憑依でチート特典付の大日本帝国だけど・・・。   作:konndou

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津島皇国併合の諸外国の反応を中心に書こうと思っていたはずなんだが・・・。




第五十七号『津島皇国併合』

津島皇国の大日本帝国への併合。

 

実際は段階的にその時の情勢を見ながら長期的な期間を掛け実施するのだが、この時点で既に大日本帝国の庇護下に完全に組み込まれるので各国からすればそんなことはどうでも良いで済んでしまう。

 

そしてこの情報が乏しい現状下でも言える事が一つ。

辛うじて列強の末席だった小国の島国が世界最強国家となったと言う事である。

現に津島の安全保障で派遣された後期生産型金剛型戦艦(5~8番艦)4隻を基軸とした『第13艦隊』の戦艦4隻、それに付属の数隻の巡洋艦とその護衛の駆逐艦群にすらまともに対抗できないのが現状である。

 

どこぞの憎っくき津島皇国が併合されてお祭り騒ぎのバカな楠叙とは違い列強各国は今後のかじ取りを真剣に考える事と成る。

 

なお、余談であるが津島皇国領防衛艦隊の艦隊名がなんか難攻(正)不落(笑)の宇宙要塞にでも居そうな艦隊名をしているのは大本営の一部のアホ共の仕業である。

「帝国主義の国家の艦隊でこの名前はねーだろ」派の力は強かったのだが対抗馬の『黒色槍騎兵艦隊(シュワルツ・ランツェンレイター)』が『シュワルツ・ランツェンレイター』と日本語ですらない。と勝負にすらならなかったのが原因である。

因みにアホ共(対抗馬や大本営も十分アホなので含。つまり皆(笑))の 予想だにもしなかった事態が発生し、情報が余りない各国はこのクラスの艦隊が最低でも後12個艦隊はあると勝手に勘違いして、各国の各部署で色々と犠牲者が出たらしい。

まぁヴェラヤノーチ海軍をボコった規模から考えれば可笑しくはない推測ではあるのだが、列強にもアメリカ海軍みたいに艦隊を任務部隊で編成する国もあり、その様な国の海軍軍人からこの推測には異論の声が上がり、後にある程度情報も集まりこの懸念は考えすぎであったことが分かるのだが、同時に敷島型(史実大和型)やら大和型とか知らなかった方が良かった様な情報を手に入れてしまったとかしなかったとか・・・。

 

さて、余談はさておき馬鹿な楠叙を除いた列強はと言うと・・・

と、行きたいのだがこの重要な局面ですべての列強はバカな楠叙のバカすぎる行動に完全に足を引っ張られる事になる。

 

なんとバカな楠叙は津島皇国領リャオトン半島に侵攻したのである。

 

このバカすぎる行動に各国は「は?」と間抜けズラをさらし一時フリーズした。

しかし常に頭の中がウイルスで汚染されている楠叙とは出来が違うのですぐさま対応に乗り出すのだが、楠叙の侵攻理由が。

『津島皇国は消滅した。つまりリャオトン半島はどこの国の領土でもない(キリッ)』

と言うアホすぎるものであった。

 

この事を知った各国の関係者たちは全員が頭痛に襲われれた。

当たり前である。

と言うよりかこの大義名分で侵攻するのは格上が格下に対してだけであろう。

よりにもよって何故、津島皇国領から実質大日本帝国領にグレードアップしたココに攻め込んだ。

そして当然ながら在住リャオトン半島の津島皇国民の保護のために大日本帝国が動くであろう。

はい。列強がヴェラヤノーチ戦後、一番危惧した大日本帝国の大陸介入のお時間です。

 

この楠叙のリャオトン半島侵攻の所為で列強はヴェラヤノーチ帝国と争っている楠叙利権の保護に全力を注ぐ事と成り、津島皇国併合の対応なんかをやるどころではなくなった。

 

 

さて、では他国の動きを見ていこう。

まず、ヴェラヤノーチであるが占領した楠叙領を使い自国の国力回復に邁進していたところにコレである。

ヴェラヤノーチ占領下の楠叙領はそもそも楠叙人をジェノサイドしたので反乱や暴動はほぼ気にしなくて済んだがこのやらかしの所為で最も頭を痛くしている国である。

なんせ、ヴェラヤノーチが楠叙領を最も占領し、かつ一番必要としている国だからである。

万が一にでも日本が楠叙に参入など悪夢以外の何物でもない。

まぁ、先に言わせてもらうが日本からすれば楠叙(中華)に参入こそが唯の悪夢である。

唯の嫌がらせである。

死んでも御免である。

もしもヴェラヤノーチが日本に嫌がらせしたいなら、まず国内状況上不可能だがヴェラヤノーチ占領下の楠叙領をプレゼントすればいい。死ぬ気で嫌がるから。

 

おっと、話が逸れたがヴェラヤノーチの最大の懸念である日本の楠叙侵攻なんぞまずない。

唯の考え過ぎである。

懲罰侵攻があっても殴るだけでちゃんと帰ります。利権?そんなのいりません。そこら辺は読者の皆さんには説明しなくても大丈夫だよね?

