後輩の俺と先輩の私   作:大和 天

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前回ネタをたくさん入れると言いましたが鹿波先輩目線で書いたら入れれませんでした(。-_-。)
次回頑張ります!

今回短めなんですがお許しください(>_<)

では30話ですどうぞ!


彼を彼女は欲しくなる。

 

 

 

 

 

「言えなかったなぁ……」

 

 

 

ボフッとベッドに倒れこむとカバンからスマホを取り出す。

仰向けに寝転がり、スマホの電源ボタンを押すと暗い部屋の中がぼやぁっと照らし出される。

 

画面に写っているのは文化祭の時に撮った彼と私の写真。

画面の光を受けキラキラと光っているのはスマホにつけた彼とお揃いのキーホルダー。

 

 

それらを眺めていると先程の彼との会話を思い出してしまう。

 

 

 

『プレゼントありがとう、私のサンタさんっ!』

 

 

 

………

 

 

 

はうぅ……

私なんて恥ずかしい事言ってるんだろう……

比企谷くんの頬にキキキ、キスなんてしちゃってさ!

やばい表情がフニャフニャになってる!やばいやばい!

 

 

そんな事を考えながらベットの上でゴロゴロと悶絶しているといきなりスマホのバイブが鳴り、顔の上にスマホが落下してくる。

 

おデコをさすりながら画面を見てみると今1番見たくない文字が写っていた。

画面をタッチして通話を開始するともう何回聞いたか分からないくらい聞き慣れた声が聞こえてくる。

 

 

 

『ふられた?』

 

「……うるさいクリぼっち」

 

『ひどっ!せっかく慰めてあげようと思ったのに!』

 

 

 

のっけからいいパンチ打ってくるよねこの人は。

もうちょっとオブラートに包んで言えないんですかね?

まぁコレが美香なんだけどね。

そんな事を考えているとまたしても美香の声が聞こえてくる。

 

 

 

『ねぇ香奈、もしかしてだけどさ?』

 

「ん?」

 

『もしかして告白してないの?』

 

「………うん」

 

 

 

はぁ、とため息が聞こえてくる。

コッチがため息つきたいよ、まったく。

 

 

 

『じゃあ次に会う約束は?』

 

「なんにもしてないです……」

 

『だと思ったよ。それで一ついいアイディアがあるんですがいかがかね?』

 

「じ、条件は?」

 

『ドーナツ3つで』

 

「くっ、仕方ない。じゃあ明日の2時に駅前ね!」

 

『ほいほーい!じゃあまた明日ねー!』

 

 

 

そう言って通話を終えた私は机の上の充電器にスマホをさし、部屋を出る。

階段を降りそのまま脱衣所に行き服を脱ぐ。

体と頭を洗い湯船に浸かるとふぅ、と思わずため息が出た。

 

 

今日彼と過ごした数時間が今までで1番幸せな時間だったかもしれない。

クリスマスイブに好きな人と一緒にケーキを食べたりイルミネーションを見たり。

そしてプレゼントしてもらったマフラーを一緒に巻いて私の家まで送ってもらった。

 

 

今日以上の幸せを掴むにはきっとこの想いを彼に伝えなければならない。

 

しかしどうしても不安になってしまうのだ。

 

伝えてしまえば今の関係は変わってしまう。いい方向にも悪い方向にも。

 

しかし今のままではダメなのだ。

 

たとえこの心地良い関係が壊れてしまうかもしれなくても欲しいものができてしまった。

 

それは優しくて暖かくて本当の私を見てくれて、そして、私の初恋の相手。

 

思わずポツリと呟いてしまう。

 

 

 

「私は比企谷くんが好き」

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

待ち合わせ場所に待ち合わせ10分前についた私はマフラーに顔を埋めて美香が来るのを待つ。

比企谷くんが相手だとついつい服を選んだりするのに時間がかかってしまうから遅れちゃうんだよね。

 

そんなことを考えていると待ち合わせ時間ぴったりに美香が歩いてくるのが見える。

手を振ると気が付いたのか小走りで近づいてくる。

 

 

 

「おまたせ!さぁドーナツドーナツ!」

 

「それしか頭にないでしょ!ちゃんとアイディアあるんでしょうね?」

 

「あったりまえじゃーん!」

 

 

 

そんなことを言いながら向かい側にあるドーナツのお店に向かう。

店に入るなり美香がトレーとトングを持つとバババッとドーナツを3個トレーの上に載せた。

 

 

 

「……どんだけ食べたかったのよ」

 

「べ、別にぃ〜」

 

 

 

私もトレーに2つドーナツを乗せ、レジの人にコーヒーを2つ頼んで席に着く。

他愛もない話をしながらドーナツを食べ、少し落ち着いたところで今日1番大事な話を切り出した。

 

 

 

「で、アイディアは?」

 

 

 

コホン、とわざとらしく咳をすると美香はニヤリと笑い話出した。

 

 

 

「受験生の香奈がこの日は受験勉強なんか放っぽり出して比企谷くんとイチャラブデートしても問題ない日が1日だけあるのですよ。そして比企谷くんを自然に誘い出せる口実もしっかりあるんですよ。いつかわかるかね鹿波香奈さん?」

 

 

 

なんかムカつく言い回しだがそんな日があるのなら是非教えてもらいたいものである。

 

素直に分かりませんと言うとなぜかニヤリと笑い美香が言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お正月うちにおいで」

 

 

「………は⁉︎」

 

 

 

 




こんにちは大和 天です!

ペンネームや閲覧数を書かられると一気読みしている時に感情移入しにくいとご指摘を頂いたためできるだけ前書きには書かないようにします
一気読みされる際はこれからは後書きは飛ばしていただけたらいいかと思います(。-_-。)

さてさていかがだったでしょうか?
今回短めですみません(。-_-。)
ネタもなしですみません(。-_-。)

次回文章もネタも多くなるように頑張ります!
感想や評価、誤字脱字、ご指摘等お待ちしております!
読んでいただきありがとうございました(*^^*)

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