その1
レポート7 逆行者ドクターカオス&マリア その1
昨日冥華おば様から預かった陰陽術の本。読んでみようと思っても読めないと言う蛍ちゃんから預かり見ているんだけど
「私も読めないわね」
達筆だから読めないなどではなく、これは特定の人物しか読めないように特別な加工を施されているのだ
「だからこんな貴重な本を私に手渡したのね」
特定の人物しか読めないのなら、歴史的な価値はあるが……GSとすれば読めない陰陽術の本なんて正直何の価値もない。
「どうしましょうかね」
もし読めるなら横島君に少しずつ陰陽術を教えようと思っていたんだけど……なんせ今の横島君は「破魔札」しか使える武器がないから……とは言え、読むことが出来なければ教えようがない
「図式と術式は書いてあるけど……その周りの文字は読めないのよね」
術式と図式で推測してやるのはあまりに危険すぎる、となるとこれはお蔵入りにしないといけないかもしれない……
「あー誰かいないかしら」
この文字が何なのか?そして読める人材……知り合いのGSの顔を思い浮かべるが、やはり陰陽術を使えるようなGSの知り合いはいない。もしかしたら先生なら……
「だけどあの人神父だしねえ」
私のGSの師匠「唐巣神父」ならもしかしたら……神父だから陰陽師に詳しいかどうかは不安があるけど……
「横島君と蛍ちゃんを紹介するついでに見せてみればいいか」
読めなくて当然。メインは私の弟子の紹介と言うことで先生の所に行けばいいか
「おキヌちゃーん」
【はーい?なんですか?】
キッチンから顔を出したおキヌちゃん。横島君の家に出かける事も多いけど、基本的には私の事務所にいてくれるおキヌちゃん。食事の用意に掃除をしてくれる彼女の存在はとても助かっている
「明日。私のGSの先生の所に行くんだけど、あの人貧困生活をしてるから……食べ物を持って行くから何かその場で作れる料理の材料を考えておいてくれる?」
私もそれなりに料理は出来るつもりだけど、めんどくさい後片付けとかは好きじゃ無いし、道具をしまうのも苦手だ。その点おキヌちゃんは整理整頓とかも得意だしおキヌちゃんに頼めば楽だし……なんかおキヌちゃんがいるようになってからあんまり家のの事しなくなったなあと苦笑しながら
【判りました~えーとお好きな料理とかは?】
そう尋ねて来るおキヌちゃんに私は昔の事を思い出しながら
「和食が好きだからそれでお願いするわ」
先生は神父だけど日本人だし、和食が好きってよく言っていた事を思い出しそう頼む
【はーい。判りました~それじゃあ私横島さんの所に行くんでまた明日。夕食は用意してあるので自分で温めてくださいね~】
そう笑って窓から出て行くおキヌちゃん。これは間違いなく朝まで帰ってこないパターンね。まぁ……幽霊だからどうこうってことはないだろうけど……
(300年前の子にしては随分積極的よね)
あの時代の子と言うのはもっと奥ゆかしい物では?と言う感想があるが、今の時代に慣れただけ?とも思うのでそんなに気にしない。代わりに机の上の受話器を取り
『もしもし。横島ですが?』
「あ。横島君?私よ美神。明日私の師匠の先生の所に行くからね?朝から行くから……そうね。9時ごろに迎えに行くから」
『明日俺学校なんっすけど……」
まぁ確かに平日だからそれは当然だけど、そこはGSの弟子としてちゃんと学校に話も通してある
「公休要請しておくから心配ないわ。蛍ちゃんにも伝えておいてね?じゃあ明日」
用件だけ伝えて電話を切り、キッチンに自分の夕食とビールを取りに行こうとして
「おっとしまっておかないとね」
一応歴史的な価値がある古文書でもある陰陽術の本を机の引き出しにしまう。本の表紙に書かれている恐らくこの本を書き上げた人物。「高島」の名に若干の懐かしさを感じつつ、私は引き出しにしまって鍵を掛け
