後輩の俺と先輩の私   作:大和 天

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こんにちは大和 天です!

っべー、まじっべー。
なんだかわかんないですけど中編が3つに……
おっかしいなぁ〜、次で完結の予定だったのになぁ……

さすがに次は終わらせますよ!

あ、あとお気に入り500いきました!ありがとうございます!

では14話ですどうぞ!


彼と彼女はフェスティバる。 中編 3

 

 

 

 

 

本日も相変わらず受付業務である。

 

 

昨日と違う点は今日が文化祭2日目ということで一般客もたくさんいるということだ。

まぁ、皆さんは中学時代の友達や、他の高校の友達に会ってキャッキャしてるわけだが俺にはむしろ会いたくない奴しかいない。

べ、別に全然友達なんていらないんだからっ!

あれ、なんだろ目から汗が……

 

 

 

 

 

すると見慣れたアホ毛がぴょこんと俺の視界に現れる。

 

 

「お兄ちゃん今変なこと考えてるでしょ。目がすごいスピードで腐ってるよ」

 

「小町ちゃん?会って早々ひどくない?」

 

 

小町は休日だと言うのに中学の制服を着ている。

女子ってなんでこういう時制服着たいんだろ。

まぁ制服良いですよね。ファッションとか考えなくていいし。

 

 

 

すると小町がにやけながら聞いてくる。

 

「お兄ちゃんお兄ちゃん!香奈先輩と一緒に回らなくていいのー?」

 

「え?なんで?ていうか大体あの人文実だから見回りあるし」

 

「えぇー、つまんなーい!お兄ちゃんくらいつまんないよそれ」

 

あの、小町ちゃん?

それがどのくらいつまんないのかお兄ちゃんわかんないよ?

たぶんものすっごくつまんないってことだけはわかるけどね?

あれ?それであってるのか……

 

 

 

「よし、それじゃあ俺といっ「じゃあ小町友達のところ行ってくるね〜!」

 

 

そう言って小町はトテトテと同じ制服に身を包んだ女の子のところに駆けていく。

 

 

小町……お化け屋敷入らないのかよ……

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

どうしてこうなった……

 

俺は今暗闇に身を潜め、定期的に回ってくるお客さんを驚かすために準備をしている。

なんでもお腹減ったから交代してくれ、だそうだ。

別に全然断れなかったとかじゃないんだから!俺が優しいだけだから!

 

 

そんなことを考えていると足音が聞こえてくる。

タイミングを確認して『わっ!』と声を出す。簡単な作業だ。

 

 

目標をセンターに入れてスイッチ。

目標をセンターに入れてスイッチ。

 

 

今だ!

「わっ!」

 

「きゃあー!」

 

 

そう言ってそこに居た女の子達は走っていく。

ゾンビがどうとか言ってたけど気のせいだよね。八幡信じてる。

 

 

まぁあれだ。怖くないとお化け屋敷じゃないからな。

するとまたパタパタと上履きの足音が聞こえる。

それと共になぜか笑い声も聞こえる。

 

ほほぉ〜、怖くないってわけですね?

さすがに俺もクラスで1番社畜の如く働いたのでショボいと言われるのはさすがにカチンとくるわけだ。

 

ならば見せてやるしかない。

 

俺の本気をっっっ!!!!!

 

 

いかんいかん、中二全開だった。

周りに人いなくてよかったー。

 

 

 

俺はいそいそと隠れると次の人が目の前に来るまで息を潜める。

3…2…1…ここだ!

 

 

「わっ!」

 

「きゃあっ!」

 

 

 

あれ?この声聞いたことあるな、と思ったその時だった。

 

 

俺の顎に衝撃が走り、視界が真っ暗になった。

 

 

 

 

ハチマンは目の前が真っ暗になった…

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

知らない天井だ……

 

カーテンの外から声が聞こえる。

 

 

 

「おまちどおさま!お預かりしたハチマンはみんな元気になりましたよ!」

 

 

ってそれポケモンセンターだから!

まさか手持ちの金が半分に⁉︎

よかった、どうやら無事のようだ。

 

 

ここはどうやら保健室のようだ。

 

 

 

何があったかは知らないがどうやら気を失っていたらしい。

あごと頭が痛い。

かすかな記憶を頼りに思い出すと確かあごに衝撃がはしったのまでは覚えている。

そこから推測するにあごをピンポイントで殴られ気を失ったらしい。その後に頭を打ったのだろう。

 

まだ少し痛むが起き上がるのに全然支障はない。

俺はよいしょ、と起き上がるとカーテンを開けて外に出る

 

 

 

 

 

そこに居たのは先輩だった。

 

 

「あ、先輩。なんでここにいるんですか?」

 

よく見てみると少し目が赤い。

 

「あ、や、やぁ比企谷くん」

 

「…うす」

 

 

思い出した。

あの時の悲鳴は先輩の声だったんだ。

「先輩だったんですね」

 

すこし責めるような言い方になってしまう。

先輩のは少し涙目になりながらうつむく。

 

「……ごめん」

 

「いやいや、大丈夫ですよ。俺も本気出しすぎましたし」

 

「本当に怖かったんだからね!本当にソンビかと思ったんだから!」

 

「ナチュラルに罵倒するのやめて貰えませんかね?」

 

そんなことを言っていると笑がこみ上げてくる。

気づけば2人もと笑っていた。

 

 

「あはは、でもごめんね。まさかあごにパンチが当たるなんておもってもみなくて」

 

 

その割にはとっても鋭いパンチでしたよ?

 

 

「比企谷くんが無事でよかったよ……それじゃあ私はまだ見回りがあるから……またね!」

 

 

 

 

そう言って先輩は失礼しました〜とあざとい言い方で保健室を出て行った。

 

 

 

 

 

さて俺も帰るか、と保健室を出ようとすると先生に呼び止められる。

 

 

 

「鹿波がいないから言えるがあいつすごく取り乱してたぞ。あいつのことは結構知っているつもりだがあんな鹿波は見たことなかったよ」

 

 

そりゃあ自分が殴ってしまった相手が倒れたら取り乱すのは当たり前だろう。

 

 

でも本当は違うんじゃないかと思っている自分がいる。

でもその自意識を心の奥へと追いやる。

そんなことあるわけない、と……

 

 

それじゃあ早く戻りな、と半強制的に保健室から追い出されようとした時だった。

 

 

 

保健室の扉が勝手に開く。

あれ?ここだけ自動ドアだったっけ?

 

 

すると目の前にいたのは顔を赤くしている先輩だった。

どうやらさっきの話が聞こえていたらしい。

 

 

すると先輩はにっこりすると先生に向かって口を開く。

 

「先生、あとでお話ししましょうか」

 

 

 

ちょっと、先生顔ひきつってますよ?

この人やっぱい怖いっ!

 

 

するといつもの顔に戻った先輩何俺の方を向く。

 

 

怖いっ!一体どんな罵倒を……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「言い忘れてたんだけど私ミスコン出るから見に来てね!」

 

 

「ふぇ?」

 




いかがだったでしょうか?

ついこの間日間ランキング2位でした!あざます!


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