後輩の俺と先輩の私   作:大和 天

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こんにちは大和 天です!

文化祭編突入します!
一応3部構成のつもりです!
そう言いつつ次回が後編になったらどうしよう(笑)

では11話ですどうぞ!

追記

最新作は彼は彼女を変える。という八幡の誕生日回です!
読んでくだされば幸いです(>_<)


彼と彼女はフェスティバる。 前編

 

2学期が始まり1週間ほど経つ。

相変わらず俺は誰からも喋りかけられることもなく1学期と同じく平穏な日々を過ごしている。

はっきりいって楽しいことなど特に何もない。

 

 

 

しかし最近ひとつだけ楽しみができた。

先輩との昼食である。

花火大会での一件以来少しだけお互いの距離が縮まったように思える。

そしてあの日以来お互いのことを少しずつ話すようになった。

 

 

 

四限目の終了のチャイムが鳴り、昼休みが始まる。

俺はパンの入ったコンビニの袋を引っ掴むと教室を出ると軍顔負けのステルス機能を発揮しながらベストプレイスまで向かう。

俺の適性ジョブは忍者かスパイだと最近思うな。

まぁ働く気はないがな。

 

 

 

購買の横の角を曲がれば我が安住の地、ベストプレイス。

 

 

 

角を曲がると先輩は先に来ていていてケータイをポチポチやっている。

俺が歩いて行くと先輩が顔を上げおっ、と声を出す。

 

「うす」

 

「や!比企谷くん」

 

簡単な挨拶を終えると俺は先輩の横に座りパンの袋を開く。

いやぁ〜今日もパンがうまいっ、と心の中で言いながらパンを食べていると先輩が話しかけてくる。

 

「比企谷くんのクラスはなにやるのー?」

 

いったいなんの話だ?

ポカンとしている俺の顔を見て気付いたのか先輩が付け加える。

 

「ほら、もうすぐ文化祭でしょ?だから出し物なにするのかなーって」

 

あぁ、そういえば昨日午後のLHRでクラス委員とか決めてたな。

 

「あぁ、うちは確かお化け屋敷って言ってましたね」

 

お化け屋敷だなんてリア充が考えつきそうな文化祭出し物ランキングトップ3には入るな。

「先輩達はなにやるんですか?」

 

「えーと……イ………サ」

 

なんで顔赤くしてるんだこの人。

おこなの?激おこなの?

 

「え?何て言いました?」

 

「だからー!メイド喫茶だよ!」

 

先輩もリア充出し物ランキングトップ3のひとつをやるなんて……

ちなみに最後の一個が何なのかは分からない。

じゃあトップ2じゃねぇか。

 

 

 

でもあれだ。

先輩のメイド姿見たくないわけではないですね、えぇ……

むしろ見たいまである。

べ、別に先輩だからってわけじゃないんだからねっ!

 

 

と、誰が得するのかわからない脳内ツンデレを繰り広げている間に先輩はお弁当を食べ終わると弁当箱を片付け立ち上がる。

 

「じゃあまたね〜」

 

そう言うと先輩は俺が返事をする間も無くスタスタと歩いて行ってしまった。

 

 

そこで気づいてしまう。

そのことを少し悲しく思っている自分がいることに。

 

 

花火大会の時も別に特別な意味はなかったのだろう。

ただ自分のせいで友達とはぐれ自分を責めていただけなのだろう。

そして少し誰かに慰めてもらいたかった所に俺がいたとかそれくらいのことだ。

 

 

先輩とはお互いの事を話すようになったと言ってもやっと普通の友達らしき関係になれただけである。

俺なんてそこらでモブモブしているモブとなんら変わりはない。

 

 

 

先輩は俺に対して特別な感情など持っていない。

持っているわけがない。

 

 

 

世の中の男子の八割は「こいつ、俺のこと好きなんじゃね?」と思って生きている。

だからこそ、自分を戒める必要があるのである。

 

 

 

 

「そんな訳ないだろ」と。

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

俺はMAXコーヒーの缶をコトリと横に置く。

もう先輩と昼休みを過ごさなくなって1週間ほど経つ。

先輩はクラス委員に他の女子の悪意の元やるはめになった挙句、文化祭副実行委員長までやるはめになったらしい。

それで文化祭に向けて学校全体が活気付いてきた今、先輩は昼休みも仕事をしなくてはならないらしくここに来れないらしいのだ。

 

 

別に今までずっと1人だったのだから今更どうこう思う訳ではないのだがやはり少しさみしくも思う。

 

 

 

その点マッカンはいい。

いつでも俺に優しくしてくれるからな。

 

俺はマッカンを飲み干し、教室に戻るためにベストプレイスを後にする。

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

教室に戻りイヤホンを耳に突っ込み寝たふりをしていると間も無く予鈴が鳴りわらわらと生徒が席につき始める。

間も無くLHRが始まり我がクラスの出し物であるお化け屋敷の準備にとりかかる。

俺の仕事は雑務である。

クラス委員という上司に言われたことをひたすらやるという社畜っぷりの半端ない仕事を淡々とこなしていく。

ここ数日仕事をしながら実は俺社畜体質なんじゃないの?と気付いてしまった自分が怖い。

そしてあらためて将来は専業主婦になろうと心に固く決めました。まる。

 

 

あー、将来のお嫁さんが今入ってきてくれないかなぁ〜、などとありえないことを考えながらひたすらダンボールに色を塗っていく。

 

すると教室が急にざわざわしはじめる。

なんだろうとおもい顔を上げるとみんな視線が扉に向かっている。

 

 

 

視線の先を見ると見たことのある顔があった。

 

 

 

 

「えーっと、クラスの進行状況はどうなってますか〜?……って比企谷くんだ!」

 

「……げ」

 

 

 

 

みんなの視線が初めて俺に向けられた瞬間であった。

 




いかがだったてしょうか?

やっぱり文章書くのって難しい(>_<)


それで全然忘れていたわけではないのですが明日は八幡の誕生日ですね!忘れてたわけじゃないですが!

それで9.5話って感じでで八幡の誕生日の話を書こうか悩んでるんですが需要あるか分からないのでアンケート?を取ってみたいと思います!
感想か活動報告のところに読んでみたいなって思ってくださる方は八幡視点か鹿波先輩視点のどっちか書いてくださると嬉しいです。

一応3人くらいきたら書きたいと思います(笑)
前回同様来ない気もしますが(笑)

感想や評価、誤字脱字、ご指摘などお待ちしております!

では読んでくださりありがとうございました(*^^*)

追記

アンケート?は午後10時あたりを目処に集計したいとおもいます(。-_-。)

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