ。『リゾネーター』とは抜群の相性を持つ事で投入されたカードである。

これで再びフィールドにチューナーと非チューナーが揃い、合計レベルは7、『レッド・ワイバーン』よりもギアを上げて来た。

 

「俺はレベル4のワイルド・ワインドに、レベル3となった『レッド・リゾネーター』をチューニング!天頂に輝く死の星よ!地上に舞い降り生者を裁け!シンクロ召喚!降臨せよ!『天刑王ブラック・ハイランダー』!」

 

天刑王ブラック・ハイランダー 攻撃力2800

 

死兆星の下、フィールドに舞い降りたのは骸骨を模したような白い面、黒い鎧とマントを纏い、巨大な鎌を握った死神を思わせる恐ろしい外見のモンスターだ。

 

「リバースカード、オープン!魔法カード、『マジック・プランター』!『強化蘇生』を墓地に送り、2枚ドロー!」

 

ジャック・アトラス・D 手札1→3

 

「悪くない。俺は装備魔法、『災いの装備品』をリードブローに装備!俺のフィールドのモンスターの数だけ、攻撃力を600ダウンする!」

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力2200→1600

 

「更にブラック・ハイランダーの効果により、リードブローの装備カードを破壊!400のダメージを与える!」

 

「罠発動!『ダメージ・ダイエット』!このターン受けるダメージを半分にする!」

 

アリト4000→3800

 

「そして『災いの装備品』の効果で再びリードブローへ装備する」

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力2200→1600

 

「またかよ……!」

 

「さぁバトル!ブラック・ハイランダーでリードブローへ攻撃!死兆星斬!」

 

「ORUを1つ取り除き、破壊を逃れ、攻撃力を800アップ!更に墓地に送られたグラスジョーの効果で墓地の『BKスイッチヒッター』を回収!」

 

アリト LP3800→3200

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力1600→2400

 

バキリ、リードブローへとブラック・ハイランダーが鎌を振り下ろすものの、リードブローは枷を盾にして防ぎ、更に相手に破壊させる事で拘束を緩める。とは言えジャックが追加した枷によって攻撃力はブラック・ハイランダーを越えない。こんな方法でリードブローを攻略してくるとは。

 

「カードを2枚セット、ターンエンドだ」

 

ジャック・アトラス・D LP5400

フィールド『天刑王ブラック・ハイランダー』(攻撃表示)

『災いの装備品』セット2

手札0

 

「俺のターン、ドロー!俺は『BKスイッチヒッター』を召喚!」

 

BKスイッチヒッター 攻撃力1500

 

新たに投入されたのはフードを被った両利きのボクサー。『バーニングナックル・スピリッツ』のコストで墓地に送られ、グラスジョーの効果で回収したカード。このモンスターで状況の打破を狙う。

 

「召喚時、墓地のグラスジョーを蘇生する!」

 

「罠発動!『悪魔の嘆き』!貴様の墓地のグラスジョーをデッキに戻し、俺のデッキから悪魔族モンスター、『魔サイの戦士』を墓地に送り、魔サイの効果で更にデッキから悪魔族モンスター、『トリック・デーモン』を墓地に送る。『トリック・デーモン』の効果で『戦慄の凶皇ージェネシス・デーモン』をサーチ!」

 

「こっ、この野郎……!カードを1枚セットし、ターンエンドだ」

 

アリト LP3200

フィールド『BK拘束蛮兵リードブロー』(攻撃表示)『BKスイッチヒッター』(攻撃表示)

セット1

手札2

 

「俺のターン、ドロー!俺は『戦慄の凶皇ージェネシス・デーモン』を妥協召喚!」

 

戦慄の凶皇ージェネシス・デーモン 攻撃力1500

 

フィールドに現れたのは天を覆うような巨躯を誇る悪魔の皇。その身の丈に劣らぬ巨剣を握り、玉座に座り込んだその姿は正に圧巻。頭部、肩、背より角を伸ばし、膝には髑髏と紅玉が輝く。上級モンスターと思えば妥協召喚も可能な小回りの効くカードだ。

