後輩の俺と先輩の私   作:大和 天

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こんにちは大和 天です!

ここ数日投稿できなくてすみませんでした!
え?待ってた奴なんて誰もいないって?
ごめんなさい(>_<)

てな訳で第5話です!
どうぞ!




彼に彼女は作ってあげる。

 

 

 

翌日の木曜日、「また来てください」と言った手前、あんな恥ずかしいこと言った後ではあったが学校に行くしかなくしぶしぶ学校に来た。

感覚とは不思議なもので先輩に何て言われるか考えているとあっという間に4限目の終了のチャイムが鳴る。

俺は今朝来るときに買っておいたパンの入った袋を引っ掴むとベストプレイスに向かう。

流石に先に先輩が来ていて「比企谷くんおっそーい」なんて言われた日には堪らんからな。

 

 

そこの角を曲がれば我が安息の地。

マイベストプレイス。

 

 

と、曲がった瞬間違和感を覚えた。

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

な、なにかいる…

 

 

遂に俺のマイナス(思考)イオンで地縛霊でもでたか、などと思っているとその地縛霊に声をかけられた。

 

 

「比企谷くんおっそーい」

 

「なんでいるんですか」

 

「比企谷くんが呼んだんでしょ!香奈ちゃんから出るマイナスイオンが俺には必要だ!だから来てくれマイハニー♡!って!」

 

「いやいや、最初しか合ってないですから」

 

 

しかしあれだ、先輩もマイナス(思考)イオンを出していただなんて。

しかもマイハニー♡はあんたが登録したくせに。

 

 

先輩は本当は好きなくせに〜、などとブーブー言っているが俺がそれを肯定したら絶対に振られる。絶対に。

 

「てゆうかなんでこんなに早いんですか?」

 

「え?だって4時間目サボったもん」

 

先輩。テヘッ☆じゃないですからね?

かわいいですけどね?

 

「なんでサボったんですか」

 

すると先輩はうつむくとボソッと言う。

 

「なんか落ち着かなくて、ね」

 

え、俺と会うのそんなに嫌だったの?

ハチマンナキソウ。

 

 

ここは話を逸らさねば!

 

「まぁ話はほどほどにして飯食べましょう」

 

「そーだね!はいこれ!」

 

そう言って俺の手に四角い箱を渡す。

 

え…?

 

 

 

 

これはきっとあれだ!

玉手箱だ!

開けちゃダメだ!

 

「あのー、この箱は?」

 

「なーに言ってんの!お弁当に決まってるじゃん!」

 

ですよねー。

このタイミングで玉手箱な訳ないですよねー。

でも先輩なら可愛さ的には乙姫レベルなのかもしれない。

 

「いやー、初めて男の子にお弁当作ったから疲れたよ〜」

 

「先輩かわいいんだから彼氏いたことあるでしょう?彼氏に作ってあげたらよかったのに」

 

先輩、「可愛いだなんて……」何て頬を赤らめながら言わないで!

意識して恥ずかしくなっちゃうでしょ!

 

 

すると先輩は急に拗ねたような顔をしてうつむきながらボソリと言う。

 

「でも……彼氏………できたことないもん…………」

 

ん?

なんだって?

先輩女の子に妬まれるほどモテモテって言ってませんでしたっけ?

 

「先輩モテモテって言ってませんでしたっけ?」

 

「うん、週一くらいで告白されるよ?」

 

「ほぇ?」

 

いかんいかん、変な声が出てしまった。

週一ってなんなの?

恒例行事なの?

 

「それならなんで振っちゃうんですか」

 

「それはまだ言えないなぁ」

 

先輩、ニヤリじゃないですから!

顔がいいからニヒルに見えてかっこいいけど俺がやったら10人中10人キモいと言うまである。

 

「ほらほら!お昼休み無くなっちゃうよ!」

 

「そうですね。ならいただきます」

 

そう言って俺は恐る恐る弁当箱の蓋を開ける。

 

 

 

なんていうか、はい、普通ですね…

不味くはないと確信が持て、なおかつめちゃくちゃ美味しいわけでもなさそうな感じ…

なんかもう、普通のお弁当。

いや、いいんですよ?手作りって感じで!

 

 

 

しかしまぁそんなことは口が裂けても言えないので当たり障りのない言葉をチョイスする。

 

「美味しそうですね」

 

ちょっと!先輩!あんまり喜ばないで!

良心が!俺の良心がぁ!

 

「でしょー?ほら、あーん」

 

「え、あ、いや、ちょっとそれは…」

 

「えー!ほらほら!こんな美少女に食べさせてもらえる機会なんて比企谷くんにはもう来ないんだから!ほら、あーん!」

 

ちょっと先輩?地味に悪口言わないで!

俺もこないと思うけど少しくらいは希望をもたせて!

 

「仕方ないですね、一回だけですよ?あーん」

 

「おりゃ!!!」

 

「ごふっ!」

 

ち、ちょっと!そんな奥まで突っ込まないでくださいよ!

だいたいおりゃ!ってなんですか!

味とかなんにもわかんなかったです…

 

 

 

 

結局弁当を全部先輩に食べさせられヘトヘトになった俺は5限目に遅刻しましたとさ。てへぺろ☆

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

5限目に遅刻した俺は先生に怒られ理由を聞かれたが昼寝をしてましたとしか言えなかった…

なんて1日だ…

 

 

家に帰った俺は昼に食いそびれたパンをもしゃもしゃしながら帰りに買ってきた小説を読んでいると俺の電話機能付き目覚まし時計が鳴る。

また先輩か……

 

そう思いメールを見てみるとAmazonからだった。

 

 

 

いつからだろう。

先輩からのメールを楽しみにしている自分がいるのは…

 

きっと気付いていないだけで……

 

いや違う、気づかないようにしているだけなのだ。

 

何度も勘違いをしてきたから。

いつも自分の勝手な気持ちを相手の気持ちも考えず相手に押し付けてきたから。

 

 

 

 

ふぅ、と息を吐いて思考を止める。

 

先輩相手に勘違いはしないだろう。

だからまぁ今日のお弁当のお返しということで明日はマッカンをおごってあげよう。

 

 

 

 

マッカンが嫌いな千葉県民なんていないからな。

 

 




いかがだったでしょうか?

毎話毎話文章を書くのって難しいと思い知らせれます。

様々な方のssを読ませていただいてますがどう書けばあんなに心が引き込まれていくのかさっぱりわかりません笑

感想や評価、お気に入りなどしてくだされば嬉しいです!

あ、あと質問なども受け付けております!
次話の後書きなどで説明できたらいいなと思っています!
くるのだろうか(笑)

読んでくださった皆様ありがとうございました(*^^*)

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