さてさて、奏さんと翼さんが復活し活気づく特異災害対策機動部二課。更に、不可抗力とは言え、響ちゃんのシンフォギアが親友である小日向未来ちゃんに知られてしまい...
「こ、小日向、み、未来って言います!!さ、サイン下さいん!!」
「ちょ、未来緊張しすぎだよ!!」
「アハハハ、気軽に言ってくれればいつでも受けるぜ。」
特異災害対策機動部二課の保護下に入って俺の目の前にいます。
「でも、良いのかい?俺よりも翼さんや奏さんのサインの方が「既に頂いています!!」...こ、行動が早いね~。」
廊下を歩いていたら、鬼気迫る形相で俺に走り寄って来て今の状況になっちまった。何故だろう。この娘に苦手意識を持ってしまってる...
「はいよ。こんなんでいいか?」
「ありがとうございます!!」
「バサラさんありがとうございました!そうだ、今日私達翼さん達と遊びに行くんです!!一緒にどうですか?」
あ~、そう言や奏さんがそんな事言ってたな。
「悪い。今日は約束があるんだ。また今度誘ってくれ。」
「え!?先約があるなら仕方がないですね・・・は、は~ん。さては彼女さんとデートですね!!」
「おぉっと!もう予定の時間が迫ってる!!じゃ!!」
「あ、バサラさん!!」
翼、奏、響、未来の四人が楽しくショッピングをしている頃バサラは...
「は~、彼女とデートなら良かったんだがな...」
「おいコラ!私も女だぞ!!デ、デートじゃないけどな!!でも!一緒に買い物に来ている事に感謝しな!!」
「いや、俺の方が一緒に来てる側だけど...」
クリスと買い物に来ていた。無論、荷物持ちで。
「雑貨と食料の買い出しはこんなもんだろ...後は、クリスちゃんの服だな。」
ちくせう。分かってた!分かってたんだ!!こんな事だろうと...昨日急にクリスちゃんが「私と付き合ってくれ!!」って言って来たから即「いいぜ!!」ってドヤ顔で言ってホイホイ付いて来たんだ。とうとう俺にも「彼女が!?」って思ったんだ。そしたら...やっぱ荷物持ち。もう一度言おう。ちくせう。
「オイオイ、何落ち込んでんだ?次は私の服買うの付き合えよ!」
「ヘイヘイ、仰せのままにお姫様...」
「お、お姫様って!?...ごにょごにょ」
クリスの私服を買い、昼食を済ませ帰路に付いた二人。街の大通りを歩くバサラは大量の荷物を持たされ、その半歩先をクリスが歩いていた。
「悪かったな。私の買い物に突き合わせちまって!!」
「気にすんなよ。何だかんだあったけど、今はご近所さんだ。また、何かあったら俺か奏さんに相談しろよな!・・・ちょっと役得だったし(小声)」
「ま、慣れるまでよろしく頼むぜ!!」
不安だったクリスの他人との付き合いは、姐御肌の奏が率先して世話をした為、最初は少しギスギスしたが今は問題なく他人と話せるようになった。しかし、司令以外の大人はまだ苦手らしく、あまり話をしたがらないらしい。
『アニマスピリチア。貴様はそんなものなのか?』
マンションまでの帰路を歩いていると突如男が二人に...バサラに話しかけてきた。
「な...んだと!?」
「テメェ、何もんだ!!」
『何者など、そんな事はどうでもいい。お前の
予想はしていた。俺以外に
「あ、アンタは...」
『ゼントラーディ達には"プロトデビルン"と呼ばれていた者だ。』
「プロトデビルン?何だそりゃ?そんなもん知ら「プ、プロトデビルンだって!?」ど、どうしたんだバサラ!?」
プロトデビルンと聞いて驚愕を隠せないバサラ。
『ほぅ、お前も
そう言い残し、男は人ごみの中に消えて行った。
「な、何なんだよアイツ!!一方的に喋ってどっかに行きやがった!!」
「・・・」
