本文〜どうぞ〜!!
現在74層を攻略中の攻略組。
リアルの日にちは2月14日。
そう今日はバレンタインなのだ。
毎年妹からしかもらえなかった俺からすれば、
本当は今日1日中今日という日を呪い続けるのだが、今年は違う。いや
今年は期待してもいいんじゃないだろうか?
別に自意識過剰とかナルシストとかではない。
彼女がいるのだから気にしてもいいだろ?
・・・・・いいだろ?
「ハチマン、ぼぉーとしてどうしたんだ?」
「あぁ、いや、少し考え事をしていた。」
「なんだ、、早くエギルのとこ行こうぜ。パーティープレゼント用意してるのか?」
「あぁ、とびきりいいの用意した。」
今日この後俺たちはバレンタインパーティーをする。
といっても、プレゼント交換して皆んなでチョコ食って適当に話すだけだ。
「ところでキリト、パーティーで話したい事ってなんだよ。」
前にも似たような事があったがキリトはまた俺たちに言う事があるらしい。
「まあ、もうじき分かるさ。」
焦らすなよ。いや、大体予想はできるけど。
そうこう話しながら俺とキリトはエギルの店に着く。
もう皆んな集まっているようだ。
「ハチマンさん遅いですよー。」
そこには小さな可愛らしい女の子がいる。
「あれ?シリカじゃん。」
「あれ?じゃないですよハチマンさん。思い出の丘以来メッセージでしか話してないじゃないですかぁー!!」
「クルァー!!」
ピナも怒んなよ。
まあ実際ピナの一件以来メッセージはちょいちょいしていたが会う事はほとんどなかった。
「ひどいです。あの日の夜は一緒のベッドの上であーだこーだしてたのに。」( *`ω´)
「すげー誤解招く言い方するなよ。ちょっとアスナさんとりあえずレイピアしまってリニアーしないでぇーうぎぁー!!」
アスナの放つレイピアは俺の額に当たり俺は回転しながら机やらを巻き込み飛んでいく。
ダメージはないが不快な感じが残る。
「ハチくーん、どうゆうことかな?」
アスナさん怒ってますね。
「いや、誤解だって。シリカもう本当のこと言ってくれ。」
「そんな言い方ひどいです。私初めてだったのに。」
シリカは泣き真似をする。
「もういい俺が説明する、、だからアスナさんレイピアしまってくれーぎゃぁーー!!」
俺は再度スキルをくらう。
「アスナ、、ちゃんと説明するから聞こうな。な?な?」
俺の長きにわたる説明のおかげでアスナもようやく理解してくれたようだ。
周りの皆んなも哀れむような目で俺を見る。
「むぅー分かった信じる。ごめんねハチくん。」
やっと信じてくれたか。
それにしても膨れるアスナまじでかわいい。
気がつけば俺はアスナの頬を触っていた。
「ちょっとハチくん!こんな所でなにする気!」//
「あぁ悪いなんか手が。」
「はいはい終了ー」
リズベッドが俺とアスナの間に入って制する。
「ちょリズ!!私とハチくんの間に入らないでよ!」
「あんましイチャイチャしてる所見せてくんな。」
「そうですよ、私なんて前までは一緒に思い出の丘に行ったーて思ってたのに、彼女できましたーっていきなりメッセージきて。もぉーー!!。」
なんか俺の彼女と幼女が修羅場ってる。
「幼女じゃないです。今年で14です。」
心読むなよ。
「そーかそーかよーしよし。」
俺はシリカの頭を撫でてやる。シリカはうにゃーと表情をとろけさせ俺の体に抱きついてくる。
かわいいなー。は!!俺には小町が、
いかんいかん。
「おい早くパーティー始めようぜ腹減ってきたってよ。」
「じゃあ、そうするか。」
クラインが案を出す。俺はなんとかこの状況から逃げることができた。
ナイスだクライン。
そんなこんなもありながらプレゼント交換を始める。
集まった9個のプレゼントを一旦集め再び配る。
俺には少し大きめの長方形の箱がきた。
中にはなにがあるのかな?
