とある武偵の未元物質   作:victory

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第八弾 新たな武偵 後編 III

目が覚めた時から垣根を襲っている不可解な現象や今回の試験中に感じた正体不明の視線。

増えていく謎に思考が傾き周囲への意識が散漫し、反応が遅れた為だろうか?

 

あるいは、垣根に放たれた銃弾が生徒の放ったソレとは明らかに違う弾速だったからだろうか?

はたまた、能力使用を行っていなかった為だろうか・・・

 

いずれにせよ、垣根の頬には一筋の血が滴り落ちておりこの試験にて始めて傷を負った・・・それが事実である。

 

 

「油断大敵という言葉を知らないのか?受験生。武偵になるのであれば一つの油断が命取りになるぞ」

 

 

スーツを着用しサングラスを掛けた男性が垣根に近づきながら言う。

 

 

確かに油断はあったのかもしれない。

垣根はこの試験の中で、ある種のラインを引いてしまっていたのだ。

 

垣根は学園都市では裏の世界で活動していた。

そんな裏の世界では、血で血を洗う抗争が当たり前であった。学園都市に不利益を与える者や害を為す者の始末、あるいは命知らずなスキルアウトの奇襲なんて事が垣根が過ごしていた裏の世界で日常だった。

 

学園都市に七人しかいないlv5の超能力者である垣根にとって敵対する存在のほとんど、いやほぼ全ての存在が自らより数段劣る文字通りの格下ばかりだ。

工夫次第、あるいは奇をてらった攻撃でどうこう出来る領域を超えた存在、それが学園都市における垣根だ。

 

だが、いくら格下とはいえ垣根と同様学園都市の脳開発によって人工的に異能の力を得た者、天然の原石と言われる能力の持ち主・・・あるいは戦闘ひいては殺しの手段を幾つも持つ裏の世界の住人が垣根と敵対するほとんどだ。

 

彼等は圧倒的な力を持つ垣根にとっては些細な存在ではあるが、裏の世界を知る存在である。

そんな彼等の力は過少評価する訳はなく、常に防御の意味を兼ねて能力は微弱ながら能力は発動しており、【アイテム】との抗争時にアイテムの構成員、【絹旗最愛】の能力による攻撃もその能力により無効化した。

 

そんな能力保護を行っていた垣根は学園都市では、傷を負うなんて事はそうそうなかったのだ。

 

だが今回の試験においては面白みのない試験である事や犯人役の生徒達の力量を見て学園都市とは違い、この試験では能力発動による保護は必要ないと判断してしまったのかもしれない。

 

らしくはないが、垣根には確かに油断が生じていた。

例え能力発動をせずとも得体の知れない視線に思考を偏らせる事なく、意識を周囲に向けていれば結果は違ったかもしれないが・・・結局は後の祭だ。

 

 

 

垣根は頬を滴り落ちる血を手で拭うと、不思議な事に傷口はまるで初めからなかったかのように塞がり血は止まった。

それを確認すると自身に銃弾を放った男性を見据える。

そして、警戒を取り戻し改めて思う事は一つである。

 

違う・・・コイツじゃねぇ(・・・・・・・・・・)、と。

 

あの得体の知れない視線はこの男性から感じたソレとは明らかに違う。 

 

確かに未だ尻尾すら出さない得体の知れない視線は気にはなる。だが、どんな理由があれ結果として油断していた自身に傷を付けた目の前の男性に垣根は今、集中する事にした。

 

 

「で、テメェは?」

         

 

垣根は男性を見据え、問い掛ける。

 

 

「テメェとは、口の聞き方がなっていないね。だが、聞かれたのだから答えてあげようか」

 

男性はフッと溜息を吐くと口元に笑みを浮かべ、

言葉を続ける。

 

 

「私は蘭豹先生と同じく強襲科の教諭を務めている羽賀、羽賀雷人(はがらいと)だ。君も東京武偵高に入りたいと思うのであれば覚えておきたまえ」

 

