後輩の俺と先輩の私   作:大和 天

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こんにちは大和 天です!

更新遅くなりました!ごめんなさい!
いや、あれがあれでちょっと忙しくて……
SAOと俺ガイルのクロスのss?が面白すぎるのがいけないんだ!つい読み込んでしまいました(。-_-。)

話はかわりますがUA50000、お気に入り600突破しました!ありがとうございます!

今回は文化祭後の鹿波先輩目線でお送りします!
なんかちょっとつまんないかもです(。-_-。)

てなわけで16話ですどうぞ!


彼は彼女に見つけられる。

 

 

 

ピピピピピ

 

 

 

 

私は少し苛立たしげにバンッと目覚まし時計を叩く。

あぁ、学校か……準備しない…と…って、あれ?

 

 

そっか、今日は文化祭の代休じゃん。

昨日の文化祭が楽しくて忙しくてとってもいい思い出になった。

ミスコンもなんかわかんないけど優勝しちゃったし。

美香が超悔しがってるところをみれたから出てよかったかも。

 

 

 

私は枕元で充電していたスマホのボタンを押し、画面をつける。

 

 

そこに写っているのは私と1人の男の子だった。

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

「私、好きなんだ。その人のこと。やっと気付いたの」

 

 

 

 

 

………あれ?

 

言っちゃった。

言っちゃったよ!おいおい!

もうダメだぁー!死にたいよぉー!

 

しかもアレじゃん!比企谷くんより少し前に出てるから比企谷くんの反応がさっぱりわかんない!

 

 

 

 

振り向けないまま悶えていると後ろから声がする。

 

「その人は幸せ者ですね」

 

 

自分でも顔が真っ赤になるのがわかる。

今振り向いたらダメだって分かってる。分かってるけど……

 

 

 

振り向くと彼は夕日に照らされ、顔一面が真っ赤で顔色なんて分かったもんじゃなかった。

 

 

動揺を隠せないまま返事をしてしまう。

 

 

「そう、かな?」

 

「……たぶん」

 

 

 

たぶんってなんだよ!と思わず心の中でツッコミを入れてしまう。

 

 

「そこはそうですよ、っていうところでしょうが!」

 

 

頬を膨らませて怒ったふりをする。

プンプンと口で言っていると比企谷くんの顔が少し引きつっていた。

多分彼には分かっているのだろう、私がわざとこんなリアクションをやっていることを。

 

 

 

私は彼の横に座りスリスリと近寄っていく。

こうなりゃ家にくらい送ってもらおう。

そう思って送ってとお願いするがあっさりと断られる。

それでもなぜか嬉しい。

 

 

 

 

 

好きな人が出来ると世界がガラリと変わると言う人がいる。

そんなの他人事だと思っていた。

でも実際ガラリとまでは行かないが少しづつ私の見ている景色が変わり始めているのは事実だと思う。

 

そんな私の見ている景色を変えた彼にじゃ、私帰るね、と少しだけ自分の感情を隠すために格好つけて言うとくるりと反転する。

私の方がお姉さんなんだからたまには格好つけないとね!

 

 

 

そして反転した勢いで私の足が勢いよく比企谷くんのことを考えながら飲んでいた彼の大好きなMAXコーヒーの缶を蹴飛ばす。

 

勢いよく中身が飛び散り、私のささやかな格好つけたセリフを台無しにする。

 

 

 

 

 

「……ぶふっ」

 

みるみる顔が赤くなるのがわかる。

そして思わず叫んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「笑うなぁっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局私のことを笑った罰として家まで比企谷くんに自転車で送らせた。

そっと腰に手を回してみると比企谷くんが焦ったようにち、ちょっと!などと言っていたがいちいちそんなことを気にしていたら比企谷くんの相手なんてできたもんじゃない。

 

 

顔を彼の背中ににつけて少しだけ匂いを嗅いでみる。

なんだか暖かい匂いがして幸せな気持ちになる。

べ、別に変な性癖があるわけじゃないんだからねっ!