 

「墓地の『トリック・デーモン』を除外し、効果発動!リードブローを破壊する!」

 

「させるか!カウンター罠、『エクシーズ・リフレクト』!エクシーズモンスターを対象とするモンスター、魔法、罠の効果を無効にし、破壊!そしてお前に800のダメージを与える!」

 

ジャック・アトラス・D LP5400→4600

 

凶皇の効果が発動した瞬間、アリトが機を逃さずに得意のカウンターを放ち、リードブローのパンチが凶皇の顎に炸裂、巨大な身体を吹き飛ばし、地に沈める。

 

「ならば、ブラック・ハイランダーの効果でリードブローに装備されたカードを破壊!ダメージを与える!」

 

「墓地の『ダメージ・ダイエット』を除外し、効果ダメージを半分にする!」

 

アリト LP3200→3000

 

「そして『災いの装備品』は再びリードブローの手元に戻る」

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力3000→2400

 

「バトル!ブラック・ハイランダーでスイッチヒッターへ攻撃!」

 

アリト LP3000→1700

 

「ぐぅぅぅぁっ!?」

 

「ターンエンドだ」

 

ジャック・アトラス・D LP4600

フィールド『天刑王ブラック・ハイランダー』(攻撃表示)

『災いの装備品』セット1

手札1

 

「俺のターン、ドロー!リードブローを守備表示に変更、モンスターとカードをセット、ターンエンドだ!」

 

アリト LP1700

フィールド『BK拘束蛮兵リードブロー』(守備表示)セットモンスター

セット1

手札1

 

「防戦一方か?俺のターン、ドロー!ブラック・ハイランダーの効果発動!」

 

「来たな!カウンター罠、『エクシーズ・ブロック』!リードブローのORUを1つ取り除き、モンスター効果の発動を無効にし、破壊!」

 

「ほう……!」

 

逆転のカウンターが炸裂し、強敵、ブラック・ハイランダーを撃破する。かなり手こずったが、これで現状を打破した。

 

「見事……だがここからが本番だ!『レッド・スプリンター』を召喚!」

 

レッド・スプリンター 攻撃力1700

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力3000→2400

 

しかしジャック・Dはまだ真髄を見せていない。手札より炎の鬣を靡かせた馬がフィールドを駆け、ジャック・Dに並走する。

 

「召喚時、墓地の『レッド・リゾネーター』を蘇生!」

 

レッド・リゾネーター 守備力200

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力2400→1800

 

「『レッド・リゾネーター』の効果により、リードブローの攻撃力をLPに加える!」

 

ジャック・アトラス・D LP4600→6400

 

「レベル4の『レッド・スプリンター』に、レベル2の『レッド・リゾネーター』をチューニング!シンクロ召喚!『レッド・ライジング・ドラゴン』!」

 

レッド・ライジング・ドラゴン 攻撃力2100

 

続けてシンクロ召喚、現れたのは彼のエース、『レッド・デーモン』を象った炎の竜。攻守は900ずつ少なくなった小型のシンクロモンスターだ。

 

「シンクロ召喚時、墓地の『レッド・リゾネーター』を蘇生!」

 

レッド・リゾネーター 守備力200

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力2400→1800

 

「『レッド・リゾネーター』の回復は1ターンに1度の為、効果は発動出来ん。俺はレベル6の『レッド・ライジング・ドラゴン』に、レベル2の『レッド・リゾネーター』をチューニング!漆黒の闇を裂き、天地を焼き尽くす孤高の絶対なる王者よ!万物を睥睨しその猛威を振るえ!シンクロ召喚!『炎魔竜レッド・デーモン』!!」

 

炎魔竜レッド・デーモン 攻撃力3000

 

そして――フィールドに君臨したる、魔王の竜。赤黒の体躯に、溢れるばかりの力を漲らせ、マグマの竜脈が身体を駆け巡る。山羊のような雄々しい2本の角、天を覆う蝙蝠を思わせる巨大な双翼、鋭い爪を煌めかせ、王者の咆哮を轟かせる。