 

垣根も男性同様溜息を吐く。

テメェの名前が聞きたかった訳じゃない、と。

 

「・・・さっきの問いはその羽賀、テメェが何をしたか、何をしに出てきたのかって意味で聞いたんだがな」

 

 

「ふむ・・・それは失敬。試験としてはだね、10人と伝えられていた犯罪者は実は11人、つまりは1人が隠れ潜んでいたという設定だ。『あらゆる事態を想定せよ』というのはこの事なんだ。そして、隠れ潜んでいた最後の犯人である私を捕縛出来ればパーフェクト、といった所だ」

 

 

「なるほどな・・・テメェの事は『ん~』の野郎とは違う存在として感知はしていたが、そういう意味合いがあったとはな」

 

能力発動時に廃墟内に存在する人間の位置を把握した際に感知した。

試験前に10人と伝えられていたが、能力で感知出来た人間の数12人であり可笑しいとは思ってはいた。

最も、この件についての最大の謎は正体不明の視線を送っていた奴の肉体的存在が感知出来なかった事なんだが、今は捨て置く。

 

とにもかくにもだ、自ら監視役だと言わんばかりの『ん~』の野郎と同じ監視の類と思って放置していたが・・・まさかソイツが犯人役であり、俺に傷を負わせるなんて事になるとはな。

 

 

「にしちゃ、テメェの言い分はおかしかねぇか?

本来なら俺が見つけるべき存在だろうが、テメェは。何故自ら出てきた?自首か?」

 

 

 

「・・・教官に対するその言葉遣い、全く腹立たしい限りだ」

 

 

羽賀は苦々しげな表情で垣根を睨むと言葉を続ける。

 

 

「なに、ただ君が気に食わなかっただけ・・・とでも言っておこうか」

 

 

気に食わなかっただけ・・・感情的かつ私的な理由じゃねぇか・・・くだらねぇな

 

 

「で、テメェは何がお気に召さなかったってんだ?」

 

 

特に意味はなかったが、潰す前に一応聞いておく。

 

 

 

「全て、とでも言っておこうか。傲岸不遜なその態度。懸命な努力を続ける生徒達を馬鹿にしたような言動。そして、己の力に過信しきったその様・・・全てだ」

 

傲岸不遜、ねぇ・・・

見下すも何もテメェ自身と他人を正当に評価した結果、そうなっただけなんだがな・・・

所詮三下は三下に過ぎねぇんだよ。

 

己の力を過信?

誰に向かって言ってんだ、コイツは?

 

 

「で、テメェはそんな理由でいたいけな受験生に発砲したってのか?短絡的だな、オイ」

 

 

「なに、私もただ感情的に発砲した訳ではないさ。教育的指導という面もあるさ」

 

羽賀はサングラスを指で掛け直しながら言う。

 

 

「己の力を過信した武偵は危険だ。己の力を信じ過ぎるあまり敵との実力差を測かり損ねるからな」

 

 

 

羽賀とやらの言わんとしている事は分かる。

俺の元にわざわざ自殺しに来るスキルアウトやら半端な能力者がその典型例だな。

中途半端な力量に酔いしれて何の根拠もなく圧倒的に格の違う相手と同等、あるいはそれ以上だと思い込む・・・そんな輩は少なくなかった。

だが、それは目の前のテメェにも言える事なんじゃねぇか、羽賀?

 

 

「何が言いたいか、分かったかね?」

 

 

羽賀は垣根を見つめながら言う。

 

 

 

「いや、全然だな」

 

 

肩を竦めておどけるような仕種を見せる垣根に羽賀の眉が怒りからなのか、ピクリと動く。

 

 

「試験中の君の言動、挙動、そして能力・・・全て見させてもらった。君は些か他人を見下す傾向があると判断した。原理は分からないが、君の爆発を起こすステルスは素晴らしいが・・・それだけだ。それだけに過ぎない。そんな程度の力で混乱を起こし、それに乗じてつまらなさそうな・・・自分が勝つのが当たり前といった表情で生徒達を倒した君に教えておこう。上には上がいる、と。君のような自分の力を過信しきったチンピラが真っ先に死ぬ・・・そんな世界だ、武偵というのは」

 

 

上には上がいる・・・コイツ本気で言ってんのか?

