All I need is beat   作:柳之助@電撃銀賞5月10日発売予定

8 / 15
接続する欲望

 歌が、響いている。

 それは繋いだ手だけが繋ぐものの歌だった。

 その声には戸惑いがある。それまで知らなかったものに触れて、それの温かさに触れた戸惑いだ。

 自らの本当の夢を知った少女の歌だ。

 天を覆うノイズ。数を見れば、数百、或は千に届きかねない程の量であり、そして恐ろしいほどに巨大で空を飛び、さらに多くのノイズを放出する空母型のノイズがある。街に民間人はいなくとも、それでも蔓延るノイズは多くの人を傷つける。

 故に彼女たちは闘うのだ。

 立花響と風鳴翼――そして雪音クリス。

 クリスが歌を歌うことで次の攻撃を溜め、それを響と翼が守る。即席でその場しのぎの、ありきたりなフォーメーションだ。けれど、彼女たちの心は繋がっている。故にその光景は美しい。心あるものならば少女たちの友情に心を打たれるだろうし、者によっては少女たちの魂の美しさに賛美の歌を歌うだろう。

 けれど。

 しかし――()の彼にとっては不快なものでしかなかった。

 聞こえてくる歌が美しいと、素晴らしいものだと判断はできる。けれどそれは理性で行われる判断であり、彼の感情はその歌は耳障りなものでしかない。

 町の一角、十階建てほどのビルの屋上の縁に腰かけながら彼は歌を聞いている。

 足元にはノイズの残骸である灰、空には巨大な空母型ノイズ。そんな状況であるのにも関わらず、彼は一切構わずに旋律に耳を傾け続ける。

 不快で、不愉快で、虫唾が走ると思いながら。

 それでも彼は聞き続け、待っている。

 

「……」

 

 足をフラフラと揺らし、何も持っていない手は何かを確かめるように何度も握ったり開いたを繰り返して――煙草は、吸っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二度と迷わないという己のへの誓いと共に弾丸が、銃弾が、そしてミサイルが天を駆け昇っていく。青空に爆炎の花が咲き、灰の花弁が散っていく。極彩色の雑音はイチイバルの放つ破壊に蹂躙され、天を覆う全てが消滅していくのだ。

 降り積もる灰は、まるで雪のように。

 

「やった、のか?」

 

「ったりめぇよ!」

 

 青空を覆う残滓を仰ぎながら翼は呟き、それに破顔しながらクリスは答える。彼女の言葉通りに、周囲のノイズは一掃され、一体も残ってはいない。空母型を落としたから、これ以上追加されることもないだろう。この場は彼女たち三人の完全勝利だ。

 

「やったやったやったよクリスチャン!」

 

「あ、ちょ、抱き付くな! そしてクリスチャン言うな! 私は仏教徒だ! おかしな誤解をされたらかなわねぇだろ!」

 

「ほほう、意外だな……確か雪音はハーフと聞いていたが」

 

「ハーフが仏教信仰してたらいけねぇ理由でもあるのかぁ!? てか、離れろ! この救いようない馬鹿が! あ、ちょ、セクハラだぞ!?」

 

「そうだぞ立花、そういうことは家でやれ」

 

「家ならやっていいのか!? お前ら沸騰でもしてるのかよ!?」

 

「あはははははは!」

 

「うむうむ」

 

「うるせぇよ離れろよお前ら怖いよ!」

 

 抱き付きながら笑う響と静かに真顔で笑う翼が少し怖くなり、二課の助っ人になったことを後悔する雪音クリスであった。最も、この先彼女が歩む苦労人としての道は未だ始まったばかりであるのだが。

 なんとか響を自分の身体から引きはがし、

 

「いいかお前ら! 勘違いするなよ! 私はお前らと仲良しこよしする気はねーからな!」

 

「翼さん――これがツンデレです」

 

「ほほう、これがツンデレ」

 

「貴様らァ!」

 

 三人共に疲労は濃い。大勢のノイズを相手取り、尚且つクリスは絶唱にまでは行かなくても、かなり威力の高い技を使ったのだ。フォニックゲインが高まっていたとはいえ、精神的体力的負担は決して少なくない。

 それでも彼女たちは笑っていた。

 これまでバラバラになっていた少女たちが一つになったから。

 その魂は光輝いている。

 

 だからこそ――闇もまた強くなるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ずぶり(・・・)と、立花響の影が揺らめいた。

 その瞬間は誰も気づかなかった。あまりにもその気配がなかったからであり、同時に音も完全消し去られている。

 まるで、その存在そのものが影であるかのように。

 響の背後に出現した彼に気付いたのは翼とクリスであり、しかしその存在を認識するのに一瞬を必要とした。

 その一瞬を彼は見逃さず、

 

