憑依でチート特典付の大日本帝国だけど・・・。 作:konndou
連続投稿後編です。
ご注意下さい。
英雄。
そう、それがこんな場合だと必要に成る。
現に英雄作ったら扶桑の統治はかなり楽だった。
が、英雄なんか成ろうと思って成れる物では無いが、成るものでもない。
簡単な事である。それで英雄事、解放者『辻』がどんな目にあったか、それは自分達が良く分かっている。だって「頑張れ解放者(笑)」、「英雄(笑)」と言いながら仕事押し付けたのは自分達大本営なのだから。間違いなく昇進物ではあろう。しかし、その結果地獄を見る事に成る。
幾らエルフ、獣人のかわいこちゃんにチヤホヤされますよと言っても辻を見ているせいでゴメン被りたい。
しかしだ、ソコの『キャロライナ・リーパーガス爆弾』で死にかけている東条は論外。こんなのが英雄とか帝国の沽券に係る。
そしてこの場に居る人間だと消去法で牛島か近衛のどちらかとなる。「助けてやよ様」とも思ったが、いつの間にか『おなか空いたので艦隊に帰ります』と置手紙をして居なくなってるし…
……
あっ、居たわ。
うん、艦隊に居る近藤が。ウン問題ない、現にこの戦い止めた『キャロライナ・リーパーガス爆弾』の攻撃隊を出撃させたのは近藤だしな。少々ゴリ押しだが問題無い、ウン。エルフと獣人の戦いを終結させ、犠牲を最小限に抑えて(決定)統治する(決定)。ウン、英雄だな。ならば思い立ったが吉日。
三川「どうしたんですか、いきなり緊急で。何か問題でも?」
牛島「問題だ問題、大問題だ」
近衛「さて、前置きは良い。英雄が必要に成りそうな事態に、いや確実に必要に成るだろう」
三川「……やりませんよ? 絶対に。いくら前回出て来たからと言って御免ですよ。辻の件を知ってるんですから、コレが終わったら鳥海たんとクルージング行くんだ」
牛島「落ち着け」
近衛「安心しなさい、まだ居るでしょう? もう一人、長門に居る奴が」
三川「……うわっ、えげつねー」
牛島「HAHAHA、えげつなくて結構。辻みたいな目に合いたくないからな。ってな訳でお前も協力しろ、やりたくないだろ、英雄?」
近衛「やりたくないなら協力しろ。そして了解なら大本営に連絡入れといてくれ、英雄殿が凱旋するから盛大に歓迎よろしくと。おk?」
三川「了解いたしました全権殿。この三川、全身全霊を持ってこの任務成し遂げます」
牛島「おk。んじゃ今からエルフと獣人の移住の準備してできるだけ早く戻るから収容の準備と応援たのむわ。……近藤に悟られるなよ?」
近衛「近藤には誤魔化しといてくれいい感じに」
三川「サー」
その後、無事に? 収用を完了し、三日後にこの地を出発する事に成る。
色々な問題も一緒に引き連れて……帰港は横須賀。
今大本営では盛大な準備を急ピッチで進めている。
近藤(横須賀今日祭だっけ?)