星の在り処   作:KEBIN

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魁・武闘トーナメント(ⅩⅩⅥ)

「ふんっ、やっとその気になったか」

 アヴェンジャーを展開し両腕に得物を構えたヨシュアに、ユリアはバトルセイバーを垂直に翳して槍騎兵(ランツェンレイター)のように突撃する。

 今までひたすら逃げに徹していたヨシュアが、今度はその場に足を止める。腰元を落として迎撃態勢を築くと、真っ向からチャンバラを受けて立つ。単剣と双子の短剣が火花を散らす。

 共にSクラフトを使用しCPが空っぽに近い状態なので、小手先のクラフト抜きの純粋な腕比べになるが先に焦燥感を覚えたのはユリア中尉の方。

(まるで手応えを感じない? 私の剣が受け流されているだと?)

 左右両方をマインゴージュのように利腕以上に器用に扱い、一アクションで四段ヒットさせるランツェンレイターの斬撃全てを捌き切り、攻撃を雲散霧消させる。

 武器同士の撃ち合いをしているのに、その実感は得られず。実体のない幽霊と戯れているように錯覚させる既視感はまさしく釈迦の掌の孫悟空(エステル)そのもの。

 アネラスを叩き台にしたヨシュアのバトルスカウターが正しければ中尉はエステルより上位の階層に位置するが、稽古同様の扱いを受けるにつけて漆黒の牙との棲息域に大きな隔たりがあるのに変わりはない。ユリアも一級の武芸者であるが故に数合剣を交えただけで否応なく苦々しい現実を突き付けられる。

(こいつは何なのだ?)

 撤退を潔しとしない王室親衛隊の信念に反し、後ろに飛び退いて思考する時と距離を稼ぐ。

 これだけの力があれば、七面倒な小細工抜きで、あらゆる我を通せる筈。本当に諜報活動の専門家なのか疑念を抱く。

 ただ、物心ついた幼少時から愚直に剣一筋の己が、邪念の多そうな一回りも年下の小娘に遅れを取るという不条理を承服し難くユリアは歯ぎしりするも、多くの修羅場を潜り抜けてきた歴戦の兵らしく直ぐに気持ちを切り換える。

(つい頭に血が昇って、トリニティクライスでCPを遣い果たしたのは失敗だったか? 希少品故にこんな所で消費したくはなかったのだかな)

 懐から取り出したゼラムミニカプセル(※CPのみを回復させる薬)を噛み砕いて、闘気を補充する。

 正攻法で劣る力量差を弁えた上で王室親衛隊の底力を知らしめる所存だ。

 

(確かに強いけど、私が対処不可能なレベルには程遠いわね)

 何か秘策を抱いて再戦を挑んだユリアだが、先と同じように遇われ剣撃は虚しく空を切る。

 筋力のないヨシュアが相手の攻撃を完璧に往なすには、技量は勿論、先読みの能力が必要不可欠になる。

 目線、殺気、筋肉の予備動作など武闘家であれば色んな情報から敵の動作を読み取れるが、ヨシュアが独自に着眼しているのは『呼吸(リズム)』。血の滲むような訓練であらゆる攻撃の予兆を消し去った中隊長クラスの達人でさえも、生来のバイオリズムを意図的に変更するのは難しく、少女の眼力の前では行動が丸裸にされてしまう。

 ヨシュア以外に実践する者が皆無に等しい先読術なので、あまり克服する意義は無いかもしれないが、そういう意味では魔眼持ちの少女が一番敬遠するのはユリアの大先輩にあたる剣狐。

 奇縁でエステルとの対決を脇から見物したが、あの無拍子ともいうべき理想の呼吸術から繰り出される神技はヨシュアの洞察力を以ってしても全く予測不能。かの老兵と対峙したら先読みを放棄し反射神経のみで後手で対応するしか術がない。

(あの領域に足を踏み入れるのにどれほどの修練に明け暮れたのか、素直に敬うべきでしょうね)

