同調率99%の少女 - 鎮守府Aの物語   作:lumis

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見学(演習)

 訓練施設はおもに演習用のプールが大半を占めており、開閉する可動型の壁で仕切られた隣には空母艦娘用の艦載機の発射練習場がある。この2つはすべての鎮守府に設置が義務付けられており、鎮守府Aでも所属人数や本館の大きさに似合わぬしっかりとした設備が用意されている。

 ……が、艦載機の発射練習場は工事中である。また、鎮守府Aでは通常の演習用プールと空母艦娘用の施設は共用であり、壁を外せば一つの巨大なプールとなる。最優先に建設されたのは通常の演習用プール側だ。

 演習用プールは出撃用水路と同様に、工廠あるいは外から演習用水路が用意されている。演習する者はその水路から発進してプールへと入る。これは義務ではなく、あくまで出撃時と同様の雰囲気を味わうための設備であって、艤装が持ち運べる艦娘であれば、直接に演習用プールに行ってもかまわないことになっている。

 

 再び工廠に入って再び艤装を装着する那珂と、その日初めて艤装を装着する五月雨と村雨。那珂は一度外した艤装をまた装着しなければいけないその段取りの悪さにやや不満を抱いていた。

「またつけなきゃいけないのかぁ~。ねぇ明石さん。どうせ艤装つけなきゃいけないならさっき艤装外す前に言ってよ~。」

「ゴメンねー。提督とも演習しようねって前に話してたんだけど、相手をどうするかまでは決めてなくてね。とりあえず五月雨ちゃんにとしたんだけど。まぁその場で決めたからちょっと段取り悪くなっちゃったわね。」

 正直に言って謝る明石。

「私達こそゴメンなさい……。ホントならもっと早く来て提督と打ち合わせできてればよかったんですけど学校の用事があったので。それに私も本当にやるとは思ってなくて気が抜けてました~。」

 別に五月雨のせいだとは誰も思っていなかったが、五月雨が謝ってきたことで全員苦笑するしかなかった。

「ま、いいよいいよ。」

 艤装の装着がいち早く終わった那珂は五月雨を慰め代わりの一言をかけた。そしてこれから始める演習に対して五月雨たちに発破をかけた。

「さぁ、やるからにはうちの学校の人たちにちゃんと見せられる演習にしないとね。本気であたしにかかってきていいからね。」

 続いて艤装の装着が終わった五月雨・村雨も意気込みを見せた。

「はい!よろしくお願いします!」

「はい!負けませんよぉ~」

 

 

 

--

 

 那珂たちは演習用プールに向かって専用レーンの水路から発進した。それを見届けたあと、明石と三千花ら4人は訓練施設に正規の入り口から入り、観客席のような感じになっているプールの脇のスペースへと入った。そことプールとの間には少し高めの仕切りがあり、明確にエリアが分けられている。プールは本格的な戦闘訓練にも対応可能にするため、一般的な50mプールには届かないが近い広さで作られている。(ただし鎮守府Aの演習用プールは空母艦娘用の訓練設備と共用のため単独では25mプールほどしかない)

 

 プールに浮かぶ3人が端にいる三千花ら3人を確認する。明石はそのスペースからプールサイドへと上がり、那珂たちに向かって合図をした。

 

「じゃあ3人とも。準備はいいかな?」

「「「はい。」」」

「今回はわかりやすくするために特別ルールです。少しでもペイントがついたらその人は轟沈ね。小破判定も、中破判定も一切なしだから、艤装の健康状態の表示は無視してね。」

 

 明石が今回の演習についてルール説明をした。通常の演習はペイント弾の付き具合によって小破・中破・大破を判定する。ペイント弾の特殊な染料により、艤装の健康状態が擬似的に変化するような電磁バリア代わりのチップを衣類に取り付けることになっている。