このカードこそ、ジャック・アトラス・Dが誇るエースカード。破壊の力を宿した、決闘竜が1体だ。

 

「出て来たか……!」

 

「まだ終わらんよ!墓地のワイルド・ワイルドを除外し、デッキから『シンクローン・リゾネーター』をサーチし、特殊召喚する!」

 

シンクローン・リゾネーター 守備力100

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力3200→2600

 

次に登場したのは背からオブジェクトを生やしたレベル1の『リゾネーター』。『レッド・デーモン』と合わせ、合計レベルは9。特異なレベルとなるが――ジャックのエクストラデッキには存在する。レベル9のドラゴンが。

 

「往くぞ!レベル8の『レッド・デーモン』に、レベル1の『シンクローン・リゾネーター』をチューニング!深淵の闇より解き放たれし魔王よ!その憤怒を爆散させよ!シンクロ召喚!『炎魔竜レッド・デーモン・アビス』!!」

 

炎魔竜レッド・デーモン・アビス 攻撃力3200

 

『レッド・デーモン』、進化。赤きマグマが地より吹き出し、『レッド・デーモン』を呑み込み、灼熱の力を帯びて新たな姿に生まれ変わる。身体は一回り大きくなり、胸には竜の顔を模した装飾、両腕からは斧のような刃を伸ばす、攻撃的な『レッド・デーモン』。尤も、その効果は攻防一体、汎用性が高く、最も厄介なものとも言える。

 

「『シンクローン・リゾネーター』の効果により、墓地の『レッド・リゾネーター』を回収。バトル!アビスでリードブローへ攻撃!深淵の怒却拳!」

 

「チィッ!」

 

アビスが獄炎を纏った拳を放ち、リードブローのブロックをも貫通させる。衝撃波によって風が吹き荒び、思わずアリトが顔をしかめる。

 

「ターンエンドだ」

 

ジャック・アトラス・D LP6400

フィールド『炎魔竜レッド・デーモン・アビス』(攻撃表示)

セット1

手札2

 

「俺のターン、ドロー!クソ、このままじゃ何も出来ねぇまま終わっちまう……!」

 

ギリッ、アリトが悔しさを滲ませて歯軋りを鳴らす。彼にとってこのアビスは天敵とも言って良い相手だ。彼が誇る『BK』は基本効果で相手を翻弄する。リードブローもパワーを上げる前に無効化されてしまえば意味をなさないのだ。

 

「モンスターをセット、カードを1枚セット、ターンエンドだ」

 

アリト LP1700

セットモンスター×2

セット1

手札0

 

「ふん、七皇の1人と言うから楽しみにしていたが、この程度か……!俺のターン、ドロー!どうやら俺は強くなり過ぎたようだ。俺は魔法カード、『苦渋の決断』を発動!デッキより『デーモン・ソルジャー』を墓地へ落とし、同名カードをサーチ。そして『レッド・リゾネーター』を召喚!」

 

レッド・リゾネーター 攻撃力600

 

「召喚時、手札の『デーモン・ソルジャー』を特殊召喚!」

 

デーモン・ソルジャー 攻撃力1900

 

『レッド・リゾネーター』に続き、召喚されたのはマントを纏ったスマートなフォルムの『デーモン』。効果を持たない通常モンスターであるが、その分サポートも多い。

 

「俺はレベル4の『デーモン・ソルジャー』に、レベル2の『レッド・リゾネーター』をチューニング!シンクロ召喚!『レッド・ライジング・ドラゴン』!」

 

レッド・ライジング・ドラゴン 攻撃力2100

 

「効果で墓地から『シンクローン・リゾネーター』を蘇生!」

 

シンクローン・リゾネーター 守備力100

 

「更にレベル6の『レッド・ライジング・ドラゴン』に、レベル1の『シンクローン・リゾネーター』をチューニング!王者の叫びが木霊する!勝利の鉄槌よ、大地を砕け!シンクロ召喚!羽ばたけ、『エクスプロード・ウィング・ドラゴン』!」

 

エクスプロード・ウィング・ドラゴン 攻撃力2400

 