 武術というのはある意味不公平の産物で、フィリップのように数十年の膨大な時を費やしようやく扉を開いた遅咲きの求道者もいれば、漆黒の牙のような遊び半分で深遠の一端を垣間見える麒麟児もいる。

 才能の有無に関わらず、諦めずに山を登り続ければ何時かは頂きに辿り着ける可能性があるという意味では公平かもしれないが、現職隊長はヨシュアが恐れる(ことわり)の担い手の域には達しておらず、長剣を大きく逸らして無防備な懐に潜り込むと脇腹の辺りをクロスに切り裂いた。

(これでもうバトルは継続できない筈…………!)

 戦闘不能を確信した次の瞬間、強烈な違和感を覚えたヨシュアは反射的に中空にジャンプして逃れる。同時にユリアの反撃が虚空を貫き、八卦服の切れ端が引き裂かれた。

(今のは、一体?)

 確かな手応えを感じたのに、肉体はおろか修道服にも傷一つない。心なしか交戦中はユリアの身体が光り輝いていたように感じた。

(そういえば先程、薬物でCP補給していたみたいだし何かカラクリがあるわね)

 合理性を尊ぶヨシュアはたった一度の接触で偶然という現実逃避思考を排除すると、仕掛けを暴く為に自分の方から積極攻勢に出て、一振四撃のランツェンレイターを軽刀の両手装備を活かした三倍速の手数の多さで翻弄する。

 今度は急所の首筋を狙いながら自らの剣跡を目で辿ると、ユリアが発する黄金色の闘気が幻影の鎧(ミラージュベルグ)と化して、アヴェンジャーの斬撃が蜃気楼のように逸らされた。

(なるほど。あの闘気を纏っている間は敵の攻撃を無効化できる訳ね)

 防がれるのを前提で仕掛けた実験だったので、カウンターの一閃をあっさりと回避。ヨシュアは再び距離を取ると、この技の性質を分析する。

 闘気に特殊効果を付加する手法は鬼の大隊長のエスメラルハーツに通じるものがある。親衛隊の歴代隊長は伝統的に闘気を独特の形状で扱う術に長けているとの情報を脳内データーベースから引き出す。

(服飾から聖杯騎士団と勘違いしたけど、この女性は王室親衛隊かもしれないわね)

 あのシスター姿が反逆冤罪中の身の上を目晦ますコスプレとすれば、一応の合点がいく。

 戦闘中なので帰属団体の詮索は後回しにして解析を進めると、現在のユリアはミラージュベルグを解除している点から、自らの意志でオンオフが可能のよう。完全防御を維持したまま敵と斬り合えるとすれば無敵に近い能力だ。

(けど、一見絶大な効果を発揮するチートスキルほど意外と使い勝手が悪いのが世の常なのよね)

 そう多寡をくくったヨシュアは臆することなくスタスタと無警戒にユリアの懐まで忍び寄ると、まるで拳法家(ウーシュウ)のようなゼロ距離バトルを挑む。

「くっ、この女?」

 互いの鼻息が届きそうな至近から剣を振り回すも、その場から一歩も動くことなく上半身の見切りだけでユリアの剣撃を避け続ける。

 睨んだ通りクルツの十絶陣と同じく単にバリアを張り続けているだけでも闘気を磨り減らす常時消費型クラフト。ヨシュアの双剣が届くデッドゾーンをキープされている限り幻影の鎧を脱ぎ捨てる訳にはいかないので、物凄い勢いでCPを無駄食いされる。

 なまじ無敵技を持つが故に安直な防御手段に頼って自ら行動選択の幅を狭めてしまったが、この超接近戦で相手の攻撃を全て交わし切るなど大陸随一の軽業師の漆黒の牙のみに許された芸当なので戦術ミスを問うのは酷だろう。