 

 

家の前に着き、バイバイと手を振ると比企谷くんは遠慮がちに手を挙げて答えてくれた。

そうとう嫌そうな顔をしていたけどまぁそれは後でしっかり何か奢らせよう。

ミスコンもなぜか1位だったからそのお祝いってことでまたどこかに引っ張って行こうかな。

 

 

 

 

部屋に入って着替える時に制服を嗅いでみると少しだけ比企谷くんの匂いがした。

えぇ、まぁ…そのー……えーっと………はい、変態って言われても仕方ないです。まる。

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを思い出しながらもう一度スマホの画面に目を落とすとメイド服の私と1人の男の子……比企谷くんとのツーショットが写っている。

 

 

これは文化祭1日目の時に私の友……クラスメイトの美香が撮影したものだ。

 

 

私が比企谷くんにちょっと話しかけようとしたところを写真に収められてしまった。

美香ナイス……じゃなかった、美香ったら困ったものですよ……

 

 

 

そんな訳でその一枚の写真をめぐり値の釣り上げと値切りのバトルが熾烈を極め、なんとか800円で交渉が成立した。

くっ……500円くらいで競り落としたかった……

 

 

写真を送ってもらった私のスマホは気づくと壁紙がその写真になっていた。

あれれ〜、おかしいぞぉ〜?

 

 

 

そんなことを思ってスマホを眺めていると画面が切り替わり、美香から電話がかかってきた。

 

 

ちっ、美香め。せっかく文化祭の思い出に浸っていたのに……

 

 

そんなことを思いながらも電話をでる。

 

 

「もしもしー?」

 

「あ、香奈?電話出るの早いね?もしかして例の彼からメールでもこないかなー?って画面ずっとみてたの?」

 

 

「ち、ちょっと!そんなわけないでしょ⁉︎それより用事はなによ」

 

「え?用事?何にもないよ?ただどーせ香奈のことだからあげた写真眺めてるのかなーって思って邪魔してみた!ほんじゃーねー」

 

 

プッ、といい通話が終了する。

 

……

 

 

 

…………

 

 

 

………明日早く学校に行って上靴でも隠しとこう。

 

 

私はそう固く誓った。

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

もうお昼過ぎである。

 

さっき比企谷くんを電話で誘ってみた。

 

 

「比企谷く〜ん!今日ヒマ?」

 

「いや、今日は録画したプリ……教育番組を見ないといけないので。それじゃ」

 

 

 

そう言って電話を切られた。

 

絶対プリキュアだよね?なんでちょっと勉強してる感じで言い直したの?明日下駄箱に美香の靴を入れておこう。

 

本日二度めの誓いを心に刻み込んで、いま直面している問題に向き直る。

 

 

 

お昼ご飯どうしよう……

 

 

別に作れないわけじゃないけどそんな気分じゃない。

そうと決まればあれしかない。

 

 

私は着替えると家を出る。

 

 

 

 

Yes!let's go なりたけ!

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

店の前でキョロキョロと2、3度辺りを見回し知り合いがいないことを確認して店に入る。

 

だってほら、あれでしょ?女子の1人ラーメンってちょっと、ね?

 

 

 

てな訳でお店に入るとなぜだか見知ったアホ毛が……

 

 

 

カウンターに座る彼の横の席にわざと座ろうとする。

嫌そうに見上げた彼のその腐った目が見開かれる。

 

 

 

 

なんでこんなにドキドキしているんだろう。

きっと目の前の彼が私からの誘いを断ってこんなところでラーメンなんて食べてるから怒りで動悸が……

 

まぁ今回はそういうことにしといてもいいよね?

 

そして私はとびきりの笑顔で彼に声をかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ!比企谷くん」

 

 

 

 

「………ごめんなさい」

 




いかがだったでしょうか?

つまらなかったらすみません!
もしかしたら書き直すかもです(。-_-。)

最近は評価もたくさんしてもらい、低評価や高評価で一喜一憂したりしています!
これからもがんばります!

次の大きいイベントは体育祭ですかね?
頑張りやす!

感想や評価、お気に入り、誤字脱字やご指摘などお待ちしております!

読んでいただきありがとうございました(*^^*)

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