なんだか書いたものに納得がいかず書いては消し書いては消しを繰り返していると1週間もたってしまいました
読んでくださっている方々すみません(>_<)
続きもできるだけはやく投稿します!
では1週間ぶりの29話ですどうぞ!
「……雪だ」
空から降ってきたそれに思わずポツリと呟く。
クリスマスに雪が降ってホワイトクリスマスだ!と喜ぶ人がいるが俺にはイマイチ理解できない。
雪が降れば雨同様体は濡れるし、交通機関に支障が出る場合もある。
学校の登下校で自転車で転けて恥をかいたのも一度や二度ではない。
俺が雪に対して思うのはそんなところである。
まぁ、横の人は俺と全く別の思想をお持ちなわけだが。
「比企谷くん!雪だよ雪!ホワイトクリスマスだよ!」
俺より2つも年上だとは思えないようなはしゃぎっぷりを見せている先輩は俺の横を歩きながらぴょんぴょん跳ねている。
やめてっ!たわわに実った果実に俺の目が吸い寄せられちゃうからっ!
いっそしっかり見た方が清々しいんじゃないかというくらい目を高速で泳がせていると先輩が覗き込むように俺を見上げる。
「どしたの比企谷くん?」
「い、いえ、なんにもないですよ。ところで次はどこに行くんですか?」
「秘密だよ!まぁついてきたまえ!」
先輩はふんふ〜ん♪と鼻歌を歌いながら俺の半歩前くらいをスキップしながら進んでいく。
時計を見れば時刻はもうすぐ9時になろうとしているところである。
時間のおそさから考えると行けるところは多くて2つだろう。
そんなことを考えながらも先輩の後をついていくといつの間にか今日の集合場所だった駅前に着いていた。
「えーと、電車に乗るんですか?」
「違う違う!目的地はここだよ!」
なにやら勝ち誇った顔をした先輩は嬉しそうに俺の顔を見つめる。
「……はぁ、降参です。教えてもらってもいいですか?」
不敵な笑みを浮かべた先輩はちらりと時計を見る。
「………ご」
「ご?」
ごめんなさい付きまとわないでください、のご?
やだそれだったら八幡泣いちゃう。
そんな考えとは裏腹に先輩は時計を見つめたまま続きを口にする。
「4…3…2…1…」
そして時計から顔を上げた先輩が俺を見つめながら最後の一言を言った。
「……ゼロっ♪」
× × ×
先輩がゼロと言った瞬間パッ!と周りが明るくなる。
それと同時に周りからキャーッ!と歓声が上がる。
最初は何が起こったのか分からなかったが目が慣れてくるとともに木々や建物に取り付けられた電飾が色とりどりに光を放っているのがわかった。
いつの間にか横に来ていた先輩は俺の袖をそっと掴む。
「……綺麗だね」
キュッと俺の袖を掴む手に力を込める先輩の横顔は笑顔なのだがどこか少し悲しそうで目が離せなくなってしまう。
そんな視線に気付いたのか先輩は、どうしたの?と首をかしげる。
何もないですよ、と言う風に俺は首をふると、そっか、と先輩は呟きまたイルミネーションに目を向ける。
「今日はありがとう、ついてきてくれて」
「いえいえ、楽しめましたか?」
「うん!比企谷くんのおかげだよ〜!」
お互い顔を見ずに会話をする。
それがなんだかむず痒くて先輩を見るとちょうど俺を見上げた先輩と目が合う。
「あ、あのさ、比企谷くん」
寒さのせいかほんのりと頬を赤くした先輩が俺の目をしっかりと見つめる。
「わ、私、ひき………くちゅんっ」
「……ぷっ」
「こ、こらぁ!笑うなぁ!」
ポカポカと俺の肩を叩いてくる先輩はやはりいつもと変わらぬ先輩で少しホッとする……って痛い痛い!
なんでいつの間にかボクシングみたいな殴り方になってるの?
なんか殺気がこもってるような気がするのは気のせいですよね?
「比企谷くんのバカ」
先輩は赤く染めた頬を膨らませてそっぽを向く。
なんだか最近の先輩はあざとくないと思うのは俺の気のせいなのだろうか?