「今度こそ終わり…………?」

「ピューイ!」

 燃料タンクが底を尽きユリアの身体を覆う黄金色の闘気が消失したので、即死クラフト『朧』で無防備の喉元を切り裂こうとした刹那、虚空の彼方から一匹の白隼が突っ込んできてヨシュアに体当たりを敢行する。

「ジーク?」

「なっ? アレはルーアンで私をつけ狙っていた白い魔鳥!」

 目が眩む程の衝撃に功防力(DEFは元々紙みたいなものだが)を一時的に衰えさせたヨシュアは後方に仰け反りながら表情を引き攣らせる。

「ジーク、これは一対一の決闘だから手出し無用とあれほど……」

「ピュイ! ピューイ! ピュピュイ! ピューイ!」

「え? 大切なのは騎士道云々ではなく、大切な男性を再び取り戻すことだって?」

「ピュイ! ピュイ! ピュピュピュイ!」

「確かに私のプライドなど、あの御方の身命に比べれば微々たるものであるが……」

「ピュイ! ピューイ!」

「判った、ジーク。二人でこの試練を乗り越えようぞ」

 

「………………鳥類と会話した気になってる?」

 一人の尊い殿方を軸に種族の違いを越えてお互いの絆を再確認した麗しい光景も諸事情を知らぬ第三者からはエア友に語りかける可哀相な人としか映らず引き気味になる。

「憐れね。異性に裏切られて同性を敵視して人間を信じられなくなり、畜生と馴れ合うしか……って、あの鳥さんは確かクローゼをストーカーしていたわよね?」

 合理的な思考フレームがフル回転し、目の前の女性がメンヘラから全うな人物像に塗り替えられる。

 既に親衛隊所属であるのに見当をつけていたが、クローゼとは世代差があるので思慕の可能性を無意識化で削除していたが、それは早計ではあるまいか?

「またまた、つかぬ事をお伺いしますが、もしかして王室親衛隊の方ですか?」

 女性の言動から、ヨシュアに並々ならぬ敵愾心を抱いているのは間違いない。王太子に対して身分差や年齢の違いに絡んだ複雑な葛藤を胸の内に秘めていたとすれば、少年の心を射止めた少女に嫉妬するのは自然。

 先の推理に白隼の出現で得られたキーワードが合致して、ようやく解答を導き出せた。

「いかにも、王室親衛隊中隊長のユリア・シュバルツ中尉だ。私の素性など百も承知だと思っていたが、ルクスの報告違いか?」

 今更ながらの看破にユリアはジークを右肘に軟着陸させると、誇り高き親衛隊の矜持とし空惚けることなく姓名を謳い上げるが、逆に黒髪少女の正体に自信が持てなくなる。

「なーんだ。なら、やっぱり私たち戦わずとも言葉で分かり合えるじゃないですか」

 ヨシュアは媚びるような笑顔でニコニコしながら双剣を仕舞って武装を解除すると、クローゼへの安牌アピールで平和的解決策を模索する。

「ユリアさんの王太子殿下への想いに無粋な詮索をするつもりはないですけど、彼は私に片思いの有象無象の殿方の一人に過ぎず、単なるお友達ですから気を揉む必要はありませんよ。もしかして、学園祭のキスシーンを誤解なさったかもしれないですけど、アレは完全に彼の一人相撲で私はあの不埒なセクハラ行為を水に流すことにしましたから何の禍根も………………」

「貴様、殿下の純真(ピュア)な心を踏みにじるとは万死に値する!」

 ユリア達を安心させる為に実際の親密な関係性に反して過剰にキープ君を強調してみたが、何やら壮大にブチ切れさせたみたい。ユリアの掌から解き放たれたジークが弾丸のような勢いで戦士(ケンプファー)となって襲いかかる。

 仮に情報部と無関係だとしても、目の前の毒婦が害敵(エネミー)である事実に何ら変わりはないのを一人と一匹は改めて確信する。

(ちょっと、私はどうすれば良かったわけ?)

