とある烈火の八俣火竜   作:ぎんぎらぎん

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暇を持て余したので、3日連続投稿です。


其之十:決戦、決着

「うおらあああああ!!!」

 

凄まじい速度で美琴に接近していた烈火は、それを助走に大きく跳ねた。

右手の指の間には、複数の火薬玉が挟まれている。

跳躍の頂点に到達すると同時、美琴へと放たれる火薬玉。

見事炸裂したその爆風は、しかし一片たりとも美琴に到達してはいない。

 

「甘いってのよ!」

 

電磁波によるシールドが、火薬玉全てを大きく離れた位置で爆発させていた。

美琴の前髪で電気が弾けた。

重力に従い落下してくる烈火に、電撃の槍が放たれる。

 

「ぐぎっ……」

 

身動きの取れない烈火の体を電撃が貫いた。

着地に失敗し膝をついた烈火へと続けざまに放たれる電撃。しかしこれは、飛びすさって回避する。

 

「まだまだ!」

 

美琴の攻撃は止まない。

次々と飛んでくる電撃を、烈火は転がって凌ぐだけで精一杯となった。

だが、烈火とてただやられ続けはしない。

転がりつつも懐に手を伸ばし、次の玉を投擲する。

先ほどと同じように自らに届く遥か手前でそれを爆破する美琴。しかし、次の瞬間美琴の視界を覆ったのは爆炎ではなく濃厚な白煙だった。

 

「煙幕!?こっすい真似してんじゃないっつの!」

 

視界を奪われながらも、美琴に動揺はない。

体を回転させ、背後に向かって蹴りを放つと、示し合わせたかのようにそこに現れた烈火の腹にソバットが決まった。

烈火を退けた美琴は、続けて上空に電撃を放つ。黒焦げになった網の破片が、パラパラと舞い落ちてきた。

腹に走る痛みに悶絶しながら、烈火は苦々しげに呟いた。

 

「俺だけじゃなく投網まで読んでやがるとは……どーなってんだ」

 

「悪いけど、私は常に電磁波でレーダー張ってんのよ。目くらましも奇襲攻撃も、無駄ってわけ!」

 

誇らしげに答えながらも、美琴は口を尖らせた。

 

「それより、なーんで能力使わないのよ?私にこんな小細工が通じると思ったら大間違いよ?」

 

「ちょっとした小手調べ兼ウォーミングアップってやつだ!なんせしばらくよえーのばっか相手してたからよ。体がナマってしゃーねーや」

 

烈火は右腕を大きく回し、

 

「こっから本気だ。覚悟しやがれ!」

 

凶暴な笑みを浮かべると、空に指を走らせた。

 

「竜之炎弐式!砕羽!!」

 

烈火の右腕から炎が吹き出す。生み出された炎は徐々に収束し、刃を形作った。

 

「あれが、花菱の……」

 

遠くで二人の決闘を見届けていた上条は、初めて目にする烈火の能力に息を呑んだ。

高位能力者ですら能力を使わずに倒していた烈火が、初めてその能力を発動させた御坂美琴。

彼女の高い実力を改めて認識すると共に、烈火が見せた本気への高揚も生まれる。

 

烈火が生み出した炎の刃に対抗するかのように、美琴もその手に砂鉄を集め剣とする。

その完成と同時に、二人は駆け出した。

双方の刃が交わった直後、美琴はあまりの衝撃に数歩後ずさった。

対する烈火は、勢いをそのままに連続で斬り込む。

美琴は砂鉄剣でそれを受けるのに手一杯となってしまう。

 

(くっ……接近戦じゃ分が悪い!)

 

そう悟った美琴は、前髪から電撃を飛ばす。

ノーモーションから放たれた攻撃は、さすがの烈火も回避できずまともに喰らってしまうこととなった。

烈火は崩れ落ち、地面に片膝をついてしまう。

好機と捉えた美琴は、追撃を喰らわせようと畳みかけるように膝蹴りを加える。

しかし、烈火はそれを右手で受け止め、美琴を大きく弾き飛ばした。

 

「きゃっ……」

 

よろめきながらもなんとか体勢を立て直し、美琴は烈火を睨んだ。

 

(私の電撃まともに喰らってあれだけ動けるってどーゆーわけよ!?)

 

最初の一撃も、今のも、多少怯ませることは出来たがそれだけだ。

常人なら一撃喰らっただけでも失神は免れないというのに。

 

(それに、なんつー身体能力……)

 

最初の大跳躍も、美琴の膝蹴りをあっさり受け止め弾き飛ばした腕力も、先日出会った小金井という少年に匹敵するか、それ以上だ。

能力だけではない。烈火自身に洗練された強さがある。

それは決して、街中の喧嘩で得られるようなものではないと感じられた。

とはいえ。

 

(負ける気はないけどねっ!!)

