浮遊城でも俺の青春ラブコメはまちがっている。   作:空奏葉

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前回の続きです。

ちなみになんでリズベットが忘れ物したっていったか分かりますか?


本文どうぞー


7話 〜第8層 やはり俺と牙王は仲良くないので戦う〜

ソファで目が覚める。

 

そういえばあのまま寝たんだっけ・・・。

 

昨日俺はアスナ、リズベットとコーヒー豆を採集しに行き、その後コーヒーで乾杯をしたのだ。

 

ふぅあぁ〜、 まだ眠い。 確か昨日ボス部屋が見つかったとか連絡がきて今日は攻略会議をするとのことだ。

 

正直だるい。なにがだるいってキバオウが毎度本当にしつこいぐらい俺につっこんでくる。

前回7層でLABをGETしたから今回はうるさいだろうな。

 

宿屋を出て、中央街に向かって歩きだす。会議までは時間があるのでゆっくり行っても間に合うだろう。

 

突然目の前に猿型のMobが現れる。

 

こいつと戦うのもいったい何度目だろう。

 

俺は慣れた手つき猿の攻撃をさらしていき、隙を見つけて、ソードスキルをぶつける。一撃で消滅した。

 

ここら辺のMobは大体狩りつくしたな。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

今回の会議は中央街の中のとある大広間で行われた。

 

「あぁーーごほん、えぇーじゃあこれより攻略会議を行う。今回のリーダーはわいや。」

 

うげぇ、今回のリーダーはキバオウかよ、本当に最悪だ。

 

リーダーはその層のボス部屋を発見したギルドのリーダーがすることが多い。ここ最近の層は聖騎士団というリンドが隊長を務めるギルドが見つけることが多く、あまり元βテスターとか気にしないやつでちゃんと実力にあったところに人を配置していく。

 

対してキバオウがリーダーを務めた時は最悪だった。

LABを取りそうな俺やキリト、アスナに取り巻きに押し付け、自分たちは大人数ボスを狙うスタイルだ。

今までもキバオウのパーティの中から死人が出そうになることも多々あった。

 

「えー今回の陣地配列はもう決めとる。わいらのギルド、アインクラッド解放軍と聖騎士団から何人かを入れたメンバーがボスの相手をする。他はこの紙の通りや、皆んな確認しときーや。」

 

大体分かっているが、一応確認する。

 

キリト・・・取り巻きの退治

アスナ・・・取り巻きの退治

ハチマン・・・倒し損ねた取り巻きの退治

 

はあ?なんだよこの役目俺はいらない子だって言いたいのかよ。

 

 

攻略会議は最後に明日の集合場所だけを伝え解散する。

アスナ怒った顔をしながらキバオウに話しかける。

 

「ちょっとこれどうゆうこと?なんでハチくんが取り巻きの退治でもなくて、おこぼれの処理なの?」

 

「リーダーのわいが決めたんや。従ってもらわんと困るなぁ。それに危険の少ない役目にしたってるんや感謝して欲しいくらいやわ。」

 

 

「そうゆうことがいいたいんじゃない。いつまでハチマンに対してムキになってるんだよ。」

 

「βテスターは黙っとれ!!」

 

俺をイジメのようにのけ者にするキバオウに怒ったのかアスナとキリトがキバオウを説得をするがまるで、聞いていない。

 

俺のためにそこまでしてくれる。二人のためにも俺も少し挑発をかける。

 

「まあそりゃ俺を外したくもなるよな。なんてったって俺が対ボスに参加したら、お前らは弱くて俺にLAB取られるしな。」

 

「なんやと!!ちょっと運がいいからって調子に乗るなや!!」

 

よしよし乗ってきた。

 

「じゃあさ、決闘.................やろうぜ。そっちのパーティからなら誰でもいい。」

 

「おう分かったは、やったるは。じゃあ・・・アルバン!!お前がやったれ!!」

 

そういって出てきたのは、鎧を纏った大男だった。本当に2mぐらいありそうだ。

 

「分かった。おうお前ちょいと広場まで行こうぜ。」

 

ひぃこえー。なんだよキバオウより強そうじゃん。

 

「アルバンはな、レアドロップでGETした硬い鎧と限界まで強化された両手剣を使う攻防完璧な剣士や。伊達にうちのギルドの副団長を名乗ってないでぇ」

 

 

いや、だからキバオウより強いだろこいつ。なんでらお前が団長してんだよ。

 

 

 

広場に着く。人が多くいるためこんなとこで決闘なんかすると、確実に目立つだろう。

 

目の前にウィンドがでてくる。決闘の申し込みだ。

ルールはHP半分決着モードだ。ようはHPが半分になったら負けだ。

俺は決闘を承諾する。すると俺とアルバンの真ん中に60秒のカウントがでてくる。

 

アルバンは両手剣をこちらに向けて構えてくる。

俺も剣を抜き盾を腕に付け構える。

 

10・9・8・7・6・5・4・3・2・1・スタート!!

 

アルバンはいきなり両手剣スキルアバランシュで突っ込んでくる。重装備の割には速い。素材が軽くて硬いやつか?

俺は盾で受け止めて反撃しようとしたが思いのほか攻撃が重く防いだが少し飛ばされてしまう。

 

なんつー威力なんだよ。

 

今度はこっちから攻めていく。相手も少し速いが俊敏に振ってる俺にはついてこれまい。

俺はフェイントをかけてアルバンの背後に回り鎧の隙間を狙おうとするが.................隙間が本当に僅かしかない!?