 白隼の特攻を紙一重で避けるが、逃げ先でユリアに斬り掛かられる。神域の反射で生身のダメージは免れるも八卦服を大きく斜めに切り裂かれる。人と鳥の息の合ったコンビネーションにきりきり舞いさせらたヨシュアは泡を喰う。

 愛していると肯定すれば私の大切な男性を奪ったと詰られ、好きじゃないと否定すると純情を弄んだ外道呼ばわりされる。

 女同士で修羅場った末路に滅多に落とし所を見出せないのは経験上重々承知していたが、これでは本当に八方塞がりだ。

(漆黒の牙のお客さんじゃないのは判明したし、クローゼの件で親衛隊に話を通しておきたかったけど面倒臭いからもう逃げちゃおう…………!)

 ミリ単位で見切ったつもりが、猛禽類の爪先がヨシュアの頬を掠めて柔肌からつーっと一筋の赤い雫が垂れる。

 追撃でユリアが最速の一本突きを放ったが、ヨシュアは幽鬼のようにフワリと飛翔し、信じられない身の軽さで長剣の上に着地する。

「明日のエステルの朝食メニューは焼き鳥に決まったわね」

 体重の概念を一切感じさずに剣上に静止したヨシュアが、頬の痕に指を這わせながら琥珀色の瞳をスーッと細める。

 黒髪を靡かせて異様な雰囲気を醸し出す少女の豹変具合に、(あるじ)を守る為なら死をも恐れぬ中隊長の背筋にゾクリと寒けが走る。

 突如、巨大な聖痕のイメージが浮かび上がり、「キュピー!?」と悲鳴をあげたジークが中空に束縛される。

 『真・魔眼』の能力に捕らわれた。いかな音速の飛行速度を誇る白隼でも視界に入れただけで対象を金縛れるヨシュアの驚異的な動体視力から逃れるのは不可能。

「ジーク…………くっ!」

 愛鳥の身を案じる暇もなく、瞳を血のように赤く染めたヨシュアが剣から舞い降りて、再び両腕にアヴェンジャーを装備して強襲する。

(な……なんだ? 防御が追いつかない?)

 得意の高速機動力で残像を残しながらヒット&アウェイを繰り返して、死角から死角へと移動してユリアを防戦一方に追い込む。

「はっ、せいっ!」

 ヨシュアが左腕を振り切って、遅延クラフト『絶影』を放つ。DELAYを促す黒い影が一直線に伸びて辛うじてこれを避けるも、ユリアは信じられない光景を目にして表情を凍りつかせる。

「はっ、もう一丁!」

 初撃を放った次の瞬間には既にヨシュアは逆側の腕を振り被っている。間髪入れずに絶影の第二射が撃ち込まれ、今度はマトモに命中して影縫いで行動を束縛される。

「うふふっ、ずっと私のターン」

 黒髪の少女は瞳を爛々と深紅に輝かせたまま、左右の斬撃を交互に撃ち続ける。被弾する都度ダメージと一緒に遅延で行動力を奪われるので、一方的なサンドバックにされる。

(馬鹿な。有り得なすぎる……)

 この異常な連続攻撃はユリアが良く知るリシャール大佐の『光連斬』に匹敵する回転率の高さ。こちらは直線貫通型の上に遅延効果のオマケつきなので、タイマンで喰らったら二度と自分のターンが回ってこない完全なハメ技だ。

 幸いケンプファーでヨシュアの攻撃力が衰えているので、十発連続で浴びながら辛うじて戦闘不能を免れているが、のらりくらりと大過なく遣り過ごすのを企てていた怠け者の怪物の尾を踏み潰して実力の一端を引き出してしまった。

 空間転移(Sクラフト)で緊急回避していなければ、多分ユリアが死ぬまでハメ殺せたのだろうが、流石に闘魂鉢巻きによるCPチャージも追い付かなくなったので近接戦闘で止めを刺すべく一瞬で懐深くに潜り込む。

