皆様のおかげでランキングに載れました(。-_-。)
ありがとうございます(。-_-。)
これからも頑張ります!
では7話ですどうぞ!
「きゃあ〜!もふもふしてる〜!」
と言いながら目の前にいる先輩はウサギをもふもふしている。
そんな先輩を見ながらもこれは「ウサギをかわいいって言ってる自分かわいい」アピールではないな、と俺のあざといスカウターが勝手に見抜く。
この人の怖いところはこういうところである。
あざといところも多々あるのだがたまに純粋にこういう事を言うのでドキッとしてしまう。
くそっ!これがギャップってやつか!
「比企谷くんこっちこっち!ハムスターだってさー!」
そう言って先輩は、わー!きゃー!などと言いながらペットを撫でまくる。
「先輩動物好きなんですね」
「うん!でも大きいのはちょっと苦手かな。でもここの大半は子犬や子猫だから大丈夫なんだ!」
先輩も小動物系女子だから通じるものがあるのだろう。
ていうか小動物系女子ってなんだよ。
それ俺だったらなにになるの?
腐った魚眼系男子かな?
なにそれ普通に嫌だ!
と、どうでもいいことを考えていると先輩が「次は鳥さんのところ行くよ!」と俺の袖を引っ張っていく。
先輩やめて!みんなに見られてるからっ!
鳥のコーナーに行くほんの数分の間に俺はいつも俺がリア充(笑)にかけている呪いをたくさん受けた……
× × ×
先輩は俺を鳥のコーナーに連れて行った割には特に喜んだ様子もなくすぐにその場をたった。
ただ、先輩はペンギンを見て喜んでいた俺に「ペンギンってラテン語で肥満って言う意味なんだよ」と耳打ちしてきた。
先輩のせいでペンギンがただのメタボなサラリーマンにしか見えなくなりました。まる。
そして来年また小町と来たら今日の仕返しに絶対にこのことを教えてやろうと深く心に刻み込んだ。
「比企谷くん、私お腹減ったな〜」
それもそうだ。
もう昼過ぎもいいところである。
「そうですね。じゃあ帰りますか」
「ちょっと!なんでそうなるのよ!」
先輩はぷくっと頬を膨らませる。
ちょっと!係員さん!ハムスターが逃げてますよ!
「お腹空いたね〜、って言われたらなに食べに行きますか?でしょ?」
えー、そんなの八幡知らない。
友達いないからそんなこと言われたことないんだもん……
しかもそんなこと言われたら言うしか無くなる……
「はぁ…で、どこ行きます?」
「んー、そだなー……あ、そうだ!私この前先生に美味しいお店教えてもらったんだ〜。そこ行かない?」
「どこでもどうぞ」
「もぉ〜、つれないなぁ〜」
「へいへい、すみませんね」
「ほら!いくよ!」
そう言う先輩の後をついていくとそこはラーメン屋さんだった。
「あの、先生って男ですよね?」
「違うよ〜!私が男の先生にラーメンのお店なんて聞くわけないじゃん!」
それもそうか、と納得すると同時に女の先生でラーメン好きとかどんだけだよとも思う。
女教師って『じょきょうし』よりも『おんなきょうし』のほうがエロそうだと思う今日この頃でした。
× × ×
「ごちそうさま〜!いや〜美味しかったね!」
「そうですね」
くそっ、久しぶりに俺の千葉ラーメンランキングが更新されてしまった……
こんなおいしい店があるなんて知らなかった。
なかなかやるなその先生。
会計を済ませて店を出ると先輩が口を開く。
「さぁーて、次はどこ行くー?」
「家とかいいですね」
「え?わ、私の家?」
や、やめてくれ!そんな頬を赤らめてこっちを見ないでくださいっ!
先輩は頬を赤らめながらどうしよぉ〜、などと頬に手を当てている。
くそっ、かわいいっ……
「いやいや、帰宅を提案したんです」
「ちょっと!帰宅とかダメだよ!ほらほら、次行くよー!」
そう言って先輩は俺の袖を引っ張っていく。
八幡袖はちょっと反則だと思うな!
そういって連れてこられたのは普通のカフェだった。
「比企谷くんコーヒー好きだったでしょ?」
「えぇ、まぁ…」
先輩はなぜか嬉しそうで鼻歌を歌っていた。
中に入ると外見に似合わず内装はオシャレだった。
店員に席に案内され席に着くとメニューも見ずに先輩は俺の分まで注文を済ませる。
「先輩ここよく来るんですか?」
「まっあね〜♪どお?馴染みの客みたいでかっこよかったでしょ?」
「えぇ、それを言わなければかっこよかったですね」
先輩はうるさいなぁ〜、などと言いながらも嬉しそうだ。
間も無くコーヒーとケーキが運ばれてきた。
先輩は嬉しそうにケーキをもぐもぐしていてそれを見ているとなぜだか俺も少し嬉しくなった。
1時間ほどコーヒーを飲みながら先輩と話し店を出る。
珍しく先輩の方からもう帰ろっかと提案され家に送らされるはめになった。
先輩はしゃべる時はしゃべりまくるのだがしゃべらない時はしゃべらない。
しかも嫌な沈黙ではなく心地よいから不思議である。
この先も先輩の横にいれたらいいなと思う自分がいる。
なんとなくだがこの気持ちがなんなのかは分かる。
だがこの想いを伝えたらきっと先輩は俺から離れていくだろう。
「先輩は……」
「ん?」
「俺といて迷惑じゃないんですか?俺の勘違いかもしれないですけど前に噂だってたってましたし…」
「そんなことないよ〜」
先輩はのらりくらりと俺の質問をかわしていく。
それに苛立ちを抱えながらも質問を続ける。
「だったらなんで「比企谷くん」
先輩が俺の言葉に割って入る。
苛立ちを隠しきれないままなんですか、とぶっきらぼうに言うと少し前にいた先輩がくるっと振り返る。
「私の家ここだから」
どうやら気づかぬうちに家の前まで来ていたようだ。
送ってくれてありがと〜、と言いながら扉に向かっていく先輩をなにも言えずに見ていると先輩がクルッと振り返りこちらに戻ってくる。
まるでいつかのあの時のように……
「比企谷くんなら分かるでしょ?」
そう言って彼女はバタンという音とともに俺の前から消えた。
えーと、最後の香奈の台詞意味がわからない人がたくさんいると思いますがいつかきっとその真意を明らかにします!たぶん!たぶん……
話数が増えるごとに何を書けば面白いかわからなくなってきます
パラメーターとしてはネタが少なかったら追い詰められてるなと思ってください(笑)
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読んでくださった方ありがとうございました(*^^*)