「寝とけ」

 

「――っ」

 

 首筋に手刀を叩き込み響の意識を飛ばす。

 ギアが強制的に解除されて、崩れ落ちる響きを彼は抱き留める。

 

「なッ、お前はーー!?」

 

「生きてたのか!?」

 

「おいおい、ひでぇな」

 

 響を横たわらせながら、大上影詩は苦笑と共に答えた。

 その存在は、半ば忘れさられたものだ。二課側では数か月前の弦十郎との交戦以降消息不明であるし、クリスからすればとっくの昔に聖遺物と適合できずに死んだと思っていた相手だ。そもそも最初にフェンリスヴォルフの爪牙を埋め込んだ時に全身から血を噴出して倒れたが、それから一切目を覚ますことはなく、次にフィーネの下へ訪れた時にはその存在の痕跡はなかった。フィーネ自身に問う暇はなかったから確証はなかったが、死んだとばかりに思っていたのだ。

 

「随分とまぁ風変りしたみてぇじゃねぇかよ、雪音に風鳴も。どっちも俺が前に会った時とはまるで別人だぜ。何かいいことでもあったのか?」

 

「……そういう貴様も、些か風変りしたようだな」

 

「あぁそうなんだよ、気づいたらこんな様でさぁ」

 

 腕を広げた影詩はかつて彼女たちの前に現れた時とは容姿が少しだけ変化していた。遠目で見ても解りやすかった金髪が黒くなっている。その黒はただの地毛には見えない、濡れ羽色みたいな漆黒。さらに言えば全体にやつれて痩せており、目の下には濃い隈がある。着ている服も赤黒く、乾いた血が至る所にこびりついていた。

 

「一体、貴様はどこで何をしていたッ」

 

「色々あったんだよ。色々? おぉ、とにかくそんな感じだよ」

 

「その馬鹿をどうする気だッ! お前は――」

 

「何もしない、今はな」

 

 響を跨がないように小さく迂回しながら影詩は翼とクリスの前に出る。

 

「ていうか、まだ駄目なんだ」

 

「なに……? どういうことだ!」

 

 鋭さを持った翼の問いかけにしかし影詩は答えず、鼻で笑うだけだった。

 右腕がゆらりと揺れる。

 その傷だらけの右手は、心臓を掻き毟るように置かれ、

 

「アクセス――フェンリスヴォルフ」

 

 それはシンフォギア装者の『聖詠』とは似ている。装者の願いや祈りから聖遺物が反応して胸に浮かび上がる変身へのトリガーボイス、その聖詠とは似ているが、決定的に違う。

 高らかに歌い上げられる詩ではない。

 低く重く刻まれるように響く鼓動だ。

 それは己に埋没する、より高次の存在への接続。祈りや願いではない。より原始的で、より暴力的、根源的な欲望。そして命そのもの。左胸から影が広がる。黒紫の波動は蠢くように左胸から生じ影詩の身体を包み、肌を突き破りながら体を犯していく。

 

「ガ、ア、ァァ――ッ!」

 

 喉が裂けるような絶叫と共に生じた変化は右腕と顔だった。

 二の腕までが漆黒の体毛に染まり、爪が獣のように鋭く伸びる。眼は反転し、白目は黒く、瞳は赤く、瞳孔は縦に割れるそれは――狼の腕と目だ。

 

「――なんだ、その様は」

 

「適合したのか!? フェンリスヴォルフの爪牙に!?」

 

「したさ、大変だったぜ」

 

 異常に発達した牙と頬に浮かぶ禍々しい痣を歪ませながら笑う。

 

「訳の解らん謎空間ででけぇ狼に噛み砕かれながらお前の欲望を見せろ見せろってずっとそれだ。何回発狂したと思う。狂ってまた噛み砕かれる痛みに正気を取り戻した。何回か死んで、生き返ったんじゃねぇのって思うくらいだ。アメコミのヒーローか俺は」

 

 乾いた笑いで、笑えないことを言う。元々狂うのには慣れているのだ、だからこそフェンリスヴォルフに適合したのだろう。

 

「いやでもちょっと前に起きたばっかなんだよ。あの城、ドカンと爆発してぶっ壊れただろう。あの時にやっとこさ目が覚めた。まぁだから寝起きで――少し試させろ」

 

 刹那、影詩の姿が翼とクリスの視界から消失し、

 

「喰らえ――フェンリスヴォルフ」

 

 影狼が絶刀と魔弓に牙を剥く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「消え――っ!?」

 

