お気に入りしてくださったみなさま!
ありがとうございます(*^^*)
ご期待に添えるように頑張ります!
そして前回二桁いきそうなどとほざいてはやくもネタが尽きかけています(笑)
神様文才をください!笑
では4話です!どうぞ!
「ふわぁ〜」
気の抜けたあくびが出る。
一昨日の夜も昨日の夜も全然眠れなかった。
昨日などこの俺がプリキュアを見る気さえ出なかったくらいだ…
土曜日の夜、帰ってきた俺は飯を食べる気も起こらず、ずっと居間のソファで虚空を見つめていた。
俺は何か間違っていただろうか。
後悔はしていない。
先輩があの時なんて言おうとしたかなんて今となっては何もわからない。
先輩は、鹿波香奈は万人に優しいのだ。
俺みたいなやつにもあのように優しく接してくれる。
その優しさを履き違えてはならない。
勘違いしてはならない。
この3日間ずっと思ってきたことだ。
でもなんなんだ……
この心のモヤモヤは……
俺は手早く学校に行く準備を済ませると小町の作ってくれた朝ごはんを食べて家を出る。
学校に着いた俺は自転車を駐輪場に置き、下駄箱へと向かう。
ステルスヒッキーの異名を欲しいがままにしている俺は誰にも見向きもされないまま教室に辿り着く。
自分でも透明人間なんじゃないかと疑うレベル。
ふっ、今日も光学迷彩(自前)は順調だぜ!
教室に入りいつものようにイヤホンを耳に突っ込み寝たふりをしようと思っていると、ふと、聞いたことのある名前が耳に入ってくる。
「鹿波先輩ついに彼氏できたらしいよ〜」
「まじで?あの人誰に告白されても付き合わなかったのに?」
「誰だよその彼氏って」
「さぁ……」
きっと俺と出かけた時に総武高の誰かが俺と一緒にいるところを見たのだろう。
休みの日の千葉駅ならきっとたくさんの高校生がいるだろう。
先輩には俺なんかと噂になって悪いと思ったがどうせ昼に会うからその時謝ろうと思い俺はイヤホンを耳に突っ込んだ。
× × ×
結局その日、先輩はベストプレイスには来なかった。
別に俺が嫌われたのならそれでいい。
人に嫌われるのはいつものことだ。
そんなことにはもう慣れている。
でもなんで…なんで……
こんなに辛いのだろう……
× × ×
先輩がこの場所に来なくなってもう3日がたつ。
と言っても2回一緒にお昼ご飯を食べただけだ。
またもとに戻っただけ。
そんな訳で我が愛しのMAXと一緒にパンを食べる。
MAXコーヒーは何にでも合うから素晴らしい。
MAXコーヒーを飲みながらMAXコーヒーを飲めるまである。
パンを食べ終わり一息ついていると後ろから足音がする。
こんな所に来る奴なんてあの人しか思い浮かばないのだが今さらあの人が来るわけがない。
じゃあ誰だと思い振り返るとそこには知らない女子が立っていた。
え?なにこの人。
超美人なんですけど?
「えっと、比企谷くんかな?」
「……はい。えっと、誰ですか?」
「えっと、三神美香です。香奈の〜友達?いや違うな。幼なじみ?腐れ縁?」
「いや、知らないですよ」
「まぁ、それは置いといて、土曜日香奈となにかあった?」
「いや、なにもないと思いますけど…なんでですか?」
「いや、香奈が土曜日の夜に珍しく私に電話してきたからさ。あの子私だけには絶対弱みみせないのに」
「はぁ」
やっぱりあの時先輩は俺に何かを伝えようとしていたのだろうか。
「そしたら熱出して3日も休んでるからさ…」
だからここに来なかったのか…
「……それは俺のせいだと?」
「さぁ?でも思い当たることがあるならお見舞いくらいしてあげたら?」
ニヤリと笑いながらそう言うとじゃあね〜、と帰って行った。
そんなこと言われたら行かないという選択肢は無くなる。
今日の放課後に寄って帰りますかね。
その日の午後の授業は先輩のことを考えているとあっという間に終わってしまった。
帰りのHRが終わると荷物をまとめて教室を出る。
自転車にまたがるといつもとは逆方向に自転車をこぐ。
先輩の家は学校から遠い訳ではないが俺の家とはほぼ真反対の位置にあるため道があまりわからない。
結局確実に覚えている道を通るため先輩の家の最寄駅まで行きそこから先輩の家まで行った。
人の家のチャイムなんて友達のいたことのない俺はほとんど押したことなどなく、緊張のあまり手が湿り、膝がにっこにっこニーしている。
ふぅ、と息を吐くとポチッな☆とチャイムを押す。
ピンポーンという機械音のあとにしばしの沈黙。
…………
誰も出ない…だと?
きっと熱があるから寝ているんだろう。
ハチマンシンジル。
帰るか…
そう思い停めてある自転車の方を向いた時ドアの開く音がする。
そこにはいつもと変わらず元気そうな先輩が立っていてどうして比企谷くんがここに?というかおをしていた。
「どうして比企谷くんがここに?」
あ、正解したみたい。
そしてふと疑問が湧き上がる。
「先輩熱があるんじゃ?」
「あ……」
× × ×
「…どうぞ」
「…ありがとうございます」
そう言って先輩からコーヒーをもらう。
あれれぇ〜おかしいぞぉ〜?と名探偵の声が頭の中でながれる。
俺はお見舞いに来ただけなのになんで女の子の部屋に上がってるんだろう?
ていうかなんだろう。
こころなしかいい匂いもする。
これが女子という生き物の巣か!
そんなアホなことを考えているとこの空気に耐えられなくなったのか先輩が口を開く。
「えっと、比企谷くん今日はどうしたの?」
「あ、なんか先輩の友達?の三神さんからお見舞いに行ってやれって言われまして」
すると先輩は少し頬を膨らませる。
「美香は友達じゃないし!美香は小中高ぜんぶ一緒のクラスなだけで腐れ縁っていうかなんていうか…」
12年間も一緒のクラスだなんてどんな確率だよ。
「美香がなんか変なこと言ってなかった?」
「えっと、たしか土曜の夜に泣きながら電話してきたって……」
みると先輩は真っ赤になってうつむくとやっぱり美香のせいか、とかブツブツつぶやいていた。
「まぁ何はともあれ熱がなくて良かったです」
「え、あ、うん…」
「じゃあ帰りますね」
そう言って立ち上がると不意に名前を呼ばれる。
「比企谷くん」
その声はいつもの彼女とは違う声だった。
「ありがとう。そしてごめんねあんなのは私が1番嫌っていたもののはずなのに……」
俺にはあんなものというもがなんなのかは分からない。
しかし今それが何なのか聞き返すほど空気が読めないわけではない。
俺は逃げているのだ。
自分からも、この人からも。
逃げているということがわかっても俺は他の方法を知らない。
だから今はこんなことしか言えない。
「先輩、よかったらまたあそこにきてください」
そして先輩は笑っているのか泣いているのかわからない声で答える。
「……うん」
ゴホッゴホッ、もうネタが……
今回はあまり面白くなかったかもしれません
ごめんなさい(。-_-。)
次回は面白くなります!なるよね?なったらいいな…
拙い文章よんでいただきありがとうございました(。-_-。)
感想貰えるとうれしいです(*^^*)
追記
すみませんサブタイトル変更させてもらいました(。-_-。)