結局間に合いませんでしたごめんなさい(。-_-。)
言い訳のしようもないくらい普通に遅れました(笑)
UA110000突破しました!ありがとうございます!
では28話ですどうぞ!
先輩に引っ張られる様に異常に多いリア充(笑)を掻き分けて道を歩いていく。
先輩は相変わらず俺の肘辺りを掴んでいて、少しむず痒い気持ちになる。
だいたいこの人無駄に可愛いから道行く人の目を惹いてやばい。
なにがやばいってすれ違うカップルの彼氏の方が先輩を見て『かわいい』って思わず口を滑らせて彼女につねられるってことがおきちゃうくらいにやばい。
やべぇ、テンパっててなに言ってるかわからんな。
歩くスピードを落とした先輩は俺の横に来ると俺の方を見る。
俺より背の低い先輩は俺を見るとき俺を見上げる様なかたちとなり自然と上目遣いとなる。
目おっきいなとか思いながら見ていると突然ポッと顔を染めた先輩は俯きながら俺の袖を掴んでいる手にギュッと力を入れる。
………
なにもしゃべらねぇのかよ。
てっきりなにか用があるのかと思っちゃったじゃないですか。
大体俺じゃなかったらクリスマスイブにそんな頬染めて袖ギュッてされた日には本当は俺のこと好きなんじゃないのって勘違いして告白して振られるまである。いや、振られちゃうのかよ。
俯いていた先輩はいつの間にか普通に戻っていて俺にウキウキ顔で話しかけてくる。
「比企谷くん、あそこ行こうよ!」
先輩が指差したのは幾つかの飲食店が立ち並ぶところの一角だった。
相変わらず引っ張られる様に店の前まで行くとどうやらカフェの様でイブ限定の文字がおどっている紙がデカデカと貼り付けてあった。
「私ここでケーキ食べたいな!」
やだー、そんな上目遣いで頼まれたら断れるわけないじゃないですかー?
ずるい!かわいい女子ってずるい!と心の中で叫びながらもいいですよ、と先輩に返事をするとやったー!とぴょんぴょん跳ねていた。
ちょっと喜びすぎじゃないですかね?
ジャンプするとメロンが暴れるからやめてほしいですね。
助けてっ!乳トン先生っ!
「ぶふっ……しょれじゃあ行きましゅよ…比企谷くん!…ぷっ」
ケラケラ笑いながらお店の中に入っていく先輩をみて1つ思ったことがある。
もう忘れて!八幡泣いちゃう!
× × ×
店に入るとまぁまぁ繁盛している様で殆ど席は埋まっていた。
すぐに店員が来て席に案内され、メニューを渡される。
メニューを開きケーキを見る。
ショートケーキにするかチョコケーキにするかそれともチーズケーキにするか。しかしタルトも捨てがたい。モンブランもいいな。
モンブランってなんだか響きが卑猥だなって思いました。まる。
擬人化したら小麦色に焼けた巨乳の女の子な気がする。今度ネットで探してみよう。
メニューを裏返してみると何やらクリスマスイベントをやっているらしく読んでみるとケーキワンホール一人で食べたら無料となるとのことだった。
いや、さすがにワンホールは無理だろ。だいたいクリスマスにこんなイベント誰が参加するんだよ。
「先輩これやってみたらどうですか?」
そう言って指差したのは先程のワンホール食べれたら無料の広告である。
どれどれ?と先輩が覗き込むと微かなシャンプーの匂いとともに仄かな柑橘系の匂いがする。
ふえぇぇ、いい匂いだよぉぉ。
しかしそんな俺とは裏腹にパッと上げた先輩の顔は少しふてくされていた。
「そんな太ってないもん」
子供か!と思わず思ってしまうほどふてくされた顔をした先輩はぷくっと頬を膨らませる。
ふぅ、と息を吐き出した先輩はお腹や二の腕の辺りを触り始める。
多分先輩は脂肪が全部胸にいってるんじゃないですかね?もう1人の先輩と違って。
っおぉ、鳥肌たったー。
しきりに腕をさすっていると先輩はもう決めたのか店員さんを呼ぶ。
ほーん?俺が決めたかは聞かないのね?
伝票とペンを手に持った店員さんにメニューを指差しながら先輩が注文をする。
「えーと、じゃあカップルセット2つで」
ん?先輩セット2つ食べるのん?とメニューを見ていた顔を起こすと何故か顔をほんのり赤くした先輩が俺を見ていた。
次の注文は俺か、と注文しようとする俺の声はの店員さんに掻き消される。
「カップルセットお2つですね!それではカップルの証拠に彼女さんか彼氏さんは頬にキスをお願いします」
ん?
今なんて言いましたかね?
おかしいな、俺難聴系じゃなかったはずなのにな。
「は、八幡っ」
「ひゃい?」
突然名前を呼ばれビクッとしてしまう。
頬を真っ赤に染めた先輩はううっ…などと言いながらも微かな声で言葉を絞り出す。
「……ほっぺ、出して」
「え?い、いや、でもー…」
そう言ったところで店員と目が合う。
ニコニコしてはいるが目が笑っていない。
これは素直に従っておいた方が身のためだな、と直感する。
あまり意識しない様にして頬を先輩の方に突き出すと肩のあたりに先輩の手が置かれる。
顔を真っ赤にした先輩は恐る恐る俺に顔を近づける。
そうして先輩の唇が頬にあたった。
× × ×
「ご、ごちそうさまでした」
そう言いながら両手を合わせる先輩を見つめる。
だいたい俺と一緒に出かけるという時点で中々の変人なのにクリスマスイブを過ごそうと考える時点ではもう変態といっていい。
そんな変態先輩の唇が当たった頬を思わず触ってしまう。
俺の頬にキスした先輩は顔を真っ赤にして俯いたまま無言で届いたケーキを食べていた。
かくいう俺もケーキが美味しかったかだなんて全く覚えていない。
お互い無言でケーキを食べ終えた後お会計を済ませようとレジに向かう途中に何気無しにレジ近くのお客さんの机を見ると例のワンホールケーキが乗っていた。
「先輩、あれ食べてる人がいますよ」
「あ!ほんとだ!すごいね!」
しかしお客さんの横顔をみてその姿に思わず俺と先輩は凍りついた。
あれのおかげでお互いの気まずさが無くなり今普通に喋れていると言っても過言ではない。
「にしてもビックリしたね」
「そうですね、まさかあんなところで会うとは……三神先輩」
いかがだったでしょうか?
なんだか最近書くのが下手になってきた気がします
やばいなぁ、もう一回原作読み直そう(。-_-。)
ココをこうした方がいいなどありましたらお教え頂けると嬉しいです
いつものように感想や評価、誤字脱字、ご指摘等お待ちしております!
読んでいただきありがとうございました(*^^*)