NARUTO―もしも双子の姉がいたら―   作:紅葉

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お久しぶりです。
どの口が一カ月に一回だって?
更新遅すぎ!!
様々な思いを抱いてますよねー。本当にすいません。もう謝ることしか出来ません。

感想拝見させて頂いています。返事がなくてアレ?と思っている方、すいません。ちゃんと読んでいます。

NARUTO完結しましたね。本当は完結した時に更新したかった…
お疲れ様でした。

今回はパソコンが寿命が近くバッテリーがないので、iPhoneからやっています。
というかおそらく、これからもiPhoneからです。
パソコンで見ている方はもしかしたら、改行とかおかしいかもしれませんが、ご了承下さい。



化け物じゃない

木ノ葉に戻るのはいつぶりだろう。時間的には、数週間ぐらいだろう。しかし、その数週間でセツナは色んなことがあったように思えた。

 

第一に第七班がバラバラだった当初より、遥かに纏り仲良くなったことだ。サスケとナルトはご飯をどれだけ多く食べれるかなどの男子特有の競争をしたり、何やら勉強の話などをしている。

 

今もご飯を食べ終わると、サスケとナルト、それにサクラは話に花を咲かせて馬鹿笑いしている。涙が溜まるほど笑っているサクラの横で、私も微笑む。カカシもイチャイチャパラダイスを読んでいるかと思えば、視線はこちらに向いており、暖かい目をしている。

 

実はご飯を食べ終えたすぐに、私たちのことを話した。私が暗部に入っている理由。ナルトの中には九尾がいること、そしてその正体は口寄せで出ている九喇嘛であること。みんなが気になっていることを話した。もちろん、全てではない。だがカカシも含めて納得してくれ、今は話を聞いた後だがこうやって騒いでいる。優しく、心強い仲間を持ったものだ。

 

 

「セツナぁ、聞いてよ!!!ナルトったらね!!」

「あー、あーーーー!!なーにも言ってないってばよ!!!!!」

「そうやってなかったことにするな、ウスラトンカチ。腹をくくるこったな」

「はぁ!?そんなことを言えばお前もだろーが!!さっき薪割りしてたらサスケが手を滑らして持ってた斧が」

「突然何を言いだす別に俺は何もしてないぞ斧が落ちてきてそれで危なかっただけだろ」

「一呼吸で言ってしまうところが怪しいね」

ふふっと笑い、サスケを見てみる。ナルトはニヤニヤして、サクラは「サスケ君のそういうところ可愛くていいと思う!」と照れながら言っていた。それはフォローになるのやら。

 

「さーて、お前ら会話も弾んでるところで悪いが、あともう少しで木ノ葉に着く。そろそろ行くぞ。」

はいと返事をし、歩き出す。確かに木ノ葉はもうすぐだ。後20分で何事もなければ着く。長い間歩き続けているので、何事もないことを祈るばかりだ。

 

 

 

 

祈りはどうやら届いたのか何事もなかった。女神久々に仕事をしたんじゃないのだろうか、なんてね。

門をくぐり、報告をして解散だ。だが、門をくぐった後聞こえていた話し声がなくなった。ああ、そうだった。カカシやサスケ、サクラはこれを実際に見るのは初めてだろう。

 

里の人からの明らかに良くない視線。

嫌悪感、ひそひそと聞こえる悪口。

 

あの子、忍になって本当だったのね。

そうよね、カカシさんがいるから大丈夫だと思うけど

 

一緒の班の子もかわいそうよねぇ

 

だってあんな

 

化け物がいるんだから

 

 

そうだった。里を離れ、あまりにも楽しい時間を過ごしていたものだから忘れていた。ナルトを見れば、俯いていた。から表情は見れない。私はこういう時にいつもナルトにすることがある。ナルトの手をそっと握る。すれば顔を上げる。今回は何だか悔しそうな顔だった。

 

「ナルト。大丈夫。」

私は絶対ナルトのそばにいる。言いたい奴らに言わせておけばいい。いつか貴方を認めてくれる日まで。何で悔しそうなのかは分からないけど、微笑む。悔しさで手を震わせながら私の手を握る。

 

 

 

小さい頃から外に出ると、大人の怖い顔が待っていた。俺を睨みつけるような、まるで同じ人間だと思っていないような。

 

化け物

 

そんな大人達は口を揃えてそう言った。人間だ。同じ。ひそひそと聞こえそうな声で化け物、化け物と。そんな風に言う大人の顔は、見たくない。そんな目で睨む顔を見たくない。外に出るといつの間にか俯いた。

 

けど、一人。姉ちゃんは違った。生まれた時からずっと一緒の姉ちゃん。外に俺と一緒に出ると、そんな風に言われるのだから、いなくなってしまうのかと怖かった。けど、違った。言うと怒られた。「私は絶対そんなことしない!」って。

 

