GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!!   作:混沌の魔法使い

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その5

来るJ/水龍招来

 

 

前回、忠夫に連れて来られたアランにタケルは戦おうとして怒られ、門矢は忠夫が自分の昔と違う充実してるのに塩水を流した翌日

 

すき焼きを食べた後に話し合った結果、アランも居候する事になり、元の世界に戻るまでの間はタケルの眼魂は奪わない事を忠夫主導の元、一時休戦が結ばれ、タケルもグリム眼魂とサンゾウ眼魂を取り戻すのは元の世界に戻ってからにと言う事になった。

 

ちなみにアランは門矢とルージと同じ部屋で寝る事になった。

 

オマケで門矢はいる間は忠夫と見分け易い様に自腹で買った赤いジージャンに青いバンダナを付けている。

 

2Pカラーぽいが分かり易ければ良しと言う事になった。

 

閑話休題

 

カオスの準備もある事でお昼を食べて少ししてからと言う事でタケル達はのんびりしていた。

 

シズク「むむむむむむ」

 

そんな中で1つの眼魂を前にシズクは唸りながら手を輝かせて眼魂に力を送り込む。

 

それにアランも含めてタケル達は興味深そうに見る。

 

しばらくすると…

 

ボフン!!

 

そう言う音と共に眼魂から何かが出てくる。

 

それは真っ白いパーカーに眼が×で舌を出しているパーカーゴーストであった。

 

御成「な、なんですぞこれは!?」

 

忠夫&シズク「またスカッパーか…」

 

ルージ「スカッパー…ですか?」

 

それに驚く御成の後に落胆する忠夫とシズクにルージは気になって聞く。

 

忠夫「そ、このブランク眼魂に神族なら神通力・魔族なら魔力と言った力を込める事で力を込めた存在の魂の一部を吸収してその分霊を納めた眼魂へと変化するんだけど…込めてるのが足りないとこのスカッパーもといスカッパーカーゴースト眼魂になるんだよな」

 

何も入ってないブランク眼魂を見せながら説明しながら忠夫は先ほどスカッパーが出てきた後白い所が透明になったブランク眼魂を持ち上げて見せる。

 

アラン「この世界では眼魂はそうやって誕生するのか?」

 

忠夫「まぁ、ブランク眼魂はカオスの爺さんや芦さんが作ってるけどな。んでこれが今俺の持ってる眼魂」

 

興味があるのかそう聞くアランに忠夫は答えながら3つの眼魂を置く。

 

ルージ「これが横島さんの?」

 

忠夫「そっ、右からウィスプ眼魂、牛若丸眼魂、韋駄天眼魂だ」

 

タケル「牛若丸!つまり源義経!!」

 

答えた忠夫の言葉にタケルは目を輝かせて牛若丸眼魂を持ってじっくり見る。

 

牛若丸【あ、あの…そんなにじっくり見られると恥ずかしいです】

 

タケル「あ、すいません」

 

すると目の所をチカチカさせて言う牛若丸眼魂にタケルは謝ってテーブルに置く。

 

御成「時に横島殿、この牛若丸眼魂を持ってると言う事は本人に会って入れて貰ったんでしょうか?」

 

忠夫「あー、微妙に違うんだよ。この中に入ってるのは一部だけど本人なんだ。諸事情で眼魂の中に宿った」

 

門矢「はぁ~そうなのか…」

 

気になったので聞く御成に答えた忠夫のに門矢は納得してると忠夫と住んでるモグラちゃんとチビが忠夫に近づき、それに忠夫は2匹を抱き上げると2匹は嬉しそうにGジャンに爪を立てて登り始める。

 

モグラ「うきゅ♪」

 

チビ「みむ♪」

 

忠夫「おーよしよし」

 

ご機嫌で鳴く2匹に優しく撫でる忠夫にルージ達は微笑んでみる。

 

門矢「(しっかしグレムリンにモグラか…しかもタマモもいるって結構違うんだな…)」

 

おキヌ【た、大変ですよ!!】

 

それを見ながら改めて自分の所と違う事に感慨深くなっていた時、慌てた様子のおキヌが来る。

 

忠夫「ど、どうしたおキヌちゃん!」

 

おキヌ【眼魔です!また眼魔が現れました!】

 

タケル「また出たのか!」

 

アラン「この世界の眼魔、私の命令を聞かないみたいだからな」

 