「なんだこれ?」
中には黒い剣のような形をしたサビだらけの物がある。
するとキリトが話しかけてくる。
「おぉ、ハチマンラッキーじゃん。それ俺が、この前LABでGETしたやつなんだぜ。片手剣か刀かレイピアか全く分からないけどきっと強いと思う。是非鑑定してくれ。」
これ片手剣じゃなかったら俺使えないじゃん。
「あぁ、サンキュー。片手剣なのを祈っとくよ。」
「ちなみにハチマンはなにをプレゼントに出したんだ?」
「ふふふ、直ぐに分かるさ。」
「きゃーうそー!!」
おっどうやら俺のプレゼントはアスナがGETしたようだ。
「これって超S級食材、ラビットシリーズのフライド・ラビットー!!」
「おいハチマンまさかこれか?」
「その通りだ。」
「ハチくんすごーい。」
「アスナ、これでこのパーティーの一品頼むわ。」
分かったぁーとアスナは厨房の方に走っていく。
パーティーこうして楽しく過ぎていく。
フライド・ラビットの美味しさはラグー・ラビットに負けない美味しさだった。デザートには女子陣が前日から準備していたチョコを食べた。
わーい今年は5人からだ。はは、まじぃウメぇなんで自分で作るとではこうも味が変わるのだろうか。
クラインはというと。
「俺初めてチョコ貰ったぜ、くぅー俺は生きてるー!!」
喜びすぎだろ。
そーいや、キリトが言う事があるとか言ってたな。
「皆さん、わたくしキリトから重大な報告がございます。」
なんかデジャブだな。てかなんでキリトこうゆう場になると分かっているのか分からんが丁寧語やら使うんだ?
「わたくしキリトは、、、結婚しました。」
「「「「おぉー」」」」
なんか、おぉー!!という感じではないのは、周りも若干感づいてたのだろう。
俺もまあなんとなく分かっていた。だって二人とも指輪してたし。
「あれ?皆んな反応薄くない?」
キリトはバレてないと思ってたのか?
「あぁーー♪」
アスナはサチの指輪を見て目を輝かせている。
やっぱり女子はこういうのに憧れるのか・・・
「おめぇもちゃんとしろよ!!」
クラインが俺の肩をバン!!と叩く。
いてぇよ。本当に痛い。
なんでここまできても一歩越えられないんだろ。俺は一体何を恐れているのかはまだ分からない。
まあ、結婚っていったら重く感じるのは、平塚先生のせいじゃないですか?洗脳レベルだ。
皆んなでワイワイ盛り上がったところでお開きとなる。
俺は今日の夜はアスナの家にお邪魔することになっている。アスナは先に家に帰って行ったのは何故だろう。
「お邪魔します。」
「お帰りなさいあなた♪」
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おっとついフリーズしてしまった。
おいおい八幡冷静さは俺の特徴だろ。慌てるなそしてしっかりと今の状況を捉えるんだ。
えっと・・・アスナの家にお邪魔すると、そこにはエプロン姿のアスナがおたまを持って立っている。一応言っておくが裸エプロンではない。別に見てみたい訳じゃねえし。、、、嘘見てみたいです。とはいえこの状況は、
全くわかんねぇよ。
「ハチくん?なにか言ってくれないと恥ずかしいよ。」
アスナがかぁぁと顔が赤くなっていく。
「あぁ、すごく似合ってる。かわいい。」
俺も本当に恥ずかしい。なんか今日のアスナは少しこうアグレッシブだな。
「えへへ、サチさんの聞いて少しこうゆうのしてみたくなっちゃった。」
「いいんじゃねぇの。ほら、俺たち付き合ってるんだし、こうゆうのもたまにしてくれたら俺も嬉しい。」
ははは、
俺とアスナは互いに見つめ合い笑う。
俺もなんだかアグレッシブになっちまいそうだぜ。これはもういってもいいんじゃないか?俺ウルフになってもOKですか?
俺がアスナに手を伸ばしたところでアスナはひょいとそれをかわす。
あれれ?おかしいなぁ?
「それはそうとハチくん。シリカちゃんとの誤解は聞いたけど、なんでリズと仲良いの私知ってないんだろうねぇ?」
ふぇ〜、二人きりで素材取りにいったの言いづらかったんだもん。
「覚悟ーー!!」
拝啓 小町
レイピアで突きまくってくる女の子どう思いますか?
次回は74層攻略しますよー。
感想等お願いします。