 

爆発を起こすステルス?

爆発しか起こしちゃいねぇから仕方ねぇが・・・俺の未元物質はそんなチャチなもんじゃねぇ・・・

 

その程度の力?

はっ、中々どうして愉快な事を宣いやがる

 

思い上がってんのはテメェだ、羽賀

 

 

 

「くっ・・・くっくっく・・・!はははは!!はははははッ!!」

 

堪えてはいたが、もう駄目だった。

笑いに笑いながら羽賀を見据える。

 

 

 

「何かおかしな事でもあったかね?」

 

 

羽賀の口ぶりは平静を装ってはいるが、自身を馬鹿にしたような垣根の笑いに怒りを隠せないのか顔はかなり真っ赤に染まっている。

 

 

 

「汚ねぇ口からプープー屁出してんじゃねぇよ、笑っちまったじゃねぇか・・・くっ・・・くっくっくっくっ!」

 

言いながらなおも笑い続ける垣根は愉快そうたが、それに反比例するかのように羽賀の顔は怒りで染まっていく。

 

 

 

「何がおかしい!!言ってみろ!?」

 

 

 

「くっくっくっ・・・はぁ・・・」

 

 

 

「いつまで笑っている!?」

 

 

 

なおも笑い続ける垣根に対し血管がぶちギレんまでに羽賀の怒りが頂点に達する。

 

 

「はぁはぁ・・・あ?何がおかしいかまでわかんねぇくるくるパーなのかよ、テメェは」

 

 

この一言が、羽賀の怒りを増幅させた。

 

「ふざけるな!!ただのチンピラ風情が!!私をコケにするな!!」

 

 

突然、バチバチという音が鳴り響く。

そして、羽賀の周囲に電流が帯び始めた。

 

 

ほぅ・・・中々面白ぇじゃねぇか、ステルスってのも。学園都市でいう所の電撃使い系にあたるって訳か。そして、さっきの光を帯びた銃弾は超電磁砲(レールガン)の要領で加速させたって所か?

最も、本物の超電磁砲である御坂美琴には威力・速度ともに数段劣るが・・・まぁ、精々lv3程度の実力だろう。

 

 

「驚いたかね?私は強襲科の教官であるが、ステルスも使えるのだよ!!私のステルスは電撃!!爆発という陳腐なステルスしか使えない君とは格が違うのだ!!」

 

 

格が違う、爆発ねぇ・・・

本当に言うこと為すこと一々くだらねぇ野郎だ。

この程度の力でコイツら俺に強さを誇示しようとしている・・・それが酷く哀れに思える。

そして、聞き捨てならねぇ事を宣った。

 

 

「先程までの侮辱や非礼・・・詫びるなら今のうちだぞ?」

 

敵意の篭った眼差しで羽賀は垣根を見据える。

羽賀としてはいくら垣根が無礼な人間であろうと、謝罪すれば、不問にするつもりだった。

そもそも、羽賀の目的は傲岸不遜、爆発しか起こせないステルス使いの少年に上には上がいる事を伝え、自身の力に思い上がっている事を止める事だ。

羽賀はそれを含め、自身を馬鹿にした態度を取る少年に灸を据えれればよかった。

 

よかったのだが、垣根から返ってきた言葉は羽賀の思惑を大きく外れるものだった。

 

 

「ベラベラと臭っせぇ息バラ巻いて楽しいか?」

 

 

その言葉に羽賀の怒りは臨界点に達した。

 

