浮遊城でも俺の青春ラブコメはまちがっている。   作:空奏葉

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どうも、今回はバトル回になっております。


本文どうぞ


19話 〜彼は彼女の為に戦う〜

俺は今最前線の70層を探索している。

 

来ているのは《渓の森》ここは比較的に安全でそんなに強いMobはいないのだが、ここには、キークエストがあったため仕方がなく来ている。

 

 

早く家に帰りたいなーと思いながら歩いていると、ふと気配を感じる。

 

 

ガサガサッ

 

 

視線の先の草が揺れているのが分かる。

 

 

野生のなにもんだよ。

 

 

俺は索敵スキルを発動し敵の正体を突き止める

 

 

あれは、、Mob?だな、小さいな、ウサギ?

 

 

あぁ、あれはラグーラビット。

 

 

ラグーラビットは、S級食材で滅多に出現しない超レアMobだ。

 

 

さあさあ、いただこうかな。

 

 

俺は投擲用ナイフを構える。

 

ラグーラビットも俺の気配に気づいたのか背を向け走り出す。

 

 

貰った!!

 

 

スパンッ!!

 

 

ナイフはラグーラビットの背中に刺さり消滅する。

 

ストレージを見ると《ラグーラビットの肉》が収納されていた。

 

 

この肉どうしようかな。

 

 

 

アスナになんか作ってもらうのもいいんだが。

 

なんか、彼女になったからってこんなお願いをいきなりするのはなんとなく、気が引ける。

 

 

俺はエギルの店に行っていくらで売れるか商談してみることにする。

 

 

 

 

「うーす、相変わらず空いてるな。」

 

実際中にはエギル以外いない。

 

「今日は少ないんだよ。ところでどうした?なんか買うのか?」

 

 

「いや、今日は売る方だな、これいくらだ?」

 

 

そう言っておれはラグーラビットの肉を見せる。

 

 

「おい、お前。本当にいいのか?これ高級食材だぞ。」

 

「まあ、食べたいけどな、、、」

 

 

すると、後ろから突然声がかけられる。

 

 

「ハチく〜ん、何してるの?」

 

アスナが俺に近づいて俺のアイテムストレージを見る。

 

「えぇ、これ超高級食材じゃない!!こんなの売るなんて勿体無いよハチくん。」

 

「いや、、でもなぁ。」

 

「じゃあ私が料理してあげるよ?彼女なんだから。」//

 

ちょっとアスナさん、こんなとこで頬染めないでくださいますか?俺まで恥ずかしくなるでしょ。

 

 

「あぁ、そうだな、じゃあ頼るわ、エギル悪いこの話は無しで。」

 

 

「おい待てよ。せめて俺にも一口頼むよ。」

 

 

エギルは焦った顔で懇願する。

 

俺はニヤリと笑い

 

 

「食後感想文、書いてきてやるよ。」

 

 

エギルはこの世の終わりのような顔をしていた。

 

 

まあ、一口やらんでもないがな。

 

 

 

「ところでアスナ、どこで調理するんだ?」

 

 

俺の家には調理道具がないし、厨房を借りるにしても、アポとらなきゃ使わして貰えないだろう。

 

 

「それなら私の家に来る?」

 

 

なん......だと!?

 

 

「ちょアスナさんそれ、、本当にいいんですか?」

 

 

「べつ、別に誰でも入れるんじゃないよ、男の子はハチくんしか入れないんだから。」

 

 

「おっ、おう。」

 

なんでそんな恥ずかしい台詞を・・・

 

 

「じゃあ、いこっか。」

 

 

小町、俺、女の子の部屋に誘われたよ。

 

 

こうして、俺はアスナに連れられ家に向かう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜アスナの家内〜

 

「お、おじゃまします。」

 

「はい、ハチくんいらっしゃい。」

 

アスナの家は2LDKとなかなか広い。俺はそわそわして落ち着かない。

 

「ハチくんどうしたのそわそわして、シチュー作るから、それまで、待っててね。」

 

 

はあ、

 

俺は装備を外してソファにに座る。ソファはフワフワしていて人をダメにさせるタイプだ。

 

 

はあ、なんか眠たくなってきた。

 

少し寝るか。

 

 

あぁ、俺寝てたのか、今何時だ?