 那珂たちはその特別なチップを今回もつけてはいるが、素人の見学者にわかりやすくするため、また通常の演習だと平気で20~30分経ってしまうため長々とやらずにすませるために、明石は特別ルールをその場で決めた。

 

 その説明を聞いて那珂・五月雨・村雨はそれぞれ異なる思いを述べる。

「一撃必殺ってことかぁ~明石さんまーたすんごいルール決めるなぁ~。まーでも面白いからいっか。」

 後頭部をポリポリ掻きながら那珂。

「ふぇ~ん!あたし絶対すぐに当たっちゃうよ~。真純ちゃん、先に負けたらゴメンね~。」

始まる前からすでに負ける気マンマンの弱気な五月雨。そんな友人を鼓舞するように村雨はフォローする。

「まだ始まってないのにやめてよー。きっと意外に勝てたりするわよ。なんとかなるから頑張りましょ?」

 

 3人とも異なるタイミングで深呼吸をした。開始前のおしゃべりが終わって一拍過ぎたことを確認し、明石は振り上げた手を、叫びながら下ろした。

 

 

「それでは始め!!」

 

 

 合図をしたあと、明石はすぐさまプールサイドから降りてプール脇のスペースに戻って三千花らに解説をし始めた。

 

「あのぅ、明石さん。この演習って本当に弾撃つんですか?危なくないんですか?」

 初めて見る者ならば抱く当然の質問を三千花がした。それに対して明石は首を横に振って答えて三千花らを安心させる。

「いいえ。演習で使うのは専用のペイント弾なの。実弾ではないから安心してくださいね。でも実際の砲雷撃の影響範囲がわかるように、ペイント弾の中のペイントは飛び散る範囲をシミュレーションして設計されているの。だから万が一こっちに飛んできちゃっても最悪服が汚れるだけで、怪我はしません。」

 

 明石の説明をメモに取る書記の二人をよそに三千花はさらに質問をした。それは親友を心配した言葉だった。

「2対1なんてなみえは勝てるんでしょうか?」

「どうかな? 一瞬で勝つかもしれないし、負けちゃうかもしれません。今回は特別ルールで、少しでもペイントがついたら負けというようにしていますから、あなた達から見たらもしかすると拍子抜けするかもしれませんね。ただ実際の深海凄艦との戦いって、いろんな条件によるから、こういったルールをたまに設けてやったりするんです。」

 明石の談で、勝負はおそらく一瞬で決まると聞いた三千花ら。そう聞いたので一切目を離すことなく、那珂となっている親友を見続けることにした。少し遠いので表情はわかりづらいが、真剣な顔になっていることが容易に想像できた。

 

 

--

 

 那珂はゆっくりと片手を水平に上げて腕に取り付けられている連装砲を五月雨たちのほうに向けた。まだ撃つ気はない。五月雨たちも手で持っている単装砲を那珂の方に向ける。対峙した状態でそのまま撃てば、両者ともペイントが付く未来が容易に想像されるが、3人共そんな安易な演習を展開する気はない。

 那珂はゆっくりと右手に進む。視線と腕は五月雨と村雨の方に向けたまま。それに追随して五月雨と村雨も那珂のほうに単装砲を向けたまま方向転換し始める。一番離れている村雨は五月雨と横並びになるように少し長めに移動した。

 

【挿絵表示】

 

((さーて、どうしようかなぁ。とりあえず連装砲同時に撃って二人の次の動きを見るかなぁ?五月雨ちゃんにはあたしの戦略や考え方を前々から少し教えてるから、対処されちゃうかな?))

 

 一方の五月雨は次のように考えていた。

((那珂さんのことだから、きっと突飛なことをしてくるはず! 普通に考えてたらきっとすぐ負けちゃうなぁ。どーしよ……))

 

 五月雨は小声で村雨に動きの指示を出す。

「村雨ちゃん、全速力で横にうんと離れて。違う方向からそれぞれ撃てば、那珂さんだって同時に対処できないはず。」

「……わかったわ。」

「じゃあ……いこ!」

 

 那珂がとりあえずの砲撃をするより前に五月雨と村雨は動き出した。五月雨の合図とともにそれぞれ違う方向に進み、村雨は大きく那珂の背後に回るかのように速力を上げて水上を進む。五月雨はほんの少し動いたあとに単装砲で那珂を狙って撃った。

 

 

ドゥ!!