ルージ「とにかく行きましょう!おキヌさん。案内を頼みます!」

 

慌てた様子で答えるおキヌにルージがそう言ってから誰もが慌てて向かう。

 

なお、アランは行かないつもりだったが忠夫に引っ張られて付いて来た。

 

おキヌ【あそこです!ってあれ?】

 

そう言って指した方を見ておキヌはすっとんきょんな声を上げる。

 

そこでは眼魔と戦う黒い戦士がおり、数に負けずに殴ったり蹴ったりで倒して行く。

 

離れた場所で美神と蛍もいるのだが同じように見ていた。

 

忠夫「なんじゃありゃあ?」

 

タケル「眼魔…じゃない。ベルトをしてるって事は仮面ライダー?」

 

門矢「あれ、あれって仮面ライダーW…か?なんか1色だけど」

 

ルージ「確かに、俺達が知ってるのは半分は緑ですしね」

 

海東「それは当然だよ。あの仮面ライダーは君たちが知るWの変身してる片割れが1人で変身した姿だからね」

 

その仮面ライダーを見て各々に言うメンバーに現れた海東がそう言う。

 

ルージ「海東さん!」

 

シズク「お前は知ってるの?」

 

海東「ああ、知ってるよ。彼は仮面ライダージョーカー、ハーフボイルド探偵が変身する切り札の戦士さ」

 

ジョーカー「おいこら!ハーフボイルド言ったのお前か海東!」

 

メンバーに対して答えた海東のが聞こえたのかジョーカーが眼魔を蹴り飛ばしてから海東へと向いて怒鳴る。

 

美神「ちょっと!まだいるわよ!」

 

ジョーカー「っ!邪魔すんな!」

 

【JOKER!】

 

美神の注意にジョーカーはしゃがんで眼魔の腕振りを避けた後にドライバーに刺していたメモリを抜いて右腰のスロットに装填してタッチする。

 

【JOKER!MAXIMUMDRIVE!】

 

ジョーカー「ライダーキック!回し蹴りバージョン!」

 

音声の後にジョーカーは振り向きざまにエネルギーを纏った右足による回し蹴りを叩き込んで蹴り飛ばし、眼魔は爆発四散する。

 

何もいない事を確認してジョーカーはメモリをドライバーに戻した後に再び抜くとその姿をライダーの姿からソフト帽を被った青年の姿へと変える。

 

青年「たくっ、おい海東!てめぇまたハーフボイルド言ったろ!俺はハードボイルドだ!」

 

忠夫「(自分でハードボイルドって言う奴初めて見たわ俺)」

 

シズク「(確かに、頭が残念そう)」

 

美神「えっと、あなたの名前を教えてくれないかしら?」

 

帽子を脱いでふっと息を吹きかけてからまた被り直して海東に詰め寄る青年に忠夫とシズクはそう小声で会話する中で美神は話しかける。

 

青年→翔太郎「俺の事かい?俺は左翔太郎。ちょいと迷い込んだ異世界の探偵さ…んでまぁ、久しぶりだな横島とルージ」

 

門矢「あ、やっぱりあんたあの時のか」

 

ルージ「お久しぶりです」

 

蛍「あなた、門矢とルージ君の知り合いなんですか?」

 

声をかけられたおで海東から美神に顔を向けてから名乗ったから門矢とルージを見る翔太朗に蛍は問うと翔太郎は怪訝となる。

 

翔太郎「はっ?こいつの苗字は横島だろ?なんで士と同じ苗字使って…ああ、納得した。んでもってこの世界にも静水久はいるんだな」

 

シズク「???」

 

すぐさま聞こうとして忠夫を見て自己解決した後にシズクを見てそう言う。

 

美神「もし良かったらどういう経緯で来たかを教えてくれると嬉しいんだけど」

 

翔太郎「良いぜ。まあ、まずは海東に…ってもういねぇ!くそ、ホントに逃げ足の早い奴だな!」

 

お願いする美神に翔太郎は了承した後に海東に向き直ろうとしていない事にぼやく。

 

 

 

 

しばらくして美神の事務所に移動した面々は翔太郎からなぜ迷い込んだのかを聞く。

 