現れたのは後頭部を隕石のような形状にした、エイリアンと見間違いそうな翼竜だ。

 

「『シンクローン・リゾネーター』の効果で『レッド・リゾネーター』を回収。バトル!アビスとエクスプロードで2体のセットモンスターを破壊!」

 

「チッ!」

 

襲いかかるジャックの猛攻、圧倒的パワーを前に為す術もなく、アリトのモンスターが粉砕される。

 

「ターンエンドだ」

 

ジャック・アトラス・D LP6400

フィールド『炎魔竜レッド・デーモン・アビス』(攻撃表示)『エクスプロード・ウィング・ドラゴン』(攻撃表示)

セット1

手札2

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、『地砕き』!相手フィールドの守備力が1番高いモンスターを破壊!」

 

「アビスの効果で無効!」

 

「罠発動!『裁きの天秤』!俺のフィールド、手札のカードとお前のフィールドのカードの差分ドローする!」

 

アリト 手札0→2

 

「たった2枚か、さて、どう出る?」

 

「たっぷりお返ししてやるよぉ、『BKスイッチヒッター』を召喚!」

 

BKスイッチヒッター 攻撃力1500

 

「召喚時効果により、墓地の『BKヘッドギア』を蘇生!」

 

BKヘッドギア 守備力1800

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!『BK拘束蛮兵リードブロー』!」

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力2200

 

「バトル!リードブローで、アビスに攻撃!」

 

「何?まさか……!?」

 

一見すると血迷ったと思う自爆特攻、リードブローの効果で破壊を逃れるにしろ、次にターンにで無効化されれば目も当てられない。だからこれは――アビスを倒す為の攻撃。互いのモンスターが炎を纏った拳を振り抜く。風を切り、迫る剛腕、結果は――。

 

「手札の『BKカウンターブロー』を除外し、リードブローの攻撃力を1000アップする!更にリードブローのORUを取り除き、破壊を防ぐ!」

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力2200→3200→4000

 

バキィッ、アビスの拳はリードブローの頬を掠め、首枷を破壊して木片が飛び散り、リードブローのカウンターがアビスの顔面を砕く。倍の威力となった拳はアビスの身体を浮かせ、地に沈める。

 

「我がアビスを倒すか……!」

 

「さぁ、第2ラウンド、始めようぜ。俺はこれでターンエンドだ」

 

アリト LP1700

フィールド『BK拘束蛮兵リードブロー』(攻撃表示)

手札0

 

「俺のターン、ドロー!モンスターをセット、エクスプロードを守備表示に変更し、ターンエンドだ」

 

ジャック・アトラス・D LP6400

フィールド『エクスプロード・ウィング・ドラゴン』(守備表示)セットモンスター

セット1

手札2

 

「俺のターン、ドロー!バトル!リードブローでエクスプロードへ攻撃!」

 

「――フン……!」

 

「カードを1枚セットし、ターンエンドだ」

 

アリト LP1700

フィールド『BK拘束蛮兵リードブロー』(攻撃表示)

セット1

手札0

 

「俺のターン、ドロー!『レッド・リゾネーター』を召喚!」

 

レッド・リゾネーター 攻撃力600

 

「召喚時効果により、手札の『インターセプト・デーモン』を特殊召喚!」

 

インターセプト・デーモン 守備力1600

 

『レッド・リゾネーター』のステッキが振るわれ、フィールドに新たなモンスターが導かれる。アメフトのヘルムとユニフォームを纏い、岩にように盛り上がった肩から左右3本、合計6本の腕を生やし、胸に髑髏を、足がバネとなった『デーモン』だ。

 

「レベル4の『インターセプト・デーモン』に、レベル2の『レッド・リゾネーター』をチューニング!天を焼くシリウス、孤狼の蒼き瞳よ、地に縛られた牙無き犬共を噛み砕け!シンクロ召喚!『天狼王ブルー・セイリオス』!」

 

天狼王ブルー・セイリオス 守備力1500

 