羽賀の周囲に帯びている電流が増幅する。

 

「・・・ッ!!身の程知らずのチンピラが!?上には上がいる事を知り散りたまえ!!」

 

増幅した電流が垣根に向かって解き放たれる。

垣根に迫る閃光・・・そして、周囲は眩しい光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ・・・少しやり過ぎたか?」

 

羽賀は一人呟く。

 

歯にもの着せぬ垣根の物言いに思わず本気を出してしまった・・・武偵法は守ってはいる為、命に関わる事態には陥ってないはずだ。

最もそれだけであり、直撃したのは確認したから無事ではないだろうが・・・まぁ、舐めた態度を取っていた事や思い上がった態度への高い授業料と思えば問題なかろう、と羽賀は思った。

 

 

 

「ふむ・・・」

 

垣根がいた辺りを黙視してみると、先程放った電流の影響により砂埃が酷く舞っており様子は確認出来ない。                    

暫しジッと見つめていたが、あそこで倒れている筈の垣根の回収や医療機関への搬送はアニメヲタクの服部先生がやってくれるだろうと思い、溜息を一息吐くと踵を返す。

 

 

「あまり武偵を舐めるよ、受験生」

 

 

そう言い残し、その場から立ち去ろうとした。

 

立ち去ろうとし数歩、歩を進めた所で背後から物音がした。

そして、背中に走る悪寒。

と同時に聞こえる筈のなかった声が耳に入ってくる。

 

 

 

「オイオイ・・・そんだけか?」

 

 

ありえない!?

羽賀はそう思い勢いよく振り返る。

 

振り返った先には傷はおろか、肌や髪、服に汚れ一つつけていない垣根が悠然と立っていた。

 

 

 

「なっ、なぜ・・・!?」 

 

なぜ、としか言いようがなかった。

直撃して無事ではいられない程の電流を浴びたのに何故この男は平然としている!?

 

 

「何故か・・・単純明快だ。テメェ如きじゃ俺は倒せねぇ、それだけだろ」 

 

先程までの羽賀であったのなら、垣根の物言いに反論していただろう。

だが、出来なかった。

 

羽賀が全力で放った電撃を受けても平然としている垣根を見て抱くのは恐怖のみだった。

 

 

「武偵を舐めるな、か。ご忠告痛み入る。だが、だからこそ俺からもあんたに言いたい事があるんだが・・・聞いてくれるか?」

 

 

「な、な、な、何かね!?」

 

 

「テメェこそ・・・未元物質(この俺)を舐めるなよ」

 

先程までの平素と変わらぬ声色から冷酷な、冷たい声色に変わる。

 

 

「な、何を・・・」

 

羽賀はそれ以上言葉を紡ぐ事は出来なかった。

垣根の背中に現れた異物を目の当たりにしてしまったからだ。

 

 

垣根の背中に現れた異物・・・それは純白に輝く六枚の翼。

 

未元物質という異質な能力は、その能力を最大限に使う際に垣根の意思を問わず正体不明の純白の翼は出現する。しかし、簡単な能力の使用であるのならば出現させずとも可能である。例えば、この試験の中で正体不明の爆発を起こしたように・・・

 

では、何故出現させたのか?

思い上がった三下に格の違いを見せ付ける為、それだけに過ぎない。

 

羽賀の顔が絶望の色に染まる。

 

 

「いいか、三下。こっから先、テメェの常識は通用しねぇ。何一つだ・・・それが分かったら」

 

 

純白の翼が羽賀に向かって振り下ろされる。

 

 

 

 

 

 

「俺とテメェの格の違いに絶望してから逝け」

 

 

押し迫る白い奔流

垣根の持つ純白の翼は天使の翼、とも形容すべき美しいものなのだが・・・この時、羽賀雷人には悪魔の翼に見えたという。

 

 

 

こうして、戦いの幕はひけた。

 

 

 

 

