浮遊城でも俺の青春ラブコメはまちがっている。   作:空奏葉

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どうも、空奏葉です。

今回はあのビーストテイマーが登場します。


本文はじめます。


12話 〜35層 森の中で彼は女の子を救う 〜

現在最前線は55層。SAOが始まって1年と4ヶ月。俺は35層のお洒落なカッフェにて、とある人を待っている。

 

「 おーいハチ、待たせたナ。」

 

 

俺の待っている人とは、アルゴのことだ。

 

昨日メッセージで依頼があると連絡が入った。

 

アルゴはおちゃらけた顔から真剣な顔になる。

 

仕事の顔だ・・・・・。

 

「ハチ、最近オレンジギルドが活発になってるのは知っているカ?」

 

オレンジギルドというのは、《PK(プレイヤーキル)》を好んで行う、プレイヤーのギルド。

 

 

前は数が少なく、対処も難しくなかったが現在その数は、攻略組よりも多いと言われている。

 

「あぁ、知ってる。」

 

 

「一週間後前に、タイタンズハントというギルドに中堅ギルドが1人を残して殺された。」

 

 

「それをやったのは誰かは、わかっているのか?」

 

「あぁ、ロザリアといウ、グリーンアイコンのプレイヤーが率いていル。恐らく後ろ盾があるんだろうナ。」

 

「poHか。」

 

俺はpohというプレイヤーを知っている。

 

全レッドプレイヤーのリーダー的な存在だ俺は一度だけ会ったことがある。黒いローブを深くかぶっている。

 

殺人だけに関していえば、全プレイヤーの頂点に立つだろう。

 

「俺ハ、その生き延びたプレイヤーにこの回廊結晶を預かっている。これは、1層の監獄に繋がっていル。ハチ、ロザリアの討伐頼んでいいカ。」

 

 

ふぅ、正直これは俺のやる仕事じゃない、俺が断ってもきっとキリトに頼むだろう。

 

 

だが、俺はロザリアをレッドプレイヤーを見逃さない。例え俺がレッドプレイヤーになろうとも。

 

 

「その依頼は受ける。ロザリアのいる場所とロザリアの今のターゲットを教えてくれ。」

 

 

アルゴは分かったと告げ、詳細を説明する。

 

 

 

 

作戦開始だ。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

俺は今、35層の代名詞ともいえる。《迷いの森》にいる。

 

この森はなんとも厄介で1日ごとに、その姿を変えプレイヤーを困らせることだ。

 

ひどいやつは3日も迷うこともある。

 

 

そして次のワープホールに入る。

 

 

ブウォン!!

 

 

視界が光に包まれまた見える頃。1人の女の子が3匹のゴリラ型Mobと対峙しているのが見える。

 

 

あの子は・・・。

 

 

 

女の子は短剣を使いスキルで戦うが。敵の連携で苦戦している。

 

 

 

Mobが棍棒で女の子を叩こうとした時、一匹の小さなドラゴンがそれを阻止する。

 

 

小型ドラゴンはそのままHPを失い消滅する。

 

 

俺は女の子がトドメを刺される前に急いでゴリラをソードスキルで消滅させる。

 

 

ピナァーーーー!!と女の子は泣いている。かけてあげる言葉が見つからない。

 

すると女の子の方からお礼を言ってきた。

 

「あの、助けていただいてありがとうございます。」

 

 

「あぁ、でも、、その、ドラゴンを助けられなくて悪かった・・・。」

 

 

 

「いいんです。私、1人じゃなにもできないのに思い上がって・・・。」

 

 

 

そう言って軽い笑みを浮かべる彼女の顔はひどく悲しい表情だった。

 

 

「そのドラゴン、生き返らせれる。」

 

 

「本当ですか!!」

 

 

「あぁ、だが47層だし、3日以内しか時間がないんだ。」

 

 

「3日ですか・・・。」

 

 

目に見えて落ち込む。

 

 

「俺が手伝う。俺が無事に連れて行ってやる。」

 

 

「本当ですか!!、、、でも、どーしてですか?」

 

 

 

あれれ〜? なんで、助けているのに疑われるの?

 

これが、イケメンとそれ以外の差ですか?そーですか。

 

 

 

女の子は両手で胸を隠すように重ねて身を捩り、ジト目でこちらを見てくる。

 

 

「えっ、いや、ほら、やっぱり困ってる人とかほっとけない体質だし、、俺は優しいんだよ。 うん。」

 

 

 

なんだよその目、俺の見た目そんなに気にくわない?誘拐とかしないよ?

