後輩の俺と先輩の私   作:大和 天

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こんにちは大和 天です!

今回は先輩こと鹿波香奈目線です!
ヒッキーと出会う前?を書きました!

はっはっは!全然うまくかけないぜ!

てなわけで8話ですどうぞ!


彼を彼女は知る。

「しっつれいしま〜すっ」

 

そう言って私は職員室の扉を開ける。

 

今日は入学式の次の日。

私達2、3年生は入学式が休みだったので今日は休み明けの登校である。

 

昨日私は美香の買い物に付き合わされて宿題をまったくしていなかったため、居残りをして仕上げた宿題を職員室に持ってきたのだ。

ちなみに美香は全部終わらせてた。

なんなのあいつ。

 

 

 

 

私は宿題を提出しおわりさぁ帰ろうと思って扉の方に向かう。

すると何やら話し声が聞こえる。

べ、別に盗み聞きなんてしてないんだからねっ!

 

「………が……事故………」

 

「………初日………骨折……」

 

え?誰か骨折したの?

こういう時知りたくなっちゃうのが女子高生ってやつですよ!

 

そこで私はクルリと向きを変えると私の趣味のよき理解者である、ある先生のもとに向かう。

 

 

 

「平塚せーんせっ♪」

 

 

 

 

 

 

 

私は家に帰りながらさっき聞いた話を思い出す。

 

 

大まかに言うと入学式初日に犬をかばって車に轢かれ左足を骨折した新入生がいる、とのことだった。

 

なんて不運の持ち主だ、となんだか哀れみを通り越して感動してしまった。

しかし同時に今時自分以外の人や物のためにそこまで出来る人がいることに驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

そして私は少しだけその人のことを気になり始めた。

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

あれから約1ヶ月がたった。

その人は未だ見つからない。

 

 

私の知り合いや同じ中学だった現高1の後輩たちに聞いて回ったが誰も知らないという。

え?友達には聞かないのかって?

ははは。友達いないです……

 

 

しかしどう考えたっておかしい。

普通なら名前くらいすぐ分かるのに…

 

 

 

仕方ない、美香に相談するか。

でも美香に知られると短くて一ヶ月はそのネタでネチネチいじってくるからなぁー……

だから私は美香にほとんど相談はしないし、美香とは友達だと人に言ったことはない。

 

 

 

でも仕方ない、聞いてみるか…

そう思い同じクラスになって12年目の彼女に声をかける。

「ねぇ、美香ー」

 

「ん?なにー?」

 

美香は気が乗らないと相談しても適当に答えるからそれなりの対策が必要だ。

「私さー、気になる人ができてさぁ〜」

 

「え?まじで?いつまでたっても彼氏できない香奈が?」

 

ふっふっふ、ひっかかったな!

でもちょっと待てぃ!

できないんじゃなくてつくんないんだからね?

一応私これでもモテるんだからね?

 

「そーそー!でもその人の名前がわかんなくてさ〜!どうやったらわかると思う?」

 

「え?普通に会って聞けばいいじゃないの?」

 

 

………

 

 

……………

 

 

その手があったかぁー!!!

私としたことが!なんたる不覚っ!

 

 

一人で落ち込んでいると美香がニヤニヤしながら聞いてくる。

 

「で、その人ってどんな人?どこであったの?」

 

「教えな〜い♪」

 

だって何にも知らないんだも〜ん。

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

その日の昼休み急いでお弁当を食べ終えた私は1年生の教室に向かう。

 

とりあえず1番近い教室の扉から顔を覗き、扉の近くにいた女の子に入学式に休んでいた人はいないかと聞く。

いないと言われ次の教室へ。

 

 

 

4つ目の教室でやっとそれらしき人がいるとの情報がゲットできた!

情報ゲットだぜ!ピッピカチュウ!

 

「入学式の日に怪我した子とかいるかな?」

 

「あー、はい、たぶん……」

 

「お、ほんと?で、どの子?」

 

「あー、今はいないです」

 

「え?休んでるの?」

 

「いやいや、多分来てますよ!でもなんかいっつもお昼休みはいないです、たぶん….…」

 

なんだろうこのとっても曖昧な感じ。

なんかドラえもんの秘密道具でも使ってるの?

「じゃあどこいったかわかる?」

 

「購買とかじゃないですかね?興味ないんでわかんないですけど」

 

「へぇ〜、ありがとー。あ、そうだ!どんな人か教えて!見た目とか性格とか!」

 

「え、いや、そんなこと言われてもですね、あの人が喋ってるのとか見たことないからちょっとー。」

 

「じゃあ見た目は?」

 

「なんか髪がモッサリ?ボサッと?してて目が濁ってる感じ?ですかね?」

 

「ほぉ〜、ありがとー」

 

そう言って教室を後にする。

てかどんだけステルスなのよ!

忍者かなんかなの?

しかも印象悪すぎね!

 

 

 

でも、ま、とりあえず購買にでも行きますか!

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

購買に来たはいいもの人多すぎて全然わかんないし!

こりゃ明日昼休みになってすぐ教室に行くしかないなぁ〜と考えていると、ふとある一点が目に止まる。

 

そこは購買の横にある道。

 

行き先はたぶん購買の裏。

 

以外とそこにいたりして!などと考えながら何気なしに曲がり角を曲がるとそこにはなんと人がいた。

 

「うわっ!」

 

思わず飛び上がってしまった。

ビックリさせやがって!

オバケかと思ったじゃん!

 

 

と、よく見てみるとそこにいた男の子は濁った目でこちらを見ていた。

この子が探していた人だ!とすぐにピンときた。

だって目が腐ってるんだもん!

 

しかもなにかをブツブツ言っている。

それやめたほうがいいよ!

ちょっとキモいぜ☆

 

そして腐ったジト目で少しきょどってる目の前の男の子に声をかける。

 

「あ、あのぉ〜…」

 

ううっ…コエカケズライヨォ〜!

でもチャンスは今しかない!

頑張れ私!

 

「…横、座ってもいいかな?」

 

すると彼は目を見開きながらやっとの事で言葉をひねり出す。

 

 

 

「………ふぇ?」

 




いかがだったでしょうか!

ここで1つ謝罪があります
ランキングにのって調子乗ってました
すみませんでした(。-_-。)
以後このようなことがないように気をつけます(>_<)




話は変わりますが活動報告のところにご指摘や質問、言いたいことを言ってもらえるように作ってますので何かあればそちらに書いてもらえたらうれしいです!

それと皆さんの感想が書く源になってます!
感想くれたら嬉しいです(*^^*)

拙い文書読んでいただきありがとうございました(。-_-。)

追記

活動報告でアンケート?っぽいことしてます!
誰か答えてくれたら嬉しいです(。-_-。)

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