 

それがどうしたという話だ。

超能力者同士の対決。そこに身体能力が入り込む余地などあってたまるか。

力を磨き上げてきたのは、自分だって同じだ。

LEVEL1から這い上がるほどの努力。それが、美琴の強さの根源だ。

 

砂鉄剣を振り上げる。

すると、それは剣の形を失ってまるで蛇のようにうねり始めた。

砂鉄の粒を磁力で束ねた武器故に、それは変幻自在となる。

振り下ろされる砂鉄剣は、自由自在に動き回りながら烈火に迫る。曲線的な軌道を描くそれを、刃で受け止めるのは至難の業だ。

だが、烈火も一芸だけの能力者ではない。

 

「参式!焔群っ!」

 

烈火の右腕に、細長い炎の帯が巻きついた。

右手を翳すと、鞭のごとくしなりながら砂鉄剣に接触し、絡め取る。

完全な膠着状態が生まれた。

 

「力比べといくか?」

 

不敵に笑いながら、烈火は腕を引いた。

足を取られ、引きずり込まれそうになりながらも、美琴も反撃を諦めていない。

 

「お断りよ!」

 

瞬間、砂鉄剣が分断される。

束縛の対象を失った炎の鞭は空を掴み、解き放たれた砂鉄は個々が自由に飛び回る。

美琴が空を薙いだと同時、砂鉄の塊は手裏剣のように烈火へと飛来した。

 

「こんのっ、崩!!」

 

火玉の群れがそれを迎え撃つ。

全弾が砂鉄に命中し、相殺される。

粉々になった砂鉄が宙を舞うのを見ながら、しかし美琴は笑みを絶やしはしない。

 

「もらった!!」

 

直後、散り散りとなった砂鉄は再び一つとなって烈火を襲う。

予想外の一撃に、烈火は回避を選択するも間に合わない。

砂鉄の刃が、烈火の左足を斬り裂いた。

 

「いっでぇーーーー!!!」

 

左足に走る激痛にのたうち回る烈火。

その姿を見た美琴は、ハッと我にかえった。

 

「ちょ、ちょっと大丈夫!?ご、ごめんやりすぎた!!」

 

ついつい熱くなってしまったが、怪我までさせるつもりはなかった。

とにかく止血しなければと駆け寄ろうとした瞬間、

 

「まだ、終わっちゃいねえ……!」

 

立ち上がった烈火の一睨みが、その足を縫い止めた。

その気迫に怯みながらも、美琴は烈火を制止しようと試みる。

 

「馬鹿言ってんじゃないわよ!そんな怪我して、まだやるつもり!?」

 

「ビリビリの言うとおりだ!怪我させられてムカついてんのかも知れねーけど、落ち着け花菱!!」

 

横合いから上条も烈火を呼び止める。

しかし……

 

「ごちゃごちゃるっせえ!!」

 

しかし烈火は闘いを止めようとはしなかった。

 

「どーしたよ?怪我させちまってビビったのか?てめーの本気はそんなもんかよ!!?」

 

美琴を促しながら、構えをとって戦闘準備を整える。

だが、左足から流れる夥しい量の血液が、美琴の戦闘意欲を削いでいく。

 

「そんな……でもアンタ……」

 

「良いからとっとと掛かってきやがれ!てめーの覚悟見せろや固羅!!!」

 

あくまで頑なな烈火の態度に、美琴は説得を諦める。

向こうがその気なら仕方ない。意識を奪い、無理矢理病院に担ぎ込むしかない。

 

「後悔すんじゃないわよ……!」

 

「てめーがな!!」

 

放たれた電撃は、先ほどのものより大幅に出力を上げた、まさに殺人級の一撃。

このぐらいの威力がなければ、烈火を失神させるには至らないとの判断からだ。

烈火の体が電光の中に消えていく。

 

(これなら……!)

 

しかし。

光が消え、烈火の姿が現れる。

直撃を喰らったはずなのに、彼は立っていた。

 

(外した?いや、違う!!)

 

烈火を覆うようにして、半透明の紅い膜のようなものが張られている。

あれが電撃を防いだのだ、と美琴は推測した。

いわば、炎の結界というわけだ。

 

「竜之炎伍式──円」

 

やはり、烈火は無事だった。

とはいえ、あの足ならば先ほどまでのようなフットワークは不可能のはず。

ならば美琴がすべきは、遠距離から攻撃を加え続けることだけだ。

 

最大出力の電撃が、円の結界を襲った。

幾重にも電気を束ねたその一撃は、それでも結界を貫くことはできない。

そこまでは美琴も予想していた。

如何にあの結界が強固であろうと、限界はあるはず。

ならば、そこに達するまで攻撃の手は緩めない。

 