いつまでも機嫌を直さない先輩にため息をつきつつも背負っていたカバンから包みを取り出す。
「先輩、コレもしよかったら使ってください」
そう言って先輩の手に包みを乗せる。
さっきまでプリプリ怒っていた先輩は渡された包みを見ながらポカンとしている。
すると急に赤くなり卑怯だ、とかブツブツ言いながらギュッと俺の渡した包みを抱く。
「あ、ありがと……開けてもいい?」
「どうぞ」
先輩はそうっと包みを破らないようにシールを剥がし、包装紙を開いていく。
出てきたのは長い真っ白なマフラーだった。
女の人どころか人にプレゼントをあげたことも貰ったこともない俺がプレゼントなんて選べるわけもなく、小町に一緒に選んでもらった物だ。
小町には『お兄ちゃんが自分一人でプレゼント選ばないのはポイント低いけど、あのお兄ちゃんが女の人にプレゼントあげようって考えるだなんて小町的に超ポイント高いよ!』って言われました。まる。
「マフラーだ!比企谷くんありがとう!」
そう言うとクルクルと首にマフラーを巻きだす。
あったかいんだからぁ〜♪と歌いながらマフラーを巻く先輩を見ていると自然と笑みがこぼれてしまう。
「喜んでもらえてよかったです」
「あったかいよこれ!ありがとう比企谷くん!」
「先輩この前もくしゃみしてたから風邪ひかないようにと思いまし……ハックション!」
「……ぷっ!あはは!比企谷くんもじゃん!ほらこっち寄って!」
鼻の下を擦りながら先輩の側に行くとクルリと途中まで先輩が巻いたマフラーが巻かれる。
「ちょっと!恥ずかしいですよこれ」
「比企谷くんに風邪ひかれたら嫌だもん!」
「……すみません」
なんで女子のが語尾にもん、ってつけたらかわいいんだろう?
俺が言ってもキモいだけだならな。
そんなどうでもいい事を考えている
と先輩がちょんちょんと肩をつつく。
横を見ると一緒のマフラーを巻いているため先輩の顔が予想以上に近くて固まってしまう。
そんな固まっている俺に先輩は艶かしい笑みを向けて言った。
「ほら、あったかいでしょ?」
× × ×
先輩を送り届けることになり駅から先輩と一緒に人通りの少ない道を歩いていく。
一緒に一つのマフラーを巻いているので歩くたびにふわふわと揺れる先輩の髪からシャンプーの匂いがする。
べ、別に匂い嗅いで喜んだりしてないんだからねっ!
電車に乗る時にマフラーを外そうとしたら笑顔で断られた。
まじ怖かった。目がすわってたからな……
お互い無言のまま歩くこと十数分、先輩の家の前につく。
お互い無言だったためなんて言って切り出せばいいかわからず家の前で2人揃ってソワソワとしていると先輩がなんとか話を切り出す。
「い、いつも送ってくれてありがとう…」
「いえ、送らないと小町に叱られますからね」
そう言うと俺は先輩が巻いてくれたマフラーを解く。
何故か残念そうにそれを見ている先輩にほどいたぶんのマフラーを巻いてあげると暗闇でもわかるくらい顔を真っ赤にしてうぅ、と声を漏らしながらスカートの裾をギュッとしていた。
そ、そんなに怒らなくてもいいじゃないですか!
「比企谷くんの匂いがついたから洗って返して」とか言われたら八幡泣いちゃうよ?
「それじゃあまた。勉強頑張ってください」
俺はそう言って愛しの我が家へ向かうため、元来た道を引き返そうとすると待って、と先輩が小さく声を上げる。
「どうかしたんですか?」
そう尋ねると先輩がトテトテと近ずいてきたかと思うと急に首に手を回されて抱きしめられる。
「えっ?ちょっ、先輩?」
「ひ、比企谷くん。私比企谷くんにプレゼントあげてないでしょ?だ、だから、さ…」
先輩はきょどっている俺の耳元でそう囁く。
そして俺の頬になにか柔らかいものがあたった。
そして先輩は声の出ない俺の耳元で再び囁いた。
「プレゼントありがとう、私のサンタさんっ!」
いかがだったでしょうか?
一応自分の書きたかったことを書き上げれたつもりです笑
イマイチだったらすみません(>_<)
最近なんか地の文にネタが入れれてない気がするので次はネタぶっ込みまくりたいと思います(笑)
それとこの1週間の間にメッセージ等くださった方ありがとうございました!励みになりました!
ご感想や評価、誤字脱字、ご指摘等お待ちしております!
読んでいただきありがとうございました(*^^*)