 影狼が消したのは姿だけではなかった。

 気配、音、匂い、その他諸々自分が存在することを知らせる全ての要素。自己の存在を可能な限り希釈した上で、意識や呼吸、視線、思考、骨格の稼働領域、その間隙をついて忍び寄る。それは獣の動きであり、同時に忍びのそれにも酷似している。

 瞬発と共に影狼は防人と魔弓の意識から外れ、正面にいるのに認識されていないという状況に自分を置く。

 他者認識からの除外――それが影狼フェンリスヴォルフを身に宿すことで生じた一つ目の特性。

 最愛の影でありたいと願った。影に潜み、守る為に爪牙を研ごうと願った。その欲望をフェンリスヴォルフは喰らい、それ故にその力を生み出した。

 故にその力を以て真正面から、しかし気づかれることもなく、黒毛に包まれた拳を握りしめクリスへと放ち、

 

「――舐めるなッ!」

 

「――!」

 

 一刀がその拳を止める。

 影詩の拳を刀の腹で受け止めていたのは言うまでもない翼だ。認識は確かに外していた。事実クリスは自分が狙われていたことも、殴られかけてことも、それを翼が止めたことも、一連の動きが終わってから気づいたほど。 

 それでも翼が反応を可能にしたのは、

 

「前回、不覚を取ったことを忘れる私ではない」

 

 以前、一度遭遇した時彼女は影詩から奇襲を受けた。それは直前に自己に没頭していて警戒を怠っていたからで、その意識の隙を付かれたのだ。行われた次元は遥かに今の方が高いが、しかし種類は同じだ。

 それに加えて、

 

「その隠形は既知に過ぎない」

 

 翼は忍びである緒川慎次からその教えを受けている。影縫い等実践で翼が使用できるものを覚えたが、同時に彼のような忍びへの対処も。認識から外れる歩法への対応方法もそれに含まれている。故にその経験が生きる。

 こちらの呼吸や意識からズレているのだ。

 故に意図的に呼吸を外せば認識は矯正される。

 

「随分と風変りしたな?」

 

「そういう貴様もな」

 

 影狼と絶刀の視線が一瞬だけ交わり、

 

「オラァ!」

 

≪――♪≫

 

 再び気配をずらした影詩の拳を、再び補足した翼の剣が、歌と共に激突する。刃とぶつかり合う漆黒の狼毛は鋼に劣らない強度を持つ。だからぶつかり合っても腕が痛むことはない。

 故に続けた。

 認識を単発でズラすだけでは足りない。だから隠形と行動を繰り返す。気配の希釈を続け、翼の知覚から外れ続ける。此方を補足するのには彼女には認識のアジャストに一手を必要とするのだから手数には影詩にアドバンテージがある。

 にもかかわらず、防人の剣は影狼の牙を退ける。

 

「んだよ、そりゃあ……」

 

 目前で行われる攻防にクリスは息を呑む。 

 近距離で戦闘が行われているが故に彼女は動けない。イチイバルは遠距離特化の聖遺物であり、彼女には近接戦闘スキルはない。撃とうと思えば撃てなくもないが、たった一度だけの共闘経験では翼への誤射は避けられないだろう。そもそも今のクリスには影詩を捕えられない。出現と消失を繰り返す影狼に狙いを定めるには難しい。 

 

≪――♪≫

 

 刃風が刹那に響く。

 驚くべきはその技量だ。隠形を行い、四方八方に移動しながら狼腕を振るう影詩に完全に反応しきっている。いやそれどころか、一度撃ちあう度に反応のレベルは上がっていくのだ。

 

「……ハッ、こりゃあの時やり合わなくてよかったなおい」

 

 以前相対した時は弦十郎に止められて、彼に吹き飛ばされた。あの時の翼のコンディションは最悪に近かっただろうが、今のように聖遺物を持たなかったあの時の影詩が挑んでも為す術もなく切り捨てられたかもしれない。

 

「答えろ大上影詩!」

 

 剣を振るいながら翼が叫ぶ。

 

「どうして私たちにその爪を振るう! 一体貴様に何が――!」

 

「何も、変わっちゃいねぇ」

 

 次第に翼の斬撃が影詩を捕え始め、刃が服や体を掠めていくがそれには構わず、

 

「ずっと俺の想いは同じだ」

 

 何一つ変わっていないと、彼は言い放つ。

 姿は変わってしまった。腕は化物のそれになり、顔にも妙な痣が浮かんでいる。いや、それだけではない。一度距離を取り、刻まれた服を掴んで強引に破り捨てる。

 露出したのは――左胸を中心に亀裂が入った身体だ。

 左胸から右腕に掛けて、顔と同じような禍々しい痣が伸び、それは未だ規模は少ないが全方位へと伸びている。

 

「……そんな、様で何を言う。立花の流す涙は構わぬと?」

 

