そうなるまでの話を書こうと思います。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします
なおグレムリンのイメージは
アニメとかで良く見るデフォルメハムスターで悪魔の尻尾と羽があり、身体の色は紺色です
リポート5 横島と悪戯好きの小悪魔♪ その2
無事に放送衛星のグレムリンは除霊出来て、横島君も無事に戻って来たんだけど
「みーみー♪」
丸っこい身体に蝙蝠の様な羽、そして短い尻尾を持った妖怪をその腕の中に抱えていた
「おーおー。よしよし、大人しくしてような?」
横島君は人間の赤ちゃんにするように顎の下を摩ってやりながら言うと
「みっ♪」
にぱっと笑うグレムリンの幼生を抱えている横島君は困ったような顔をして
「凄く懐かれました、どうすればいいですか!?」
どうしろって言われてもねえ……どうしよう?グレムリンの生態って良く判ってないから貴重といえば貴重なんだけど
(除霊の特番には使えそうにないですね)
そりゃあんなチビスケを除霊と言って消滅させたら悪役はこっちだ。しかし既に放送枠を押さえているので困ると言うプロデューサー
「コン?」
タマモが横島君の抱えているグレムリンを見て前足を出すと
「ミミ!?」
びくびくとした感じで横島君にしがみ付くグレムリン。横島君はしゃがんで抱えていたグレムリンを足元に立たせる
「大丈夫。怖くないぞタマモは優しいぞ?」
タマモのほうに優しく押す。グレムリンは短い足でととっと歩き、きょとんとした顔で見ているタマモに
「みー」
びくびくとタマモに手を伸ばすグレムリン。タマモは小さくコンっと鳴く
「み?」
「コン!」
「みみみー」
「ココーン♪」
なんか意思疎通してる。私には何を言っているのか全然判らないけど……
「横島君?グレムリンどうするの?」
勿論除霊をするなんて言うわけないし、なんて言うのかは大体判っているけど一応尋ねる
「んー出来るなら家で飼おうかなって思ってる。なんか懐いてるし」
横島君のそばから離れないグレムリン。そしてそれを見て苦笑している蛍ちゃん。もしかしなくても横島君は幽霊とか妖怪に好かれやすい体質なのかもしれない。いくら生まれたばかりって言っても人間を親だと思う込むほどグレムリンは馬鹿じゃない
【グレちゃん?おいで?】
「みみー」
おキヌちゃんが抱っこしようとしているけど、いやいやと首を振って小さい翼を羽ばたかせ、横島君の肩に乗って頬を摺り寄せるグレムリン……もの凄く懐いてる
「除霊じゃなくて、幽霊と妖怪と心を通わせる少年ってどうですかね?」
下手に除霊除霊と言うのではなく、あえてこう言う妖怪も居るってことを紹介しては?と言うと
「それも良いですね!貴女の事務所の方なんですよね?お願いできますか?」
まぁGS=除霊のイメージを変えるのにいいかもしれない。幽霊といっても意思疎通の出来るおキヌちゃんみたいな幽霊もいるんだし……だけど勿論
「追加料金は頂きますわ」
TVに出るとなると当然ギャラが発生する。そしてGS業界NO1である、この私美神令子の事務所の人間をTVに出そうというのだから追加で料金を貰うのは当然の事だ
「ええ!?10億払いましたよ!?」
顔を引き攣らせるスタッフに私は笑顔で笑いかけながら
「それは除霊の費用ですわ。撮影には撮影の費用を頂きます。横島君は未成年なのですから」
TVに出るというのはそれだけでも大変だ。しかも妖怪と仲良くしようと言う横島君がTVに映ると考えるとそれなりの弊害もある