雷光を轟かせ、フィールドに降り立ったのは、青い毛並みのワーウルフ。しかもただの狼ではない。両手から狼の頭部を生やし、腹にも妖しく光る眼と牙を持ち、全身から鋭い刺を伸ばした攻撃的な姿をしている。

 

「ターンエンド」

 

ジャック・アトラス・D LP6400

フィールド『天狼王ブルー・セイリオス』(守備表示)セットモンスター

セット1

手札1

 

「俺のターン、ドロー!バトル!リードブローでブルー・セイリオスへ攻撃!」

 

「ブルー・セイリオスが破壊された事で、貴様のリードブローの攻撃力を、2400ダウンする!蒼天昇牙!」

 

リードブローの拳がブルー・セイリオスに突き刺さり、爆散した瞬間、3つの狼の頭が白煙より飛び出し、リードブローの身体へ噛みつく。

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力3000→600

 

これでリードブローの攻撃力は大幅に下がり、例え後1つORUを使っても、攻撃力は1400、下級モンスターにも敵わない所へ落ちてしまった。

 

「チッ、ターンエンドだ」

 

アリト LP1700

フィールド『BK拘束蛮兵リードブロー』(攻撃表示)

セット1

手札1

 

「俺のターン、ドロー!俺はセットモンスターをリリースし、『デーモンの巨神』をアドバンス召喚!」

 

デーモンの巨神 攻撃力2400

 

現れたのはその名の通り、巨大な体躯を誇る赤髪の『デーモン』。地響きを鳴らし、両腕を組んでアリトを見下ろす。

 

「バトル!『デーモンの巨神』でリードブローへ攻撃!」

 

「やらせるかぁ!永続罠、『死力のタッグ・チェンジ』!リードブローのORUを取り除き、破壊を逃れ、タッグ・チェンジの効果でダメージを0に抑え、更に手札からレベル4以下の戦士族モンスター、『BKリベージ・ガードナー』を特殊召喚!」

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力600→1400

 

BKリベージ・ガードナー 守備力1400

 

リードブローの破壊を防いだ上でダメージを0にし、後続を呼ぶアリト。危うい所だったが、何とか堪えた。だが相変わらずピンチな事には変わらない。『死力のタッグ・チェンジ』があるとは言え、このカードは手札に戦士族モンスターが存在しなければならない上、手札消費も激しくなる。リードブローに関してはORUを全て失い、ブルー・セイリオスの効果で『デーモンの巨神』を越えられない。ここまで相性が悪いとは思いもしなかった。

 

「ターンエンドだ」

 

ジャック・アトラス・D LP6400

フィールド『デーモンの巨神』(攻撃表示)

セット1

手札1

 

「俺のターン、ドロー!リードブローを守備表示に変更、カードを1枚セット、ターンエンド」

 

アリト LP1700

フィールド『BK拘束蛮兵リードブロー』(守備表示)『BKリベージ・ガードナー』(守備表示)

『死力のタッグ・チェンジ』セット1

手札0

 

「俺のターン、ドロー!」

 

「罠発動!『捨て身の宝札』!俺のフィールドに存在するリードブローとリベージ・ガードナー、2体以上のモンスターの攻撃力の合計が、お前のフィールドに存在する攻撃力が最も低いモンスター、『デーモンの巨神』より低い事で2枚ドロー!」

 

アリト 手札0→2

 

アリトが使用したのは手札増強を行う宝札カードの中でも珍しいものだ。発動するにあたっての条件が厳しく、例え成功しても発動ターンの召喚を封じ、表示形式の変更さえも許さない。相手ターンに使えばある程度は補えるものの、『死力のタッグ・チェンジ』を使えなくなってしまうのは痛い。

 

「俺は『フォース・リゾネーター』を召喚!」

 

フォース・リゾネーター 攻撃力500

 

現れたのは背に緊箍児をつけた球体を負い、両手から雷を放つ、水属性の『リゾネーター』だ。レベルは『レッド・リゾネーター』と同じ2、とは言え、効果は劣るが。

 