「さーて今日のつまみはなにかしら~♪」
料理上手なおキヌちゃんの事だから失敗はないはず。今日のつまみが何なのかを楽しみに私はキッチンに向かったのだった……
ツー・ツー・と音を立てる電話に溜息を吐きながら受話器を元に戻す
「美神さん?」
キッチンから顔を出した蛍に頷き、肩の上に座っているチビを落とさないように気をつけながら座布団の上に座り
「明日なんか美神さんのGSの師匠さんの所に行くんだって」
ふーんと返事を返しキッチンに引っ込む蛍。夕食を終えて洗物をしているところだ。最初は手伝おうとしたのだが、私に任せてと言われたので、こうしてTVを見ている。もう最近は朝か夜は蛍かおキヌちゃんがいるし、2人ともいることもある。そのおかげで俺の食生活と生活習慣は大幅に改善された。不満があるとすれば、男子高校生の必需本を見る事が出来ない事だが
「み?」
俺の肩の上のチビがいるのでどの道諦めるしかない。小さい子供がいる所でエロ本は駄目だろう。妖怪だけど、子供は子供。そこの所はちゃんとしないといけない
(良く考えたらこれって通い妻ってやつで……ふふふふ」
彼女なんてお前には出来ないとか言ってくれた同級生にこのことを教えてやりたいぜと思っていると、膝に軽い重みを感じて視線を下に向けると
「……」
タマモが頭を乗せて俺を見ていた。自分も構えと言いたげな表情は愛嬌がある。タマモを膝の上に乗せて頭を撫でる、なお横島は気付いていないが、さっきの言葉は口に出ており。キッチンで洗い物をしていた蛍は
「シッ」
小さくガッツポーズを取っていた、自分の作戦が思うとおりに進んでいる事に対する喜びだろう
【こんばんは~横島さん~】
「ん?こんばんわ。おキヌちゃん」
チビと遊んでやっていると壁から顔を見せるおキヌちゃんに返事を返す。たまーに黒いけど基本的には良い子だ
(幽霊じゃなかったらなあ……)
黒いけど優しいし、母性に満ちているし……それにあの優しい笑顔も結構……
「よ・こ・し・ま~!」
「あいだだだだ!!!」
どうやら声に出ていたようで、蛍に耳を抓られ嬉しそうに頬を紅くしているおキヌちゃんを見ながら、へそを曲げてしまった蛍の機嫌取りに苦戦するのだった
「それで何しに来たの?夜に来るなんて少し常識がないんじゃない?」
【若い女性が男性の家に泊まるのもどうかと思いますけどね?】
何とか蛍の機嫌は直ったんだけど、今はおキヌちゃんと蛍がにらみ合っていてとても怖いので
「チビ~おいで」
「みーん♪」
小さな羽根でパタパタ飛び回っていたチビを呼んで抱っこしてやると
「みーみー♪」
その小さい手で俺の指に手を伸ばすその愛らしい仕草に癒されていると
【横島さん。これ美神さんからです】
どうも俺がチビと遊んでいる内に話が進んだみたいでおキヌちゃんが机の上に瓶を置く
「それは?」
見たことのない黒い瓶に若干の恐怖を感じながら呟くと
「霊体痛の薬。念の為に飲んでおきなさいって」
蛍の説明を聞きながら瓶の蓋を開けて中身をあおり
「まっずうううう!!!」
信じられない不味さに絶叫する。苦い・甘い・辛い・すっぱい・とにかく訳のわからない味だ。俺が苦しんでいるの気付いてタマモが近寄ってくるが
「こ、コン?」
さすがにどうすればいいのか困惑している様子。不味い物を飲んだダメージなんて流石のタマモでも回復させることが出来ないだろう
「飲んだら早く寝ると良いわ、睡魔が来るからね」
蛍の説明を聞き終わる前に既にかなりの睡魔が襲ってきている。近くのタマモを抱き抱えながら立ち上がり
「んじゃあ。俺の部屋から毛布をもってきれくれるかあ?今日はソファぁで寝るからぁ」