 

キリトの方が向いてる仕事とは思っていたけど、まさかこんな場面でそれを自覚させられるとは、、、

 

 

「分かりましか。信じます。私はシリカですよろしくお願いします。」

 

 

 

 

よかった、これで変態ーとか言われたら死ねるレベル。

 

 

 

「俺はハチマンだ。とりあえず、中央街に戻るか。」

 

 

 

 

こうして、俺たちは、迷いの森を後にする。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「あの〜普段はどこで休んでいるんですか?」

 

シリカが俺に話しかけてくる。小さい頃の小町のようでなんとも可愛い。

 

「特に決めてない。適当に宿屋を転々としている。」

 

 

そうなんですかぁ、と言い、一つ提案をしてくる。

 

「この層においしいチーズケーキの食べられる。宿屋があるんですけど、どうですか?」

 

 

正直どこでも構わないが、本人の希望というならそれでいいだろう。

俺はあぁと言いそれを承諾する。

 

 

 

宿屋に入ると、赤髪の女プレイヤーがいた、

 

ロザリアだ。

 

 

「あら、あんた生きて出てこれたんだ。、、、あれ?あと青いトカゲはどうしたの?もしかして、、」

 

「死にました。でも、生き返らします。」

 

「へぇーじゃあ、思い出の丘に行くんだ。でも、あんたのレベルでいけるのかしら?」

 

 

「いける、、、思い出の丘は47層のなかでも、観光地のような場所だ。今のレベルでも充分だと思うけどな。」

 

「なに?あんただれ?あんたもこの女にたらしこまれた感じ?なんなら私がもっといい褒美あげるから、私のパーティーに入りなさいよ。」

 

 

 

「やめとくよ・・・・・おばさん。」

 

 

なによあのロリコン!!と後ろで猿の如くキィーキィー言っているのを放っておき、俺とシリカは上の階に上がる。

 

もちろん部屋は別だ。

 

 

シリカはなにか言いたそうにこっちを見ているので、なんだ?と聞いた。

 

 

「ハチマンさんは、本当にロリ、ロリコンだったんですか?」

 

 

グハァー

 

幼女にロリコンって言われるとかマジか。

 

「いや、俺は普通だから。小学生に興味ないから。」

 

「私、中学生です。」( *`ω´)

 

 

失礼ですね、とプンプンしている。

 

 

それもまた、可愛い。

 

 

「じゃあ、明日までは自由行動で、朝の10時頃に出発するから。じゃあな、、、」

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。47層初めてなので色々教えてもらいたいんですが?」

 

 

「えぇ、いいじゃん、どうせ1本道だし。」

 

「んもぉー、そこをなんとかお願いします!!」

 

 

なんでちょっと怒ってるんだよ。」

 

 

「分かった分かった。じゃあそーだな、お前の部屋に行くぞ。あんまり聞かれてもあれだから。」

 

「はい、分かりました。それでは行きましょう。」

 

っと言って部屋に入っていった。俺も後を続く。

 

 

 

部屋はベットと机が置かれているだけのシンプルな感じだ。

 

俺はそこの机に立体的にマップを映すアイテムでシリカに説明する。

 

 

「いいか、ここが明日行く。思い出の丘だ。その安全エリアには、リア充どもがうじゃうじゃといるからそれをMobと間違えて斬らないように注意しろ。」

 

「斬りませんよ。普通。」

 

 

幼女につっこまれてしまった。

 

 

「んで、ここを進んだら1本道があるからそこを進むというわけだ。途中Mobが出てくるが、まあ弱いから安心しろ。んでその先に蘇生の花が咲いてくる所に着いたら完了だ。OK?分かった?」

 

 

シリカは分かりました。と言う。

 

 

扉から誰かがこちらに聞き耳を立てているのが分かる。俺はあえてスルーする。

 

 

 

これで、まんまと釣れたらいいがな。

 

 

「じゃあ俺は部屋に帰るから。なんか用があったらノックしてくれ。」

 

 

 

 

俺は部屋に帰り、作戦をもう一度頭で復習する。

 

 

 

 

 

作戦は、始まったばっかりだしな・・・。

 




次回、ハチマンVSオレンジプレイヤー


ハチマンの二つ名なににしようかな、、、


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