 

 

 那珂は村雨の方を見ながら、二人の間にできた大きなスペースに向かって姿勢を低くし五月雨の砲撃をすんでのところで交わしながら急速にダッシュしはじめた。その際、両腕を五月雨と村雨それぞれの方向に伸ばし、各腕についている連装砲と単装砲を同時に別々の方向めがけて砲撃をしていた。

 

ドン!ドン!

ドパン!!

 

 自身が撃ったあとに那珂の腕の動きをまったく予想していなかった五月雨は、かわさなければと頭が働いて体を動かそうとしたが、その前にすぐにペイント弾が当たって、制服にベットリと付着していた。身体が仮にすぐに動けたとしても、五月雨の性格では那珂のトリッキーな動きは到底対処できなかった。

 

 川内型の艤装による攻撃はその他の艦娘にとって対処しづらい。それは那珂が装備する連装砲、単装砲は制服の腕部分、グローブカバーに直接取り付けるタイプで、手に持つわけではないからだ。トリガーはグローブカバーの手のひらに存在する。実際に装着者が撃つときは手のひらにある任意の指を曲げてトリガーたるスイッチを押し、最後に親指の付け根にあるメインスイッチを押せばグローブに取り付けられた装砲が火を噴く。

 明らかに狙う行為が見える一般的な銃や艦娘の連装砲・単装砲とは違い、腕を動かすだけで狙う方向を自由に決められ、なおかつ引き金を引く仕草がわかりづらい。装着者にトリッキーな動きをされると、相手としては撃たれるタイミングがまったくわからなくなる。川内型の装備も、五月雨の判断を狂わせる材料だった。

 

 五月雨、轟沈。

 

 

「ごめーん!真純ちゃん!私もうやられちゃった~!」

 胸元をペイントで汚した五月雨がそう叫ぶと、離れたところから那珂を狙おうとしていた村雨は那珂からの砲撃を交わしながら呆れて返事をした。

「えぇ~!?さみ早すぎるわよ~!!」

 

 

 単装砲は那珂の方に向き、頭と首は五月雨のほうに向けて見ている村雨だったが、那珂の叫び声で視線を那珂のほうに戻した。

「村雨ちゃん!敵は目の前なんだよ!!」

 

 異常な速度で村雨に迫っていた那珂は村雨から2~3mのところまですでに迫っていた。左腕を体に沿うように前に突き出し、連装砲の砲筒を前に向け、右手はくの字にに折って体の側面にくっつけながらの接近である。

「ひっ!」

 ほとんど目の前に迫られて頭が真っ白になる村雨だったが、かろうじて単装砲の引き金だけは引くのを忘れなかった。

 

ドン!

 

 

 これなら当たる!そう村雨は確信した。

 

 

 が、みてもらうための演習とはいえ那珂は本気だった。速度があったので右足で海面を真横に蹴り上半身を少し左に傾けただけですぐに1m以上も左に避けることができた。その際前に出していた左腕は左に振り出し、村雨を狙うのはくの字に折った状態のまま前に付きだした右腕の単装砲に切り替わっていた。

 

ドゥ!!!