『結界王』円の炎は、断続的に電撃を浴びせられながらも悲鳴を上げることはない。

しかし、中にいる烈火は違った。

炎の壁による密閉空間は、徐々に内部の酸素を奪っていく。

このままではジリ貧であると悟った烈火は、攻撃の隙間を縫うようにして結界を解除。その場から離脱する。

 

美琴に好機が訪れた。

無防備になった烈火に、今度こそ直撃する雷の槍。

今度こそ。

美琴の目論見通り、烈火は前のめりに倒れていく。

勝利を確信した美琴の意識が戦闘から離れる。

烈火は、その隙を見逃さなかった。

 

ずんっ。

 

右足を踏み出して、烈火は文字通り踏みとどまった。

 

「陸式、塁!!」

 

烈火の体が炎に包まれた。次の瞬間、そこから別れるようにして、“もう一人”の烈火が出現する。

 

「分身!?そんなことも出来んのっ!?」

 

「崩っ!!」

 

驚愕し、怯んだ美琴に放たれる無数の火玉。

しかしそれは、彼女自身を狙ったものではない。

 

「なっ!?」

 

火玉が炸裂したのは、美琴の周辺の地面。

巻き上げられた砂埃が、再度美琴の視界を奪った。

予想外の攻撃に驚きながらも、美琴は次の一手を予測する。

 

(さっきの分身……それに煙幕。これは……!)

 

直後、砂埃を突っ切って烈火が飛びかかってくる。

美琴は冷静にカウンターの電撃を放った。

電撃を浴びた烈火は、姿を崩して霧散する。

美琴の予想通りだ。

おそらくは、囮作戦。先に分身を突っ込ませ、油断したところに死角から攻撃を加えてくるつもりだろう。

美琴が張っているレーダーの存在も忘れて。

 

(きたっ!!)

 

レーダーが異物を捉える。

場所は美琴の真上。

美琴は迎撃せんと頭上を見上げ、手を翳し、

 

「えっ……?」

 

そして、困惑した。

美琴の上に、人影などなかった。

降ってくるのは、血まみれの運動靴。さっきまで、烈火が履いていたのと同じものだ。

靴が地面で跳ねた瞬間、美琴は全てを理解した。

風が吹き、砂埃が晴れる。

明瞭になった視界が捉えたのは、単眼のバケモノを従える烈火の姿。

 

(忘れてたのは、私の方だった……!)

 

美琴は忘れていた。自らが、烈火に与えた足へのダメージを。

あれほどの怪我を負った状態で、素早く動き回れるはずがなかったのだ。

一連の動きは、美琴の気を引くためのフェイクにすぎない。

全ては、烈火の持つ最大火力を発動するための布石。

巨大な炎のバケモノは、紅く煌めく珠を大口から放たんと牙を剥く。

 

「降参するなら今のうちだぜ」

 

烈火の声が美琴の心を揺さぶった。

おそらく、あれが常盤台のプールを破壊した一撃の正体だろう。

自分の最高の一撃をもってしても及ばないであろう破壊力。

手が震える。いっそ、烈火の言葉に乗ってしまおうかという考えが頭をよぎる。

そんな弱気なイメージを、美琴はコインを構えて無理矢理振り払った。

 

「するわけ、ないでしょ?」

 

降参など、出来るはずはない。

さっきの烈火の気持ちが今わかった。

LEVEL5としての、第三位としての、矜持。

それが、美琴を奮い立たせる。

 

美琴の言葉に、烈火は笑みを見せた。

 

「そーゆーの、キライじゃないぜ」

 

同時に放たれる二人の攻撃。

決着は一瞬。

烈火の炎が、美琴の超電磁砲を呑み込んだ。

 

襲い来るであろう衝撃に少しでも耐えんとして、美琴は固く目を閉じた。

ところが、いくら待てども体が衝撃に襲われることも、熱さに呑み込まれることもない。

恐る恐る、目を開く。

 

そこには、一人の男が立っていた。

背中越しにわかるほど怒気をたぎらせ、全てを打ち消すその右手を翳しながら。

 

上条当麻が立っていた。

 

「何を……やってんだよオマエ等は」

 

声色に怒りを滲ませ、上条は紡ぐ。

 

「LEVEL5だかなんだか知らねえが、それがなんだってんだよ!」

 

その矛先は、背後にいる美琴であり、砂埃の先に立つであろう花菱烈火である。

 

「そんな大怪我して……挙げ句命を奪いかねねえような攻撃を撃ち合って。『強さ』なんて不確かなもんが、テメーらにはホントにそこまで重要なのか!?」

 

少年は力を持たない。

持たざるが故に、強者の気持ちは理解できない。

それでも。

 

「履き違えてんじゃねえ!お前等が手に入れた『強さ』は、『手段』であって『目的』じゃねえだろ!御坂も、花菱も、一番大事なモノはもっと別にあるんじゃねえのか!?」

 