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第二試験結果  

 

受験生 垣根帝督

 

犯人役生徒10名 全て無力化

 

教官1名 無力化 

 

暫定ランク S   

 

 

 

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「おー、お疲れさん。思ったより早かったなぁ」

 

 

第二試験を終え、舞台となった廃墟を出ると蘭豹が声を掛けて来る。

何故かその蘭豹の隣には相も変わらずやる気のなさそうな面を下げた綴もいやがる。

 

 

「ステルス使いだったなんて聞いてなかったぞ、垣根」

 

 

 

「言ってなかったからな」

 

 

別に言う必要がなかったから言わなかっただけだしな。

 

 

 

「しっかし、アレやな!ステルス使いとはいえ試験会場を破壊しながら挑む奴がおるとは思わんかったで!!東京武偵高始まって以来の大物(アホ)やな、垣根は」

 

 

ケラケラと笑いながら、バシバシと俺の背中を叩く蘭豹。

 

 

 

痛ぇし、ウゼェ・・・

っつーか、お前とは初対面だっつーのに馴れ馴れし過ぎだろ・・・ウゼェ、心の底からウゼェ

あと、アホはテメェだ。                        

 

蘭豹は一通り笑い終わったのか、あるいはウザがってる俺に気付いたのか・・・背中を叩くのを止め、再び口を開いた。

 

 

 

「まぁ、何はともあれ第二試験もクリアっちゅー事で編入試験は無事終了や」

 

 

まぁ、羽賀だかなんだかを含めた全員を無力化したんだ。当然といえば当然なんだが・・・

 

 

「で、結果は?」                     

 

 

「合否や合格時のランクはまた後日知らせる。諜報科の服部センセからの報告も踏まえて判断せなあかんしな」

 

 

「そうかい」

 

 

『ん~』の野郎が諜報科の教官っつーのは初耳だが・・・っつーか、『ん~ん~』うるさいあいつに諜報活動出来んのか?

途中から居なくなったしよ・・・

 

等とどうでもいい事を考えながら返す。

 

 

「まぁ、悪い結果にはならん思うで。ほなな」

 

 

蘭豹はそう言うと、東京武偵高の方へ去っていった。

 

 

 

「ま、2、3日中には結果を伝えに行くから待っとけ」

 

 

綴が例のものを口にしながら言う。

 

 

「2、3日ねぇ・・・」

 

 

それまでどうしたもんか・・・

学園島の探索でもするか?

っつーか、今日みたいに病室抜けだせんのか?

 

等と考えていると、綴も蘭豹に続くように歩き出す。

 

歩き出した綴の背中をなんとなくだが見ていると、綴はこちらに振り返ると口を開いた。

 

 

「東京武偵高で待っている」

 

そう言い残すとこちらを振り返る事なく綴は去っていった。

 

 

そして、綴が去ったのを確認すると俺も入院している病院に向かい歩き出す。

 

目が覚めた時から続く不可解な出来事、時間の齟齬、正体不明の視線・・・増え続ける謎を再確認し溜息を吐きながら俺は歩を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、2日後綴から知らされた結果は以下の通りだ。

 

 

 

----------------------  

 

編入試験結果  合格 

                       

 

暫定ランク   Sランク 

(危険性高い為、要注意)

-----------------------

 

 

 

その翌日には、東京武偵高に編入する事となる。

 

 

学園都市に戻る手掛かりを探る為、俺の武偵としての活動が明日から始まる。

 

 

 

続く?

 

 

 

 

 

 

 

余談だが、垣根が行った第二試験は伝説として広まる事となる。

しい。

試験会場を破壊した受験生がいた、と。

垣根がこの事を知るのはまだ先の話となる。

 

 




一章、一応終わりました!
なんとかなんとかですが・・・ 

次話はキャラ紹介と補足を入れて、キリの良い10弾から2章スタートです!

今後もよろしくお願いします!

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