転生して主人公の姉になりました。SAO編   作:フリーメア

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 『ALO編』最終話となります。


妖精の踊り

 授業終了のチャイムが鳴る。この後は昼食の時間だ。ずっと座っていたので、固まった体を伸ばす。周囲に目を向けると、弁当を出して集まる者と教室を出て食堂に行く者の二つに分かれた。かくいう自分も、食堂にこれから行くわけだが。

 

「明日加ー、食堂行こうぜー」

 

「今日はこいつ無理だろ」

 

「そういうこと。んじゃ」

 

 声のする方に顔を向ければ、明日加が二人のクラスメートとそんな会話をしていた。手をあげ、にこやかに笑って教室を出ていく。教室のあちこちから「羨ましい」だの「俺も彼女作りたかった…!」だの「どちくしょうがぁぁぁあ!!」だの、男子から嫉妬の叫び声が響き渡った。つい、微笑んでしまう。それを聞いて、この学校は平和だなと思ったからだ。中学では嫉妬心から二人に危害がいっていた。それに比べれば可愛いものだ。

 

「和葉ー、向かいに来たわよー」

 

 そんなことを思っていたら名前を呼ばれる。そちらを向けば、一人の女子が手を腰に当て立っていた。手をあげて応え、鞄から弁当を取り出して立ち上がる。

 

「お待たせしました。里香」

 

「別に良いわよ」

 

 行くわよ、と言い二人で食堂に向かう。

 さて、あれから今までの出来事を説明していくとしよう。まずは、やはり和葉が目覚めてからの話からだろう。

 

「珪子はもう食堂ですか?」

 

「えぇ、そうよ。今日はあの子の方が授業終わるの早かったみたいだから。ちなみに黒猫団…だっけ、あの子たちは今日は別だって」

 

「おや、そうですか」

 

 和葉が病院で目覚めた次の日、つまりは和葉と浩一郎が付き合い出した次の日からは大変だった。なにせずっと寝たきりであり、監禁されていたのだ。脳や体に異常がないかの検査をすることになった。幸い、他の目覚めた三百人と同様に異常は見つからなかったが。

 

「あ、お二人ともー、こっちでーす!」

 

「そんなに声張らなくても聞こえるわよ」

 

「やぁ珪子、いつもありがとうございます」

 

「いえいえ、好きでやってることなので」

 

 それからは毎日がリハビリ+筋トレ。どちらも基本的に浩一郎がいてくれたので苦ではなかったが、今思うとやはり筋トレはおかしくないだろうか。両親いわく無理ない範囲でメニューを組んだらしいが、慣れるまでは泥に沈むように寝ていた。因みに佳奈と明日加もやったらしい。まぁおかげで、早い段階で松葉杖がいらなくなったので良しとしよう。それでも無理な運動は禁止されているが。

 

「あ、中庭にいるの佳奈さんと明日加さんじゃないですか?」

 

「今日は二人で邪魔無く食べる日ですから」

 

「なるほど」

 

「週三日って決めてるみたいだけど、それが多いんだか少ないんだか」

 

 さて、次はこの学校について。ここは国が設立した中学・高校に通っていた学生生還者用の学校である。オレンジプレイヤーはカウンセリングをするために一年以上の経過観察が義務付けられているが、自衛のためにオレンジとなった者も少なくない。更に恐喝や盗みなどの犯罪行為はデータに残らないため、プレイヤーネームが知られていなければ問題が起きることは少ないといえる。まぁ、一部の者(主に和葉達のことだ)は顔が知られているため即バレしたのだが。

 

「あいつらっ…!ここからそこは丸見えだっつうの…!」

 

「どうし…あぁ」

 

「お互い食べさせ合ってますね…」

 

