憑依でチート特典付の大日本帝国だけど・・・。   作:konndou

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原作知っている方が居るか分かりませんがこの世界では原作とは若干時期や時間軸を

ご都合主義で変更したりしています。


第二十一号「開催打診」

先に説明。

 

津島皇国の水軍の主力戦艦だがイメージは敷島級と考えてもらって問題は無いと思う。

ただ、原作で聯合艦隊旗艦的な艦、主力艦と表記された艦の登場が無いので何とも言えないが、ただ基準排水量15000トン以上を甲級戦艦、それ以下を乙級戦艦と表記していたのと士官学校時の図面演習の主力艦の外見が敷島級に近い感じの16000、15000トン級戦艦を使用していたのと、卒業した主人公、主席の配備先が甲級戦艦でこれも前後に連装砲一基づつの香取型?をイメージした艦であった事からこの作品では津島皇国主力艦は敷島級、もしくはそれに準じるタイプを主力艦扱いします。

そして同時に史実の敷島級は就役当時世界最大級と言って良い艦であったのも有るのでこの世界の主力艦も恐らくこんな感じの艦、もしくはこれに劣るような艦でしょう。

 

そして此方は通商条約や友好条約等々が無事締結で来た交渉団。

因みに内容は特に問題ない物なので早期締結が可能でした。

 

 

因みに全権特使は近衛文麿

早速こき使われるが正直獣ミミ派の白洲は行かせるとなんか不味そうなので公爵で前首相の特に問題ない近衛が全権特使となった。

 

陸軍からは山下奉文

近いからこき使われるよ。

 

海軍からは宇垣纏

『戦藻録の人、史実では評価が人によって違うが架空戦記系では有能な人間と書かれることが多い。この世界では軍令部勤め、今回は獣ミミ派、エルフ派が居ないので人が足らず召集』

 

旗艦戦艦摂津(改装にて26000トン)

  巡洋艦香取、多摩

  駆逐艦一個戦隊

  補助艦3隻

 

 

の面々で津島皇国、与越香(よこすか)に入港し歓迎式典の後に皇都の宮城にて皇帝壱代陛下に謁見し政府間交渉に入るスケジュールである。

なお、この時に津島皇国陸軍関係者、一般人などは摂津の大きさに驚いている。

何故ならこの時代、戦艦は国家を象徴する最強の戦略兵器である。因みに大本営では最初普通に戦艦使うつもりであったが改装の結果、金剛級ですら史実の32000トンから38000トン級に成っており他の戦艦は全てこれ以上である。相手が敷島級なのにこれでは完全に脅迫である。しかし戦艦が無いのは舐められかねない為に戦艦はいる。なら一番小さいのでとなった。

因みにこの時、津島皇国水軍は見栄で主力艦を持って来ていたが完全に格の違いを見る事と成る。まさか一番小さい戦艦を持ってきていると考えた人間は流石に居らず、勘のいい人間は日本本土に居るであろう摂津以上の大型戦艦、日本艦隊への対抗策を同僚と考えたりしたり、他の人間は今後の巡洋艦・駆逐艦の構想を多摩や香取から想像したりしていた。

ただ、多くの水軍関係者が陸軍、一般人と同じように摂津に度肝を抜かれている中、とある士官候補生の青年は摂津に目を奪われたが暫くして補助艦として持ってきた水上機母艦の水上偵察機に目が移っていた。

 

 

そして、場は移り津島皇国宮城。

 

対日通商条約、対日友好条約等の条約締結が無事に出来た事に安堵していた津島皇国上層部であったが、また宮城に召集が掛かり何事かと思っている。特に外交上は締結した条約は此方からしても問題ない物であるし、陸・水軍からも何か問題発生したとの通信は無い。宮城に集まっている重鎮の面々は何事かと思っていたが外務大臣がまだな為に外交上の問題かとは思っていた。

そんな事を思案していると陛下が入って来たのも有り話は終わる。後ろに侍従長を引き連れているが今回は外務大臣も一緒であり、陛下が座られて一息付くとすぐさま本題に入る

 

 

内容は『合同観艦式』の開催を打診されたことである。

 

 

詳しい内容は外務大臣が説明した。

曰く、帝国では国主が怪我のために今度の観艦式に出席するのが絶望的らしい。しかし、今度の観艦式は紀元二千六百年特別観艦式と言う事で元々艦艇をかなり集めた盛大な観艦式を予定していたのも有り可能なら実行したい。そこで条約締結したのを祝って合同でやりませんか?と言うものであった。

外務大臣の発言が終わると少々思案が続き、沈黙の中、必然と武官である陸・水両大臣に視線が移る。そして陛下が両大臣に意見を言わせた。

 

まずは陸軍大臣からである。

「では、私から発言させて頂きます。まず陸軍軍人なので観艦式自体の発言は控えますが、皆さまが気にする所のこれをカモフラージュにした皇国への侵攻と言う線は低いと考えます。理由ですが先日正式に開かれた大日本帝国大使館も護衛の武官は最低限でありますし怪しげな企み動きは確認できておりません。それに我が国は島国です。話に聞くところ日本も島国ですし彼方も承知していると思われますが、いくらなんでもこの短期間で島国への侵攻をするのは準備期間的に無理があります」