美神「つまり、あなたは1つ1つに地球上の全ての物に対する記憶が入っていて人体などに刺せばその人を異形に変えると言うガイアメモリを密売していた組織の居場所を突き留めて密売を阻止したけどその前に1つのメモリが人の手に渡っていて探して追いかけたは良いけど目の様な魔法陣に吸い込まれてあなたも追いかけて入ったと」

 

翔太郎「そう言う事、しかしまた別の静水久やくえすと出会うとはな…」

 

くえす「何呼び捨てにしてるんですか、焼きますわよ」

 

聞いた内容を纏めて言う美神に翔太郎は頷いた後に眼魂ので来たくえすを見て、睨まれてうへぇと肩を竦める。

 

翔太郎「やっぱ世界違うと性格も違うな…んでそっちは10個の眼魂だっけ?それを探してるんだな…だったらそっちを優先しな、俺のは俺で片づける」

 

忠夫「けど、どうやって探すんッスか?手がかりないんッスよね?」

 

そう言う翔太郎に忠夫は気になって聞く。

 

翔太郎「なあに、そんなもん足で調べるだけさ」

 

蛍「地道に聞きこむって事?何の手がかりもないのに?」

 

自分の太ももを叩いて言う翔太郎に蛍はそう言う。

 

翔太郎「一応あてはある…って所なんだが此処だからな…」

 

美神「それならしばらくは眼魂探しを手伝ってくれないかしら?こっちも伝手で探してあげるから」

 

さっきとは違い、自信なさげにソフト帽を脱いで頭を掻く翔太郎に美神はそう提案する。

 

翔太郎「伝手って…もしかして夜光院柩か?」

 

美神「あら、あなたの世界にもいるのね柩は」

 

まあなと返した後に翔太郎は忠夫の頭にいるタマモを見る。

 

翔太郎「しっかし、こいつはお前のペットか?」

 

忠夫「あー、まぁ、家族に近いッスね。名前はタマモッス」

 

興味深く見る翔太郎に忠夫は手に持って見せる。

 

翔太郎「奇遇だな。俺の所にも似た名前でタマって言う九尾の狐の女の子がいるんだよ」

 

忠夫「へぇ~確かに奇遇ッスね」

 

くえす「待ちなさい。今普通にとんでもない事を言いましたわよこの探偵」

 

タマモの頭を左手でわしゃわしゃしながらそう言う翔太郎に忠夫もほんわかに返す中でくえすがツッコミを入れる。

 

美神「あなたの所に九尾の狐がいるの!?」

 

翔太郎「ああ、良い子なんだけど良く俺の膝や背中にくっついてな」

 

忠夫「あっ、俺もタマモに頭や肩に乗られてるッスよ~」

 

はっはっはっはっはっと笑いあう2人を見ながら、あ、こいつ等似た者同士だわと異世界メンバーを除いた美神や女性陣はそう思った。

 

タマモ「ガブっ!」

 

翔太郎「あいたっ!」

 

忠夫「あ、こらタマモ!すんません!」

 

忠夫以外に撫でられるのが嫌だったのか撫で方が気に入らなかったのか翔太郎の左手に噛み付いたタマモに翔太郎は手を退き、忠夫は注意してから謝る。

 

翔太郎「いや俺こそタマにやっている感じでやったから撫で方が気に入らなかったんだろうな」

 

おキヌ【少し血が出てますよ。軽い治療はしないと】

 

そう返して左手をふーふーしながら気にするなと言う翔太郎におキヌがそう言って医療用具を持って来る。

 

この時の翔太郎の行動とタマモが噛み付いた事で翌日の朝にちょっとしたハプニングが起こるなど、誰もが知らなかった。

 

御成「た、大変ですぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そんな所にシズクと共に買い出しに向かっていた御成が慌てた様子で来る。

 

タケル「ど、どうしたの御成!?」

 

御成「たたた大変なんです!変な男が現れたと思ったUSBメモリの様なのを取り出して自分に刺したら化け物に変わったんですぞ!今はシズク殿が戦っておりますが眼魔の様に効いておらぬのです!!」

 

翔太郎「!ドーパントか!すると俺が追っていた奴に違いない!案内してくれ!」

 

忠夫「俺も!シズクが心配ッス!」

 

そんな御成に話しかけるタケルへ伝えられた事に翔太郎はすぐさま食いついてこちらですぞ!と言う御成の後にアランも巻き込んで行く。

 

それに美神達も続こうとする。

 