 今和葉と一緒に食事を取っているのはリズベット─篠崎里香─とシリカ─綾野珪子─だ。二人の年齢は里香が一つ上、珪子は二つ下。この学校に入学する前に会いたかったので連絡先を突き止め、悪いとは思ったが病室までお見舞いに来てもらった。そこでリアルの名前を紹介し合い、ついで須郷のしでかした事件も話した。二人とも表情を怒りに染めたが、それについては問題ないことを伝えると疑問に思いながらも追求しないでくれた。二人曰く、和葉なら何をしても驚かない自信があるそう。佳奈が思わず「なんだそれ」と呟いていた。

 

「そういえば二人とも。今日のオフ会、もちろん行きますよね?」

 

「「あったりまえよ!/当然です」」

 

 次は須郷について。両親から聞くに、奴は捕まった後もとにかく醜く抗い、黙秘に次ぐ黙秘、否定に次ぐ否定、挙句の果てには晶彦に全ての罪を擦り付けようとしたらしい(それを聞いた和葉達はつい殺気を放ってしまった)。しかし、重要参考人として奴の部下が連れてこられるとあっさり白状したとのこと。まぁ、それは形だけのものらしく今度は精神鑑定を申請中らしいが、無駄だろうなと思う。証拠の全てを峰高が集めていたのだから、奴の有罪は免れないだろう。二度と、奴と出会うことは無い。

 一つ、奴が行っていた非人道的行為は世間一般には知らされていない。よって、浩一郎と明日加の父親である彰三が何か責任を取るということは無い。

 

「珪子は直葉ちゃんと仲良いもんね」

 

「はい!リアルで会ってALO内でも会っていたら意気投合しちゃいました」

 

「妹と仲良くしてくれてなによりです。あの子、どうも女子の友人が少ないようで」

 

 さて、最後に晶彦について。彼はALO内で目覚め、和葉の側にいたはずなのに出てこなかったわけだが、危なくなったら出てくるつもりだったらしい。これは浩一郎がログアウトした後に翠が直接聞いた話だ。ユイを保護したのも、佳奈達の手助けをしたのも、当たり前だが晶彦だ。あの時、翠が使っていたアカウントは晶彦が託したものである。それでも何故出てこなかったと問い詰めれば「先輩達が来た時点で私の出る幕があるわけないでしょう」と言われたらしい。

 

「あぁでも、分からなくはないです。女子って直葉ちゃんみたいに素直な人を嫌いますし」

 

「それは陰険な女子の場合でしょ?あたしは好きだけどね、あの子の素直なところ」

 

「姉として嬉しい限りです」

 

 因みにいうと、晶彦と翠は近所が一緒である。その縁から和葉達はSAOの製作に関わることになった、ということだ。

 そして彼はその空間から出る際、あるものを翠達に託した。それをどうするかは任せると言われたらしい。それは─

 

 

 

 ダイシ―・カフェの店前、そこに和葉、佳奈、直葉、明日加、浩一郎の五人はいた。扉には『本日貸し切り』と書かれたプレートがかかっている。

 

「へ~、ここがエギルさんのお店かぁ」

 

「そっか、スグはアンドリューとリアルで会うの初めてか」

 

「リアルでも大きいからね。けっこう驚くかも」

 

「佳奈から聞きましたが、明日加がかなり驚いていたとか」

 

「あれは無理ないって」

 

 そんなことを話しながら扉を開けた─瞬間に中から歓声や拍手、指笛が響いてきた。突然のことで和葉は固まったが、他の四人はクスクスと笑っている。思わず時間を確認するが、遅刻はしていない。

 

「なに固まってるのよ。ほらほら、主役はこっちに早く来なさい」

 

 里香に手を引っ張られて、和葉は店の奥にある小さなステージの上に連れてこられた。そして手に飲み物の入ったグラスを持たせられる。周囲を見れば、所せましと人がいて場は盛り上がっていた。

 

「じゃあ、行くわよ。せーのっ!」

 

『『『『(キリハ/姉さん/和葉/和ねぇ)SAO攻略おめでとう!!』』』』

 