「その問答はもう終わってる」

 

 息を吐きながら影詩は獣の手の平を、確かめるように何度も握り直す。

 まるで、足りない何かをまだ欲しているかのように。いや事実足りていないのだ。影詩が欲する力はこんなものではない。たかが意識をズラしただけでは翼のようなある程度の技術と経験を有した相手には意味がない。

 

「――それじゃあ駄目だ」

 

 そう、駄目だ。

 大上影詩の求めるものではない。

 全然足りていない。

 だから、

 

「もっと――もっと喰らえ、フェンリスヴォルフ。アクセス、アクセス、アクセス――アクセス――ッ!」

 

 呼びかけに左胸に埋め込まれた爪牙が胎動し、黒の痣がさらに広がろうとしていく。

 

「雪音!」

 

「指図すんな、距離とりゃアタシの領域だぜ!」

 

 翼の刀とクリスのボウガンが同時に変形する。影詩の変化を二人とも感じ取っていたからだ。刀は刀身が展開し身の丈を超える巨大な片刃の大刀となり、クリスのボウガンは六門が連なったガトリングへ。

 

≪ 蒼 の 一 閃 ! ≫

 

≪ BILLION MAIDEN ! ≫

 

 蒼い斬風と弾丸の瀑布。聖遺物との融合により肉体強度が上がっているから直撃しても即死することはないかもしれないが行動不能になるのは免れない。

 

「話はおねんねの後に聞かせてもらうぜ!」

 

 絶刀と魔弓の攻撃が同時に迫り、

 

「――貪り喰らえ、フェンリスヴォルフ」

 

 振るった二つの狼腕がどちらも残さず呑み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――!?」

 

 驚愕したのは二人とも同じだった。

 彼女たちの攻撃が届く直前に、影詩の姿がさらに変化したのだ。右腕は肩まで完全に黒い体毛に覆われ、左側も肘から下は同じように変貌している。胸から発生する痣はより広範囲に広がり、禍々しさを増していた。濡れ場色の髪は量を増やすと共に逆立っている。

 瞳は血よりも紅くぎらりと輝いて。

 その両腕の黒が二人の攻撃に触れ、呑み込んでいた。

 

「……は、ははは……ははははは――」

 

 変貌した腕を見下ろしながら、彼は歪んだ口端で笑いを零し、

 

「あぁそうだよ、これでいい。やればできるじゃねぇかワン公……は、はは――」

 

 血の塊を吐きだした。

 

「っ――」

 

 引きつった声は全身から生じる激痛に耐えるものだ。急激な肉体の変化は当然ながら大きい負担が掛かる。蝕む痛みはそれだけで崩れ落ちそうになるほどのものであり、発狂しそうになるが。

 

「……ひ、ひひ……有難くて、涙が出るぜ」

 

 この狂いそうな痛みこそが大上影詩がずっと欲しかったものだから。

 だけど、

 

「もっとだ……もっと喰らえ。これじゃきっとまだ足りない――さぁほら続けようぜ」

 

 声を掛けたのは胸の聖遺物であり、影詩の様に驚きを消せない翼とクリスに向けたものだ。

 獣のように身をかがめ、拳を握るのではなく緩く開く。より発達し鋭くなった爪を生かす為のものだ。

 人からより化物へとその身を貶めて。

 影狼は絶刀と魔弓へと顎を広げ、

 

「――――あ?」

 

 動きが止まった。

 唐突に感じたそれに自分自身で驚くかのように。翼とクリスから視線を外し、全く違う方向を向く。髪の毛が不自然に動き、鼻が何かの匂いを感じ取ったかのようにひくつかせる。

 

「……くそったれ」

 

 次に見たのは未だ意識を失ったままだった響であり、一瞬だけその姿を視界に収め――その場から消え去った。

 

「………………は? ま、また消えたぞ? 今度はなんだ?」

 

「いや……違う。完全にこの場から消えた」

 

 気配がない。穏行による気配遮断でもない。大上影詩はこの戦場を立ち去っていた。

 

「影渡りか……?」

 

 最初に影詩は響の影から現れた。恐らく影を渡ってきたのだろう。影の狼、というくらいなのだ。それくらいできても不思議ではない。

 

「なんなんだよアイツは! 一体全体なにがしたいんだあのチンピラは!」

 

「さぁな、だが……あれは自分の力を確かめるような動きだった。一先ず、立花を起こそう」

 

「あぁ……ってあたしに指図すんな!」

 

 響を起こす二人だったが、しかしその後に飛び込んできた事実は目覚めた響を含めて愕然とさせるものだった。

 

 リディアンがーーノイズに襲撃されている。

 

 




時系列ちょっといじってまする。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。