後輩の俺と先輩の私   作:大和 天

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こんにちは大和 天です!

風邪ひいて熱が出たので学校行けなかったぜっ☆
誤字脱字あったらすみません(>_<)

UA70000突破しましたぁ!ドンドンパフパフ!
みなさんのおかげです!取り敢えず風邪なおしますね!笑

体育祭編なのに体育祭要素0の21話ですどうぞ!


彼を彼女は調べる。

 

ピピピッ…ピピピッ…

 

 

 

 

枕元で充電しているスマホから目覚ましの電子音が鳴る。

 

 

いや〜、ひどい夢だった〜……

ていうかなんで夢の中にまで香奈が出てくるのよ!昨日恥ずかしいことを言った事を考えながら寝たからかな……

 

目覚ましを止め、寝転んだまま天井を見上げ、昨日のことを思い出す。

 

 

 

 

たしか香奈の家に行った私は香奈が比企谷くんに言われた事を教えてもらってー……

そのあと確かなんか恥ずかしいことを言った気が……

 

あ、恥ずかしいこと言ったのはさっき見た夢の中だった。きっとそうに違いない。きっとそうだ…そうだよね?

 

 

 

朝ごはんを食べた私は制服に着替え、軽く化粧をして少し早く家を出る。

家を少し早く出たのは今日は香奈と学校まで一緒に行こうと思っているからだ。

 

 

香奈と私は小学校から同じなだけはあって家は近い。

まぁ、一緒に学校に行ったことなんて殆どないけどね。

しかし今日は何としても学校に来てもらわないと香奈ちゃんと比企谷くんの仲直りラブラブ大作戦の作戦を練れないからたとえ引きずっても学校に連れて行くつもりだ。

 

 

 

 

 

だったのだけれど……

 

 

「おっはよー!美香!」

 

あれれ〜?おかしいぞぉ〜?なんでこんなに元気なのかな〜?

と脳内で小学生探偵の声で繰り広げながら呆然としているとおーい、と香奈は私の目の前で手をブンブンしている。

 

 

「えーと、元気だね?」

 

 

すると香奈はそりゃそうだよ〜、と左手を腰にあて、右手をドンっと胸に当てる。

くそっ、なんだそのメロンは!少しよこせっ!

 

 

「いやぁ、美香が昨日『おっし!私に任せろぉっ!』って言ってくれたからねぇ〜」

 

そういいながらニヤニヤと私を見つめる。

 

「そんなこと言いましたでござるか?」

 

「言いましたでござるよ!」

 

 

 

 

 

 

言っちゃってたんだね……

そうしてトトロのあるセリフを心の中で叫ぶ。

 

 

 

 

 

夢だけど夢じゃなかったー!

 

 

 

 

泣きたい……

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

昼休みになりいつもお昼ご飯を食べている友達に断りを入れて香奈の机でお弁当を広げる。

取り敢えずいろいろ聞いてみないと対策のたてようがないからね。

 

 

「えーと、じゃあなんで比企谷くんにあんなこと言われたのか思い当たることある?」

 

「うーん、それが全然ないんだよねー……」

 

 

そういって浮かない顔をする香奈は本当に辛そうで見ていられなかった。

 

 

「でも、あんたあざといから比企谷くんに嫌われることなんてないと思うけどなー」

 

 

思わず本音を言うとガバッと顔を上げた香奈が面白そうに言う。

 

 

「でも比企谷くん気付くんだよね〜!今まで男の子で気付いた人なんていないのに!」

 

 

ニコニコしながらそう言う香奈は本当に比企谷くんが好きなんだなぁ、と感じてしまう。

てかそれ気付かれてちゃダメなんじゃないの?