エミ「あら?どうしたワケ?なんか横島達が慌てた様子で通ったけど?」

 

ただ、現れたエミに止められる。

 

 

 

 

シズク「っ、こいつ。熱すぎる」

 

???「うがぁぁぁぁぁぁ!妖怪!殺す!!」

 

異形の相手をしているシズクは相手の攻撃などで顔を顰める。

 

その異形の外見は流れる溶岩と燃え上がる炎のような身体が特徴的でシズクが放つ水をあっけなく蒸発させて行く。

 

【ATTACK RIDE!BLAST!!】

 

再度シズクへと火炎弾を放そうとした異形は飛んで来た複数の銃弾に怯む。

 

忠夫「大丈夫かいなシズク!!」

 

そこにライドブッカーガンモードを構えたディケイドとルージに翔太郎、御成とアランとタケルと共に忠夫が来る。

 

ルージ「ムラサメライガー!」

 

【アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!】

 

【スタンバイ!イエッサー!ローディング!】

 

タケル&アラン「変身!」

 

それに対してルージは右手首に付けたゾイドブレスの青いボタンを押し、タケルはゴーストドライバーにオレ眼魂を装填し、アランは左腕に自身の変身アイテムであるメガウルオウダーを装着してネクロム眼魂取り出してからスイッチを押してメガウルオウダーにセットして上部にある目薬を模した滴下ユニットのスイッチを押す。

 

【カイガン!オレ! レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!】

 

【テンガン!ネクロム! メガウルオウド!クラッシュザインベーダー!】

 

それぞれの音声と共にパーカーゴーストを纏って、それぞれゴーストとタケルがウィスプを勘違いした原因であるネクロムになる。

 

そしてルージは体が黒いライダースーツに包まれた後にその上に青と白の鎧が装着されて行き、顔の上にムラサメライガーの顔型ヘルメットが装着され、口をフェイスカバーが覆った後に虚空から現れた大刀を右手に持って構える。

 

ゴースト「あれ?ライダーじゃないの?」

 

ルージ「なれますけど、相手を見極める為にこっちにしました」

 

そんなルージに対してそう聞くゴーストにルージはそう返した後に駆け出す。

 

それにネクロムとゴーストも同じように駆け出してルージを追い越してパンチを叩き込む。

 

ゴースト「!?くっ!」

 

ネクロム「がっ!?」

 

だが、すぐさまパンチをした手を抑えて後ずさる。

 

ルージ「はっ!」

 

その後にルージが剣を振り下ろすが異形は両手で真剣白羽どりをする。

 

ルージ「っ!熱!!」

 

その直後に伝わってきた熱さにルージはすぐさま離れるが大刀の抑えられた場所が赤くなっていた。

 

ゴースト「なんて熱さだ!」

 

ネクロム「普通の熱さではないぞ」

 

御成「翔太郎殿。あのドーパントは何の記憶のなんですか!?」

 

翔太郎「マグマの記憶が入ったガイアメモリだ。だが、俺が戦ったのよりやばいな…そんだけ相性が良いって事と奴の怒りが強いって事か」

 

忠夫「怒りって…何に対してッスか?」

 

シズクに水をかけて冷やして貰いながら呻くゴーストとネクロムの後に翔太郎は苦い顔をして異形、マグマドーパントを見て言った事に忠夫は気になって聞くと…

 

マグマドーパント「憎い!俺の家族を、大切な人を殺した妖怪が憎い!!うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

怒気を含んだ言葉と共に噴出された熱気に誰もが慌てて後ろに下がる。

 

御成「あちゃちゃちゃちゃ!?」

 

翔太郎「ちっ!さらに上げやがるか!」

 

ゴースト「それよりもさっきの言葉…」

 

その熱さに誰もが自分の顔を腕で防ぐ中でマグマドーパントの言葉に翔太郎を見る。

 

翔太郎「ああ、奴がメモリを買った理由にして妖怪を殺す事に至った動機は奴の家族や大切な者が山にピクニックに行った際に本能だけの妖怪に殺された事だ。ただ目に入ったから殺した。それが担当したこの世界でのGSに当たる者による見解だ」

 

ゴースト「そ、そんな…」

 

ディケイド「本能だけで動く妖怪は珍しくないからな…だけど聞いてて気分悪いな」

 