 全員の唱和とクラッカーが店内に響き渡ったのを、和葉はポカンと見ていた。

 今日のオフ会は《SAO攻略記念パーティ》と聞いていたのだが、どうやら和葉の知らぬところで話が進んでいたらしい。反応をみるに、和葉以外は全員知っていたようだ。だがまぁ、悪い気はしないし、むしろこうやって祝福してくれるのは嬉しい。スピーチをやらされるのと、浩一郎との関係を冷やかされるのは勘弁してほしかったが。

 店内の者達とお互いに改めて自己紹介をしあう。その中にはシンカー(本名、新島康太)もいた。彼はユリエール(本名、佐々木由里)と入籍したそうだ。今は《新生MMOトゥデイ》のサイトを運営している。だが現状、MMOはある事情で混沌と化しているので色々と大変なのだそうだ。まぁその事情は、晶彦が翠達に託したものが原因なのだが。

 晶彦から託されたものは《世界の種子(ザ・シード)》。フルダイブ・システムによるVR環境を動かすためのプログラム・パッケージだった。難しい説明は無しだ、要は環境を整えておけば誰でも簡単に『VR世界(新しい世界)』を作れるパッケージなのだ。それを誰でも簡単にアップロード、使用できるように全世界のサーバに開放しておいた。

 今までカーディナルシステムの権利は《アーガス》から、彰三が経営している《レクト》へ移譲されていた。しかし彰三はプログラムの権利を破棄、その権利は何人かのALOプレーヤーが新たに立ち上げた会社へと移行された。彰三は「私にはVR世界を活かすことができない。ならば、活かせる者に託した方が良いだろう」と言っていた。結果、彼らによってALOは生まれ変わった。飛翔制限は無くなり、そして驚くものが今夜、実装される─

 

 

 

 ALO内、漆黒の夜空をリーファが高速で飛んでいた。四枚の翅で大気を切り、どこまでも加速し、どこまでも遠くへ。

 以前までは限られた時間で飛ばなければならなかったため、効率の良い飛び方をしなければならなかった。しかしそれはもう過去の話、今はもうリーファを縛るシステムの枷は無い。

 彼女は集合時間の一時間前にログインし、最近滞在しているケットシー領首都《フリーリア》から飛び出した。かれこれ二十分は飛んでいる。しかし翅の輝きが失われる気配は無い。先週開かれた《アルヴヘイム横断レース》でキリトとのデッドヒートは楽しかった。が、やはり自分は何も考えずに飛んでいた方が楽しい。

 体感的に今までの最高速度を出したと思った瞬間、急上昇に転じた。雲を突き抜け、巨大な満月まで飛んでいく。満月に手を伸ばし、あそこまで飛んでいけるかもしれないと思った。だが、突如として翅は輝きを失った。飛翔限界高度に到達したのだ。以前よりは高くなったとはいえ、それでもやはり限界高度はある。翅の輝きを失ったリーファは翅を再展開することなく、目を閉じてそのまま落ちていく。しかし、その顔には笑みを浮かべていた。今はまだ届かないが、そのうち届くようになるだろう。《ザ・シード》で作られたVR世界は互いにコンバートできる仕組みが出来つつある。その延長でVRMMO連結体(ネクサス)の参加を募集中だ。手始めにALOは月面を舞台にしたVR世界と相互接続をする予定だそうだ。そうすれば、あの月まで飛んでいくことが可能になる。やがては他の世界もそれぞれが一つの惑星として設定され、星間旅行も出来るようになる。

 どこまでも飛んでいける、どこまでも行けるようになる─けれど、行けない場所もある。寂しさを感じてる理由はわかっている。今日の打ち上げが原因だ。あそこにいた人達は良い人達だ、それはわかっている。実際にSAO(あの世界)を経験していない自分を快く仲間に入れてくれた。しかし、同時に感じてもいたのだ。あの人達は、あの人達にしかみえない絆で繋がれている。《浮遊城アインクラッド》で共に戦い、笑い、泣き、生き残った、その記憶が彼らを繋いでいる。そこにリーファ(直葉)は入れない。自分にはその城の記憶がないから。

