暗殺教室 鶴久紅の事件ファイル   作:残月

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初暗殺の時間

 

次の日

 

 

 

俺はE組教室で悩んでいた

 

 

 

悩みの種は殺せんせーだ

 

 

 

マッハ20の超生物をどう暗殺しろと?

 

 

「おはよう、鶴久」

 

 

そんな事を思っていたら千葉に話し掛けられた。

 

 

「おう、おはよ」

「あれからビッチ先生大丈夫だったか?」

「朝起きたときはツラそうにしてたけど学校にゃ普通に来るとは思うが」

 

 

昨日のやり取りから姉さんの事を知っていた千葉は昨日のことを聞いてくるが多分大丈夫だろう。

 

 

「あ、なんだ?昨日なんかあったのか?」

 

 

杉野や他の奴等が会話に加わってくる

 

 

「昨日、千葉が大和屋に来て、飯食ってたんだよ。因みに姉さんも一緒だった」

「千葉、大和屋に行ったのか」

 

 

俺が簡単に説明をする。それに前原が載っかる。

 

 

「ああ、料理は美味かったぞ」

「へー気になるな」

 

 

千葉が大和屋の感想を告げると周囲は感心した風だった。

 

 

「で鶴久は何を悩んでたの?」

 

 

カルマが俺に尋ねてくる

 

 

「いや、殺せんせーをどうやって殺るかを……」

「まぁ、難しいよね」

 

 

俺の言葉に渚は苦笑い。

 

 

「つうか今までの暗殺聞いた後だと何やっても通じない気がするんだよなぁ」

 

 

俺はハァと溜息を吐く。同意が有った様で何人からも同様のリアクションがあった。

 

 

「皆さんおはようございます」

 

 

話をしていたら丁度、殺せんせーが来た。話し込んでる間に朝のHRの時間になっていたようだ。

 

 

 

「おや、鶴久君おはようございます。昨日はイリーナ先生が酔い潰れて大変だった様ですね、ヌルフフフ」

「なんで昨日居なかったのに知ってんだよ!?」

 

 

何故か、殺せんせーは姉さんが昨日酔い潰れていた事を知っていた

 

 

「ヌルフフフ、その歳でエロイベントが発生するとは流石です」

「発生して無いわよ、エロダコ!」

 

 

殺せんせーがニヤニヤしながら俺に迫るが姉さんが教室に来て、ナイフで襲い掛かる。

 

 

「ヌルフフフ、酔い潰れた姉をおんぶして布団まで運ぶ弟。良い話です」

 

 

殺せんせーは顔をピンク色にしながらニヤニヤしながら姉さんのナイフを避ける。

 

 

「その顔じゃ説得力無いわよ!」

「ヌルフフフ、恥じらうイリーナ先生とは珍しいですねぇ」

 

 

姉さんの場合、恥じらいより照れが多い気がする

 

 

「ちょっと紅、手伝いなさい!」

「はい……よっ!」

 

 

姉さんに頼まれた俺はナイフ片手に殺せんせーに迫る

 

 

「ニュヤ!?姉弟協力プレイ!?」

 

 

俺と姉さんは絶妙のコンビプレイを見せて殺せんせーに迫る。

 

 

「凄い、息ピッタリ!」

「殺せんせーも焦ってるぞ!」

 

 

クラスからも絶賛の声が上がった。

 

 

 

 

 

上がったのだが…………

 

 

 

 

「ぜー……はー………」

「姉さん、体力無さ過ぎ」

 

 

開始、二分程度で姉さんの息は上がっていた

 

 

「ヌルフフフ、その程度では私は殺れませんねぇ」

 

 

殺せんせーは緑の縞々になって笑っていた。

 

 

 

「相方が悪かったなぁ」

「仕方ないでしょ!私は肉体労働者じゃないんだから!」

 

 

俺は溜息を吐き、姉さんからツッコミが入った。

 

 

「さっきまではどうすれば殺せんせーを殺れるか悩んだけど……」

 

 

俺はナイフを逆手に持つ。

 

 

「悩むより色々と挑戦してみるよ、殺せんせー」

「ヌルフフフ、チャレンジ精神が旺盛なのは結構な事です。楽しみにしてますよ」

 

 

俺の一閃を避けながら殺せんせーは俺の頭を撫でた。

今はまだ殺れるビジョンは見えないけど。

 

 

 

 

 

 

 

ま、とりあえず頑張ってみますか。




次回より原作話になります

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