ルージ「それじゃあ目の前の人がやろうとしてる事は…」

 

忠夫「八つ当たりに近い復讐!?」

 

ネクロム「…………」

 

ソフト帽を降ろして目元を隠して答える翔太郎に誰もが愕然とする中でマグマドーパントは火炎弾を放つ。

 

ディケイド「うわとと!」

 

翔太郎「確かに八つ当たりに近いな。だからこそ奴を止めなきゃならねえ。これ以上罪のない妖怪や奴自身を泣かせない為にも」

 

ゴースト「けどこの暑さじゃあ近寄れない!後あの火炎弾もなんとかしないと!」

 

美神「タケルく~~~ん!」

 

慌ててライドブッカーGMで撃ち落とすディケイドの後ろでそう言う翔太郎にゴーストが言った時、そこに途中でカオスとも合流した美神達が駆けつける。

 

美神「これを使いなさい!!」

 

ゴースト「!」

 

そう言って美神は手に持っていたのを振りかぶって投げ、ゴーストは慌ててキャッチして投げ渡された物を見る。

 

それは緑色の眼魂であった。

 

ゴースト「ロビンフット眼魂!これなら!……アラン!」

 

ネクロム「ぬっ!?」

 

それにゴーストは喜んだ後にネクロムにある物を渡す。

 

ネクロムは渡されたのを見るとビリー・ザ・キッド眼魂であった。

 

ネクロム「なぜ私に渡す?」

 

ゴースト「お前を信用してる訳じゃない。マコト兄ちゃんにやった事は許せないけれど今の状況をなんとかする為にも人手が多い方が良いから貸すだけだ。俺はお前を連れ込んだ横島さんを信じて貸す。それだけだ」

 

そう言ってロビン・フット眼魂のボタンを押し、ネクロムは無意識に仮面の中でフッと笑ってビリー・ザ・キッド眼魂のボタンを押してそれぞれセットする。

 

【アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!】

 

【イエッサー!ローディング!】

 

その後に2体のパーカーゴーストが現れて宙を舞う中でそれぞれボタンとレバーを引く。

 

【カイガン!ロビンフッド! ハロー!アロー!森で会おう!】

 

【テンガン!ビリー・ザ・キッド! メガウルオウド!シューティングガンナー!】

 

音声と共に2人はそれぞれパーカーゴーストを纏い、ゴーストロビン魂、ネクロムビリー・ザ・キッド魂へとチェンジする。

 

その後にカオスの手からコンドルデンワとバットクロックに蒼いハトの様なのが飛んで来て、それぞれコンドルデンワはゴーストのドライバーから出現したガンガンセイバーに合体してアローモードとなり、バットクロックと蒼いハトは変形して銃となってネクロムの手に収まる。

 

ネクロムBS「なんだこれは?」

 

カオス「ワシがバットクロックを元に開発したハットクロックじゃ!」

 

忠夫&ディケイド「おやじギャグかよ!」

 

左手に持った蒼いハトが変形したのを見るネクロムBSに答えたカオスのにディケイドと忠夫は同時にツッコミを入れる。

 

その間にゴーストRSはガンガンセイバーアローモードを使って射撃をし、ネクロムBSも加わって火炎弾を落として行く。

 

全て落とし切った後に3人同時にマグマドーパントを攻撃していく。

 

ゴーストRS「止しこれで!」

 

マグマドーパント「邪魔をするな!邪魔をするなら殺す!殺すぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

いけるとゴーストRSが感じた後にマグマドーパントはさらに熱気と殺気を高めた後に大量の火炎弾を放って行く。

 

御成「さっきより多めですぞぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

ディケイド「撃ち落とせ!」

 

それに誰もが驚いた後に3人は慌てて撃ち落としていくが次々と出る火炎弾に焦りを見せる。

 

忠夫「これ、相手の頭を冷やさんとやばいんじゃないッスか?」

 

翔太郎「ああ、やばいな…」

 

シズク「……私の眼魂が出来れば…横島の力で」

 

冷や汗だらだら流して言う忠夫のを肯定する翔太郎の隣で悔しそうに言うシズクに翔太郎は自分の左手を見る。

 

翔太郎「静水久、俺を信じて俺の手を握ってくれないか?」

 

シズク「お前の手を?」

 

そう言って左手を差し出す翔太郎にシズクは疑問に思ったがこの状況を打破できるならと握る。

 