 伸ばしていた手を縮めて、体を丸めて落下を続ける。雲海はもうすぐ、集合場所は世界樹の上にある《イグドラル・シティ》だ。そろそろ滑空を始めなければならない。しかし、心の寂しさのせいで翅を広げることが出来ない。冷たい風が頬を撫でる、胸の中の温もりを奪っていく、このまま深く、深く落ちていく─

 

「─?」

 

 突然、手を引っ張られて落下が止まる。一体誰が、と思い上を向くと、そこにいたのはレコンだった。

 

「見つけたと思ったら落ちててびっくりしたよ」

 

「それはごめん。それよりなんであんたがここに?」

 

 リーファは翅を広げ、ホバリングしながら問うた。レコンは掴んでいた手を放し、答える。

 

「もうすぐ集合時間だから向かいに来たんだよ」

 

 何故かキリハ達は、ログインした自分にリーファを向かいに行くことを頼んできたのだ。確かに向かいに行きたかったのは本音だが、何故みんな自分に行かせようとしたのか、内心首をかしげる。そんなことは知らないリーファは突然、口を開く。

 

「レコン、踊ろうよ」

 

「へっ?」

 

 レコンの表情にクスっと笑うリーファは彼の腕を掴み、雲海の上を滑るように移動する。

 

「最近開発した動きなんだけどね、ホバリングしたまま横移動するんだ」

 

 リーファの動きについて行こうと真剣な表情になるが、バランスを崩しそうになった。そんなレコンに笑みを浮かべ、リーファはアドバイスを送る。それを何回か繰り返し数分、なんとかついていけるようにはなってきた。するとリーファは胸ポケットから小さな瓶を取り出す。蓋を開け空中に浮かせれば、中から銀色の光の粒とどこからともなく弦楽の重奏が聞こえてきた。ハイレベルのプーカが自分の演奏を瓶に詰めて売っているアイテムだ。

 音楽に合わせてリーファはステップを踏み始め、両手を繋いでいるレコンがそれに合わせる。大きく、時には小さくステップを踏んで夜空を舞う。レコンが慣れてきたと判断したら動きにアドリブを入れていった。青い月光に照らされ、二人は雲海を滑り、緩やかな動きを徐々に速くしていく。二人の翅が散らす碧の光が重なり、ぶつかって消えていった。

 踊りながらリーファは、不意に口を開いた。最近、胸が苦しいと。大丈夫かとレコンが聞いてきたが、病気ではないことを伝える。原因は、はっきりしているのだ。

 

「─多分、私は浩にぃが好きだったんだと思う。家族としてじゃなくて、一人の異性として」

 

 そうでなければ、キリハとコウの二人が付き合うと聞いて、胸が痛くなることは無かっただろう。もちろん、二人を祝福する気持ちは誰よりも大きい自信はある。しかし、確かに感じたのだ。自分の胸に走る小さな痛みを。最初は理由が分からなかった。でも、何度も二人を見るたびに痛みが走れば、流石にわかる。自分は、浩一郎が好きだったのだと。

 それを黙って聞いていたレコンは、ただ一言だけ口にした。知っていた、と。

 

「桐ケ谷さんが浩一郎さんのことが好きなのは、なんとなく分かってたよ」

 

 なにせ、ずっと彼女のことを見てきたのだ。彼女の視線が常にコウにいっていたのくらい分かる。自分の恋は叶わないと思ったが、それでも構わなかった。なぜなら自分は、彼女の隣にいられればそれで良いのだから。

 リーファは目を見開いたが、すぐに納得できた。レコン(慎一)はいつも自分のことを見てくれている。知っていても不思議ではない。

 

「慎一君」

 

「ん?」

 

「聞いてくれてありがとう。これからもよろしく!」

 

 満面の笑みを浮かべてリーファはそう言った。レコンはその笑み見て赤面する。意味が分からず首を傾げていると

 

「おーい、二人とも。そろそろ時間…なにしてんだ?」

 

