NARUTO―もしも双子の姉がいたら―   作:紅葉

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短くてすいまっせん!
何か文章変かも…


タズナの家へ

「セツナ、ナルトナイスだ」

カカシは水牢の術が解けたのを確認するとすぐタズナたちの元へと向かった

 

「ちょ、ちょっと!セツナ、ナルト!ここはカカシ先生に任せたらいいじゃないっ!」

サクラはカカシを救出した二人に感謝しつつ、二人がまだ再不斬と戦おうとしていることに驚愕した。カカシでさえ捕まってしまう相手なのに下忍になった二人が敵うはずないと思っているのだ。

 

「サクラ、残念だがオレはそうしたくても、再不斬の興味はすっかりアイツら二人に移っている。不本意だがセツナとナルトに任せるしかない。オレ達はタズナさんを護衛するんだ!」

カカシはタズナさんの前に立ちセツナとナルトの戦闘を見守ることにした。

 

 

 

SIDEセツナ

 

ふぃー。カカシ先生救出したから目的は達成できたかな。本来ならここで引いてカカシ先生に再不斬を任せてタズナさんの元へ戻ってまた護衛する予定だったんだけど…

 

「ちょっと借りを返すにもムキになっちゃったかな?」

私はその場に似合わない笑顔でナルトに聞く。

 

「ムキも何も姉ちゃんが”敵には加減はいらない”って言ったんだってばよ?」

ナルトは呆れてながらも昔セツナに教わった教訓を思い出していた

 

「っは!その通りだ、おしゃべりはそろそろしまいだぞ。さっさと片付けるぞ!ワシは酒が飲みてぇ!」

九喇嘛は再不斬が飛んで行った付近をぎろりと睨みつける。

 

「分かったよ、帰ったら芋焼酎買ってあげる!」

セツナは九喇嘛に笑いかけて言うとすぐ再不斬を睨みつけた

 

「ははははは、あははははは!ガキ相手に何てザマだ!この、このオレがこんなガキにっ!」

再不斬は笑い終わると先ほどとは比にならない殺気をセツナとナルトに向かって出していた。セツナは殺気には気にもせずに再不斬の元へ瞬身の術で移動し、再不斬の首元にクナイを当てた

 

「…再不斬、アンタは心情が顔に出やすいから何を考えているかすぐ分かる。それは攻撃パターンも同じだ、次やる時は覚えておけ…」

セツナは再不斬にだけ聞こえるように小声で話す

 

「…!その言葉は………!…っは!なるほどな、どおりであの時と同じ攻撃パターンだったわけだ!お前が緋g」

再不斬は納得したように言葉を続けようとした、が途中で言葉は途切れた。それはセツナが首元にクナイを当てていた反対の方向に千本が刺さったからだ。

…へぇ、千本で攻撃…ねぇ。

 

「…そのお面を見る限り、霧隠れの追い忍ってとこかな?」

セツナはクナイをホルダーに直して、再不斬の首筋に手を当てると再不斬を地面に投げた。

 

「よく知っておられますね、そうです。僕は”抜け忍狩り”を任務とする霧隠れの追い忍部隊の者です。」

千本で再不斬を殺した追い忍の少年が木の上から飛び降りて、再不斬の元へ行く。

 

「ご協力感謝します、あなた方の戦いもひとまずここで終わりでしょう。僕はこの死体を処理しなければなりません。なにかと秘密の多い死体なもので……それじゃ失礼します」

少年はそう言うと再不斬を担いで、術でその場を去った。

 

…なるほどね、まぁここは何も言わずに乗ってあげたけど……。ッチ、再不斬の奴私のこと気づいたな……次戦う時は一発で黙らせよう。覚えていたらだけど。

 

「フ―――――――、さ!オレ達もタズナさんを家まで連れていかなきゃならない。元気よく行くぞ!」

カカシは右目の写輪眼を額当てで隠し、皆に呼びかける。

 

「…セツナよかったのか?」

九喇嘛はセツナを見る、ナルトも九喇嘛の言う事に同じなのかナルトもセツナを見る。

 

「…いいんじゃない?ここでするにも荷が重かったし、何よりカカシ先生が写輪眼を使いすぎたし…奴らの目的も阻止するにはまだ早い。私達の任務は護衛だけどタズナさんをまず家へ送らないといけないしさ」

橋作るって言ってるしね、と私は付け足してナルトと九喇嘛を見る

 

「…お前甘くなったな」

九喇嘛は呆れてセツナを見た

 

「まさか、さすがに下忍なり立ての前で殺そうとはしないよ?」

私はにっこり笑って返した。殺気でサスケとサクラはもう限界だった。これ以上倒れられたら困るし。そう私が思っているとカカシ先生は地面に倒れて意識を手放した。

 

「か、カカシ先生!!」

サクラはカカシの元へと駆け寄った

 

「やっぱ倒れたか…ナルト、九喇嘛」

私はカカシ先生の元へ行き、脈をはかったりした。ナルトはカカシ先生に肩を貸すような感じで起こし、九喇嘛はもう1サイズでかく変化し九喇嘛の背中の上にカカシ先生を寝かせた。