翔太郎「頼む。俺の中に流れるじいちゃんの一族の血よ!この子に力を与えてくれ!」

 

そう強く願い翔太郎は叫ぶと翔太郎の左手が光り、光りはシズクに伝わって行く。

 

それと共にシズクは自分の力が大きくなっていくのを感じる。

 

美神「な、何あれ?」

 

???「光渡し、翔太郎のおじいちゃんの天河家が使っていた自分や自分以外に対象の能力を増幅させたり、魔力を付与すると言う技さ。まぁ、翔太郎の場合は無意識にだったり、強い思いで発動してたりするけどね。後は力ならなんでもで小さいのから大きいのと専門家から言わせると馬鹿げてると言う」

 

その光景に美神が驚く中で横からの聞き慣れない声に顔を向けると1人の青年がいた。

 

蛍「だ、だれ?」

 

青年→フィリップ「僕の名前はフィリップ。翔太郎の相棒さ。芦蛍さんだったけ君の事も検索済みだから今の状況と事情は大体分かってる。丁度終わったみたいだね」

 

戸惑いながら聞く蛍にフィリップは前を見ながらそう答えて、美神達もつられて見る。

 

光りが収まるとシズクの姿が10代の少女だった姿が20代の女性の姿になっていた。

 

翔太郎「なんか大きくなってるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」

 

忠夫「し、シズクがあの時の姉ちゃんスタイルに!?」

 

シズク「…これは…分かる全盛期並みにいける…横島、私が作るのに失敗したスカッパー眼魂を」

 

流石に予想外だったのか絶叫する翔太郎を横目に忠夫に対してそう言う。

 

言われた忠夫は戸惑いながら言われたスカッパー眼魂を取り出す。

 

シズクは忠夫からスカッパー眼魂を受け取って両手で包み込むと掌から水があふれ出して水球となって眼魂を包み込み、水球が渦巻いて眼魂が見えなくなった後に蒼い、海の様な光が発された後に水球が消えると眼魂の表面が海の様なマリンブルーへと変わる。

 

御成「おお!スカッパー眼魂が!?」

 

忠夫「これがシズクの…サンキューシズク!それに翔太郎さん!」

 

翔太郎「俺は後押ししただけさ。と言う訳だ。行くぜ相棒」

 

フィリップ「ああ、行こう翔太郎」

 

礼を言う忠夫に翔太郎はそう言いながら近づいていたフィリップと並び、会った際に装着していたのとは別の2つのスロットが付いたドライバー、ダブルドライバーを取り出して装着するとフィリップの腰にも同じのが現れて装着された後に翔太郎は懐から青いガイアメモリを取り出し、フィリップは水色のガイアメモリを取り出す。

 

それに忠夫もゴーストドライバーを出現させた後にシズク眼魂をセットする。

 

【WATER!】

 

【TRIGGER!】

 

【アーイッ!シッカリミナー!シッカリミナー!】

 

フィリップ&翔太郎「変身!」

 

忠夫「変神!!」

 

まずフィリップが手に持っていたウォーターメモリを自分の腰のダブルドライバーの右側に装填するとウォーターメモリは消えたと思ったらフィリップはよろけて倒れかける。

 

御成「おお!?」

 

それを御成が支える間にウォーターメモリは翔太郎の装着したダブルドライバーの右側に出現し、翔太郎はそれを差し込み、左側にトリガーメモリをセットして展開する。

 

その隣で忠夫の周囲にベンケイゴーストの白い所をマリンブルーに染めて肩の部分の装飾を龍の爪に変更した感じのパーカーゴーストが飛び回り、忠夫はレバーを引く。

 

【WATER!TRIGGER!!】

 

【カイガン!シズク!唸れ水龍!渦巻く水流!】

 

音声と共に翔太郎は青色と水色で構築された球体に包まれ、下から上へと姿が変わっていき、赤く輝く瞳に額からWを描く銀色の二本の角、右側が水色、左側が青色のライダー、仮面ライダーWウォータートリガーへと変わる。

 

蛍「あれが…」

 

美神「門矢君やルージ君が言っていた仮面ライダーW?」

 

その隣で忠夫はトライジェントの状態からシズクゴーストを装着するとマスクは水の王冠現象の瞬間の中央に龍騎のライダーズクレストがある仮面ライダーウィスプシズク魂に変わる。

