※咲夜side
中に入った私達は受け付けの兎のもとにいきました。
「いらっしゃいませ、永遠亭へようこそ!人数は…」
「二人よ。」
「かしこまりました。」
ふふふ、これなら潜入は簡単ね。
「ご用件は?」
「月の事件について捜査を「咲夜!」あ…」
「なるほど…」
あぁ、なんたる失態を…
これでは異変について探るなど…
「では、こちらへどうぞ。女将がこちらへ通せばわかると…」
「え?えぇ…」「ふむ、言い訳があるのか…?」
そういって兎はある部屋へと案内する。そこには驚くべき光景が広がっていた!
「…………こ、これは!?」
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※時夜side
とりあえず部屋をかりて、今日は永遠亭で寝泊まりすることに。
部屋は和室で、お茶を入れる為の道具やお団子、和菓子も揃えてあり、なかなか快適な部屋だ。
「いい部屋ね。月が欠けてなければもっと楽しめたのだけど。」
「そうだな、これじゃあお月見も楽しくないな。」
まるでお月見するための部屋にも感じる。
ちなみにリリーはというと隅っこにつまれていた布団にダイブを決行していた。もちろん布団は倒れてリリーは下敷きになったのだが…
「んぅ…お布団、あったかいですよー…」
リリーが気持ちよさそうだから助け出すのはやめることにした。
「…今行っても真犯人には会えそうにないわね。丑三つ時までゆっくりしましょう。」
丑三つ時、恐ろしい時間帯だな。でも、異変の犯人を退治するのにはうってつけの時間帯だろう。
とか色々考えていたら突然、幼女が慌て出した。
「…なんだか嫌な予感がするわね」
「え?どうした、急に」
「…!?至急、裏口方面に向かうわよ!」
「え、ちょ!?」
そういい残して幼女は俺の襟首をつかんで走っていくのだった。
「もふもふ~」
布団の下敷きとなっているリリーを残して。
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幼女につれられた先には秋姉妹と白い幼女がいたのだが…静葉がぐったりとしていた。どうやら毒を盛られたらしい。
ここは腕のある医者もいるらしい。それで診てもらうことにしたのだが…
「医者の方、見えませんかー!」
ピョコピョコと兎が現れた。そして話をするのだが
「すみません、今医者の人は用事で…少々お待ちください!」
「少々ってどれくらいよ!」
「酔いが抜けることを含めて約1日位かと…」
「病人ほっといて飲んでんじゃねーよ!」
そんなかんじの言い争いをしていた。これでは話が前に進まない。と思っていたその時
「何があったの、てゐ?」「輝夜様!?」
▼ぐーやが現れた!
あと、あの兎がてゐなのか。普通に応対していたような気がするけど…
「実は、虫の毒を受けた病人がいまして…」
「なんですって!速急に永琳とイナバを呼びなさい!」
「しかし、イナバは今は…」
「人の命に代えられるものなんてないわ!そのかた達を永琳とイナバのもとに案内なさい!」
「は、はい!さ、どうぞこちらに!」
…これからぐーや呼びやめよう。輝夜様も並々ならぬカリスマの持ち主だった。それもレミリアとは違う、命を大切にするカリスマだ。きっと、この世のすべてに感謝をこめて「いただきます」と言う人間だ。冗談抜きで。
「「「「ありがとうございます!」」」」
「いいのいいの。そんなことより、早く診てもらいなさい。」
そうして、俺達はてゐの案内で永琳とイナバという医者の元へ向かうのだった。
※オマケの霊夢side
お金がなくて諦めた彼女はしぶしぶ帰ろうとするが…
「ここどこよ!?」
迷いの竹林で迷子になっていた。