外に一緒に出るといつもしてくれること。手を繋いでくれる。俺の大好きな姉ちゃんの優しく笑うところ。いや、笑っているところが好きだ。いつ覚えたのか余所行きの表情や、綺麗な作り物の笑顔ではなく。心から笑っている、暖かい顔。

 

「大丈夫だよ」って言ってくれるところ。

今でもしてくれる。

 

「前を見なさい。確かに怖いし、聞きたくもない。だけど、現実なの。俯いていたら見える物も見えなくなってしまう。ちゃんと胸張って、化け物じゃない!って歩きなさい。ね?」

姉ちゃんも一緒に歩くから。

 

見える物も見えなくなってしまう。

それは一部の大人は俺たちのことを心配そうな目で見ていることか。それは子供達の一部が訳分からなさそうに見ていることか。それは暴力を振るわれていたところに、撃退してくれた大人か。見つけて怪我の処置をしてくれたところか。

 

友達が出来た。見える物がちゃんと目の前に見えた。

 

俺のことを化け物だと言うのはまだ良い。九喇嘛のことをそんな風に言うのは腹が立つが、俺のことを言うのは構わない。

 

ただ、化け物と関係のない姉ちゃんを化け物呼ばわりするのは癪に触る。

あの赤毛はまた災いを呼ぶのではないか。

まるで血の色だ。

化け物と一緒にいるだなんて、あの子も化け物なの?

 

違う、そんな風に言うのは止めろ。それが悔しくて堪らない。姉ちゃんは、俺といるから化け物と言われるのも大丈夫なのか?

 

答えなんて知っている。きっと口にすれば怒るだろう。それに今は姉ちゃんだけではない。サスケもサクラも怒る。事実サスケの顔はヤバイ。完全に目が冷えてる。サクラも言い返してやろうかという顔だ。カカシ先生はそんな2人を止めようと考えているのかもしれない。

 

いつか、外に出てもこういうような目に合わぬよう俺はいつか立派な忍になる。それで里のみんなに俺の存在を認めさせてやる。そうすれば、姉ちゃんもサスケもサクラも先生も、任務から帰った後こんな顔はしないだろう。

 

 

 

 

な、なんなのこれ。

里の人からの目。化け物でも見るかのような目。その目はあたしではない、ナルトに向いている。

 

九尾がいるから、ナルトは化け物なの?

違う、人間よ。何でそんな風に見るの、言うの!?冷めてるかと思えば、中身は元気でうるさい年相応の男子。サスケ君ともよく話し、騒いでいる。どこがなのよ!言ってやろうかと思ったが、止めた。

 

あたしも数週間前までそう思ってた。ナルトとセツナのことを。アカデミーの同級生の中で腫れ物のように扱っていた。人のことは言えない。あんたも前までそうしてた、なんて言われたらどう返したらいいか分からない。

 

サスケ君を見ると、顔が怖かった。明らかに怒っている。カカシ先生は何とも言えない顔。ナルトは悔しそう。中にはセツナのことを言っている声もあるから。セツナはナルトに笑いかけてる。

 

ねえ、セツナ。アンタそうやっていつもナルトのそばにいるの?自分の気持ちはちゃんと生きてる?押し殺してない?セツナがナルトのことを想うように、ナルトもセツナのこと想ってんのよ?アンタが予想しているより遥かに見てる。

 

あたしだって、ちゃんと見るよ。もう仲間で友達だもの。だから今からすることくらいは許して欲しい。

 

あたしは右にセツナの手、左にナルトの手を取り、カカシ先生とサスケ君を見た。

「ほら、さっさと報告に行きましょ。終わったら、買い物行くんでしょ?」

ニッと笑い、2人の手を引く。ナルトもセツナも顔がポカーンとしてる。同じ顔。やっぱ双子。似てる。サスケ君も一瞬驚いてたが、「そうだな、そこのウスラトンカチはカップラーメンとうるさかったしな」の乗ってくれた。ありがとう、サスケ君。

先生もニッとして、「そうだなー、2分以内に火影様の家に着いたら俺が何か奢ろうかなーなーんて。」

 

その言葉を聞いた瞬間、皆火影様の家に向かって走った。

 





なんだかアレですね。
ナルトがシスコンぽい(ゔゔん

前書きでもお話ししましたが、NARUTO完結お疲れ様でした。
で。です

実は私ナルサク派だった訳です。
いや、ヒナタが嫌だったとかそういうのではないです。
ナルヒナは何だか、イチャイチャしてるんだけど和むというか。
見ててニヤニヤしてくるというかね。

ただ!!!!!!
この作品ではナルサクにしようと思ってたので、どうしようかと。
原作通りナルヒナも書くの楽しいし、ナルサクも…うわああ!!
サスサク今からイチャイチャさせるのも楽しい。
うわ、困る………
少し気は早いですが、NARUTOの完結の構造も考えています。
これからどうなっていくのか………
遅すぎる更新ではありますが、暖かい目で見守ってやって下さい。

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