 

WWT「『……さぁ』」

 

右手でマグマドーパントを指差し、すぐに右手を引きながら、左手を動かす。

 

動かしながら、左手でマグマドーパントをまた指差し、師より受け継いだ言葉を言う。

 

WWT「『お前の罪を数えろ!』」

 

その後にマグネホルスターと呼ばれるトリガーサイドの胸に設置された専用武器であるトリガーマグナムを手に取る。

 

WWT(翔太郎)「お熱いのを冷やしてやろうぜ横島」

 

WWT(フィリップ)『君と僕達の必殺技を同時にぶつければ奴の熱や炎を冷やす事が出来る筈だ』

 

ウィスプSS「うっす!」

 

カオス「横島!ハットクロックを銃にしたガンガンブレードの先端に付けろ!そうすれば強力なエネルギー弾を放てる!」

 

そう言うWWTにウィスプSSは頷くとカオスがそう言い、ネクロムはハットクロックをウィスプに投げ渡し、ウィスプSSはガンガンブレードを取り出して銃にした後に投げ渡されたハットクロックを装着してアイコンタクトする。

 

その隣でWWTもダブルドライバーからトリガーメモリを抜く。

 

【ダイカイガン!ガンガンミテロー! ガンガンミテロー!】

 

【TRIGGER!MAXIMUMDRIVE!!】

 

それぞれ狙いをマグマドーパントに定めてエネルギーを収束させる。

 

WWT「『トリガー!スプラッシュバースト!』」

 

ウィスプSS「いっけぇ!!」

 

【オメガインパクト!】

 

同時に放たれたWWTの複数の水球とウィスプSSの水龍弾はマグマドーパントに向かって行き、マグマドーパントは止めようと火炎弾を放つが打ち砕かれて命中する。

 

マグマドーパント「ぐあぁ…」

 

【オメガストライク!】

 

【ダイテンガン!ビリー・ザ・キッド!オメガウルオウド!】

 

ネクロムBS「ふん!」

 

ゴーストRS「いけぇ!」

 

その間に同じ様に必殺技を発動してガンガンセイバーアローモードから強力な一撃とエネルギーを纏ったメガウルオウダーからショットガンの様なエネルギー弾を放って放たれていた火炎弾を破壊していく。

 

W(翔太郎)「一気に決めるぜ横島!フィリップ!」

 

W(フィリップ)『ああ、メモリブレイクだ。ウィスプ、一緒に決めよう』

 

ウィスプSS「うっ、うっす!」

 

【CYCLONE!JOKER!!】

 

その間にWは基本形態のサイクロンジョーカーになって決めようとし、ウィスプSSも必殺技の態勢に入る。

 

まずWはジョーカーメモリを抜くと右腰のマキシマムスロットに装填、ウィスプSSはレバーを再度引く。

 

【JOKER!MAXIMUMDRIVE!!】

 

【ダイカイガン!シズク!オメガドライブ!!】

 

音声と共にWは緑の竜巻を発生させ、その力で宙に浮き上がり、ウィスプSSは周囲の水を集めて飛び上がると水は水龍となる。

 

W「『これで決まりだ』」

 

その言葉と共にウィスプSSとWはマグマドーパントに向けて急降下する。

 

W「『ジョーカーエクストリーム!!』」

 

ウィスプSS「おりゃあ!!」

 

まずはウィスプSSが右足蹴りを叩き込んだ後に途中で正中から分割されたWの時間差での両足蹴りが叩き込まれてマグマドーパントは吹っ飛ぶ。

 

マグマドーパント「ぐ、くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

断末魔を上げた後にマグマドーパントは爆発し、それを背にウィスプSSとWは着地する。

 

美神「ねえ、今人体を無視したのをやったわね」

 

蛍「やりましたね」

 

エミ「と言うかどういう状況なワケ?」

 

先ほどのWのを見て感想を述べる美神と蛍に連れて来られたエミはちんぷんかんぷんな顔で聞く。

 

【オヤスミー】

 

タケル「ふう…」

 

アラン「ふん、返すぞ」

 

変身を解くタケルに同じように変身を解いたアランはビリー・ザ・キッド眼魂を投げる。

 

キャッチしたタケルはその後にロビンフット眼魂を持って来た美神に近寄る。

 