(妖怪撲滅の過激派とか、六道のおば様とか……)
過激派からすれば横島君は邪魔になるし、六道のおば様からすれば、かなり数の少ない妖使いと呼ばれる才能を持つGSになるかもしれないと引き抜きをされるかもしれない。だからこそ
(降りろ)
撮影を諦めさせるための追加料金の請求だったのだが
「判りました!1千万!1千万払います!」
まさか乗ってくるとは……私は表面上は笑い、内心は舌打ちしながら
「私はOKですが、決めるのは横島君です。宜しいですね?」
「はい!横島さんが嫌だというなら諦めます」
引く気のないTVクルーに肩を竦めながらグレムリンを抱えている横島君に
「横島君。TV局のオファーがあるんだけど話だけでも聞いてくれる?」
とりあえず決めるのは私ではなく横島君だ。だから横島君に話を通すことにしたのだった
衛星で生まれたグレムリンを膝の上の乗せる。短い手足を動かして
「みみー♪」
俺のGパンを掴んで登ってころころと転がり落ちて遊んでいる。なんて愛らしい生き物なんだ、とても妖怪とは思えない
「えーと横島さん。お願いと言うのは何ですけどね、妖怪と心を通わせる少年と言うことでTVに出てみませんか?」
出てみませんかって……普通ならアイドルデビュー!?とか言いたくなる所だけど
「み?」
「くう?」
ようはタマモとグレムリンを見世物にするってことだよな?なんかそう言うのは嫌だな。
「無論私生活の話になるのでとりあえず試しに撮影してみて、駄目そうでしたら諦めますし」
俺が渋い顔をしているのに気付いたプロデューサーがそうは言うけど
「どう思う?蛍?」
俺の家には良く蛍も来るし、蛍の意見も大事だ。蛍は少し考える素振りを見せてから
「こっちでカメラの電源をON・OFFを出来るようにしてくれるならOKです。それとスタッフは無しでプライベートの侵害ですので」
こういう時は本当に蛍は頼りになるな。GSの知識だけじゃなくて、こういうのも詳しいのかと思っていると
「みふぁーむにむに」
大きく欠伸をして眠そうにしているグレムリン。どうやら眠いらしい、まだふにふにと柔らかいので優しく抱きしめてやると
「みー」
安心したように目を閉じてもぞもぞしている。小動物が居る生活って凄く癒されるな。
「ではこの条件で、それと没の場合は放映無しで」
「はい、それではよろしくお願いします」
どうやら蛍が契約を纏めてくれたようで俺は寝ているグレムリンと足元にじゃれ付いているタマモを肩に乗せて
「じゃあ美神さん、俺帰ります。こいつのベッドを作ってやらないといけないし」
「え、ああそうね。じゃあまたね」
若干引き攣った笑みをしている美神さんに頭を下げて俺は家へと帰るのだった……
「うし、これで良いだろう」
タマモが一番最初に寝ていた篭を引っ張り出し、破けているタオルを詰めて毛布にした
「み?」
篭の周りをちょこちょこと歩いているグレムリン。時折機械のほうに歩き出すのでそれは駄目だと言うと離れる。見かけによらずかなり賢いようだ
「お前のベッドだぞー」
抱き上げて篭の中に入れる、すると
「みー♪(がじがじがじ)」
嬉しそうに鳴いて篭をかじり始める。腹が空いてるのか?タマモは狐だからある程度何を食べるのか判ったけど、グレムリンは全く判らん
(とりあえず適当に何か見せてみるか)
蛍が買い物してくれているので冷蔵庫の中は完璧だ。タマモのご飯の油揚げを取り出しながら冷蔵庫の中を見て
(とりあえずこれとこれとこれか?)