 

 

目を開けるとそこには、目を瞑っているアスナの顔が間近にある。

 

「うわぁ!!」

 

 

「あ、ハチくん目が覚めた?もう、本当すぐに寝ちゃって、シチュー食べようか。」

 

 

アスナは眠たそうな瞼をあげ話かける。

 

 

正直俺は今幸せというものを感じている。

 

もう、俺の理性は吹き飛んでしまうかと思った。

 

 

「あぁ、食べようか。」

 

 

アスナは俺の頭の上に乗していた手を退ける。

俺はアスナの膝から頭をどける。

 

「じゃあ食べよっか?」

 

「あぁ、」

 

 

その後、俺とアスナはシチューを食べ始める。

 

「あ!!本当に美味しい!!」

 

「まじでうまいな!!また、ラグーラビット捕まえたらアスナに言うわ。」

 

 

うん!!とアスナは笑い俺も頬を緩める。

 

こうゆう些細なことで'本物'になったんだなと感じてしまう。

 

たとえ、ここが仮想世界だとしても。

 

 

「そうだ、ハチくん。実はどうしてもお願い事があるの。」

 

アスナは上目遣いで俺を見る。

 

「アスナの頼みは絶対に断らない。」

 

本当!!とアスナは喜ぶ。

 

心がぴょんぴょんします、和みます。

 

「で、頼みってなんだ?」

 

「実はね・・・・」

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜次の日〜

 

 

 

どうしてこうなったんだ?

 

俺は今闘技場の控え室のような場所にいる。

 

 

 

ほんとなんで?

 

 

「ハチくん頑張ってね。」

 

 

あぁー、思い出したわ。

 

 

俺はアスナの頼みのせいでここにいる。

 

アスナの頼みというのは、血盟騎士団団長ヒースクリフとの決闘だった。

 

 

もちろんこれにはメリット、デメリットがある。

 

メリットは、この決闘にかったら、アスナをしばらくギルドから休息を貰えるということだ。

 

アスナともう少し会いたい俺からすると、このメリットはなかなか良い。

 

だが逆にデメリットもある。それは、血盟騎士団に入ること、それが負けたときのデメリットだ。

 

 

「まあ、アスナの頼みだ。ちゃんと勝ってくるよ。」

 

 

「まあ、私からしてらどっちでもハチくんと一緒にいられるからいいんだけどね。」

 

 

うーん、なかなか厳しいのねアスナさん。

 

 

「それでは、入ってきて下さい。」

 

 

血盟騎士団の騎士?的なやつが俺に声をかける。

 

 

よし行くか。

 

 

 

 

ルールは初撃決着モード。先に攻撃を当てたら勝ちだ。

 

 

俺は今回もスキル中断スタン狙いで、片手剣と投擲用ナイフの装備でいく。

 

 

ヒースクリフの装備は赤いラインの入ったでかい盾と片手剣だ。

 

 

もちろん、神聖剣にも注意を計らうべきだ。

 

5

 

4

 

3

 

ふと、アスナの顔が脳裏に映る。

 

頑張るしかないか。

 

2

 

1

 

0!!

 

 

決闘が始まる音が鳴る。

 

 

俺はヒースクリフに向かって走り出す。

 

くらえ!!

 

俺は投擲用ナイフをヒースクリフの足先に向かって投げる。

 

 

カキン!!

 

盾でそれを弾く。

 

 

俺は剥き出しになった顔を狙って剣を振るがヒースクリフはそれを紙一重でかわす。

 

俺は一旦距離をとり作戦を考える。

 

 

やはりあいつの盾の硬さが問題だ。

 

俺は腰のポーチから投擲用ナイフをもう一度取り出す。

 

 

「ハアァーー!!」

 

 

俺は片手剣とナイフの二刀流で攻め続けるが盾と剣で防がれて直接当てる事ができない。

 

 

しばらく剣と剣と盾とナイフのぶつかる音だけが流れる。

 

キィン!! キィン!!

 

キィン!! キィン!!

 

 

これだ!!

 

俺は片手剣でヒースクリフ斬りかかる。

 

勿論、ヒースクリフは盾で防ぐ。

 

今しかない。

 

俺は片手剣を離し盾の上部を掴んで体を持ち上げる。ヒースクリフとは目と鼻の先だ、

 

 

” 操者 ”

 

 

俺は直接ヒースクリフの目を見て操者を使う。

 

 

「なっ!?」

 

ヒースクリフもここでこんな秘策があるとは思っていなかっただろう。

 

 

チェックメイトだ。

 

 

レベル差がほとんどないため、少ししか動きを止める事ができないが十分だ。

 

 

俺はナイフをヒースクリフの顔を狙って突く。

 

 

 

グワァーン

 

 

僅かに目の前が紫色に染まる。

 

 

な!?

 

 

 

 

 

 

カキン!!

 

 

ナイフはヒースクリフの剣によって防がれる。

 

 

俺はそのままなす術なく背中をヒースクリフに向けることになりそのまま背中を斬られてしまう。

 

 

winnerヒースクリフ

 

 

 

ワアァァーー!!

 

 

 

観客共が雄叫びを上げ、俺は空を見上げる。

 

 

 

あの感覚はなんだったんだ?

 

 

「素晴らしい戦いだった。これからはその力を我がギルドの為にも使ってくれたまえ。期待している。」

 

ったく、ヒースクリフめ

 

 

 

介して俺は血盟騎士団の一員となってしまった。




八幡、ギルドの入ってしまいまいましたね。

ちなみにこの決闘はキリトも見てましたよ。


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