タケル「ありがとうございました美神さん。けど、ロビンフットのはどうやって?」

 

美神「ああ、エミがね見つけて持って来たのよ。まさかそのロビンフットに縁がなさそうなエミが持ってるとはね」

 

エミ「ちょっとそれはどう言う意味なワケ?」

 

聞かれたのに対して笑って答えた美神へ噛み付くエミに美神も何よと睨んで互いに睨み合う。

 

その状況から触らぬ神に祟りなしとタケルは決めて翔太郎達の方を見る。

 

変身を解除した翔太郎は爆発後で気を失った男を担ぎ、フィリップが近寄ると2人の前に何かが出来上がる。

 

それは中が目が大量にある穴であった。

 

忠夫「なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁ!?」

 

チビ「みみみみみみ!?」

 

モグラ「うきゅー!?」

 

タマモ「こん!?」

 

翔太郎「お、出迎えのスキマか」

 

フィリップ「そりゃあ僕を連れて来たのは彼女だからね…と言う訳でお別れだ」

 

驚く面々を後目にそう会話した2人は一同に向きなおって言う。

 

タケル「もう行くんですか?」

 

翔太郎「ああ、こいつを引き渡さないとな…お前らはどうする?」

 

聞くタケルに男を見てそう言った翔太郎に最後にルージや門矢へと聞く。

 

ルージ「俺達は最後までタケルさん達の手伝いをします」

 

門矢「それが終わってからって事で」

 

翔太郎「だよな…じゃあな」

 

そう交わした後に2人はスキマへと入る。

 

忠夫「えっと、短かったッスけどありがとうございました!」

 

翔太郎「なあに受け売りになるがライダーは助け合いだからな」

 

フィリップ「その通り。と言う訳で君も頑張りたまえ」

 

頭を下げる忠夫に翔太郎はそう言い、フィリップが言った後に翔太郎は手を差し出す。

 

忠夫も握り返して握手を交わした後に翔太郎が完全に入るとスキマは閉じた。

 

それを見送った後に忠夫はん?と自分のジャケットを漁るとブランク眼魂を取り出す。

 

取り出されたブランク眼魂は緑と黒の光を放った後に別の眼魂へと変わる。

 

忠夫「ブランク眼魂が変わった!?」

 

タケル「もしかして…Wのライダー眼魂?」

 

驚く忠夫にタケルは見て呟く。

 

驚いていた忠夫はそれを握りしめて…

 

忠夫「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

蛍「あ、反動が来た」

 

おキヌ【し、締まりませんね;】

 

がくっと崩れ落ちる忠夫に誰もが苦笑するのであった。

 

 

 

 

翔太郎「………おいフィリップ」

 

一方、元の世界に戻った翔太郎は時間を確認して強張った顔で相棒に聞く。

 

翔太郎「……なんで俺があっちに行ってから…時間が全然進んでないんだ?」

 

フィリップ「僕も八雲紫からだが…どうやらあの世界、起きてる事態で時間の流れるスピードが食い違っているみたいだ。解決するまではそのままとの事さ」

 

問われたのに肩を竦めて答えたフィリップのに翔太郎はソフト帽を脱いでふっと息を吹きかけた後に見上げ…

 

翔太郎「あいつら、予想以上の事態に巻き込まれてるって事かよ…」

 

そう呟いたのであった。

 

 

 

 

忠夫「ほんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

そんな事を知らない門矢達は翌日、忠夫の絶叫にガバッと起きてなんだなんだと出ると忠夫が腕に何かを抱えて慌てた様子で来る。

 

御成「ど、どうしたのです横島殿!?」

 

タケル「そうですよ。何があったんですか!?」

 

忠夫「あ、ああ…聞いてくれ…タマモがタマモが…」

 

ルージ「タマモさんがどうしたんですか!?」

 

慌てて聞く御成とタケルに忠夫は慌てた様子で抱えたのを見せる。

 

忠夫「なんでか分からんけど増えて、しかも1匹はワンって鳴いてるんや!!」

 

タマモ?「ワンワン♪」

 

タケル&ルージ&御成「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

アラン「この世界ではよくある事なのか?」

 

門矢「ないない!俺の方でもこんなのないぞ!!」

 

バンと腕に抱えたタマモともう1匹のタマモに3人は絶叫し、首を傾げるアランへ門矢はツッコミを入れるのであった。


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