 

 

でもまぁ香奈が原因では無さそうである。

そうなると他の人ということになるのだが……

 

 

「ねー、あんた人に恨みとかかってんじゃないの?」

 

「えぇっ⁉︎そんなことないと思うけどなー…」

 

 

うーん、と頭を抱えて思い出そうとしている香奈を見ていると当事者であるもう一人のことを思い出す。

 

 

「……ねぇ、あの日さ、比企谷くん頬に痣なかった?」

 

そう言うと香奈はあー、と頷く。

 

 

「そうかもね、たぶん」

 

「比企谷くんは階段から落ちたって言ってたんだけど、たぶん違うと思うんだよね、あれ」

 

 

まったくこれといっていいほど確証はないがたぶんあれは殴られたか何かしたのだろう。

 

となると誰に?

 

 

 

 

 

 

あぁー!わかんない!

 

 

私は比企谷くんがあの場所にいるか確かめるのも兼ねて飲み物を買ってくると香奈に言い、席を立つ。

するとそれを見計らったかのように1人の男子が香奈の方に歩いていく。

相手にされないだろうけど精々頑張ってくださいと心の中で唱えながら私は教室を後にした。

 

 

 

今日の気分は午後ティーなのさ〜♪と鼻歌を歌いながら自動販売機の前まで行く。

まぁ、毎日午後ティーなのだが。

 

 

自動販売機の前には列ができていたのでおとなしく並んでいると前のカップルに目がいく。

べ、別に羨ましいわけじゃないんだからねっ!

男の方はまぁ別にフツーの男の子だったので許すけどねっ☆

 

しかし女の子の方を見ると見覚えのある子だった。

仕方ない、弄ってやるかのぉ〜。

私は前にいる女の子の肩をツンツンとつつく。

 

 

「おやおや、ラブラブですなぁ〜」

 

すると前にいた女の子がクルリと振り返ると目を見開く。

 

 

「あ!先輩!お久しぶりですー!」

 

「うん!おひさ!この子彼氏?」

 

すると頬を赤らめてはい、と小さな声で肯定する。

その横で彼氏がスッゲー美人と口にした瞬間足を踏まれているのが見えた。

わかってるじゃないかBOY!

 

すると突然かわいい後輩ちゃんが口を開く。

 

 

「あ、あの、先輩、鹿波先輩のことなんですけど……」

 

 

 

それを聞いて私は怒りを覚えた。

 

そしてそれと同時に比企谷くんのことが少しだけ分かった気がした。

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

教室に帰ってくると香奈はまださっきの男の子に付きまとわれているらしくうげぇ、とだれが見てもわかる嫌そうな顔をしながら話を聞いていた。

私が近づくとじゃあまたな、と男の子は香奈に告げて席を離れていった。

顔はまぁまぁかっこよかったですね。はい。

 

 

「だれあれ?」

 

すると香奈は少し嫌そうな顔をして私の問いに答える。

 

 

「なんかね、前に1回告白されて断ったんだけどしつこくって……」

 

 

ほほぉ、自慢かよおい?

とりあえず心の中で香奈がモテなくなりますように、と呪っておいた。

 

 

「あの人名前なんてゆーの?」

 

香奈がどこにでもありそうな名前を口にして私は納得する。

 

やっぱり比企谷くんはなにも悪くなかったのだ。

むしろ1番の被害者とも言える。

彼は、比企谷くんはなぜそんなにも強いのだろうか。

少しだけ香奈が比企谷くんの事を好きになったのも分かる気がした。

 

そして私は香奈に1つだけ確認を取る。

 

 

 

「ねぇ、一応確認だけど香奈は比企谷くんが好きなんだよね?」

 

恥ずかしそうな顔をしながら香奈はそうだよ、と言う。

 

 

それが聴けたら十分だ。

 

 

ここで1つかっこいいことでも言っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

「おっし!私が完膚なきまでに叩きのめしてやりますかね!」

 

 

 

 

すると香奈が恐る恐る口を開く。

 

 

 

 

 

「比企谷くんを?」

 

「………ちげーよ」

 




いかがだったでしょうか?

なんだか辻褄とか合ってなかったらすみません(。-_-。)
熱があるせいってことで許してください(笑)

次回は誰目線がいいのだろうか……
なにか要望があればメッセージか活動報告のところにでもお書きください(。-_-。)

感想や評価、誤字脱字やご指摘などお待ちしております!

読んでいただきありがとうございました(*^^*)

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