「レベル6の『デーモンの巨神』に、レベル2の『フォース・リゾネーター』をチューニング!王者の決断、今赤く滾る炎を宿す、真紅の刃となる!熱き波濤を超え、現れよ!シンクロ召喚!炎の鬼神、『クリムゾン・ブレーダー』!」

 

クリムゾン・ブレーダー 攻撃力2800

 

炎の幕がフィールドを覆い、眩い剣閃が横薙ぎに振るわれて切り裂かれる。登場してのは真紅の甲冑を纏う、紅蓮の剣客。エクシーズ主体、それもレベル4以下のモンスターを利用するアリトにとっては余り刺さらないカードだが、今この攻撃力は驚異的だ。

 

「バトル!『クリムゾン・ブレーダー』でリードブローへ攻撃!レッドマーダー!」

 

「くっ!」

 

『クリムゾン・ブレーダー』が2刀の剣に炎を迸らせ、赤い斬撃を振るってリードブローを切り裂く。紅蓮の剣士と火炎の拳士、勝者は『クリムゾン・ブレーダー』だ。

 

「ターンエンドだ」

 

ジャック・アトラス・D LP6400

フィールド『クリムゾン・ブレーダー』(攻撃表示)

セット1

手札1

 

「俺のターン、ドロー!『切り込み隊長』を召喚!」

 

切り込み隊長 攻撃力1200

 

アリトの手から召喚されたのは『BK』ではなく、戦士族の中でも有名なモンスターだ。召喚時の効果、永続効果共に優秀であり、今では多少劣るものの、それでも充分戦線に立てるカードと言える。

 

「召喚時、手札の『BKラビット・パンチャー』を特殊召喚!」

 

BKラビット・パンチャー 攻撃力800

 

お次はゴーグルを装着したボクサー。これでレベル3のモンスターが3体、ここから導き出される答えは――。

 

「あの『No.』か……!」

 

「3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!『No.51怪腕のフィニッシュ・ホールド』!」

 

No.51怪腕のフィニッシュ・ホールド 攻撃力2600

 

エクシーズ召喚、現れたのはアリトが持つ『No.』の1体、プロレスラーのようなマスクを被り、巨大な腕を振るうハードパンチャー。厳密に言えばボクシングよりプロレスよりだが、強固なスターがフィールドで吠える。

 

「バトル!フィニッシュ・ホールドで『クリムゾン・ブレーダー』へ攻撃!」

 

怪腕が吠え、紅蓮の剣客に振るわれる。しかし――『クリムゾン・ブレーダー』は見事な剣捌きで拳をいなし、返しの刃でフィニッシュ・ホールドを吹き飛ばす。

 

アリト LP1700→1500

 

「フィニッシュ・ホールドは戦闘で破壊されず、戦闘を行ったダメージステップ終了時にORUを取り除き、このカードにカウンターを乗せる!」

 

No.51怪腕のフィニッシュ・ホールド カウンター0→1

 

勝利に向け、スリーカウントが始まる。このカウンターがORUと同じ数だけ溜まった時、特殊勝利となる――のは別の『No.』の仕事。フィニッシュ・ホールドは相手フィールド全てを破壊する効果を得る。しかも厄介なのは3つカウンターが置かれていれば何度でも使える点だ。効果を使えば減ると言う事もなく、戦闘耐性も相まって強力。思わずジャックも舌打ちを鳴らす。早い所除去しなければ、アリトを倒しても後続のホイーラーに引き継がれる。

 

「ターンエンドだ!」

 

アリト LP1500

フィールド『No.51怪腕のフィニッシュ・ホールド』(攻撃表示)

『死力のタッグ・チェンジ』

手札1

 

赤き魔王と炎の拳聖による一騎討ち、熱く燃え上がるデュエルは、更に激しさを増していく――。




デイビット「皆コナミって奴のせいなんだ!」

コナミ「故人です」

デイビット「」

本当ならこの話の前にユーリ君とアドビスの闘いをはさむ予定だったんですが、余りに長かったんでカット。
シンクロ次元編では結構カットしてる話が多いです。ブレイブとか出したかったんですけどね。

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