既にかなりの睡魔のせいで呂律が回ってないが何とか言い切る。蛍をソファーで寝かせるのなら俺がソファーで寝ると言うと
「駄目よ。私はソファーで平気だから早く自分の部屋にね?」
「いやあ……だめらって」
女の子が身体を冷やしたらあかん、お袋が何回も言っていたのでそう言うが蛍は
「良いの良いの。ほら自分の部屋にね?」
俺の背中を押して俺の部屋に押し込む蛍。俺は欠伸をかみ殺しながら
「チビお休みなー」
「みー」
タンスの上のチビの籠にチビを寝かせる。無論まだ寝る気はない様で籠を噛んだりして遊んでいるが
「タマモも……おやすみ」
「くう」
ベッドの近くに置いてある、大きいタマモ用の籠にタマモを寝かせ、俺も布団にもぐりこむと同時に眠りに落ちたのだった……
なお蛍が横島を部屋に戻した理由は
「横島の布団なんて恥ずかしくて無理よ……」
【心臓に悪いですよね~】
想い人の布団で寝るのが恥ずかしいという極めて乙女な理由からだった……そしてもしその布団に入ると
「なんかとんでもない粗相をしそうだしね……」
【その意見は同意です】
そして逆行してでも横島と添い遂げる事を目的にしていた蛍とおキヌには刺激が強すぎたと言うのが主な理由だったりする……
美神君が弟子を連れてくるというのでなけなしの食費から紅茶のパックを買ってきてお茶の準備をしていると
「先生?いますかー?餓死してませんかー?」
緋色の髪を翻し、悪びれた様子もなく言う美神君。その姿は弟子時代から殆ど変っていない
「はは……君は相変わらずだねえ」
私は弟子の変らない姿に喜べいいのか悲しめばいいのか良く判らなかったが
「今紅茶を入れたところなんだ。茶菓子はないけどね」
「それなら心配ないですよ。買って来ましたから」
そう笑って教会に入ってくる美神。その後ろをついて
「失礼しまーす」
「みー!」
「コン」
頭の上に妖狐とその手にグレムリンを抱えたバンダナをした少年が入ってくる。恐らく電話で聞いた横島君と言う少年だろうが
(これはまた随分と個性的な弟子を……)
妖怪を普通に連れていること自体かなり稀有なのだが、横島君はどうやらかなり膨大な潜在霊力を持つらしい。霊視が得意な私には完全に見えている。私や美神君よりもはるかに膨大な霊力の存在を……ただかなり奥深くに眠っているらしく、何かのきっかけがなければ目覚めることは無いだろう。大器晩成とでも言えばいいだろうか?そして横島君の後ろについて入ってきた
「失礼します」
短く髪を切り揃えた横島君より少し年上に見える少女。彼女は彼女で既に普通のGSとして活動できるだけの霊力を持っていた。それに足捌きを見る限りかなり近接戦闘も出来そうだ。そして最後に
【お邪魔します】
買い物袋を持った幽霊の少女。物質に干渉できるとは相当霊格が高いのだろう……しかしGSの所に一緒にいる幽霊と言うのもかなり珍しいだろう
「先生。どうですか?私の事務所のメンバーは?」
そう尋ねて来る美神君。若手NO1と言われる彼女が選んだけありかなり優秀そうだが……
「凄く個性的な子が多いね」
何と言えばいいのか判らず取り合えずそう呟き、美神君達を奥の部屋に案内したのだった
「そうそう。先生たぶんまた何も食べてないと思っておにぎりを作って来たので後でどうぞ」
「それは助かるよ」
私はどうも困っている人間を見捨てる事が出来ないので、報酬を貰わない事が多い。そのせいで赤貧生活……その事を知っている美神君の言葉に苦笑するのだった……暫く雑談しながら自己紹介を済ませた所で美神君が机の上に本をおく。古い和綴じの本だ……
「陰陽術の本か……専門ではないんだけどね」