 

「ねぇセツナ!カカシ先生はどうなったの?」

サクラは心配なのか私に聞く。

 

「写輪眼の使い過ぎで気絶しただけだよ、まぁ今回は相手も相手だったししょうがないけど…やっぱりうちは一族以外の人間が写輪眼を使うと体がバテちゃうんだよ。」

私はカカシ先生を見ながら話した。本当に暗部抜けてから何してたのやら…情けないなぁ、このくらいの戦闘でバテちゃうなんて。って暗部歴浅い私が偉そうに言えないけども。

 

「九喇嘛大丈夫?」

私は九喇嘛に聞いてみると九喇嘛は「問題ない」と言い、ナルトの側につく

 

「タズナさん、じゃあ家まで行きましょうか」

私は九喇嘛がカカシ先生を背負ったまま移動できるのを確認するとタズナさんに家までの道順を教えてもらった。そして、タズナさんの家に向かって歩いていた。

 

「ていうか先から気になってたんだけど、うちは一族以外の人間が写輪眼を使うとって言ってたけどソレってどういう意味?」

サクラは気になったのか私に聞く、そして若干サスケも気になるのか耳をこちらに傾けている。

 

「写輪眼は本来うちは一族の者にしか開眼されない眼だけど同じうちは一族でも写輪眼を開眼するのは困難なんだよ」

私は言うと、サクラは反論する

 

「でもカカシ先生は写輪眼を開眼してるんじゃないの?現に使ってたし」

 

「カカシ先生は開眼してるんじゃないよ、うちは一族じゃないから。ここからは私の考えだけど、カカシ先生は多分左目が見えなくなっちゃったんだよ」

サクラはソレを聞いて「え?」と聞き返す、サスケもナルトも興味が出てきたようだ。

 

「先見たよね?カカシ先生の左目…刃物で傷つけられたような傷跡があった。おそらく戦闘中に刃物で右目をやられたんだよ、それでどうしたのか分からないけど写輪眼を左目に移植したんじゃないかな?」

私は歩きながら三人の様子をうかがいながら話す。皆納得したようだ。ていうか本編そうなんだけどね。

 

「おい、セツナ」

サスケが私を呼ぶ。お、珍しいな…

 

「ん?何?」

私はサスケを見て聞き返す

 

「お前、何で写輪眼のことについてそんなに詳しいんだ?それだけじゃない。下忍になったばかりとは思えない知恵の力がある。アカデミーでも成績トップだったとはいえ、知恵の力とその強さナルトもそうだ…お前ら何者だ?」

サスケは真剣に私とナルトを交互に見て言う

 

「…オレのせいだってばよ」

ナルトは少し俯いて声のトーンも低くして話す

 

「え?」

サクラは思わず聞き返す。サスケも「ハァ?」みたいな表情だ。正直私も顔には出してないが、サクラと同じ心境だ。タズナも目を見開いている。九喇嘛も黙って歩き続けている

 

「オレってば昔から里の奴らに嫌われてんだろ?小さい頃は里の奴らの蔑んだ目と陰口、暴力には最初怖かったし嫌だったけど、いつも姉ちゃんが助けにきてくれたし大通りを通る時は手をつないでくれて”大丈夫だよ”って笑って言ってくれたからだんだん気にしなくなってきた。」

ナルトは俯きながら歩き、続ける。そして、サクラもサスケも心当たりがあるみたいで黙ってナルトの話を真剣に聞いていた。

 

「だけど、気にしなくなってきた頃に一回だけ肋骨にひび入った暴力を受けたことがあったんだってばよ。姉ちゃんが助けに来てくれたからひびだけで済んだんだけど、姉ちゃんはすげぇ気にしてるみたいだった。だからオレも姉ちゃんも里の奴らに何されるか分からないから護身用にと忍術や体術、知恵をどんどん身に着けていった。時にはじいちゃんが出かけてる間にじいちゃんの書斎入り込んで勝手に資料を見たりもした。」

サスケはナルトの話を聞いて納得したようだった。火影の書斎には重大な資料などがたくさんあるに違いないからだ。私はそんなこともあったな~と思ったし、全部事実。ナルトの肋骨にひびが入ったのをきっかけにちんたらしてられないと思いじいちゃんに暗部に入れさせてもらえないか頼んだ。書斎にも結構入り込んだ。さすがに原作を知っているとはいえ、そこから素人にどうしろっちゅーねん状態だっから。

 

「だから私達は色々と知ってるし、強いんだよ。実質忍術や体術に励み始めたのは5歳の頃だから強くてまぁ当たり前なんじゃない?っと、アレタズナさんの家ですか?」

私はさりげなく話題を変えて、目の前にある家を指さす。

 

「おお、そうじゃ。お前らご苦労だったのう。さぁ遠慮せずにくつろいでくれ」

タズナは走り、家の鍵を出して私達に話しかける

 

「すいません、お世話になります」

私は頭を下げて、ナルトは九喇嘛の背中からカカシ先生を自分の肩に移動していた。

 




ちょいと、幼少編の話も入れてみました。

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