浮遊城でも俺の青春ラブコメはまちがっている。   作:空奏葉

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2話になります。
キリトと始めて共に行動します。
プログレッシブの話もします。


2話 〜森の中でも、まちがっている〜

ふと何か気配を感じだ空を見上げると、空は真っ赤に染まっていた、そこにはフードを被った巨大な人?がいる。

 

「私の世界へようこそ、私は茅場明彦このゲームのゲームマスターだ」

 

そして、茅場は続けてこの世界のルールを説明していく。

どうやらこの世界でHPが全損したら現実の身体に高圧電流が流れるらしい。そしてこのアインクラッドの最上階の100層まで行くとクリアだと言う。

この場にいる全員の顔が絶望に染まる。

多くの人達が茅場に批判の言葉を浴びせたり、悲鳴をあげて泣いている人もいた。

 

「それでは最後に私からのプレゼントだ」

 

確認するとどうやらアイテムストレージに手鏡が収納されている。オブジェクト化すると自分の顔が映る他のプレイヤーも同じようにしている。............!?

 

そこには俺の顔が映っている。正確にはアバターの顔ではなく、現実世界での俺の顔だ。

 

「それでは健闘を祈る」

 

その言葉を最後に茅場は消える。

誰もまだ頭の整理がつかないのか言葉を発しない。

しかし、すぐに皆んな泣き出し喚き叫びだす。

 

こんな状態でどうすればいいんだよ。

 

βテスターでない俺は正直土地勘がほとんどないため動き出せない。

ふと、視界の端に何かが通るのを見た。この状況のなかで動ける奴が存在するのだ。俺は彼らをこっそりとつける。

路地裏のような所に中性的な顔立ちの奴とバンダナを付けた奴いる。さっきのバンダナさんか?

どうやら中性的な方が説得させようとはなしているようだ。しばらくして、中性的な奴は申し訳なさそうな顔をしながら走っていく。

 

あいつβテスターか?

 

仮にβテスターなら都合がいい。ついていけば高確率で次の村やらうまいクエストとかに巡り会えるだろう。

少し姑息かもしれんが、尾行させてもらおう。

俺は隠蔽を使用し後ろから後を追うのだった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

しばらくすると村に着いたどうやらここが目的地らしい。するといきなりβテスターさんは振り向いた。

俺はとっさに隠れる 気づかれたか?

βテスターは険しい顔をしながら話はじめる

 

「さっきからついてきてるのは分かっている。どうゆうつもりかわからないが早くでてこいよ」

 

バレてたのかよ、うそ〜俺の隠蔽が見破られたのかよ。

常時かかってると思っていたのに。

意を決して物陰から出てき弁明をする。

 

「悪かった決してやましい気持ちがあったわけではないんだ。ほらあれだ、俺さ初心者だから...そのお前元βテスターだろ多分 だからさほら色々と教えてもらいたいなーとかなんとか」

 

OK完璧な言い訳だ超やましい気持ちがありましたごめんなさい。だが仕方がないだろう、ここで、ついていったらうまいクエストとさガッポガッポだしMobが出てきたら任せれるしとは、言えないのは当然である。

 

「そうか、ならちょうど今からクエストを受けようと思っているんだ。結構使える片手剣がGETできるんだよ。

あぁ、俺の名前は『キリト』よろしくな。」

 

爽やかだすごく爽やかだこの人。こいつぼっちかもという、俺のぼっちセンサーはあてにならんな。こいつ絶対友達沢山いるだろ。かっこいいし。 ッチ

 

「あぁ、よろしくお願いします俺はハチマンだ。」

 

「敬語はやめてくれよ、そっちの方が多分歳上だろ?

じゃあさっそくいこうか、そこの民家でクエスト受けれるから」

 

こうして俺たち2人はクエストを受けた後共に森に入っていった。

今回のクエストは森にいる花付きのリトルペネントを倒してドロップするリトルペネントの胚珠をGETすることだ。

しかしまあこれが出ない出ない全然出る気配がしない。

途中でコペルというβテスターも参加したがそれでも見つからない。

それから30分ほどするとようやく花付きが出た、その頃俺はレベル7になっていた。

同時に実付きも出ていたのでコペルに相手をしてもらう。

 

「ごめん」

 

振り返るとそこには実付きにソードスキルを放つコペルの姿があった...

 

バァァーーン!!

 

実が割れ視界が煙によって失われる。

視界が晴れた時すでに遅かった。周りには30体以上のリトルペネントが俺たちを囲っていた。コペルの姿はない...

 

クソッ もっと警戒するべきだった。このデスゲームでは、こんなやつが出てきてもおかしくないはずだ。

 

「ハチマン、今は倒すことに集中しよう。半分任せてもいいか。」

 

「あぁ....分かった。」

 

俺は突き技の レイジスパイク を放ち。怯ませた後、

すぐさま シャープネイル の三連撃で一体倒す。

気が付けば後ろから一体が酸を飛ばしてきた。スキルの反動で動けなかったので、そのまま背中に被弾する。

「クッ...」

ソードスキルの少ない俺はこの2つで戦うしかない。

一回目と同じ要領で2体3体と倒していく。

酸に気をつけながら戦っているので、なかなか終わらない。

そんな俺の気を知らずに3体同時に酸を吐いてきた。

盾で防げたがそろそろ耐久値がきつくなってきた。防護服も耐久値がやばい。

もっと早く倒すんだ!!

 

5体6体7体、同時にスキルを当てていき数を減らしていく。

リトルペネントのつるによって飛ばされ木に衝突する。

その反動でスタンしてしまう。

やべーなこれは動けねぇ....

残りのリトルペネントが近づいてくる僅かな時間が俺の寿命か...

「させるかぁーウォーー」

キリトが走りながら レイジスパイク を発動しダメージを与え自らにターゲットを向けさせる。

馬鹿野郎それじゃ、お前が...

俺は重い体を立たせ、背中を向けているMobの急所を抉る。

「ウオァーーーーー!!」

 

パァンリィーンパァンリィーンパァンリィーン

 

はあ、はあ、あと、5体...

 

「ハチマン!!残りも終わらせるぞ。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

はあぁ〜ぁ、やっと終わった。

大量に出てきたリトルペネントは、20分ほどで全て始末に成功した。

 

「ハチマン......これ」

 

そこには、ポーチが落ちていた。おそらくコペルのものだろう。きっと、隠れたつもりだったんだろうが見つかって殺されてしまったのだろう。

自業自得といえばそうなのだが、少しでも一緒にいた奴の死というのは、なんともいえない気分だった...

 

クエストは終わり アニールブレード という片手剣を手にする。さっきの戦いで消耗していたのですぐに取り替えステータスも振り分ける。

 

「キリト...俺はもう疲れた、近くに宿屋があるなら教えてくれ、ここでお別れだ。」

 

「そうか...分かった。ここでお別れだな宿屋はこの道をまっすぐ進めてば確かいい部屋のある宿屋があるはずだ....なあ、ハチマン フレンド登録しとこうぜ。俺はまた、ハチマンに会いたいんだ。」

 

「分かった。」

 

フレンド登録を終わらせ、俺は宿屋を目指して歩き始める。

 

やはり俺はゲームの中でもまちがっているのだろう。

 

 

 




やっと、書けました。
これからも、頑張ります。

感想等待ってます。

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