クッキーと紅茶を飲みながら本日尋ねてきた理由である。陰陽術の本を手にする、長い時間経っているにも関わらず、風化をしてないところを見るとかなりの高位の術師が書いたのだろう
「横島。はいあーん」
【横島さーん。こっちの方が美味しいですよ~?】
2人の少女にクッキーを向けられて汗を流している横島君。うーん……どういう状況なんだろうねと苦笑しながら
「恐らくだけどこの陰陽術の本は自分の血縁の物にしか読めないのだろう」
特別な呪によって構成されている。恐らく血縁者にしか読めない物なのだろう、もしくは陰陽師にしか読めないようになっているのでは?と呟く。魔術書などはそう言うのが多いのだ
「みーん♪」
小さな手にクッキーを抱え込んでいるグレムリン。普段はもっと強暴だと聞くが、この子は随分と大人しい……恐らくだが横島君は妖使いの特性があるのかもしれない。優秀な才能だが、リスクもある……普通のGSは妖怪を祓うもの……しかし妖使いはその妖怪と共に歩く者。かつてはかなりの数がいたと聞いたことがあるが、現代ではそんなGSはいない。その面では異端者と言われる可能性が極めて高い。正直美神君の弟子になっていて良かったかもしれない
「あーむ」
2人のクッキーを同時に食べるという方法でその危機を乗り越えた横島君を見ていると
「先生でも読めないですか?」
美神君の問い掛けに私はぱらぱらと手の中の本を見ながら
「普通の所は無理だね。聖句に近い文面の所はかろうじて……と言う所だね」
陰陽術は仙術の流れも汲んでいる。破邪の術は辛うじて私の使う術に近いものがあるので、図式と術式を元にある程度は理解できる
「そんなに難しい物なんっすか?」
紅茶で口直しをして、チビと言うグレムリンの口元を拭っている横島君に
「君も見てみるかね?」
多分無理かもしれないけどと思いながら横島君のほうにその本を手渡す。
「横島君。とっても貴重な本だからね?汚したりしないでよ?それだけで横島君が六道の家に引き抜かれる事になるからね?」
そう呟く美神君。私はその中に聞き捨てならない言葉を聞いて……
「この本……まさか、六道の……?」
どこで入手したんだろう?と思っていたが、まさか六道の本だったとは……
「横島。本当に気をつけてね?冥子さんとか冥華さんに付け込まれる隙を作らないでね?」
どうも話を聞いているだけだけど、既に横島君は六道冥華さんと冥子さんにかなり目をつけられている可能性があるということか……
「じゃあ……丁寧に見させてもらいます」
ゆっくりと本を受け取り。そのページを開く横島君だが……直ぐに視線が虚ろになり
「ぶつぶつ……ぶつぶつ……」
理解できない言葉を繰り返し呟き始める横島君。それと同時に膨大な霊力が彼の身体からあふれ出す
「いけない!先生!」
「判っているよ!」
美神君と一緒に即座に立ち上がり横島君の額に触れる。やはり制御できていないのか身体に少し影響が出ている。このままだと危険だと判断し
「「はっ!」」
私と美神君の霊力を横島君に流し込み、意識を刈り取る。がっくりと机の上に倒れこむ横島君
「……もしかして横島はこの本の作者の血縁者?」
蛍君がぼそりと呟く。確かにその可能性は極めて高い……呼応して霊力の上昇が起きているから
「美神君。この本は横島君に見せては駄目だ、すくなくともこの本の霊力に耐えれるだけの霊力を身につけるまでは」
今の横島君ではこの本の霊力に耐える事が出来ず、その本に呑まれてしまう。
「判りました。この本は私の方で厳重に管理します」
封印札で陰陽術の本に封印をする美神君。それが最善だろう……
「まぁなんにせよ……横島君にはまだこの本を見せるのは考えたほうがいいと思う。ゆっくり育てていくと良いよ」