男が去った後、クリスはその男に悪態を吐きバサラは時が止まったかのように沈黙を守っている。
「_!!__オイ!バサラ!!」
「お、おお!な、何だ?」
「さっきから声掛けてんだろうが!それより、顔色悪いぞ。調子でも悪くなったか?」
「い、いや何でもないぜ。そろそろ帰ろう!!」
「ああ!帰って、私も料理ぐらい出来ることをお前と奏に教えてやるぜ!!」
「お、お手柔らかに頼むぜ...」
プロトデビルン。異次元宇宙「サブ・ユニバース」において、紀元前100万年代に発生・進化した知的エネルギー生命体でプロとカルチャー星間共和国によって付けられた名称だ。俺の前世の世界で
でも、何で地球にプロトデビルンがいるんだ!?それに俺の
てか、その前にクリスの
「はい、響です!」
『ノイズの出現パターンを検知した!!』
突如響に伝えられたノイズが出現した連絡。奇しくも今日は翼がソロで再出発するライブがあり、響自身もそのライブのチケットを渡されていた。
『翼にも連絡を「師匠!!」ん?どうした?』
「現場には私一人で『そいつは聞けねぇ相談だ!!』ク、クリスちゃん!?」
『現場には私と』
『俺で行くぜぇ!!』
「バサラさんまで!?」
『事情は何となく把握した!司令!翼さんへの連絡は無しだ!!』
『私らでノイズへの対処...ノイズへの熱烈なシンフォギアと歌の
「バサラさん。クリスちゃん!!」
『分かった。ノイズの方はバサラ君とクリス君に行ってもらう!!』
「うぉぉぉ!俺の歌を聴けぇぇ!!『LIGHT THE LIGHT』!!」
「ヘッ、今日はバラードからかよ!!オラオラ、私の弾丸を喰らいやがれ!!」
海岸近くの工場密集地に現れたノイズを倒すため、バサラとクリスは
「何体集まろうとアイツらの出る幕はねぇぜ!!」
「そう言うこった!今日は俺らのライブで大いに盛り上がっていけ!!」
ノイズを撃ち崩すクリス。ノイズ全体に聴こえるよう声を張り歌い、その歌でクリスを支援するバサラ。
「特別サービスだ!もう一曲行くぜぇ!!『HELLO』!!」
俺の歌は、一応クリスのサポートは出来てる。でも、
「(どうしたんだバサラのヤツ。あのプロト何とかって奴に会ってから焦っている様に見えるぜ)...今日は飛ばしてんな!!」
「・・・もっと、もっと熱気バサラの様に(小声)・・・観客が多いからな!!」
「ハッ、そりゃ、そうだ!!」
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バサラとクリスがノイズの対応を請け負ってくれた為、少し開演時間から過ぎはしたが翼のライブに間に合った響。
『今日は私のライブに来てくれてありがとう!!』
流っ石、翼さん!!このライブは大成功です!!って、あれ?翼さんの後ろって、え?えぇ??
『この曲で最後で『オイオイ、私の曲は無しか!!』えぇ!?奏!?』
な、何で奏さんがこのライブに!?そんな事誰も言ってませんでしたよ!?
『なに、サプライズゲストだよ。さぁ、皆ぁ!!今日は翼のソロ転身とツヴァイウイング最後のライブだぜ!!』
『な、何ぃ!?』
「「「嘘ぉ~!?」」」
『皆に心配かけたけど、この通り治療も終わった!!私は翼の様にソロにはならないけど、歌は続けて行くつもりだ!!』
『か、奏!?』
な、何々!?この状況を誰か教えてー!!
『最後になるけど私達ツヴァイウイングをここまで応援してくれてありがとう!!最後の歌は"逆光のフリューゲル"』
な、何が何だか分からない事が多すぎるよ~!!
『あ、そうそう。私は今度"ファイヤーボンバー"の女性ボーカルになりま~す!!』
「「「はぁ!?」」」
さ、最後にトンデモナイ爆弾を落としていったよぉぉぉぉ!?奏さんフリーダムすぎ!!