「くっ、う……動け……」

 遅延に蝕まれた右腕を酷使しユリアが奮える剣を伸ばすも、左刃で長剣を上から払われガードが完全にがら空きになる。更には返す刀で無防備になった喉元を抉られそうになるも、右刃が喉仏に触れた地点でピタリと止まる。

「…………この体臭は?」

 野生動物のように鼻をひくつかせながら攻撃色に染まった瞳を原色に戻すと、アヴェンジャーを太股のバインダーに戻しながら瀕死のユリアを放置してクルリと身を翻した。

「あの女、どういうつもり…………おっと!」

 絶影のDELAY効果が身体から抜け落ちて自由を取り戻す。

 中空に浮かぶ聖痕が消滅し、魔眼の拘束が解除されジークがポトリと地面に落下したので慌てて抱き抱えながらヨシュアの様子を伺うと、西区画の方角からこちらに走ってくる三つの人影を視認できた。

「おーい、ヨシュア。無事か?」

「中尉、先程、光の柱を確認しましたが、まさか殺したりしてないですよね?」

「へへっ、少女の身元を偽った俺たちの身を案じた方が良いんじゃないか、リオン?」

「あれはお前が一人ででっち上げたのだろう? 私まで巻き込むな!」

「へへっ、秘密を共有してからも、中隊長殿に真実を告げられなかった罪は一緒だぜ。俺らは一蓮托生なのよ、兄弟」

 義妹を心配して駆けつけたエステルとユリアを煽動した諸悪の根源の親衛隊員。地下水路をバイパスして哨戒の兵士を遣り過ごし西側の入口から出現することで、東区画から最短距離でこの場にやってきた。

「……て、近くで見たら八卦服がズタボロじゃないか? 頬にも傷がついているし」

「えーん、エステルぅー、恐かったよぉー。あのおっかないおばさんが苛めるのぉー」

「おーよしよし。流石のヨシュアでも現役の親衛隊中隊長を一人で相手取るのは荷が重かったみたいだな」

 既に事情を了承しているらしいエステルの逞しい胸元に飛び込むと十八番の嘘泣きでクスンクスンと泣き崩れる。

 ちょうど風下なので、臭いから義兄の接近を嗅ぎつけた猫被娘は大暴れして窘められるよりも、要領良く被害者ポストに納まりエステルに甘える道を選択したようだ。

「中尉、とりあえず話は後にして、今すぐこの場を離れましょう」

「へへっ、中隊長殿、王国軍の兵士がこちらを目指していますぜ」

 トリニティクライスで打ち上げた派手な狼煙が王都を巡回している兵士に目撃されない訳はない。エコーら残党の衛士が工作活動で足止めしているが、そろそろ限界らしい。

「判った……」

 ユリアは薄皮一枚に切れ目が入った喉元を撫でながら、疲れ切った表情でそれだけを肯く。

 目の前の兄妹間の情景に感化された部下両名は上司の大人気なさを詰るような目をしているが、生命拾いしたのは紛れもなくユリアの方である。真相を知るのは彼女の胸元にいる人語を喋れない鳥友一匹。

「やはり、アレは紛れもなく魔性の者だ……」

 ジークが「ピュイピュイ」と肯定し、ビー玉のような円らな瞳の中に敵意を宿す。

 戦いの最中、情報部のハニートラップ云々がデマであるのは薄々察っせたが、異常な戦闘能力を所持しながら勝利よりも男受けを優先する可愛い子ぶりっ子に、王太子を拐す危険人物という第一印象を是正する気にはなれなかった。

 

 かくしてクローゼを巡る二人の女の場外乱闘(キャットファイト)に一応の決着を見るも、雨降ってちっとも地固まらず。泥水のようなドロドロとした宿怨が両者の心の奥深くに根付くことになる。

 


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