いつかまた平和な海へ   作:VI号鷲型

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皆さんどうも、ストライクイーグルと申します。
小学1年生並の文章力しかありませんし、矛盾、誤字脱字等多々ありますが、「それでも構わんよ」
と言う心の広い方はどうぞ


プロローグ イーグリン海峡防空戦

オーシア領イーグリン海峡

今、オーシア国防海軍の空母が集結している。ユークトバニアが宣戦布告し、同時に各空軍及び海軍基地に攻撃を仕掛け、大損害を被った。海軍は第3艦隊の再編の為、一旦安全な領海内に退避させる為に集結しているのだ。

《ちぇっ、見ろブービー。周りは皆帰り始めたぜ。》

《こちらサンダーヘッド、私語を慎め。ウォードック隊は空母上空で給油機を待て。》

上空の直掩機はこんな無線のやりとりをしていた。

私もホッと一息ついた。どうやら逃げきれたようだ。度々ユークトバニアの潜水艦に接触した時は毎回ヒヤヒヤした。その時は護衛艦が追い払ってくれた。

そんな中、

《IFFに応答なし………敵機だ!》

警報が艦内に響く。

「総員、対空戦闘用意!直掩隊を直ちに向かわせろ!要撃機を上げろ!」

飛行甲板上の発艦要員が一斉に動き出す。CIWSが唸りを上げる。他艦も対空戦闘を始める。上空の直掩機も迎撃に入る。

《こちらサンダーヘッド、敵機の中に対艦ミサイルを搭載した機がいる。至急迎撃しろ。》

数機が直掩機を突破する。

「CIC指示の目標。CIWS撃ち方始め!」

自身の対空火器が一斉に火を吹く。対空砲火をくぐり抜けて来た機が対艦ミサイルを発射。私に向かってくるミサイルは迎撃できたもののバルチャーに数発当たる。

《こちらバルチャー、艦首被弾、カタパルト大破!発艦不能!》

バルチャーが被弾したが私は気にせず対空戦闘を続ける。

その後、直掩隊の活躍もあり敵機は全滅した。各隊が編隊を組み直した直後にAWACSが叫ぶ。

《弾道ミサイル接近!》

私は身構えた。今までの敵機は全てフェイクに過ぎなかったのだ。

《弾道ミサイル、弾着まであと10秒》

(みんな、逃げて!)

叫ぶ事は出来ないし、艦内の乗組員に伝わる事も無い。ただ祈ることしかできない。

「5………4………3……2………弾着!」

その瞬間、鉄の暴風が吹き荒れる。

「どうなってる!?太陽でも爆発したのか!?」

艦内では悲鳴に似た叫びがこだまする。

《主翼がぁ!落ちる!》

《誰か一体何が!?》

《バルチャー轟沈!》

無線越しでもわかるくらい混乱している。わかるのは姉を失った事だけだ。

痛い………身体中に散弾が貫かれる。一部が待機している艦載機やミサイルを吹き飛ばし、近くにいた艦載機に誘爆する。格納庫内はまさに地獄絵図と化していた。

それでも艦長達は私を必死に生きさせようとしている。

「ダメコンどうなってる!?被害対策班は!?」

(私はもうダメ………早く逃げて………)

そう祈っても、艦長達には伝わらずまだ指揮を執っていた。

「まだ無事な艦は?」

(そうだ………まだケストレル達が……………無事で居て……!)

だがそんな希望も直ぐに打ち砕かれる。

「ケストレル周辺の艦以外は大破もしくは撃沈です。」

私は絶望した。もうダメだと。飛行甲板からは人がこぼれ落ちる。上空の味方機も5機しかいない。

各部で火災が発生し、消火不能なまでになってしまった。

「総員退艦!船を離れろ!」

艦長の最後の命令が飛ぶ、生き残った乗組員達は救命ボートに乗り離れていった。

(ケストレル…………艦長…………みんな…………さようなら…………)

私は深い海の底に沈んでいった。




いかがでしょうか?まだ駆け出してもいない作者ですが、感想やアドバイスを頂けたら幸いです。
それではまた次の話でお会いしましょう!

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