 

 

 那珂は村雨ら駆逐艦娘たちが撃った直後によくする硬直の間を狙った。狙われた本人たちはそんなことに全く気づいていなかったのである。そのため村雨の砲撃を避けながら那珂が撃った単装砲の砲撃は綺麗に村雨の胸元に当たり、村雨の学校の制服をペイントでベットリと汚していた。

 

 村雨も轟沈である。

 

【挿絵表示】

 

 

 なお、那珂は避ける途中その行動が側転のようになっており、海面ギリギリで一回転する形になっていたため、水面に足から着水することができず思い切り右肩からプールに体を突っ込んでしまった。艦娘たちの艤装で浮力が効くのは足につけた艤装(一部は別の部位の艤装も)なので、それ以外の部分から水に入ると普通に沈む。

 水中に潜ってしまったあと、慌てて足を水底に向けて浮力を使って水面に飛び出して立つことができた。

 

 五月雨と村雨の体にペイントがついていることを確認した明石は合図を出して演習を終了させた。

「はい!それまで!」

 

 

--

 

 三千花らはあっけにとられていた。どういう戦いが繰り広げられるか楽しみにしていた。が、なんか気づいたらもう終わってた、という感覚である。

 

「あ、あの……明石さん?何が起こったのか私達全然わからなかったんですけど……?」と三千花。

「あー、早すぎてわからなかったですか? 私もさすがにここまで早く終わるとは思ってなかったです。那珂ちゃんほんっと強いな~。」

 さすがに早すぎて焦った明石は、プールサイドに出て那珂たちにルール変更を伝えた。

「ゴメーン、三人とも~! さすがに終わるの早すぎるー。ルールちょっと変更します。もうちょっと弾当たってもOKにします!」

 

 終わろうと明石達の近くのプールサイドに移動しかけていた那珂たちは顔を見合わせた後、それぞれ片手でOKサインを出してプールの中央に戻っていく。

「よかった~。私なんか宣言どおり真っ先にやられちゃいましたからね……。」

「でも実際私達リアルな戦闘だったら結構マジな致命傷よね~。それにさみはいいけど、私は学校の制服よごれちゃったわ!」

「あはは……あとで工廠で洗って乾燥機借りよ? 夕方までには乾くよ。」

「チャンス到来だね~二人とも。今度こそあたしをぜひとも撃破してね~。」

 中学生二人のやりとりを遮って那珂は挑発する。決して好戦的な性格の二人ではないが、余裕かましている那珂に対し少しイラッときてやる気を見せ始めた。

「さみ、こうなったら作戦なんてなしよ。那珂さんを絶対見返すんだから!」

「うん。もう何がなんでも当てよう!」

 

 

--

 

 その後展開された那珂vs五月雨・村雨の演習は、明石が決めたもう2~3発当たったらアウトのルールも早々に形骸化した、ほとんど通常の演習モードになっていた。つまり、ひたすらガンガン当たり、当てられの乱戦状態である。艤装の健康状態が、那珂たちのつけたスマートウェアの通知にガンガン伝わる。小破・中破と変化し、弾薬やエネルギー率も変化を見せるが戦っている当の本人たちはいちいち表示を見ていられない状況であった。繰り広げられていた演習は、三千花ら傍から見ても砲雷撃による戦いが繰り広げているということがわかりやすい展開だった。言い換えると、戦略なしの単純な押し合いだ。

 

 書記の二人はプールサイドに出て、デジカメとタブレットで撮影を再開した。わかりやすく面白い戦いになっていたので、近寄って全編録らないともったいないと感じていたのだ。

 一方で三千花は、最初こそかわしまくっていたが次第に色とりどりのペイントがついていく親友の姿を見て、心配の気持ちなぞどこかに捨て去っており、ケラケラ笑いながら楽しんで応援しながら見るようになっていた。

 明石は最初から変にルール決めずにやっておけばよかったなと、提督から任されて意気込んで演習を仕切ってはみたが、至らぬ部分があったのを反省していた。そして頃合いを見計らい、すでに勝敗がわからなくなった演習を止めることにした。

 

「はい!それまでー!それまでそれまでー! ストーップ!」

 

 やや興奮気味になって周りの声が聞こえなくなっていた那珂ら3人は、明石の叫びの最後の方でやっと気づいて動きを止めた。その時の姿は、顔から膝の辺りまで至るところペイントでベットリの状態である。

