浮遊城でも俺の青春ラブコメはまちがっている。   作:空奏葉

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ハチマンのユニークスキル登場します。

オリジナルで考えました。


本文どうぞ。


13話 〜黒の剣士と戦慄の支配者〜

朝目が覚めると知らない天井が見える・・・。

 

デジャブやわこの展開。

 

そーいや今日シリカを思い出の丘に連れて行くんだったな。

 

 

少し寝坊したが大丈夫だな。と二度寝しようとすると。

 

 

ドンドンドンッドンドンドン

 

 

うるせー。

 

 

「ハチマンさ〜ん、朝ですよー。朝食ハチマンさんの分も頼みましたから〜。早く降りてきてくださいね。」

 

 

どうやらノックの犯人はシリカのようだ。

 

 

あー眠い〜。 もう布団から離れたくないんだ!!

 

 

まあ、流石に頼んでくれたシリカに申し訳ないので、俺の意思は早くも崩れ布団とさよならする。

 

 

じゃあな、布団・・・。

 

 

下に降りると、シリカが手を振っている。

 

可愛いな、おい。

 

「遅いですよハチマンさん。もうお腹ペコペコです。」

 

「先に食べても良かったのに。」

 

すると、シリカは頬を膨らませ、んもぉ!!と怒る。

 

 

ハハハッ 可愛いやつめ。

 

朝食をすまし47層に向かう。

 

「ハチマンさん私町の名前わからないです。」

 

「あぁ、俺が言うよ。」

 

 

町の名前を言い俺とシリカは光に包まれる。

 

 

〜47層 思い出の丘 〜

 

思い出の丘、ここは今までの中で最もデートスポットとして有名な場所だ。やれ好きだの愛してるだのの言葉がちょいちょい聞こえてきて、やかましいことこの上ない。

 

ご覧ください右手に見えますのはリア充が手を繋いで笑いあっています。全く目障りですね?左手に見えますのは、まだ初々しいカップルでしょうか?互いにチラチラと目を合わせては照れています。本当に全くですね。」

 

 

「ハチマンさん。大丈夫ですか?」

 

 

あれ聞かれてたの・・・。

 

「あれ?声に出てた?」

 

「はい、大体やれ好きだの愛してる・・・とかあたりからです。」

 

 

はいはい、ほとんどじゃねぇか。

 

 

「まぁいい、そうだシリカ。お前まだレベル低いだろうからこの装備で少しでもステータスUPしとけ。」

 

 

そう言っておれは、赤と白を基調とした服を渡す。

 

 

シリカは直ぐにそれを装備する。

 

「ちょっとこれ恥ずかしいです。似合ってますか?」

 

 

おぉぉ、シリカが俺のあげた装備でコスプレしてると思うと、なんだかいけない気分になる。

 

 

「おおー。可愛いぞシリカ。」

 

なんか餌付けしたくなる。

 

「ほら、この短剣とかどうだ?俺使わんからやるよ。」

 

そう言って結構使える短剣を差し出すとすぐに装備しどうですかぁーと、短剣を振り回す。

 

 

 

あぁーほんと和むはこれ。

 

 

「よし、シリカ。そろそろMobが、出てくるから少しは注意しろよ。」

 

 

シリカは、はぁ〜いと返事する。

 

 

ほんとに大丈夫か?

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「ハァァーー!!」

 

 

俺のソードスキルはMobの首を捉える。

 

 

パァンリィーン!!

 

 

 

ふぅ、これで5体目か・・・。

 

 

蘇生の花までの道は一本だがなんといってもその長さが本当にやばい。

 

シリカもMobを慎重に倒していき、疲れたのか休憩したいーとかおんぶしてーとか言ってくる。

 

 

 

蘇生の花が咲く石積みを発見した。

 

 

「ハチマンさん、ここから咲くんですか?」

 

「あぁ、近づいたらな。」

 

 

この石積みにビーストテイマーが近づくここで、花が咲き。それをアイテムストレージに収納することができる。

 

 

シリカが石積みに近づくと中心部分がキラリと光り、白い花が一本咲く。

 

「ここで蘇生したら危ないから、宿屋に一旦帰るか。」

 

「そうですね。」

 

 

嬉しそうな顔をして笑うシリカを見て俺の頬も緩む。

 