 

続き水軍大臣

「水軍の意見ですが、もしも観艦式開催ならば主力艦を終結することは防衛上並び艦の予定上可能です。その上、外務大臣が言った通りこちらで開催ならば地の利を得る事は容易いでしょうが、真に申しにくいのですが水軍としては大日本帝国の海軍に対抗するのは難しいと考えます。軍令部、水軍艦隊本部両方とも最低でもあの摂津の同型艦、もしくは準同型艦並び後継艦が居るのではとの意見です、残念ながら水軍では摂津を撃沈することは可能でしょうが被害は甚大な事に成るでしょうし、これは単艦の場合の話です。相手が増えるに連れこちらの勝率、被害は加速的に変わると思われます」

 

 

何だか侵略の話にもなっているが軍の意見並び外務大臣の意見をこの後まとめた所では、侵攻の様子、可能性は低いが、もしも侵攻ならば水軍の勝率は低く、陸軍の守り切れるかは分からないとの事。

 

陸軍の曖昧な事に嫌味も出たが正直今の所日本の国力、陸軍を見ていない為に陸軍大臣、陸軍本部も判断に困っている。ただ、艦隊から見るにレヒトブルグ(ドイツ)並なのではと言う意見が多いが相手も島国、水軍優先で整備していてそこまででは無いのではと言う意見も有り結構迷走している。但し誰もが我が国の陸軍よりは兵力、規模は解らないが装備の面では上だろうと言う意見である。

 

水軍も大分弱腰と言われかねないが正直な所、陸軍大臣も与越香で摂津を見ている為に正直あまりそう言う事を言えなかった。寧ろそう言っている人間は馬鹿か見てないかのどちらかであろう。

 

因みに今、軍令部・水軍艦隊本部では摂津対策に頭を痛めている。正直な所恐らく25000トン級の戦艦、主砲は確実に30センチ以上の戦艦どうしろと?と言う意見である。(この時代、巡洋戦艦は無いので装甲が薄いと言う考えは無い)名将ですら水軍主力で袋叩きにするか、損失無視で水雷戦隊突っ込ませると言った意見が主である。戦うなら陸砲の援護は絶対なのは上から下まで同意した。

中には正攻法では無理なので停泊中に狙う意見も出たがそれは今しかできない意見である。しかもやったら確実に開戦であろう。因みにこんな意見が出た為に陸・水両軍では馬鹿が先走らないように注意し余計胃が痛くなった。

その為に憲兵サンは大忙しである。

 

中には先進的?意見で次期主力艦の方針が決まったなと言う前向き?な意見もあった。因みに工廠の開発中の艦は現在すべてストップである。

 

 

結局の所、断るのは下策なので受けた方が良いのではと言う意見が多かった。

開催地は此方ならば最悪、地の利も有るし何とかなるのでは(希望的観測)

少なくとも条約は問題ない物であった(油断させる罠なら其処までだが)

向うの皇帝である天皇が負傷したのが事実なのは確実

此方の陛下の出席は帝国側の国主が主席しない為か特に追及していない(正し政治的理由から皇帝壱代は出席)

大々的と言っているので日本の水軍主力を拝もうと言う腹積もりも有った(やるなら意味あるものに、怖いもの知らず)

断って難癖は御免な為

 

 

と、様々な意見が出たが最終的には開催合意の方を帝国大使館に知らせた。

 

 

開催は約一月後、津島皇国皇都沖

 

 

なお、この観艦式にはフタバ事件からまだ日が浅いとの事も有り水軍志官寮(誤字あらず)の第14・15期生も加わる事と成る。因みに主人公が15期生である。

 

 

この観艦式、後の歴史家の間では唯一の津日戦争と呼ばれ、津島皇国の強硬派と水軍の胃袋を撃沈した戦いと言われている。

因みに水軍の(胃的に)苦難の始まりでもある。正し一般人は「でけー」やらの反応で寧ろ友好国が強そうで良かった的な認識である。

なお、この間の政府上層部の不安は全て考えすぎであった。ただし、結果考え過ぎではあったが考えは間違っておらず寧ろ日本がこんな国で幸運であったとも言われる。

この為か津島皇国皇帝壱代。歴代で最も即位してから幸運な皇帝とも言われる。

 

 

 

なお、この頃の大日本帝国の公文書や記録は残っておらず、津島側と比べてどう言う反応だったかはわかっていない。

ただ、「壱代様来るてよー、観艦式」でどんちゃん騒ぎしてましたなどとてもでは無いが書ける様な内容でなかったと言うのも有るが。

 

そして観艦式。帝国海軍は自重せずにやってくる。なお、この時に堀聯合艦隊司令長官は大和の完成が間に有ったらな―などと発言している。因みに大和だが大和(艦娘)召喚したら工期が遅れに遅れている有様に大和が切れて堀に高速建設材(物理)を叩き込んだ結果もう直ぐで完成の勢いである。正し妹ズの完成は更に大幅に遅れたがな。

結局大和が来るのは今回では無くもうしばらく先である。

 

 

そして、津島皇国水軍の主に摂津対策で頑張っていた面々の胃を轟沈させる観艦式が開催される。

 





次回は観艦式です。

大本営津島皇国に行く

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