 

しかしそんな事は当のヴェラヤノーチ側は分からない。

時代が時代なので民衆への情報統制は十分可能なので民衆へ情報の拡散はそもそも津島皇国が併合されたと言う話すらあまり知らない噂話レベルで抑えられているので問題ないが、政府上層部はちゃんと知っているので頭が痛い。

 

特に津島皇国内の情報網が壊滅したせいで情報が碌に得る事が出来ない事が辛い。

先の戦争時以降摘発されつつも維持できていたヴェラヤノーチ情報網は津島皇国併合により現れた大日本帝国の情報部に他国の情報網諸共文字通り壊滅させられる事になる。

まぁ、情報部。スパイ。つまりは潜入。

とか言う流れでダンボールを使いそうなあの人とかイギリスの有名なダブルオーうんたらかんたらとかに影響され過ぎた日本の情報部のスペックが可笑しいだけなので仕方ない。

なお、お約束の様に

『確認の合言葉』

『ジーク!』「ジオン!」

『ひ、避難の準備だぁ』「一人用のポットでかぁ?」

『羽蛾ぁ!』「ひょっ?」

『あ~心が』「ぴょんぴょんするんじゃ~」

『ランサーが死んだ!』「この人でなし!」

とこの有様であるが、この合言葉の所為で多くのスパイさんが摘発される事になる。

 

 

また脱線したので話を戻すが津島皇国内の情報網壊滅の所為で相手方の動きが分からない。

この所為でヴェラヤノーチは日本側から動きを見せるのを待たねばならないと言う後手に回る事を強制される事と成るが今回に限ってはコレが良い方に向かう事と成る。

何故ならば日本の目的はこの後に実行する『リャオトン半島並び楠叙懲罰』であり、領土的野心など無いからである。

その為他の列強と違い支配下の楠叙領を握ったままビクビクしていたヴェラヤノーチは結局、嵐のように現れて徹底的に楠叙とリャオトン半島をボコって在住リャオトンの津島人を保護して帰って行った大日本帝国にヴェラヤノーチ帝国上層部がビクつくだけで済んだ。

 

逆に他の列強はそもそも楠叙に食い込み始めたのがヴェラヤノーチよりも遅かった上にいくら帝国時代全盛期とは言えヴェラヤノーチみたいにジェノサイドできるはずも無く、その上第二次ヴェラヤノーチ対大日本帝国か?とそちらに気を取られた等多々あり、日本の楠叙懲罰戦において支配域の楠叙領が巻き添いをくらい収入が激減する破目になる。

なお、間違っても大日本帝国に文句なんぞ言えないので各国の在津大使が津島皇国外務省にやたら低姿勢の抗議?を行っただけである。

余談であるが津島皇国外務省の役人たちは軍属以外で一番早くこの合併で変化を感じた人間となった。

 

そして列強の不運はまだ終わらなかった。

日本がとっととやる事やって帰って行った途端に急に元気になったヴェラヤノーチ帝国はともかく、他の列強では頭の痛い問題が発生した。

楠叙の植民地が日本の所為で被害を受けたが、それに対しての政府の対応が弱腰だと言う批判が出たのである。

 

政府からすれば

「うるせぇ!黙ってろ!」

極まりないが一部のバカや日本の国力を理解していない人間が軍事的オプションを叫んでいるので軍部の

「てめえ、ぶち殺すぞ!」(←矢面に立たされる方々)

よりはマシであろう。

 

なお、この問題は元より津島皇国と友好関係にあるレヒトブルクは既に外交交渉を開始している(キリッ)と言うので民衆を抑えれたのでそのまま民衆が忘れるまで持っていき、列強の中では1抜けしている。序に言えば民衆もこの騒ぎの所為で津島皇国が併合されたことも頭から抜けたので、まさに一石二鳥であろう。

 

さて、ではほかの国はと言うと。

まず軍部からすればそもそも論外なので身内でそんな事を言う人間がいれば即座に予備役に叩き込む軍部内の戦いが勃発した。

政治家も同様である。むしろ軍部と違い予備役に叩き込むと言う事が出来ない為に一部では行方不明になった方もいるとか居ないとか・・・

逆にマスコミは海外のは悲しいくらいに真っ当なのが多かったので当初は反発しており、ペン対剣(リアル)が起きそうになったが真っ当なので大日本帝国について良く調べると軍や政府ですら持っていない様なアカン情報を多数入手してしまい、勝手に沈静化して行った。

そして最大の問題である民衆であるがコレは色々な対策が取られ、楠叙の被害?何それ?や軍を派遣(どこに派遣するとは明言せず)や砲艦外交(するとは言っていない)等、各国知恵を出した誤魔化し案が多数新聞の見出しを飾る事と成る。

 




おかしい。すべてアホ共に持って行かれた・・・。


あ、まだまだアンケート2つとも受け付けてます。

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