美琴とも、烈火とも、そこまで深い付き合いがあるわけではない。

それでも、彼は確信していた。二人とも、性根は優しい人間であると。

だから彼は拳を握る。

 

「いいぜ、テメーらが『強さ』なんてもんにかまけて、そんな危険な真似するっていうなら」

 

何者よりも弱く、何者よりも強い右の拳を。

 

「俺がその幻想をぶち殺……す?」

 

少年の意志は、最後の最後でふにゃりと曲がってしまった。

砂埃の晴れた先に、地面に額を擦り付けている男の姿があったからだ。

 

「すまん!!!」

 

土下座のまま烈火が言い放った謝罪の言葉に、上条と美琴は困惑して顔を見合わせる。

 

「あ、あのー、花菱さん?一体何をしていらっしゃるんでせうか?」

 

「俺としたことが……熱くなって女の子に虚空なんて使っちまった……!」

 

わなわな震える烈火は、急に上体を起こしたかと思うと、懐から短刀を取り出して鞘から抜いた。

 

「かくなる上は……切腹ぢゃあー!!」

 

「ちょ、馬鹿やめろ!御坂、お前も手伝え!」

 

「落ち着きなさいって!こらアンタ!」

 

「ええい放せ!放してくれい!!」

 

二人で烈火を羽交い締めにしようとするも、暴れまくる烈火を押さえつけるのは並大抵のことではない。

結局、烈火が冷静さを取り戻すまで10分近くかかってしまった。

 

 

「あの、えっと……ごめんなさい!」

 

烈火に向かって、美琴はぺこりと頭を下げた。

破れたズボンの切れ端で左足を縛っていた烈火は、きょとんとして美琴の方を見ている。

 

「ごめん、私、そんな怪我までさせちゃって……自分でやっといて何言ってんだって思うかも知れないけど、本当に申し訳なく思ってるの。だから……!」

 

美琴の頭に、優しく誰かが手を置いた。

見上げると、明るく笑う烈火の姿があった。

 

「気にすんな!男のケガはクンショーぢゃ。それに、俺だって虚空なんて使っちまったしな」

 

「で、でも……」

 

それでも、美琴は結局無傷のままだ。

それなのに烈火も罪を被るなんて、納得できない。

反論しようとした美琴を、烈火は手で制した。

 

「あの喧嘩は、俺もお前も納得尽くで始めたんだ。ケガしても自己責任だ。それによ」

 

烈火は、右の拳を美琴に突き出す。

 

「楽しかったぜ。またやろうや!」

 

美琴は一瞬呆気にとられるものの、すぐに笑って、烈火の拳に自分の拳をぶつけた。

 

「次は負けないんだから!」

 

『友情』とは少し違う。

本気でぶつかり合った好敵手にのみ生まれる奇妙な『結束』。この二人の間にも、それが生まれた。

 

二人の和解を見届けて、上条は嬉しそうに頷いてみせる。

 

「うんうん。二人が仲良くしてくれれば、上条さんも嬉しいですよー」

 

一時はどうなることかと思ったが、なんのわだかまりも残すことなく烈火と美琴は打ち解けた。

これに喜ばずしてなんとする、と上条は思った。

そして、ある可能性に思い至る。

 

「ん?待てよ……ビリビリが花菱と再戦を約束した。それってつまり、もう俺は絡まれずに済むということでは!?」

 

烈火という新たな標的を美琴が見つけたのであれば、古い獲物である自分はもう用済みというわけだ。

これから悩みの種が一つ減る、と喜ぶ上条。

 

「んな訳ないでしょ。アンタは別腹」

 

しかし、そんな幻想は儚くもぶち壊されてしまった。

美琴がポンと手を叩く。

 

「そうだ!せっかく体暖まってるし、アンタもいることだし、これからもう一戦いっとこうかしら」

 

血の気が引いていくのを上条は感じた。

完全に墓穴を掘ってしまったようだ。

 

「ま、ま、待てビリビリ落ち着け。な、なあ花菱、それはちょっとおかしくないか?」

 

烈火に助力を求めてみるも、

 

「いいぢゃん。つき合ってやれよ」

 

返ってくるのは素っ気ない返事。

上条を守ってくれる者など誰もいなかった。

上条はプルプル震えたかと思うと、一目散に逃げだした。

 

「あっ、こら待て逃げんな!!」

 

パチパチと電気を弾かせながら追いかけてくる美琴。

どこまでもトラブルに愛された自分を哀れんで、上条は夏の夕暮れに向かってこう叫んだ。

 

「不幸だぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」




ようやくプロローグ的な物が終わり、次回から新章突入(予定)です。
一章辺り15話前後で収めていきたいところですが、果たしてどうなるか。

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