 ハァハァと息を荒くしている3人は、誰ともなしにクスクス、アハハと笑い始めた。そして明石や三千花らの待つプールサイドへと移動していった。

 すさまじい姿になっている3人を見て、明石は演習の終わりを仕切った。

「3人ともお疲れ様です。結局普通の演習になっちゃったね。段取り悪くてゴメンなさいね。」

「ううん!むしろこの方が楽しかったから問題な~し!」

そういう那珂の顔は口のあたりにペイントがついていて、若干しゃべりづらそうにしていた。

 

「お疲れ、なみえ。それに五月雨ちゃんに村雨ちゃん。」

三千花もねぎらいの言葉をかける。

「なんかスポーツやってみるみたいっすね。」

 三戸が素直な感想を述べる。すると和子も頷いて同意した。

「関係ない人から見ればそう見えるかもしれませんが、実際の深海凄艦との戦いはいろんなケースがありますから、こういう乱戦もたまにはアリなんです。……正直私の段取り悪かったですね。ゴメンなさい。」

 言い訳をしてはみたが、段取りの悪さはごまかせそうにない。そう悟った明石は正直に謝った。

「いえ、明石さん。そんなことないっすよ。明石さんが俺たちのために演習を再開してくれて参考になりましたし、結果オーライっす。」

「ありがとう~三戸君。そう言ってもらえると助かるわ。」

 謝る明石に対し、三戸は励ましの言葉をかけてフォローをする。そんな彼の心の中は、大人の女性を励ます俺カッコいい!だった。

 

 

--

 

 演習は終了した。再戦したために三千花ら生徒会メンバーにとって良い記録ができたのは確かで、三戸と和子が再生した画像や動画を全員で確認したところ、激しい砲撃音や艦娘たちの掛け声もしっかり録音されており、リアルな映像になっていた。那珂たち演習した3人はもちろんのこと、三千花ら生徒会メンバーとしても大満足の映像資料となった。

 

「じゃあ戻ろっか、五月雨ちゃん、村雨ちゃん。」

「「はい。」」

 演習用プールから水路に入り、一足先に工廠に戻る那珂ら3人。一方の三千花らは訓練施設の正規の出入り口から出て、別ルートで工廠の入り口まで戻ってきた。

 明石は艦娘たちの艤装解除を手伝いに工廠へと入る。しばらくして工廠の中から4人が姿を表した。その姿はすでに工廠内で洗浄した後であり、服こそまだ乾ききっていないが、ペイントは大半がすっかり落ちてそれなりに綺麗な容貌に戻っていた。

 

「ふー、さっぱり!」

「なんだか疲れちゃいました。ちょっと休みたいですね~。」

「考えたら私とさみは学校の掃除もやってきてるから疲れ倍増よぉ。」

 綺麗な格好になって工廠から出てきた3人を三千花らは出迎えた。

「おつかれ、なみえ。二人とも。」

「みっちゃーん!ありがとー」

「ちゃんと綺麗になってきたわね。さっきのままで出てきたらどうしようと思ったわよ。」

 まゆをさげて困り笑いをしながら那珂は返事をする。

「さすがにあのままだとねー。まだちょっと服が生乾きで気持ち悪いから早く着替えたいよ。」

 

 わざとらしく服を引っ張り、臭いを嗅ぐ仕草をする那珂。三千花や書記の二人はそれを見てクスクスと笑う。

「良い映像録れましたし、もう着替えてきていいのでは?」

 和子がそう提案すると、明石もそれに賛成した。

「あとは本館戻って提督のお話聞くだけですし、今日のお仕事なければいいと思いますよ。それから私はここでお別れです。皆さんお疲れ様でした!」

 

 

「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」

 

 一行は見学の最後の工程をこなすため、本館へと戻ることにした。なお明石は自社の仲間とともに通常業務に戻っていった。

 


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