東方白夜王   作:ザイソン

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人の集落

白夜叉は八雲紫とスキマ空間で相談していた。

 

「妖怪の方は私の友人に頼んで快諾してもらった。次の問題が・・・」

 

「人里ね」

 

人間に友好的な妖怪(弥彦たちは友好的とは言えないが)が居ても人間が妖怪を嫌い、憎んでいたらこの幻想的な計画、幻想郷計画は意味を成さない。

 

「友人と配下の妖怪が住みやすい土地を検討したところ、この四つに絞られたの」

 

一つ目はとある孤島。中央が活火山であり暖かいところを好む弥彦達鬼には最適。

 

二つ目は海岸沿いの土地。潮風が天狗達にとって心地よい。

 

三つ目は山岳地帯。清らかな湧き水が川をなしている。弥彦の配下には河童もいるようで最適。

 

四つ目は魔力漂う森、霧が発生する湖、深緑の山など様々な特異性が見られる地域。どんな妖怪でも受け入れるオールマイティ。ただし海が無い。

 

「それぞれの土地にいる人間はおよそ千人ほどよ。結構大きめの集落じゃない?」

 

この時代、日本の人口は四百万人ほどであり千人でも多い。

 

「ふむ・・・ちと試してみようかの」

 

白夜叉は柏手を打つと虚空から契約書類が現れる。

 

『試練名

夢の試練

 

・参加者

四つの集落からそれぞれ無作為に選出された四人(つまり十六人)

 

・勝利条件

白夜叉に気に入られる

 

・敗北条件

勝利条件を満たすことができなかった時

 

・勝利報酬

神の加護

 

・宣誓

上記を尊重し神の名において白夜叉は試練を開催します。"白夜王"印』

 

 

まず、紫が夢と現実と虚構の境界を操って睡眠状態の者の精神を仮想空間に放り込む。

次に白夜叉が能力で試練を開催する。

 

その試練の様子は白夜叉が生み出したモニターで確認する事ができる。

 

具体的な試練の内容は、『か弱い妖怪がボロボロで倒れていたらどうするか』である。

 

「単純だけど分かり易い内容ね。妖怪に対する接し方がわかるわ」

 

「どの妖怪が危険で、どの妖怪が無害なのかを見極める力と優しさ、妖怪をも受け入れる心が問われる。そういう試練だ」

 

モニターには四人グループが四組映し出されている。契約書類は握らせてあるがおそらく読めない者がほとんどだろう。首をかしげていた。

 

「んー・・・暇ね」

 

じっとモニターを見ていた紫はそう呟いた。

確かに紫にとってはつまらない授業のようで眠たくなるだろう。

 

「確かにそうだの・・・スマホで獣玉弾き(モンスタ◯ストライク)でもやるか?」

 

 

スマホとは

白夜叉が生み出した例の念話機。"ラスト・エンブリオの章"付近からスマートフォンタイプになったため白夜叉がスマホと呼ぶようになりそれが所持者に浸透した。現在の所持者は三貴神 、白夜叉、白雪姫、人類最終試練の三人、紫の九人である。

 

「あ、そうね。今クシナダやってるみたいだからそれにいきましょう」

 

紫と白夜叉の混合パーティ

卑弥呼(紫)アジ=ダカーハ(白)ギルガメッシュ(紫)白夜王(白)

 

二体おかしいが後で説明します。

 

「あ、転移(ワープ)結構エグいから早めにの」

 

ちなみに、白夜叉はちゃんと画面を見ています。

 

「う、この八岐大蛇(スプリッツァー。中ボス)疲れるわね・・・あ、2番と4番の組み中々良さそうじゃない?」

 

「うむ、確かに。だが4番の方が友好的だの・・・あ、途中のクシナダ(進化前)はギルガメッシュでうまくいけば一撃死できるぞ」

 

「あ、本当ね。とゆうか最後のクシナダ(ラスボス)体力多くないかしら」

 