肉食かもしれないのでソーセージと魚。それとりんごを取り出してグレムリンの前においてみる
「み?」
「どれが食べたい?」
グレムリンにそう尋ねると篭から出てきて俺がおいた餌を見て
「み?み?」
ソーセージとかの周りをうろうろしたがぷいっとそっぽを向き、魚も同様。最後のりんごで
「みーみー♪」
ぺちぺちとりんごを叩いてこれ!これっと!と言う感じを見せる。だが赤ちゃんのグレムリンがそのまま食べれるとは思えず
「ちょーと待ってろよ」
確か卸金が合った筈。キッチンの引き出しを開けて卸金を探す、お目当ての卸金は直ぐに見つかる。皮もむかずそのまま摩り下ろし、小さなスプーンをさして部屋に戻る
「み?」
待ってろの意味をちゃんと理解していたのかちょこんと座っていた。本当に賢いなグレムリンは
「ほれーあーん」
「みー♪」
大きく口を空けるグレムリンの口の中にりんごの摩り下ろしを入れてやると、小さい口をもごもごと動かしてご満悦の表情。どうやら気に入ってくれたようだ
「クーン」
すりすりと頭を寄せてきたタマモ。俺はタマモの油揚げを少しとって
「はい、あーん」
「コーン」
もしゃもしゃっと油揚げを食べるタマモを見ていると
「みー!みー!!」
もっともっとを言っているのかぺちぺちと俺の足を叩くグレムリン。
「はいはいあーん」
「みー♪」
はむっとりんごの摩り下ろしを美味しそうに食べるグレムリン……うーん
「グレムリンって言うのも呼びにくいな」
それにいつまでもグレムリンと呼ぶのは可哀想だとおもう。俺が世話をするんだし、何か名前を……
「み?」
美味しそうにりんごを食べているグレムリンを見つめる。うーん……何か可愛い名前は……小さくて丸っこい……
「チビ。そうだチビにしよう」
可愛らしいし、チビって名前にしよう。チビにりんごのすりおろしを与えながら
「お前の名前はチビな?」
「みー」
尻尾を振るってことは理解したんだよな、と言うかそう思いたいので
「チビ。あーん」
「みーん」
うん。反応してる、こいつの名前はチビに決定っと!これでもう一匹ペットが増えたから、これからもっとGSの勉強をしないとな!俺は決意を新たにし
「さーて俺も飯飯っと」
蛍が作ってくれた肉じゃがの残りに溶き卵を加えて、簡単牛丼もどきにしてそれをかき込むのだった……
今横島さんの家では妖怪と少年の心の触れ合いってことで収録をしているらしい。ただしプライベートもあるのでちゃんと電源をON・OFF出来るらしいので横島さんの家に向かう。
「んー?おキヌちゃんか?おはよう」
まだ寝ていると思ったらもう起きて何かの工作をしている横島さん
【おはようございます。横島さんは何をしてるんですか?】
「首輪。ほれ」
横島さんが差し出した首輪にはチビの文字が刻まれていた。しかも何かのタグ見たいのも見える
「保護妖怪の証明なんだって、これがあればチビも安全らしいからさ。よし出来た。チビおいで」
横島さんが呼ぶとボールを抱えて遊んでいたチビは背中の小さな翼で飛び上がり
「み!」
横島さんの前に座り込む。その様子を見ると子犬のように見えなくもない
【随分と懐いてますね?】
「俺も驚きだ。こんなに懐いてくれるなんてな」
今もすりすりと身を寄せているチビちゃん。物凄く懐いているのが判る、たった2日なのに……もうずっと一緒にいたかのように懐いている
(そういえば横島さんは妖怪とかに懐かれやすいんですよね)
裏表がハッキリしているから妖怪とか精霊とかに懐かれやすいって言うのは聞いた覚えがある。それはやっぱりこの時間でも同じなんだなーと思いながら
【いま朝ご飯の用意をしますね】
買い置きの食材があるのでそれで朝食を作ろうと思う。だけど横島さんは少しだけ渋い顔をして
「なんでも幽霊との触れ合いも撮りたいらしくて、TVに出ることになるかも知れないけどいいか?嫌なら電源切るし」