「ハチマンさん、目が犯罪者さんですよ?」

 

「いや別になんも考えてないから。本当に。」

 

 

本当ですかぁーと疑いの眼差しを受ける。

 

 

 

俺は早く帰るぞと催促し来た道を引き返す。

 

 

セーフティエリア、、まあMobの出ない安全区域に着いたあたりで、シリカは完全に安心したのか。走りだす。

 

 

「ハチマンさ〜ん、早く帰りましょうよ〜。」

 

 

「まあ待てよ。なあ、そろそろ出てこいよ。さっきからストーカーしてきて、気づいてないと思ったか?」

 

 

すると草陰から7人ぐらいのプレイヤーがでてくる。

 

その中には・・・

 

「ロザリアさん!?」

 

 

赤髪の女プレイヤー、ロザリアもいた。

 

「あら、私の隠蔽を見破るなんて、なかなかやるわね。」

 

 

「そりゃどーも。」

 

 

「そこまで分かってるなら、私たちの狙いも分かってるわよね?」

 

 

「蘇生の花の略奪、、、いや、シリカを殺すことか?」

 

 

「正解〜。そうよシリカ、あんたが憎くてたまらないのよ。ちょっと幼いからってちやほやされていい気になってんじゃないわよ!!」

 

 

「お前らはプレイヤーを殺しても何も感じないのか?」

 

俺はそっと聞く。

 

「当たり前じゃない、大体この世界で死んだって死ぬとは限らないじゃない。むしろこのデスゲームから出してあげたんだから感謝されたいわ。」

 

クズが。

 

 

 

「ふふっ、助けがきても困るし。あんたたちあいつらをさっさと皆殺しよ。」

 

 

「待ってください。ロザリアさん。あいつのあの目と特徴的なアホ毛。あいつ攻略組じゃないですか?」

 

「そんなのただの似ているだけか真似事でもしてるのよ。」

 

 

「もし本当なら、あいつの正体は、、、非道のプレイヤー、《戦慄の支配者》ハチマン。」

 

 

その二つ名あんまり好きじゃないんだけど。

てか、非道なオレンジプレイヤーに非道って言われる俺どうよ・・・。

 

「もしそうだったとしても、この人数に勝てるわけがないでしょ!!早くいきなさい!!」

 

 

 

ウオォーー!!と叫びながら突っ込んでくる。6人のプレイヤーは全員ソードスキルをしてくる。

 

 

 

俺は敵全員を一度に鋭く睨む。

 

目が一瞬黄色く光る。

 

 

ピタッ!!

 

 

 

敵全員は動きを止める。

 

 

「どうゆうことだよ!!」

 

敵の一人が叫ぶ。誰もこの状況を理解できていない。

 

 

 

 

ククッ

 

 

 

つい笑ってしまう。

 

なぜなら、この現象は俺が意図的に起こしたものなのだ。

 

 

なぜ俺が《戦慄の支配者》と言われているかというと、

前線がピンチになった時に指示をリーダーの代わりに出したり、俺が前線をかき乱してるからだ。

 

 

俺はそう呼ばれた時ビビったよ、まさか俺がもつ《ユニークスキル》を見破られたと思った。

 

 

まあ、違ったが。

 

 

そう俺はヒースクリフのもつ《神聖剣》のように、ユニークスキルを手に入れた。条件は知らない。

 

 

 

《操者》 これが俺のユニークスキル。

 

 

俺の視界に入る人間の行動を操るスキル。人数は問われないが数が増えるごとに拘束力は下がる。

目と目を合わせた状態で使うと効果は上がる。

対象の相手よりレベルが高いほど拘束力は上がり、操る時間も増える。

 

これを使っている時はソードスキルは使えないが、剣を振ることは出来るからダメージを与えられる。

 

 

使用後は、頭痛が走り、一瞬視界がぼやけるのがリスクだ。

 

 

この《操者》スキルには、ソードスキルのような種類はない。ただ、操るだけだが多様性はある。

 

いや、正確には2種類あるが今は言わないでおこう。

 

 

 

俺は止まっている6人をスルーしロザリアの前までくる。

 

 

「どおしたロザリア、俺に攻撃してみろよ。」

 

 

もちろん動くことはできない。

 

「グッ、もしあんたが私に攻撃したら、オレンジになるよ。」

 

確かにロザリアのカーソルはグリーンだ。

 

ククッ 本当にこいつはこのスキルの多様性をわかっていない。

 

 

俺は再びロザリアを見る。

 

 

ロザリアは自分の槍を取り出し。

 

 

自らの体に刺す。

 

 

「うぅーー、いやぁーーー!!」

 

 

そう、行動を操るのだ。自殺させることも出来る。

 

 

ロザリアのHPがイエローに入る。

 

 

「お願い、許して。許して下さい。」

 

 

ロザリアはプライドを捨てて懇願する。

 

 

「なあ、ロザリア。お前はプレイヤーを殺すとき、こんな感じで助けを願うプレイヤーを無慈悲にも殺したんだよな?」

 

うぅと唸りながらロザリアは泣く。

 

 

最高の景色だ。人を殺しているプレイヤーを殺す。

 

 

 

俺は操者を解く前にロザリアに槍で俺の足を刺させる。これでロザリアはオレンジプレイヤーだ。そして解く、ロザリアはぺたんと地面に倒れこむ。

 

俺は頭痛とめまいが起こったが。レベル差もあったおかげであまり頭痛は大きくない。

 

 

後ろの6人にも解くが勿論助けにこない。

当たり前だそんなことしたら、自分が死ぬと理解しているのだ。

 

 

トドメは俺がさしてやる。

 

 

俺は剣をロザリアに振りかざす。

 

 

キィン!!

 

 

誰かが俺の剣を止める。誰だかは分かっている。

 

 

「おいキリト。止めるなよ。」

 

恐らくこうなることをキリトは分かって、急いで俺を探しにここまできたのだろう。

 

操者は見られてないか・・・。

 

 

「ハチマン。やめるんだ。こいつらは牢獄に入れて反省させよう。」

 

 

はあ?反省?する訳がない。こいつらは反省なんてしない。どうせSAOがクリアされたらのうのうと生きていくだけだ。

 

 

殺人をしたプレイヤーを処罰するだけだ。俺は。

 

 

だが、キリトに逆らうのは、色々とめんどくさい。

 

 

ここは従っておくか。

 

「分かったよ。あとはお前に任せる《黒の剣士》さん。俺はシリカを町に帰すまでが仕事だ。」

 

 

キリトはそっと頷く。

 

 

「シリカ、行くぞ。」

 

「・・・・はい。」

 

 

 

 

俺とシリカは町に向かって歩きだす。

 

「ハチマンさんは攻略組だったんですね。」

 

「あぁ、悪かったな怖い思いさせて。」

 

「いえ、それよりさっきのは?」

 

「あれはその、俺だけのスキルっていうか。ある特別な条件を満たした者に与えられるスキルだ。」

 

 

「そう、だったんですね・・・。」

 

「頼む、このことは内緒で。」

 

「分かりまし、、いえ、条件をつけます。」

 

 

ん?条件?

 

「フレンド登録をお願いします。」

 

 

ふっ、本当に可愛い奴だ。

 

「あぁ、いいよ。」

 

 

シリカはやったーと小さく跳ねる。

 

 

心が浄化されて目が綺麗になりそうだなぁ〜。

 

 

そうこうしてる内に宿屋につく。

 

 

シリカは《ピナの心》と《蘇生の花》を出す。

 

蘇生の花からでた蜜のようなもなは、ピナの心と記されてしる羽に当たり。羽は輝き出す。

 

 

 

ピィー!!

 

 

 

「ピナァーーーー!!」

 

 

シリカは泣きながらピナに抱きつく。俺も目頭が熱くなるのを感じ我慢しながら、、、

 

「もう、失わないようにしろよ。」

 

「はい!!」

 

 

俺は宿屋から出て行く。なんだか分からないが攻略を進めたくなったから。

 

 

 

はやく、クリアしてやらないとな。

 

 

そう俺は誓いをし最前線の迷宮区に進む。

 




ハチマンのユニークスキルを知っているのは、アルゴとシリカだけになります。

レベルの低い奴に対しては、チートレベルですね。

同レベルぐらいに対してするなら1秒動きを止めるぐらいで、目と目を合わしても、3秒ぐらい動きを止めさせる程度ですね。まあそこらへんは時と場合です。

長くなりました。

感想等待ってます。

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