 その声が聞こえた瞬間、二人は慌てて手を離した。声が聞こえた方を向くと、キリトは呆れたような顔を、アスカは苦笑している。

 

「お、お二人はどうしてここに?」

 

「リーちゃんを迎えに行かせたレコン君も戻って来ないから迎えに来たんだよ」

 

 邪魔しちゃったみたいだけど、とアスカは言った。それを二人して慌てて否定する。まぁいいや、とキリトが呟いて二人に手を伸ばす。

 

「もうそろ時間がやべぇ。さっさと行くぞ」

 

 キリトはリーファの、アスカはレコンの手をそれぞれ掴んで急発進する。リーファは慣れているが、レコンは慣れていないので悲鳴をあげた。

 向かう先は《イグドラル・シティ》、その中央にある塔だ。遠くからは明かりの集合体にしか見えなかった光が、建物から漏れ出るものや、街灯だと認識したその時、アルブヘイム内で零時を知らせる鐘が鳴り響いた。その音を聞いたキリトとアスカは急ブレーキをかける。

 

「間に合わなかったか」

 

「二人とも、月を見ててごらん」

 

 アスカに言われた通り、月を見るがなんら変化があるようには見えない─いや、よくよく見れば月の右上の淵が、わずかにかけている。

 

「「えっ?」」

 

 月食かと思ったが、それはアルブヘイムでは起こったことがない。月を侵食するそれは、どんどん面積を増やしていく。円形ではなかった。三角形の楔が食い込んでいくように見える。

 そして不意に、低い唸りが鳴り響く。先程の鐘とは違う、鐘の音。その音が、月を隠しているものから聞こえてきていることが分かった。”それ”がなんなのか、二人には分からない。円錐形の形をしているようだが─。

 突然、”それ”自体が発光した。四方に眩い黄色の光を放つ。その形を見た瞬間、二人は”それ”がなんなのかを察した。

 

「え、まさか…あれ…」

 

「《浮遊城アインクラッド》…?」

 

 口にしながらも信じられなかった。あれは、データが完全に消去されてここにないはずのものなのだ。その疑問を口にすると、決着をつけると二人は言った。

 

「前は四分の三で終わっちまったからな。次こそは完璧にクリアする」

 

「俺達はSAOのデータを消して弱くなっちゃったからね。二人にも協力してもらいたいんだ」

 

 そういってキリトとアスカは、二人に手を差し出す。今度は一緒に戦おうと、ここでも皆で絆を繋げようと、そう二人に言ってくれているのだ。リーファは涙が零れそうになるのを抑え、笑顔でもちろん!と言った。レコンもそれに続き肯定を返す。

 すると、下の方から声が聞こえてくる。

 

「おーい!遅ぇぞ、おめぇら!」

 

 クライン率いる《風林火山》に続き、エギル、リズ、シリカ、《月夜の黒猫団》、アルゴと顔なじみが上昇してきた。更に後ろには領主のサクヤとアリシャが先行してくるシルフ・ケットシー、ユージーンとその部下のサラマンダー。その集団がキリト達を追い越し、我先にと《伝説の城》へ飛翔していく。

 最後に、男女のスプリガンが四人の前に停止した。刀を腰につけ、肩にユイを乗せたキリハは笑みを浮かべていた。

 

「さぁ、二人とも行きましょう」

 

「これからも、よろしくね」

 

 そう言った二人はリーファとレコンの手を取り、城へと飛んでいく。

 ユイはキリトの肩に移り、「ママ、パパ、早くわたし達も行きましょう!」と元気よく言った。キリトとアスカは目を合わせ、頷いた。

 

「「みんな、行こう!!」」

 

 二人は笑みを浮かべ、飛翔していく。今度こそ、完全攻略するために─。




 ここまで見ていただきありがとうございました。これにて『ALO編』は終わりになります。しばらく更新はお休みします。いつまで休むかはわかりませんが、次回の更新まで待っていただければ幸いです。

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