TVですか……出来たらそう言うのは嫌ですね……うーんだけど横島さんにはご飯を作ってあげたいし……
【撮影OFFにしてもらえます?】
私はTVなんかに出たくないし、OFFにしてくださいというと横島さんは了解と言ってカメラの電源を切って
「ほれータマモおいで」
「コーン」
足元に擦り寄ってきたタマモちゃんの毛を梳いてあげている。タマモちゃんが気持ち良さそうに目を閉じているのを見るとなんだか幸せな気分になってくる。だけどいつかは人の姿に成れる訳でそうなると何か複雑な気持ちになる
【そういえば蛍ちゃんは?】
最近あんまり見ない蛍ちゃんのことを尋ねると横島さんはブラシを机の上において、リボンを結んであげながら
「なんかあんまりGSの事をTVで写すのは良くないってことでな。暫くは来ないって」
横島さんの言葉に小さくガッツポーズを作る。今この間に少しでも有利になるように行動しよう
「みー♪」
ボールを抱えて横島さんのほうに飛んで行くチビちゃん。横島さんは小さく笑いながら
「よっしゃ、朝ご飯までボールで遊ぼうなー」
「みー♪」
嬉しそうになくチビちゃんとボール遊びをする横島さん。横島さんは面倒見がいいから子供とかに懐かれるんですよね。それだけ純粋で優しい人ってこと、私が大好きな横島さんの姿だ。
【ふっふーん♪】
久しぶりに私の大好きな横島さんを見ることが出来て、私は鼻歌を歌いながら朝食の準備をするのだった
「みー♪」
「おお!チビ上手いな」
ボールを両手で持ち上げて山なりに横島さんに投げるチビちゃんと、そんなチビちゃんと楽しそうに遊んでいる横島さん。それは種族こそ違うけど、親子のように見えておもわずくすりと笑ってしまうのだった……
楽しそうにボールで遊んでいる横島とグレムリンを写しているカメラ。MHKのスタッフは電源を切り
「申し訳ありませんが、今回の話はなかったことにしていただけませんか?」
予想通りの結果になった。MHKは妖怪と少年の心の触れ合いを謳っておきながら、グレムリンが暴れる事を期待していたようだが、そんな事は一切なく。横島に非常に懐いている様子を見て良心が痛んだらしい
「人権侵害ですわよね?これ?慰謝料と契約不履行の反則金を頂きますわ。しめて2千万」
電源をON・OFF出来る機能なんて最初からなくて、横島が収録されてないと思ってるだけで全部収録されていた。風呂とかはさすがにカットされていたが、今おキヌさんが横島のために食事を作っているのが見えて、イラついた。本当なら私が食事を作るのに美神さんに呼ばれていたので行かなかったのだ
「はい。それに付きましては大変申し話ないことをしました。横島さんに申し訳ないことをしたと伝えてください」
白紙の小切手に2千万の文字を書いて美神さんに渡すMHKのスタッフに
「どう思いました?横島とチビとタマモは?」
タマモのことは九尾の狐とまでは教えなかったが、妖狐としては伝えた。そしてスタッフはその言葉に嬉々とした表情をしていた。もしこれでどちらかが暴れればと思っていただろうが、結果はタマモもグレムリンも横島に懐き。横島はその二匹を心のそこから大事にしているシーンばかりが撮影された。
「私は自分が恥ずかしい。なにかトラブルが起きて横島さんが怪我をすれば大スクープになると思っていた」
妖怪と聞けばそう考えるのが普通だ。無論人間の邪気に敏感な妖怪だから、普通の人間ならきっと暴れる。だけど
「横島君は妖怪と心を通わせることが出来る優秀なGS見習いですわ。だからこそこの美神除霊事務所の所員をしているのですよ?」
美神さんも少し怒ってるのか口調が冷たい。私もかなり腹が立っているのだが、近くに怒っている人間が居ると冷静になると言う話は本当らしく、私は苛立ちこそ覚えているが冷静で居ることが出来ている