「体力800万あるからの・・・ふむ、個人的には4番の組みが気に入ったの。途中の、『あの人のようないい人もいるから・・・』の言葉が気になるの・・・あ、クシナダ落ちなかった」

 

モ◯ストが終わった二人はモニターを見て確認し、4番の組の集落、『魔力漂う森、霧が発生する湖、深緑の山など様々な特異性が見られる地域。どんな妖怪でも受け入れるオールマイティ。ただし海が無い』に決定した。

 

 

後日、集落に向かうと巨大狼に襲われていたので、

 

「てい」

 

一撃で狼を地平の彼方にぶっ飛ばした。

集落の人間を見ると唖然としておりその顔が面白い。

 

白夜叉が今日からこの集落の守護神は自分であると告げると超喜ばれた。人に崇められるのは守矢神社以来なのでなんとなく懐かしい。

 

妖怪と仲良くしてくれと伝えても大した反発は無かった。

もともと虐げられた小妖怪と虐げられた人間が身を隠すための土地であった。虐げられた経験があるので戦いを避ける穏やかな気性をしていたのでこの小妖怪と人間は仲良くやっていけていた。それが根強くのこり、時が流れた今でも妖怪にある程度理解があるのだ。

集落の中にもちらほらと小妖怪の姿が見られた。

 

白夜叉は大いに気に入った。

神社を建てるための土地は白夜叉の力を少し披露する意味も込めて、

 

「そおぉい!」

 

白夜叉が人間の目の前で森の一部を更地にした。

 

別に人間に神社造らせてもいいのだが、白夜叉はめんどいという理由で能力で生み出すことにした。

 

(別にそこまで大きく無くていいからの・・・本殿と手水舎、鳥居だけあれば良いかの)

 

あとは生活スペースがあればいい。

 

白夜叉は落ちていた木の葉や邪魔な石を纏めて扇子で扇いで吹き飛ばし、パチンと扇子を閉じると同時にイメージ通りの神社を生み出した。

 

見ていた人間たちはもはやお祭騒ぎになっている。

 

幻想郷計画もとうとう完遂を迎えそうだった。




獣玉弾き
モンスタース◯ライクのこと。白夜叉が勝手にオリモンスターを追加した。

【白夜叉たちをモンスターにしたら】

白き夜の魔王 白夜王
種族 魔王
属性 火
攻撃 2万6千
速度 280
体力 2万3000
アビリティ
アンチ重力バリア・アンチワープ
ストライクショット
太陽爆破 ふれた最初の敵で爆発し、周囲の敵を巻き込み大ダメージ
友情コンボ
エナジーサークル・大爆発


絶対悪の魔王 アジ=ダカーハ
種族 魔王
属性 火
攻撃 3万
速度 300
体力 2万2000
アビリティ
アンチ重力バリア・アンチダメージウォール
ゲージでカウンターキラー
ストライクショット
タワルナフ レーザー砲を放つ
友情コンボ
斬撃・ワンウェイレーザーEL


閉ざされた魔王 ディストピア
種族 魔王
属性 闇
攻撃 2万2000
速度 400
体力 2万5000
アビリティ・神キラーL
アンチワープ
ゲージでアンチダメージウォール
ストライクショット
閉鎖世界 周囲に張った結界の中を駆け巡る
友情コンボ
クロスレーザー・超強ホーミング4


無限人形 コッペリア
種族 ロボット
属性 光
攻撃 1万8000
速度 300
体力 3万1000
アビリティ
体力回復
ゲージでアンチ重力バリア
ストライクショット
第三永久機関 触れた最初の敵を連打して回復
友情コンボ
加速・貫通ホーミング8


爆絶 絶対悪の大魔王・アジ=ダカーハ
ギミック
ダメージウォール・重力バリア・地雷・ビットン・レーザーバリア・蘇生・アビリティロック・敵回復・麻痺・毒

超絶 理想郷は閉鎖世界・ディストピア
ギミック
重力バリア・ワープ・シールドン・ブロック・敵蘇生・アビリティロック

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