妖使いに陰陽師の才能。これははっきり言って今の時代ではかなり異質な才能といえる。育てるのはかなり難しいと思うけど、しっかり育てる事が出来れば「Sランク」だって夢ではない筈だ
「クウ……クウ」
意識のない横島君を起こそうとしているタマモと言う名の妖狐。とても良く懐いているのが良く判る。暫く雑談をし、近況と横島君の育成方針の話をし、夕方頃に
「それじゃあ先生。失礼します……また今度相談に乗ってください」
「高名な唐巣神父様の話を聞けて面白かったです」
【唐巣神父さん?キッチンに夕食を準備してあるので暖めて食べてくださいね】
横島君を連れて教会を出て行く美神君達を見送り、いそいそとキッチンに向かい
「……3週間ぶりのまともな食事だ」
炊きたての白飯と豚汁に鯖の煮付けに肉じゃが……普段の食生活からは考えられない食事。思わず喉を鳴らし食事の準備を始めるのだった
気絶している横島を家に連れて帰る。車で来ていて良かったと思う。結構距離が合ったから実に助かった
「じゃあ、蛍ちゃん、おキヌちゃん後はよろしくね」
そう笑って事務所に向かっていく美神さん。私も本当は横島が心配だから様子を見ようと横島の家に入ろうとした所で
「!?」
私達を見つめている視線に気付き、おキヌさんと同時に振り返ると十字路の先に長身の老人と黒の服を着た金髪の女性がいた……その2人には私もおキヌさんも見覚えがあった
「ドクターカオス!?」
【マリアさん!?】
私とおキヌさんが同時に叫ぶとドクターカオスとマリアさんは穏やかに笑いながら近づいてくる。笑っているのはドクターカオスだけだけど、マリアさんも笑っているように見える
「久しぶりじゃのう、横島蛍。それに氷室絹」
そう笑うドクターカオス。まさか……ドクターカオスとマリアさんも……
「イエス・貴女の予想とおり・ドクターカオス・私も貴女達と違う方法で逆行してきました・蛍さん・おキヌさん」
マリアさんの言葉に私とおキヌさんが絶句する。何故ならマリアさんもドクターカオスも逆行者のリストにはいなかった人物だからだ
「ゆっくり話をしたいが、その前に小僧を休ませるほうが先なんじゃないかのう?」
横島を見て笑うドクターカオス。確かに今は横島を休ませるほうが先決だと判断し、私が横島を家の中に運び入れようとするとマリアさんが
「私が手伝います・蛍さん」
気絶している横島は完全に脱力しているので運ぶのは確かにしんどい。だけどマリアさんはアンドロイドなので私よりもはるかに力が強い
「大丈夫?」
丁寧に扱って貰えるかが心配でそう尋ねるとマリアさんは口元だけで小さく笑い
「大丈夫です・横島さんは・大事な人だから」
そう笑って横島を丁寧に抱き上げるマリアさん。この瞬間私とおキヌさんは同時に心の中で
「【敵が増えたぁ!?】」
まさか自分達と違う方法で逆行してくるとは思わなかった人物(?)に驚愕していると
「ははは、ワシもやるだろう?マリアに完全に感情を……いや、小僧じゃな。小僧がマリアに感情を与えたんじゃ」
嬉しそうに笑うドクターカオス……確かにそれは誇れるべき事だが……私達にとっては敵が増えたと言うことで何か複雑な物を感じるのだった……なおその頃優太郎といえば
「ノオオオオオゥッ!!!!!増えた!また増えたあああああ!?」
マリア 3.4倍の文字に窓ガラスが割れるほどの絶叫をしていたのだった……
レポート7 逆行者ドクターカオス&マリア その2へ続く
うちのカオスはボケてません。逆行で色々と準備をしていますので、ただし悪巧みし天然です。カオスの名のとおりカオスの状況を作り出す人になります。全く違うカオスの活躍を楽しみにしていてください。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします