浮遊城でも俺の青春ラブコメはまちがっている。   作:空奏葉

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ついにSAO編も最終章にきました。ここまでくるのに35話かぁ、結構長いなと感じます。

ALO編も引き続き投稿していきたいと思っています。


それでは本文どうぞ。


35話 〜世界は終わりに向かって〜

75層の転送門の前で俺はアスナを待っている。

俺はこんな時間が嫌いではない。ゆっくりと目を開き多くのプレイヤーを観察する。勿論何を話しているかわ分からないがアテレコして楽しむ。

ふと目に入った男女を見ているとなにやら女の子が怒っているようにも見える。

『ちょっとなに遅刻してるのよ!!』

 

『ごめんよ、でも待っててくれて嬉しいよ。』

 

『べ、別に。来てくれたからもういいよ』//

 

『もう、かわいいなぁ。』

 

 

っち、、こんな感じの会話してると思うと気分が悪くなる。まあ根拠はないが。

 

 

 

 

あっ、男がビンタされて逃げられてるわ。

 

 

「ごめーん、ハチくん待った?」

 

突然背後からかけられた言葉に驚いたが直ぐに声の主が誰か気づき俺は振り返る。

 

「いや、割とさっき来たところ。」

 

まさにカップルのセリフを吐いている自分の姿を想像に軽く顔が赤くなる。

俺もついにリア充の仲間入りということか。

 

フハハ、カップルの諸君。お前は勝手に爆発していろ。俺はしないが。

 

「どうしたの?顔、赤いよ。」

 

「いや、気にするな。これは過去のトラウマから脱することができた証でこれからの希望を表しているのだ。」

 

 

やべ、自分でもなに言ってるかよく分からなくなっちまったじゃねぇか。

 

 

「うーん、とりあえずいこっか?」

 

「お、おぅ。」

 

軽く流さないでください。すげー恥ずいです。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

75層 迷宮区

 

 

「っく!、うあああぁぁあ!!」カキンッ!!

 

「はあ、はあ、はああぁ!!ハチくんスイッチ!」キィン!!

 

「了解!!ふああぁぁ!!」バァシュ!!バァシュ!!

 

 

パァンリィーン!!

 

 

はあ、、、、はあ、、、

 

 

「、、、はあ、、ナイススイッチだアスナ。サンキュ。」

 

 

「ううん。それにしても、今のmobかなり強かったね。」

 

 

「あぁ、まさかただのmobであそこまで苦戦するとは思いもしなかったな。本当にただのmobか?」

 

 

「うーん、普通にポップするmobよりは強かったよね?もしかするとドロップしたこのネックレスが関係してるのかも。」

 

 

まあ確かに今日戦った中でも抜群に強かった。何らかのクエストが絡んでいる可能性もあるかもしれない。

 

「なんかのクエストか?今度アルゴにあったら聞いてみるよ。」

 

 

そう言って俺はそのネックレスをストレージに収納する。

 

 

それにしても最近敵に与える攻撃数が増えた気がする。

もともと筋力よりも俊敏振りだが、急所を狙っても耐えてくるあたりがなんだか不安になる。

 

 

そういえばこの武器もう20層分ぐらい頑張ってるんだったな。

 

 

この剣はちょうど55層のLABで結構長く使ってきたがそろそろ限界だろと思う。キリトが50層のLABでGETした片手剣はクォーターポイントというのもあり攻撃力が俺のよりもかなり高くまだ使えるだろうが、、、

 

 

俺は適当にストレージを探り剣をGETしていないか探してみるが見つからない。

 

 

「ハチくんどうしたの?」

 

 

「いやさ、そろそろ俺の武器、限界かなって思ってさ。」

 

 

「あっでもそうかもしれないね。私のレイピアも65層のLABだけどやっぱり当初に比べたら敵が強くなってるのが分かるし。」

 

 

「いやほんと、そーなんだよなぁ。」

 

 

「そーいえば、バレンタインの時にキリト君から錆びた剣を貰わなかったっけ?確か73層のLABって言ってたけど。」

 

 

あーそういえばそんなことがあったな。

 

 

ストレージを確認すると確かに存在していた。

 

 

「いやでもこれ片手剣か?」

 

錆びすぎでよく分からん。

 

「とりあえず鑑定してきたらどうかな?」

 

 

ここは、アスナの提案に乗ることにした。

 

「んじゃそうするわ。とりあえずリズのとこ行ってくるわ。」

 

 

「あっ私も行く。」

 

 

というわけでリズの開いている武具店へ行くこととなった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「いらっしゃいませ、、ってハチマン!!それにアスナも!!どうしたのいきなり?連絡入れてけれたら他の客こないように店閉めておいたのに。」

 

 

「いや、今回は客として来た。」

 

 

「ちょっと見てほしい物があるの。」

 

そう言ったアスナにつづき俺は鑑定してもらうためにリズの前に錆びた剣を出す。

 

「これ、頼むわ。」

 

リズは了解と言ってハンマーで叩き始める。

 

飛び散ったサビは下に落下するとパリンッと音を立て消滅していく。徐々に剣の姿が現れてきたようだ。

 

最後に青白い光を放ち完全に剣の姿となる。

 

剣はキリトの黒い剣エリュシデータと異なり白をベースに赤いラインが入っている。

 

「これは片手剣っぽいな。」

 

「そうね。名前は《エンド・ワールド》」

 

「世界を終わらす剣か、、、」

 

 

まさに俺の目的にあった剣だな。

 

 

この世界を終わらすための剣

 

 

俺は剣を持ちパラメーターを見る。

そのには攻撃力や耐久値が書かれているのだが。

 

 

「かなりの攻撃力に耐久値だな。前のと比べ物にならない。」

 

 

「よかったねハチくん。」

 

 

「あぁ、終わらしてみせてやる。アスナの為にもな。」

 

 

「嬉しい、、」

 

 

俺とアスナがしばらく見つめ合う。

 

リズがなにか言おうとしたその時・・・

 

 

 

ピコンッ!!

 

 

俺とアスナに同時にメッセージが飛んでくる。

 

 

俺は慌ててアスナから目を離しメッセージを読む。

 

「はあ、ついにか。」

 

 

 

 

メールには、明日第75層攻略会議が開かれる事が正式に決まったことを報告する内容だった。

 




75層ボス戦がついに始まります。

ちなみにユイのこと忘れたわけではありません。

ユイはキリトさんの娘さんですので。


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