「大変申し訳ありませんでした、このテープはお預けします。私達は収録を見ていて思いました、横島さんは本当に妖怪と心を通わせている。下賎な事を考えていた自分が嫌になりましたよ……」
横島は馬鹿でスケベに思えるが、実は誰よりも純粋で心がとても綺麗だ。そしてグレムリンとタマモでそれが更に強調されたのだろう。悪いことをしたと言う顔をしているスタッフに美神さんが
「GSが全て妖怪を除霊するわけじゃないですよ。中には横島君みたいに妖怪と分かり合おうとするGSもいる、今後気をつけることね」
美神さんの言葉に項垂れ出て行くスタッフ。全員出て行ったところで美神さんが
「蛍ちゃん塩!塩まいといて!」
その言葉に若干驚きながらも塩を玄関先に撒く。美神さんはスタッフが置いて行ったテープを自分の机の中にしまう
「横島が妖怪と分かり合おうとするGSって言うのは?」
私がそう尋ねると美神さんは溜息を吐きながら
「妖狐は警戒心が強いし、生まれたばかりとは言え妖怪が人間に懐くわけないでしょう?横島君は今のGSとは全然違うGS。妖怪と分かり合えるGSになるかもしれないわ」
美神さんはそう笑う。私の聞いた話では美神さんは横島の才能を見抜けなかったらしいけど、もしかしたら違うのかもしれない
「だけど想いを通すには力が必要よ。だから横島君がその道を目指すならもっと強くならないと駄目だわ」
神妙な顔で言う美神さんは私を見る、その顔は出来の悪い弟を見るような優しい目をしていた
「今聞いた事とMHKのスタッフの事は聞かなかったことにしてくれる?いまの横島君には聞かせたくないから」
その真剣な声に私は頷きながら
「はい。判りました」
「ありがと、それじゃあ横島君のところに行きましょう?撮影は終わりって伝えないと」
そう笑って車の鍵を手に出て行く美神さんの背中を見て、私は腕を組んで
(もしかしたら美神さんは横島の才能に気付いていた?)
妖怪や神族・魔族と心を通わすことが出来る一種の才能。異端とも言える才能に……だけど自分だけでは指導できないと判断して、教えることがなかった?
(これは少し考えてみる必要があるかもしれないわね)
守銭奴で横島の才能を見抜くことができなかったと思っていたけど事実は違うのかもしれない。それに
(グレムリンの赤ちゃんを横島が育てたなんて話は聞いたことがない)
どうも徐々に私の知る未来と変わり始めているみたいね。ここからは何をきっかけに私の知る未来と変わって行くかもしれない。慎重に行動する必要があるわね
「蛍ちゃーん?いくわよー?」
美神さんの言葉に思考の海から引き上げられる、今考えても答えは出ないのだしとりあえず今出来る事をしよう。
「はーい。今行きます」
美神さんにそう返事を返し、私は事務所を後にしたのだった……無人となった美神除霊事務所。机の上におかれていたグラスの水が盛り上がり、小さな龍の姿になり、そこから更に人型になる。良く見ると20代後半のように見えるスレンダーな女性だった……
【妖怪と分かり合える?退魔師?……ありえない……】
怨嗟の色をその目に宿し、蔑むような声で
【退魔師は皆敵……私が殺す……】
もう何もかも諦めきったような表情をした女性は現れた時のように、全身を水に変えながら
【もう人間なんて信じない……】
悲しみと憎悪を込めた口調でそう呟き、空気に溶けるように消えていくのだった……
リポート5 横島と悪戯好きの小悪魔♪ その3へ続く
最後の妖怪が出るのはもうちょっと先ですが、予定ではプリンス・オブ・ドラゴンの辺りには出そうと思っています。もしくはドラゴンへの道になるかもしれないですね。別作品で登場する妖怪なんですけど、個人的な好みだそうと思っています。まあ予定なので代わるかも知れませんが……それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします