浮遊城でも俺の青春ラブコメはまちがっている。   作:空奏葉

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どうも、空奏葉です。
話の中で出てくる街の名前やスキルの名前は原作と同じのもあれば、オリジナルの名前もあります。統一性が、なくてすいません。

本文どうぞー


3話 〜第1層攻略会議に参加することに意義がある〜

目が覚めるとそこには知らない天井がある。

やっぱり夢じゃないのか...

デスゲーム開始から約1ヶ月が経った。

現在まだ一層だ、死者は2000人ほどに達している。

あれ以来、キリトとも連絡を取っていない。

 

宿屋から出ると仮想世界とは思えない太陽の眩しさに目を細める。

 

あ〜最近、パサパサしたパンしか食ってないな。

定食屋的なところに行っても正直微妙だ。

 

すると目の前が急に暗転する。

 

ふぇ〜なにも見えないよ〜

 

「ニャハハ、だーれダ?」

 

はい、暗転の理由が分かりました。

 

「おい、アルゴ全然クイズじゃないから、お前以外そんなことしないから。」

 

バレたかっと手を離し一歩下がるのは、情報屋のアルゴだ。顔には鼠を思わすペイントがされている。こいつとはまあ訳あって知り合ってしまったのだ。

 

「なあ、毎度毎度楽しいのこの行為?」

 

「楽しいヨ、だって、くっつく度に頬染めてるハチは本当に見てておもしろいしネ。」

 

本当に性悪猫 いや 性悪鼠だ。毎度毎度背中に柔らかい感触が伝わる俺の気持ちにもなってほしい。

当の本人は全く気にしてなさそうだが。

 

「はあ〜、まあいい、今日は何の用だ?」

 

アルゴは思い出したかのように話しだす。

なんで、わすれてるんだよ。

 

「実はナ、近頃、攻略会議が行われるらしいんだヨ。もちろん参加するよナ。」

 

う〜ん、正直参加しなくてもいいのではないだろうか。

 

「まあ、参加しなかった秘密ばらしちゃうけどナ。」

「もちろん参加するぜ。当たり前だろう?

参加することに意義があるんだぜ」

 

「そーかそれは良かっタ、場所は迷宮区に接するトローラルっていう町だ正午にあるから遅れるなヨ。」

 

本当にこいつは・・・

 

俺の秘密というのは、まだアルゴと知り合ったばかりの頃、ちょうどSAO開始から1週間。俺は小町のことを考えすぎて、つい涙を流してしまったのだ。そこを見事に記録結晶で抑えられた。ハチマンミステイク

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜〜トローラル〜〜

 

攻略会議場は、石の階段と中心には演説場のようなステージがある。会議場にはすでに30人ほどのプレイヤーが座っていた。

 

へぇ〜こんな危険な事に自らに参加する奴が結構いるんだな。

ステージに一人の髪の青い男が上がる。

 

「それじゃあ、今から攻略会議を始める。俺の名前は ディアベル 気持ち的に騎士(ナイト)やってます。」

 

客席から談笑が聞こえる。確かSAOにジョブシステムはないよな?

 

「俺たちは昨日、迷宮区でボスの部屋を見つけた。ここまでくるのに結構かかったが、まず一層をクリアして始まりの街にいる人たちにいつかはこのデスゲームからクリアできると希望を持たせる。それがトッププレイヤーの義務だと思う。そうだろう?」

 

周りはウオァーと叫ぶ

 

「それじゃあはじめに6人でパーティを組んでく....」

「ちょい待たんかー」

 

ん?声の方を見るとそこには、モヤっとボールな頭した男が階段を二段飛ばしで降りてくる。

 

「わいは キバオウ っていうもんや、パーティ組む前にや、この中にここにおるもんに侘びいれなあかんもんがおるやろ!!」

 

「それは元βテスターのことかい?」

ディアベルはやはりかというように言う。

 

「そーや、ベーターどもはこのゲームが始まったらすぐにうまい狩場やクエストやらに行って初心者たちを放ったらかしや、ここでアイテムと金を剥がな命預けれへんし、預かれん」

 

 

 

はあ? なにこいつ? 自らの醜態をこんなステージの真ん中で晒しにきたのか?

こいつ用は、ベーターに手取り足取り手伝ってくれなきゃなんにもできません。って公開的に言ってるだけだ。だが...

 

そうだよな...そーだそーだ....

 

客席からはチラホラと賛同の声が聞こえる。

こいつらもきっと、始まったばかりの時はベーターに置いて行かれたと恨んだのだろう。

 

これはまずいな...仮にここにいるベーターが身包みを剥いだとしたら、確実にこなボス攻略は失敗する。それほどまでにベーターの腕と情報は大切なのだ。なら俺はどうする必要がある........

 

「発言いいか?俺はとあるソロプレイヤーだ、キバオウお前の発言は明らかにおかしい。このデスゲームで周りに気を配れるやつはどれだけいると思う?自分の命よりも他人の命を大切にするやつが何人いると思う?お前はベーターに自分自身のことより私の命を助けてくださいと懇願しているのと同じだ。仮にベーターが初心者の面倒を見るとしたらどうなるかわかるか?大体1人9人ほど面倒を見なければならない。それでもお前はもう一度ここで身包みを剥げと言えるのか?」

 

キバオウが俺に怒りの眼差しを向けてくる

 

「まあまあ、キバオウさんも落ち着いて。βテスターの情報屋はおれたちにβテストのときの情報から作られたガイドブックをあちこちにおいてくれていた。βテスターも色々かんがえてくれてるさ。」

ディアベルが諭すようにキバオウを説得する。

キバオウは分かったわと席に帰る。

 

「それじゃあもう一度6人でパーティを組んでくれ。」

 

詰んでしまった......俺ぼっちじゃん。

 

周りをみて、同じような余りを探すが見当たらない。

すると後ろから肩を叩かれた。

 

「よう、ハチマン。パーティ組もうぜ。」

 

キリト....お前なんていいやつなんだ...。

 

「おう、サンキュー。2人かもう少し欲しいな。」

 

「それならそこにいるフード被ったやつにも声をかけるか」

 

「おう、頼んだ」

 

フードの奴近付いて気がついたがこいつは女だった。

キリトが声をかけ、無事にパーティメンバーとなった。

 

名前は.....アスナか。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

会議が終わり前夜祭のようなパーティが始まる。

俺は少し離れた所で他の奴らをみている。

 

こいつら、明日死ぬかもしれないのに、のんきだな。

いや、だからか....

最後になるかもしれないからだろう。

 

「隣いい?」

 

「んあ?」

 

アスナが近付いてきて返事を待たずに隣に座った。

 

「参加しないの?」

アスナがきょとんと首を傾けて聞いてくる。

その仕草がかわいいと思い慌てて目をそらす。

 

「いいんだよ俺は、どうせ飯もあんまりうまくないし」

 

ふーんと納得したのか、アスナは人ごみに入っていったと思ったらすぐに帰ってきた。

 

「これ、おいしかったけど食べてみる?」

 

「えっ?あ、あぁサンキューな..............!? んあ、うまい。なんだこの肉は?」

 

「ここゲームの中だけど美味しいの結構あるから。それだけ。」

そう言ってまた、どこかへ消えていく。きっと彼女も一度この世界な料理の微妙さに苦しんだのだろう。

同じ苦悩を持っている俺に少しでも希望を持たせようとしたのかもしれない。

 

その後、アスナが風呂に入りたいだの、俺の宿屋に風呂あるから、貸してくれとか色々トラブルがあった。

アスナ、キリト、アルゴが部屋から出て行きようやく落ち着いける。ふぅ....

 

ついに、明日だ...

 

その日の夜はなかなか寝付けなかった。

 

負けたら終わりだ。もう一度あの場所に戻るために...やるんだ。必ず。

 




書き上げ疲れたー
次回は、いよいよボス攻略戦です。

感想等お願いいたします。

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