 

俺はとりあえずシャープネイルで3連撃当てるがあまりダメージを与えられない。アルバンはそのままサイクロンで剣を振り回す。盾で防ぐがまた、飛ばされてしまう。

 

やばいぐらい硬いな・・・。もっと威力の高いスキルで押していくしかないな。

 

アルバンがまたアバランシュで突進してくる。俺は今度は受け止めずにかわして首あたりにバーチカル・アークを放つ。さっきよりダメージが通る。

 

首あたりは、すこし薄いな・・・。

 

離れようとすると足を踏まれ動けなくなる。そのまま腹に一発突きをされ3mほど飛ばされる。スキルじゃないのにHPが減っているのを結構感じる。

 

相手は一気に間合いを詰めてサイクロンをしようとモーションにはいる。

 

ッチ、俺は体術スキルの突脚で足を蹴り転けさせる。

スキルは中断される。うつ伏せになっているアルバンの首の隙間を狙って剣を振るう。

剣は吸い込まれるように僅かな隙間を通りアルバンの首を切り裂く。

 

「グゥアァァー」

 

アルバンが小さな悲鳴を上げる。HPが著しく減っているのを確認し再び剣を刺そうとするが、両手剣で防がれる。

アルバンは素早く立ち上がり、両手剣を構える。

 

HPは後俺が42%、アルバンは35%だそれを削られたら負けが決まる。

 

 

隙間を狙うのは、難しいが不可能ではないとみた。

 

 

俺はスキルを使わずに敵の攻撃をかわしながら隙間を狙う。 敵も動いているのでなかなか入らない。

 

敵はしびれをきらしたのか。両手剣でなく肩でタックルしてくる。

 

ダメージ判定はないが飛ばされてしまい尻もちをつく。

立ち上がろうとしたその時。

 

アルバンは間合いを素早く詰めて両手剣スキル

ヴァイズ・ブレイクをしてくる。両手剣をバットをように持ち。そのまま思い切り振り抜く。初動モーションから展開が速いためかわすことができない。

俺も再度盾で防ぐが。

 

 

パァンリィーン!!

 

 

最近メンテナンスできてないのもあるのだろう。

盾は攻撃に耐え切れずに消滅する。

 

 

クソッ!!

 

 

「どうやら勝負あったみたいだな。」

 

アルバンが勝利を確認したような声でそう告げ、もう一度ヴァイズ・ブレイクを放つ。

 

 

 

カキィーン!!

 

 

フッこれで勝ったと思っているなら詰めが甘い。

 

 

《レイディアント・アーク》俺が前のエリアボス戦の後に手にした片手剣スキル。

 

下から上へ強烈に斬り上げをする。

 

俺は本来モンスターに対して行うスイッチと同じことをアルバンにした。つまり今アルバンは剣を弾かれて両手を上に上げている状態だ。

 

無論俺もスキルの反動動けない。だが、スイッチをされた反動はスキルの反動よりも長いため。俺が先に動ける。

 

俺はホリゾンタル・スクエアで4連撃をお見舞いする。

 

全て鎧の薄い首を狙う。一発は鎧の間に入り大きくダメージが入る。

 

 

あと1割・・・・。

 

 

俺はアルバンの方にジャンプしストライクダイブを放つ。

 

アルバンもサイクロンで応戦する。

 

剣と剣が交差する。スキルのレベルが高い俺の技が勝りアルバンを飛ばすがダメージはない。

 

一気に間合いを詰めホリゾンタル・スクエアを放つ。

 

アルバンはそのまま抵抗が出来ずにHPが半分になり....

 

決闘終了のホイッスルがなる。

 

 

勝負は俺の勝ちとなった。

 

 

キバオウは、「そんなわけあらへん.................。アルバンが負けるなんてありえへん。」と呆然としている。

 

 

アルバンが鎧の装備を外し近づいてくる。

 

「俺の負けだ。あんたはつえーよ。キバオウにも配置を再度検討しとくように話しといてやるよ。」

 

と俺に言いながら肩をバンバンと叩く。痛いっす。

 

 

 

「盾壊して悪かったな....このあと、うちのギルドにある。一番いいやつ持ってくるからそれでゆるしてくれや。」

 

 

いい奴じゃんアルバン.................。

 

 

その後アルバンから盾を受け取り解散する。

もらった盾をレアドロップしたやつだそうで、俺の持っていたやつよりも優れていた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

宿屋への帰宅途中キリトが話しかけてくる。

 

「結構危なかったけど、流石だなハチマンは。」

 

「いや、今回はマジでやばかった。まあ、盾も貰えたわけだしラッキーだけどな。」

 

 

「なあ、ハチマン.................俺と決闘しないか?」

 

 

突然キリトがそんなことをいいだす。いや結構言ってくるのだが。今回はやけにマジだ。

 

 

「なんだよいきなり、今日は疲れたし寝たい。」

 

 

「ははっ、そうだよないきなりなに言ってるんだろうな。悪い忘れてくれ。」

 

そう言うとそそくさと自分の宿屋に帰っていく。

 

 

キリトは重度のゲーマーだ。きっと今回の戦いを見て嫉妬をしたのだろう。いや、実際戦えばキリトの方が強いかもしれないが。

 

決闘経験の少ないあいつから見たら。俺とアルバンの戦いは眩しかったのだろう。

 

明日はボス戦もある。余計な考えは捨ててもう寝よう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

今回はここまでです。今回登場したアルバンについて書きたいとおもいます。

 

 

アルバン 使用武器 : 両手剣

現在のレベル : 21

 

かなりの努力家で他のプレイヤーからの信頼もあつい。

8層で竜型のMobを狩った際、軽重量で硬い鎧がドロップする。

剣道の経験がありキバオウよりも強いが、自分は柄じゃないからと団長の座を譲り。副団長を務めている。

 

仲間からは尊敬の印として、

《鎧の大騎士》という二つ名が付けられている。




次回はボス戦します。

早く書き上げるぜ。

感想等もお願いいたします。

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